漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
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『Sorge il sole』の第八話~第十一話を投稿しました。
『ダイ大短編集』も更新しました。
『Graceful Assassin』の後半部分を削除したりしています。
『キン肉マン』超人列伝 カレクック―愛と怒りの聖人―
頭にカレー載せて強くなるという大きなツッコミどころがあるのにスルスル読めてしまう。
最初に「頭に何かを載せて強くなる格闘術がある」と言われたら、そういうものとして受け止めるからな。
何より、虐げられる人々を守るために禁じられた力を使い、守った相手から恐れられるという流れがしっかりしている。
パワーアップ手段が少々変わっているだけだもんな。
カレーで味付けされたダークヒーローものと言えるかもしれない。
カレクックは、怒りに支配され敵を始末した自分を残虐超人とみなしたけど、その怒りは苦しむ弱者のために抱いたんですよね。
外道なんかじゃないよ。
怒りを堪えて品行方正に戦って勝てればよかったんでしょうけど、怒りの力が無いと勝てなかっただろうし、善良な人々が踏みにじられてしまう。
守った人々から恐怖される描写が辛いです。
やめろそういうの! ダイ大で弱くなったんだ!
子供に泣かれたダイを思い出して凹みます。
自分だって同じ反応してしまうだろうけど、やめてくれよ。
返り血に染まった恐ろしい姿は、あんたらを守るためにそうなったんだろ……。
最後の文章が詩的です。
残虐超人の闘いは冬の太陽の光と同じ。
「それは照らしはするけれど、決して暖めはしない――」
ダイ大のバーン様にどう思うか訊きたくなるな。
『キン肉マン』はぶっ飛んだ展開のインパクトが強いけど、詩的な比喩やロジカルな部分も魅せてくれる。
残虐超人は正義超人の一派という設定があるようですが、上手く着地させた。
人々を守るため、怖がらせるような戦いしかできない悲哀や孤独を表現しています。
カレクックのキャラが意外な方向に掘り下げられ、なおかつ納得できる読切でした。
彼はオメガ編でマリキータマンに殺害されたとのこと。残念です。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
ブログが使えなくなった時に備えて、小説投稿サイト『ハーメルン』様に『Sorge il sole』を投稿することにしました。
しばらくは四話ずつ更新し、途中からペースを落とす予定です。
台詞の追加やサブタイトル、会話の内容、呪文の詠唱など多くの変更点がありますので、読んでいただければ幸いです。
こちらからどうぞ。
アニメ『ケンガンアシュラ』は次回でやっと黒木が本格的に出てきますね。
私が黒木に注目するようになったのは刹那戦の終盤くらいからで、序盤はどんな感じだったかあまり覚えていないので、理人戦をしっかり見よう。
注目というより「このおっさんおかしくない?」と思うようになったと言うべきか。
『キン肉マン』ラーメンマンとブロッケンJr.~恩讐の彼方に~
長期休載のため、ブロッケンJr.とラーメンマンの読切が掲載されました。
……ラーメンマンが無茶苦茶やってる!
ずっと「え?」「え?」と思いながら読み終えました。
お約束的な人情話とトンデモ要素が合わさって不思議な味を醸し出しています。
シリアスなタイトルからは想像もできない展開に頭が追い付かない。ほんとに想像できない!
それでは見ていきましょう。
まずは表紙の紹介文から。
確かに、ラーメンマンを父の仇として憎み、倒そうとして返り討ちにあったブロッケンが打ち解けるのが早い気がしていたんですよね。
リング上で力をぶつけた結果とはいえ、もう少し憎しみを引きずってもいいんじゃないかと思ったのは事実。
その時は「ブロッケンが極度のお人よしなんだろう」と自分で納得したのですが、和解まで何かイベントがあればと感じていました。
今回の話はそのフォロー。違和感を抱いた個所の補完になるはず……なんですが、ラーメンマンのぶっ飛び具合にかえって疑問が増える!
ロビンが目立つからインパクトが薄れがちですが、よく見ると無茶苦茶具合は劣っていないんですよね、ラーメンマン。
ラーメンマンはブロッケンマンを惨殺したことを深く悔いてるし、その償いにブロッケンを導こうとしていることは伝わります。
復讐に囚われて周りが見えなくなるのはまずいのも事実です。
それでも殺した本人が息子に、父親のことは忘れろと告げるのは何度見ても「えぇ……?」となりますね。
「二人がどのような言葉を交わして絆を築くのか」などと考えていたところに直撃する「脳がない!」発言からのMRI爆発。
うえー!?
何なんだこれ……「そうか、脳がないからこの後ウォーズマンに頭を抉られても生存できたのかーッ!」と納得させるための説明なんでしょうか。
いや、単に映らなかっただけで、ちゃんと存在しているんでしょう。
超人の肉体は機械では測りきれませんアピールということで。
そのために医療機器が爆発するっておいおい機械が犠牲になったよ。スカウターか?
西洋医学では私の体は癒せないって言ってるけど、そうなの? メディカルサスペンションは?
改めて考えると、ラーメンマンと彼を憎むブロッケンを同室に入れたのはまずいのでは?
ブロッケンが手段を選ばず復讐に走る男じゃなくてよかった。
無印では怪我が癒えていないのに腕立て伏せするラーメンマンを素直に心配していましたが、この話では刺々しい態度を取っています。
どっちなんだろう。
今回二人の関係を描き直したわけですから、後者の描写が優先されるか?
ブロッケンはお人よしだから、「普通に心配した後、仇だと思い直して突き放す」という無印と今回の読切の合わせ技でもおいしいかもしれない。
ブロッケンはラーメンマンの姿が病室から消えていることに気づく。
ラーメンマンは顔はシンプルなのに筋肉ガチガチなんですよね。ギャップが激しくて笑いがこみ上げる。
山中で特訓するラーメンマンを見て敵の血に飢えていると解釈するブロッケン。
どう見ても違うだろ。
ラーメンマンと戦う展開に持っていくためとはいえ、強引な気がする。ここまで思い込みの激しい性格でしょうか。
あえて理由をつけるならば、高い理解力が復讐の念でおかしな方に発揮されたのかもしれない。
ブロッケンの攻撃をラーメンマンは軽くいなしていく。復讐に囚われていては攻撃は届かないらしい。
精神面だけでなく、「復讐に拘り過ぎると対象が限定された戦い方になってしまう」という実践的な理由も語られるのがいいですね。
こういうロジカルな部分を見せつつ色々おかしいので脳がシェイクされるんです。
ブロッケンが邪念を捨てて一心に手刀を繰り出すと、ラーメンマンの表情が変わった。好きです、こういう演出。
出た、ベルリンの赤い雨!
勝負を中断したラーメンマンは、今日がブロッケンマンの命日だと語る。
ラーメンマンがこの山に来たのは傷の治癒とブロッケンマンの供養のため。
だったらあらかじめ線香を用意しておくべきでは?
さらっと貴重な木に火を点けやがった。
ちょうどその辺に転がってた石を墓代わりにしてるし。
死者を悼む気持ちこそが重要なんでしょうけど、いくらなんでもフリーダムすぎない?
・ブロッケンマンが死んだり埋葬されたりしたわけでもない無関係の山で
・そこらへんに転がってた石を立てて墓にして
・たまたま生えていた貴重な木を線香代わりにする
って、もうちょっと形式に拘ってくれ。
ブロッケンもブロッケンです。あれで供養だと理解&納得できるのがすごい。
やはり彼の理解力と好意的に解釈する能力は飛び抜けているな。
さらに驚くのはブロッケンマンの魂が出てきたことです。
あれでOKなのか……。
父親を想いブロッケンが涙を流したり、ブロッケンから受けた傷は勲章だとラーメンマンが語ったり、いい話の空気が漂ってるのに、最後に奇跡の樹の説明があるせいで「ちょっと待てー!」と叫びたくなる。
燃やすなよ!
最初から最後までアクセル全開で、「待ってくれと叫びながら追いかけるも置いて行かれる感覚」をたっぷり味わえました。
頭がおかしくなりそう。
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サイトの話を再掲。
状況が似ている『知らぬ者、知る者』と『敬意と感謝と信頼と』を合わせました。
『キン肉マン』312話
「死体を放置って酷くない?」と驚いたらちゃんとした理由がありました。
蔑まれてああなったんじゃなくてよかった。
ミラージュマンの顔、何か可愛いな。埴輪みたい。
彼の亡骸にそっと触れるジャスティスから優しさを感じる。
何だよ、完璧超人の始祖にも温かな感情があるじゃないか。
ラージナンバーズは基本的に仲間の死に無頓着で、グリムリパーにいたっては死体蹴りしてたけど。
反応が異なるのは個人の性格なのか、所属している組織の違いによるものか、どちらなんだろう。
「さあ、次に進もうか」など一行にこまめに声をかけるジャスティスマン……て、丁寧!
しっかり観光案内してる!
サタンへの辛辣さと対比が効いてる。
ここで光るのがブロッケンのリアクション。
アタルは寡黙だし、アリステラやパイレートはジャスティスに声をかけづらいし、今のスグルはビビリ・ギャグ担当なので、ブロッケンがいないとちょうどいい反応をしてくれる奴がいない。
アビスマンの亡骸を見つめるジャスティスの顔が悲しげに見える。
亡骸がそのままにされていたのは、「我ら墓守鬼ごときでは触れることすらはばかられる尊き存在」だから。
見下されたんじゃなくて尊敬されていたからで安心した。
アビスマンの躯を抱き上げて木の根元に運んでやるジャスティスが……。
一切の容赦無しに悪の化身をしばき倒した男にこんな姿を見せられると、どうしたらいいか分からなくなりますね。
始祖編は途中までしか読んでないので知らなかったのですが、アビスマンは背中の傷を恥と思うキャラだとか。
だからジャスティスはアビスの背中が見えないように木で隠したという感想を見かけて「上手い……!」と思いました。
仲間をどんな風に思っていたか、どれほど大切か、台詞を使わず描写している。
アリステラの表情が険しい。
とうとう先祖の仇とご対面だからな。
さらっと「あまり気負うな。吾輩もいる」と言ってのけるパイレートマンが頼もしい。
パイレートがこう言ってくれると安心感があるよ……。いいパートナーだ。
椅子が回転し、姿を現したザ・マン。
めちゃくちゃ強いジャスティスの師匠だけあって、威厳ある佇まいだ。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
サイトの話を再掲。
『その心のままに』と『響かぬフーガ』を合わせました。
心に飼ってるフレイザードが「二人が殺し合う話が好きなんじゃねえんだ、語り合うのが好きなんだよォォッ!」と叫んでる。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
サイトの話を再掲。
タイトルをミストver.の『冷たい手』から変更しました。
アルビナスはハドラーと額を触れ合わせ、ミストはバーン様の頬に手を添える。
じゃあヒムも何かやるべきでは?
仲がいいのはヒュンケルやチウですが、ラーハルトにやると面白くなりそう。
寒い日に冷たい手を当てる嫌がらせを「どうだオラァ!」と炸裂させ、「くだらん」と振り払われるとかそんな感じで。
ヒムだと二人と違ってギャグ寄りになりそうなんですよね。
自分の体質を気にするタイプじゃないためか?
仮にヒムがコンプレックスを抱いていたら、人形だからとバカにするミストにモヤモヤしただろうな。
ダメージが違いすぎるから寄生虫発言が目立つけど、ミストも体質を理由に蔑むという一番嫌いなはずの行為をやってるんですよね。
ヒムだけ責めるのは理不尽です。
それでも寄生虫発言はやめてほしいと思いますが。
ミストを貶すとハドラーの見る目が無かったことになってしまうだろ。
同じことはハドラーに対しても言えます。
覚悟決める前はともかく、決めた後まであまり悪く言われるとなあ……。
覚悟を抱いた後も問題はありますし、決着を優先する姿勢など賛否が分かれるでしょう。
ですから手放しに賞賛しろとは思いませんが、一方的に扱き下ろされると「そんな奴を死んだ後も尊敬しているミストバーンは?」と言いたくなる。
サイトの話を再掲。
タイトルはそのままですが、『冷たい手』『知らぬ者、知る者』の内容も加えています。
『キン肉マン』311話
マリキータマン生きてたのか。
あれだけ「仲間のために綺麗に燃え尽きました」みたいな空気を醸しておきながらお目覚めするあたり、ヒュンケルみたいだ。
ナパームコンビネゾンを見た時殺意の高さに凍り付きましたが、あれくらいしないとマリキータを倒せないとアタル兄さんは見抜いたのかもしれない。何という冷静で的確な判断力なんだ。
またアリステラを肯定してる……。
現在はアリステラが方向転換したからいいものの、思考停止して破滅へ突っ走ってる時も全力で肯定していたので、そういう姿勢は直してくれないと困ります。
パイレートマンはスグルと戦って和解の道を選んだそうですね。
アリステラもオメガの悪しき伝統を正すことを決意したけど、マリキータは良くも悪くもアリステラ至上主義のままなんですよね。
病院で傷を癒しつつ、アリステラとの付き合い方やオメガの今後について改めて考えてほしい。
ブロッケンの「生きたまま?」という疑問に笑ってしまった。
いくらジャスティスがマイペースでも「全員殺して墓場に送るのが手っ取り早いな」などとは考えないでしょう。
……サタンに散々無慈悲な態度を見せたせいだな、うん。
ブロッケンは重傷負ったのに普通についていこうとしてるのも面白い。
尊敬する隊長から最も信頼し合うパートナーとして召喚されたと思ったらサタンが乱入したり始祖が下りてきたりした挙句超人墓場まで行くことになるなんて、事態が動きまくって振り回されてます。
波乱万丈だな、大丈夫か?
ジャスティスのことを心配するスグルに対して、彼は笑みを浮かべる。
「私を心配してくれるのか、キン肉マン?」
ジャスティスの微笑……優しい顔してる。
身を案じてくれたのが嬉しいのか。そういう温かな感情があるんだな。
それなのにサタンにはあの対応だったと思うと嫌悪の度合いが窺える。
ジャスティスはめちゃくちゃ強いから心配された経験は少ないだろうなあ。
ダイ大のミストバーンがハドラーから助ける宣言された時もこんな気持ちだったんだろうか。
ダイ大のミストバーンで見たいシチュエーションです。
彼の案内に従ってアタルやアリステラ、ブロッケンはザ・マンのもとまで赴くつもり。
アリステラがブロッケンの名前をちゃんと呼んだのが嬉しい。基本的に小僧扱いしていたからな。
戦いを通して分かり合って絆が芽生える展開はよいものだ。
パイレートマンも立った!
出番があるのか。嬉しい。
ジャスティスのポーズにツッコみたいけど謎の呪文唱え始めるし何より海浅くない?
この、疑問点が続けざまに顔面に直撃する感覚……こんな時にキン肉マンを読んでると感じる。
今回はジャスティスの笑顔にグッときました。
敵に対する冷酷さを披露してきたキャラが温かみを垣間見せると衝撃が大きい。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
前回更新した『怒りの日』と今回の『final messenger』はサイトの話の再掲です。
『怒りの日』はそのままで、今回の話はタイトルを『最強の主従』から変更しました。
ケンガンアシュラのアニメで黒木の姿が映ると何故か笑ってしまう。
性格も闘い方もおかしくないのに。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
忍者メールフォームのサービスが終了しますので、撤去しました。
『キン肉マン』310話
サタンの奥の手がまだ何かあるんじゃないかと疑ったものの、普通に撃退されました。
ジャスティスマンはマジで強かった。
「私に任せて逃げろ」と「この戦いが終わったら」をやっておきながらサラッと相手を粉砕した。
この展開で勝っちゃっていいのかという気持ちはあるけど、カッコいいからいいか!
ジャスティスがサタンとは別の脅威について言及した。
よかった、ブロッケンも意識がある……というか普通に喋ってる。忘れられてなかった。
ジャスティスまでブロッケンの理解力の高さに言及した。アタルにいきなりビンタされたりちょっと視線を合わせたりしただけで真意を汲み取るからな。
詳しい話はジャスティスの師匠のザ・マンが語るとのこと。
サタンに対しては会話する気ゼロで淡々と蹴りを入れまくったジャスティスが、アタルやアリステラには丁寧に対応している。
アリステラも思考停止して復讐に突き進んでいた頃と違い、真摯に耳を傾けようとしている。
こうやって手を取り合っていい関係を築いてほしい。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
サイトの話を再掲。
タイトルを『インフィニティ』から変更しました。
前回『新約帽子世界』のケリーについて触れたので、フリーゲームの女キャラの話を。
強烈だったのは『月夜に響くノクターンRebirth』のルナや『Seraphic Blue』のヴェーネです。
甘っちょろいこと言うヒロインは珍しくありませんが、ルナはかなりぶっ飛んでると感じます。いい人認定する基準が緩すぎる。
ヴェーネは逆に切れ味の鋭さが印象に残っています。
一番ヴェーネに「うぉわぁ……」と思ったのはザーラ戦直後のニクソンに吐いた台詞ですね。
子供達が化物へと変貌してしまい、自らの手で殺して彼らの苦しみを終わらせたニクソン。
怒りと悲しみ、憎しみに駆られて彼は仲間に銃を向けてしまう。
ヴェーネもまずは銃を下ろすよう訴えます。ここまでは穏便。
しかしそれを聞き入れず、この場から消えてくれという彼に対するヴェーネの台詞の数々が……。
「勝手な言い草ね。そんなのただの八つ当たりよ」
「何で私達が銃を向けられる訳?」
「子供を捨てた奴を探して、端から殺して行ったら?」
ヴェーネの言う通り、ユアン達に怒りをぶつけるのは八つ当たりです。彼女の言ってることは間違っちゃいない。
でもタイミングと言い方がキツい。
愛する者達を残酷な形で喪ったばかりなんだぞ……。
感情的になってる相手を刺激するような言い方するなよ。
冷静に正論を吐くヴェーネを、銃を突きつけられてるユアンが宥めて、こうしないとニクソンは怒りと悲しみで狂ってしまうと擁護すると、
「それで私達が泥水を被るの? 馬鹿馬鹿しい。やってられないわ」
ヴェ、ヴェーネさん……。
確かにニクソンの行動は間違ってるけど、心がズタズタになったばかりの彼に正しさを要求するのはあまりにも酷では……?
ニクソンは一緒に旅をした仲間です。
彼の優しさや忍耐強さを知っており、簡単に八つ当たりするような奴じゃないことは理解できているはず。
よほどのことがない限り筋違いな怒りをぶつけたりしないし、その「よほど」の事態発生直後で感情が爆発してる最中に正論を述べたところで届かないでしょう。
このシーンで地味に好きなのはケインが黙り込む描写です。彼の過去を考えるとニクソンの叫びに何も言えないよな。
ヴェーネをフォローしておくと、その後言い過ぎたかもと気にするシーンがあります。
それに、再びパーティーを組む時はヴェーネも歓迎する様子を見せ、和やかな空気です。
仲間に対してこの調子ですから、敵にはもっと辛辣。
惨めな姿を晒した宿敵に「死ね! この負け犬が!」と吐き捨てて戦闘に突入し、戦闘後そいつが質問に答えなければ「あ、そう」と呟いてとどめを刺す頃には「さすがヴェーネさん」「それでこそヴェーネさん」と思うようになってました。
世界を滅ぼそうとする理由を丁寧に説明して子供達への愛を切々と語り悲しい想いを吐露した黒幕に「喋り過ぎなのよ。この糞ババア」と告げるヴェーネは天使としか言いようがない。
ヴェーネがこんなキャラになったのもジークベルトの教育の成果です。
フリーゲームに登場するろくでもない父親を挙げろと言われたら、真っ先にこの作品のジークベルトとゲオルクが浮かびます。
『キン肉マン』306話
アリステラを庇い重傷を負いながらも、アタルはサタンを止めようとする。
彼の姿にアリステラも「お前ってヤツは……」と動揺を隠せない。
オメガのリーダーとして気を張ってきたアリステラが、戸惑いの表情を見せている。
マリキータをしつこく虫けら呼ばわりするサタンはお手本のようなヒールムーブ。台詞に品がない。
ここで割って入ったのが、完璧超人始祖のジャスティスマン。
アタル兄さんが目を丸くして驚くってとんでもない事態なんだな……。
『完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)』
『完璧・陸式(パーフェクト・シックス)』
ってカッコいいな!
「始祖」とか「〇〇・×式」とか大好きです。
デザインカッコいい! 強そう! 厳格な裁定者のオーラが出てる!
始祖編は悪魔将軍が超人墓場への侵攻を開始したところまで読んだのですが、その後ジャスティスらが出てくるのか。ますます気になる。シルバーマンのことを同胞と言ってますし。
自分のことを遺物と評するキャラを見るとしんみりしてしまう。ノクターンのカオスを思い出すので。
長々と喋るサタンに「黙れゴミ屑」と返し、会話のキャッチボールをする気が微塵もないジャスティス。
「黙れゴミ屑」て……。
ゴミ屑呼ばわりはサタン相手だから許されるけど、他のキャラに言おうものなら空気が凍りますよ。「いくらなんでも言いすぎだろ……」「正義を振りかざして相手を踏みにじる傲慢な男だ」と悪い印象を抱くかもしれない。
・こんなもの
・我らと同じ旧世代の遺物
・最低の部類に属するような代物
・負の遺産
・ゴミ屑
容赦が、容赦がなさすぎる。
ヒールのように高らかに罵倒するのではなく、淡々と述べるのが怖い。
アリステラはオメガの先祖を殲滅しようとしたジャスティスが助けに来たのが解せない。
ジャスティスが言うには、「罪人の子孫は罪人ではない」。
二世は「悪の血を引く者はどうあがいても悪」という思想が根底にあると聞いたのですが、それを否定しているのでは?
二世の問題点を修正して始祖編や現在のシリーズを描いているのなら、ブロッケンの思想や境遇も変わるかもしれない。
以前の扱いを反省して始祖編からブロッケンの成長が描かれた気がしてならないんですよね。
「二世で駄目だった奴はどうあがいても駄目」ではなく「二世のやらかしは現シリーズの罪ではない」という路線で行ってほしいです。同じ道をたどるのではなく違う道を進もうとしているのですから。
つながるかどうかも怪しい未来の話で延々悪く言われるブロッケンやネプチューンマンを見るとさすがに気の毒です。
ジャスティスが「罪人の子孫は罪人ではない」「その罪を引き継がんとしているなら話は別」と言うのはバランス取れています。
名前が名前なのでガチガチに頭固くて正義の名のもとに片っ端から断罪する粛清者かと心配しましたが、違ったのでほっとした。
アリステラが仇の一人であるジャスティスとの対話を望んだことが嬉しい。アタルやブロッケンの言葉が届いたんだな。
アタルが退く理由が「戦闘のダメージ+アリステラを庇って負傷」だけでも十分なのに、「ジャスティスの台詞に納得+アリステラを逃がす」も含んでいるのが、丁重に扱われていると感じます。
始祖編からはキャラクターの扱いに気を遣っていると感じられます。
下手な描き方したら「『ゆではウォーズマンを何もわかってない』とファンから怒られる」事態がまた発生してしまうでしょう。
ずっと老害マン呼ばわりされるネプチューンマンや成長を描かれても貶されるブロッケンを見ると、笑い話にならないんですよね……。
ジャスティスマンはどんな戦いぶりを見せてくれるのか。
普通なら「あんなに強いジャスティスがやられるなんて!」とサタンの引き立て役にされる流れです。
自称・旧世代の遺物が若者達の未来を守るために敵を食い止めるなんて、結果は見えています。
それでも頑張ってほしいなあ。
『キン肉マン』307話
なんか思ってたのと違う……。
ジャスティスマンが強くてカッコいいのは嬉しいんです。
第一印象と期待を裏切らない強さで、「希望にあふれる未来」の守護者と名乗るのが熱いです。
ただ、予想を裏切られて感情がついていかないだけです。
物語のお約束を踏まえるなら、ジャスティスが高い実力を見せながらも本気を出したサタンにやられる流れです。
あの、そうなりそうにないんですが……。
実体化したサタンはヒールらしいマイクを交えて猛攻を浴びせてきます。
でもくらってるジャスティスが無傷無反応無表情なので、読んでいて感情が迷子になる。
膝蹴りを腹にドボッされても、顔面を鉄柱に叩きつけられても、顔を何度も何度も蹴りつけられても、ろくに傷つかず声も上げず表情も変えないからな。
普通なら「うわ、エグい」とか「ああっ、ジャスティスが危ない!」とかハラハラするはずなのに。
サタンの必殺技が直撃してようやく見せたリアクションが「こんなものか」。
「こんなものか」って。
こんなもの。
薄く笑ってません?
何でそんなに余裕あるの?
攻撃くらいまくっても平然として「この程度か……」と呟くのは敵ボスのやることだろ。サタンの役割取らないでくれ。
普通なら「ジャスティスマン頑張れー!」「サタンなんかに負けるなー!」「アリステラと語り合うために生き延びてくれ!」と応援するのに、「いいのかこれで?」という困惑に近い感情に揺さぶられてしまう。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
サイトに載せていた話を再掲。
タイトルは変更なし。ミストの一人称部分を削除しました。
『からくりサーカス』のアルレッキーノと涼子の台詞・会話をもっと見たかったなと思っていたらいきなり衝撃を受けた。
シンプル。
ストレート。
だから効く。
アルレッキーノ……。
『キン肉マン』のサタンを見て、作品は違えど大魔王の肩書を持つバーン様にコメントを求めたくなりました。
大魔王というだけで一緒にされたら「誠に遺憾である」と言うかもしれない。
あと、憑依能力を持つキャラが実体化して自分で闘い始めた件について、ミストバーンだったらどう思うか知りたい。
『キン肉マン』305話
マリキータの献身に涙を流すシーンかもしれませんが、これだけタフだと普通に生きてるんじゃないかと思います。
気概と実力の両方を見せたブロッケンをザコ野郎扱いしたまま退場するのはもったいないので、生き延びて認識や関係を変えてほしいなあ。
その前に親友を思考停止させる友情を改めてほしい。
剣や杭に貫かれて壁に縫いとめられるシチュエーションが好きなんですが、マリキータは表情が分かりにくいのが惜しい。
ブロッケンだったらいいリアクションを披露してくれただろうから見たかった。心臓は超人でも危険なので両手足か腹部貫通で。
清々しいまでの悪役っぷりをサタンが見せつけてくる。
令和にもなってゲギョゲギョ笑うなよ。平成どころか昭和の香りがする。
サタンの実体化したデザインは、悪魔将軍に似ていてパワーがありそうだと感じさせるんですが、懐かしさがあふれてる。小学生に戻った気分を味わえる。
アーマーの胸元に埋め込まれた宝石、下部についてる牙、全身の突起……「ぼくのかんがえたさいきょうのごくあくちょうじん」感が最高に漂ってる。
気になるのは描くのが大変そうな印象を受けることです。派手にぶっ壊れるかデザイン変わったりしない?
実体がなかった頃は口から串を飛ばすという大雑把な攻撃方法だったのに、実体を得た途端アリステラを掴んで持ち上げて回転を加えて投げつつ蹴ったりブロッケンの頭に肘を叩き込んでから投げ落としたり、細かくテクニカルな動きを見せるのが面白い。
腕の絡め方が面白いと思ったので調べてみたら、かんぬきスープレックスという技でしょうか。
サタンが意外とレスラーらしい攻防を見せるので驚いた。
プロレスの技を知っていれば「これ〇〇じゃん!」といっそう楽しめそうです。
アリステラが攻撃をくらい、しがみついて止めようとしたブロッケンも地面へ落とされる。
ついさっきまで戦っていた相手が攻撃されて「なんてことしやがる!」と怒り、阻止しようとするブロッケンはいい奴だな。
高所から落とされて地面に激突したけど、間違いなく生きてるでしょう。
一瞬ブロッケンの扱いが……と思いかけたものの、激戦の直後という要素があるから配慮されている方ですね。
これで噛ませ犬とか未熟認定するのはあまりにも酷です。戦える状態じゃないのに粘れと要求するのは無茶だよ……。
冷静なアタルが「許さん!」と叫ぶとは……。「また」ブロッケンが落ちていく光景を見せられたからな。伸ばした手はまたしても届かない。
サタンへ挑もうとした彼を制したのはアリステラだった。
こんな事態になった責任を取るためであり、友の敵討ちでもある。
真面目だ。アリステラの責任感の強さは散々描写されてきたからな。
リングに叩きつけられるアリステラの下に滑り込み、アタルも吐血。
アリステラを庇うことで格を下げることなく戦線離脱するのかな?
はー、サタンを見て湧き上がるこの気持ちは何だろう。
この時代に、ここまで「ぶっ飛ばされてスッキリ!」タイプのボスが登場するとは。
敵にも正義が……とか、相手への敬意とか、そんなもの知ったことか我こそ悪の権化なりという言動にワクワクしてきた。
『完璧超人始祖編』はちょうど悪魔将軍が動き出したタイミングで公開範囲終了でしょうか。
感想を書くのは、
『キン肉マン』の現シリーズ:フルメタルジャケッツの戦いは終わったけどしばらく続けたい
『キン肉マン』の始祖編:一旦終了
『1000円ヒーロー』:単行本ごとにまとめて
の予定ですが、『ケンガンアシュラ』のアニメも気になってるんですよね。
どこまでやるんだろう。
黒木は?
生まれながらの特殊体質も主人公の宿敵などの深い因縁も派手な必殺技も華やかな容姿もないけどなんか強いおっさんは?