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『MAD』56話感想。
レオンがシリアスしてる……。
番外編でハジけまくって忘れかけていたけど、重く真面目な話をやる要素はたっぷりあるんですよね。
・幻
海ではしゃぐ光景を見て一瞬番外編かと疑ってしまった。
楽しむレオンの前にジョンの幻影が現れる。髭が生えていた頃の姿が懐かしい。
「お前が俺にエイリアンを食わせたんじゃないか」はホントそれと言いたくなった。
一応自覚はあったのか。
そう、そうだよ。
ジョンのしたことを軽く見たり過剰に擁護したりする気はないけど、そこまで追い詰めたのはジェリコの人々です。
特に死亡したイーサンに対するレオンの言動は、ジョン視点だと心を踏みにじっていると感じられてもおかしくない。絶望しながら逝ったイーサンの亡骸に、苦しめた側が家族面して笑顔で語りかけているんですから。
・オスカーとピグリ
ピグリを助けた理由が「後でレオンに殺されるから」なのは、オスカーらしくていいと思いました。
いきなり赤子への愛に目覚められても説得力無いからな。最初見殺しにしようとしたし。
少しは絆されるのか、クズのままなのか。
このままだとオスカーが生き残る未来が見えない。
・幻の続き
「無理やり俺を適合者にしたのはアンタだ」にもそうだそうだとしか言いようがない。
ただ、暴走を止められなかったのが悪いという方向に行って「ん?」と思いました。
己を責める理由の大部分が「家族を守れなかったこと」で、「何も知らない人々にエイリアンの肉を食わせて化物になるか死の二択を強制したこと」は薄い。
責めているのがレオン本人だからですね。
中立的・客観的な批判じゃない。
読者視点だと最も反省すべき点はそこじゃないと言いたくなりますが、レオンは家族こそ絶対という価値観に支配されているからなぁ。
泣きながら叫ぶレオンが虐待された子供に見える。
己の罪に目を向けたレオンの考えが「ジョンが死ぬべき」から「ジョンと俺が死ぬべき」になりました。
ちょっと待ってくれよ。
ジョンが全部悪いと思い込むよりはマシなんですが、やっぱり理不尽!
改心したように見えてゆがんだところは変わらない。
死を受け入れようとしたレオンを立ち上がらせたのはピグリの存在でした。
バリーの説得が効いてます。
これならマドラ討伐前に激突ではなく、討伐後に堂々と戦う展開になるかもしれない。
もうちょっとレオンの考えが変わってくれないかなあ。
まるで主人公みたいな展開ですが、あくまで「みたい」であって、レオンを主人公と称賛するのは躊躇われる。
非を認めるのはいいけど比重がおかしい。
説明もせずエイリアンの肉を食わせたことや、適合せずに死んでいった者達をあまり見ていないように感じられる。