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各住居と冷血プレイ
シル学 雑記
シル学 各クラス
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『からくりサーカス』第28幕 微笑
めちゃくちゃ期待していたので尺の無さゆえに残念に思うところもありますが、どす黒く燃える感情は湧かずに済みました。
じっくり進めて掘り下げてほしかったけど、それを言ったらきりがないというか、今更なんですよね。あらゆるエピソードに当てはまるので全話で連呼することになる。
アンジェリーナとフランシーヌ人形は同じ方が声を担当しているはずなのに別人だと感じる。アンジェリーナだけでも孤独に疲れた「少女」と守るものがある「母」とで違います。
文句を言いながらもエレオノールの世話を焼くギイが微笑ましい。
人間の成長速度をまるで理解していないフランシーヌ人形に笑ってしまったけど笑い事じゃない。
金が教育していれば、笑う方法探しも少しは変わったのかな。
分解されたがっている彼女と、それを望まないアンジェリーナ。
ルシールのように復讐を貫いた者もいれば、怨念を断ち切ろうとする者もいる。
復讐に対する肯定・否定のバランスが取れています。
フランシーヌ人形は己の中の欠けた歯車について語る。
改めて考えると、フランシーヌの代わりを務めろというのは無茶な要求です。人形ではなく生身の人間でも無理でしょう。
本物のフランシーヌの人格に近づけば近づくほど、金の求める「金を何よりも優先して金だけを愛する、都合よく動いてくれるフランシーヌ」から遠ざかるわけですから。
エレオノールのことで張り合う二人が可愛い。自分の太ももをバンバン叩くギイが面白い。
こんな日常がずっと続けばよかったのに。
村人達が正二の名前を使って誘い出され、自動人形が来襲。
真夜中のサーカス団員はふざけてるような高い声が多かったのに、こちらは普通の悪役らしい声です。
フランシーヌ人形を笑わせようとしてないからな。
もし彼女が弱体化していなければ、違う展開になっていたのでしょうか。
フランシーヌ人形はようやく自分達の所業の恐ろしさに気づいた。
彼女の考えや言葉を最古達に聞かせてやりたい。
彼女の意思に反するように人間を苦しめ続けるわけですから。
フランシーヌ人形は作られて間もない時期に惨劇を見せられ、笑えと言われたからなあ。
金が穏やかなやり方を選んでいれば……。
彼が最初に最古達を作ったのは素直に称賛したい。
フランシーヌが道化や芸人が好きだと言っていたことを覚えていて、望みを叶えようとしたんですから。
人間のフランシーヌとは好みが違うかもしれませんが、方向性は間違っていません。相手の希望を考えていたと言えます。
そこから復讐に舵を切ったのがなあ。自分がしたいだけなのに、相手も笑ってくれるなんて思って。
フランシーヌ人形が村人の苦しむ姿を見て笑ったら、金は満足したのでしょうか。
それはそれで「やっぱり違う。こんなのフランシーヌじゃない!」と認定しそう。
この辺りは真夜中のサーカスの団員達、特に最古に怒りが湧いてくる。
何やってんだよ敬愛するご主人様のピンチだぞ泳いで海渡ってでも駆け付けて敵を蹴散らせよおおお!
子守唄が流れる中で戦いが繰り広げられるのが辛い。
エレオノールをあやすため、フランシーヌ人形が取った行動は……。
原作では正二がやるところを見ていたんですよね。
一回目はおどけた感じ。これも好きです。
美しく整っていた人形の顔が柔らかく見える。
二回目は……もういいよね。
笑う方法を探し続けて疲れてしまった人形が、作られた理由も忘れて赤ん坊を笑わせようとして、相手が笑ってくれて、ようやく自分も笑えた。
最古達に見せたかった。
彼らの悲願はすでに叶っていたのに、それに気づかず病を振りまいて地獄を生み出してきた運命の残酷さよ。
フランシーヌ人形があの場を切り抜けたらサーカスを止めに行ったかもしれない。
今回はここまでにして続きは次話にしてじっくり描いてほしかったけど、まだ話が進みます。
死ぬ間際にギイを守り、砕けたアンジェリーナ。
私もママンと呼びたくなった。
こうしてあるるかんの左腕は壊された。
勝を守って左腕を失った鳴海と同じですね。
少し前までキャンディを持ち歩いていたギイがキャンディを必要としなくなり、最後にキャンディを象った人形を倒す。
エレオノールにデレデレになる様子や、アンジェリーナを喪った時の顔など、表情豊かなギイを見られる回です。
消えていったフランシーヌ人形に語りかけるギイの、「何かに」なれたという言い回しがグッとくる。
「人間に」ではない意味は何だろう。
「人間に」だと造物主の望み通りという印象を与えかねないからか?
彼女は使命とは関係ない、フランシーヌの代わりではない者になれたはずですから。
人間以下の力で井戸に穴を開けられたのは、「元々ボロかった+アクア・ウィタエで脆くなった+自分の体が壊れてもかまわないと限界を超えた力を発揮」という要素が合わさった結果だと思います。
初見の方は、この話まで観た後だとEDの印象が変わるのではないでしょうか。
『1000円ヒーロー』
6巻のPRは笑ってしまった。
「前髪野郎よりは」って、張り合わなくても。本気で険悪なわけじゃないことは分かるけど。
椿は刃を話題に出すことが多いな。
二人とも決まってるということで。どっちも髪型が独特ですし。
あ、思ってたことをケンジが代弁してくれた。
髪型被ってますよね、半分。
続いて71話の感想を。
ユウロが来やがった。
邪魔すんなよ!
でも悪役らしい笑顔は素敵だと思ってしまった。
麗華の詳しい過去が語られた。
犬を遠ざけると脅した母親は酷いと思ったけど、厳しいだけではなかったわけですし、怪人に襲われなければ……。その優しさを表に出して、歩み寄ってほしかった。
アグニールは分かりやすく強そうなデザイン・能力ですね。レディブレイズに瞬殺されたのが惜しい。
両親の死を目の当たりにして絶望する少女の表情を楽しむという外道さも完備。
基本的に怪人はこんな奴らだからこそ、そうでないおっちゃんやヴァイタミンが引き立つんですよね。
助けに入ったレディブレイズの攻撃方法が意外だった。
もっとこう、必殺技をシュパーンという感じかと思ったら殴った。
回想を終えて麗華が復活!
待っていたぞ。
魔人探偵脳噛ネウロ
父親を殺された女子高生、桂木弥子の元にネウロと名乗る魔人が現れた。ネウロは謎を喰う魔人であり、弥子は探偵としての役割を演じることになる。
作者いわく「推理物の皮をかぶった単純娯楽漫画」。
最高のB級漫画です。
こんな方にオススメ
・犯人は勘で当てる
・トリックの説明は大体とばす
・動機が復讐とか憎悪とか怨恨とかドロドロしているのは食傷気味
・探偵が出かけるたびに殺人事件が起こるのはおかしくない?
寄生獣
人間の頭に寄生し全身を支配、そして他の人間を捕食する寄生生物、パラサイト。
主人公の新一は、脳は乗っ取られずに済んだものの右腕に寄生され、その生物――ミギーとの出会いによって様々な事件に巻き込まれることとなる。
・キャラクター
好きなキャラを三人挙げるとミギー、新一、田村玲子。
特に、不気味だと思っていたミギーが可愛らしく思えてくるのが不思議でたまらない。
他の登場人物も嫌いだったり「何だかなー」と思うキャラはほとんどいない。
後藤、広川、宇田さん、ジョー、倉森、村野、新一の父……平間や山岸もいい。
浦上の人格や所業はとても褒められたものではないですが、物語内の立ち位置がおいしい。
・魅力
敵の正体や占い師の言葉など伏線の回収される様に唸った。
冒頭の「地球上の誰かがふと思った」から「生物みんなの未来を守らねば」という言葉によって「愚かな人間どもよ」という論調の話かと思ったが、人間側、寄生生物側、両者の狭間に位置する主人公の考え方が描かれている。
「人間サマ至上主義、化物くたばれ!」でも「人間などどうしようもない存在だ、パラサイト万歳!」でもなく、バランスよくまとめあげている。
当初の予定だと「愚かな人間どもよ」という方向に行くつもりだったらしいが、連載の中で考えが変化し、さらに踏み込んだ内容になりながら見事に着地したのは素晴らしい。
主人公の新一が一般の人間から精神の在り方が離れていくことを自覚し、葛藤する姿が重い。
あることがきっかけで身体能力が大幅に向上するが、パワーアップイベントという喜ばしいものではなく苦悩することになる。
気取った言い回しや格好いい単語は使われず、自然な流れの中で吐き出され、しっかり心に残る。
仮面ライダークウガ
あらすじ
西暦2000年、長野山中の九郎ヶ岳遺跡内の棺の蓋を開けたことによって、封印されていたグロンギが復活し人々を襲い始めた。
遺跡から発見されたベルトから戦士のイメージを感じ取った主人公の五代雄介は、腰にそれを装着する。すると五代は戦士クウガに変身し、怪人を退けることができた。
だがこの騒動は、未確認生命体事件の序章に過ぎなかった。
人々の笑顔を守るために、五代は一条薫・沢渡桜子らとともに怪人達と戦う。
こんな方にオススメ
・自分が自分でなくなるかもしれないという覚悟を背負って戦う主人公は悲愴だけど燃える
・そんな主人公を支える、頼もしい相棒に惹かれる
・綺麗事と言われた主人公がどう答えるかが気になる
普段「悪役大好きー!」「主人公も悪役も好きだ!」と言うことの多い私が「主人公コンビ大好きだ!」となった作品です。
もちろんグロンギも魅力的です。ただし、「敵であっても彼らなりの正義、信念がある」タイプではありません。
漫画やアニメを見ていて異種族との共闘・共存を考えることが多いですが、彼らとは到底わかりあえる気がしない。
彼らが人間に協力する展開になったらそれこそ興ざめです。
「何故怪人は一斉にヒーローを襲わないのか」というお約束の疑問に対する答えが、「人間を標的として、ルールを決めた殺人ゲームを行っているため」ですから。
かといって、「悪い奴やっつけたぜ!」だけでは終わらない。
敵と同じ化物扱いされたり、守られているだけの人々から勝手なことを言われたり、決して輝かしいヒーローではない。
それでも皆の笑顔を守るために戦い続けるうちに理解者が増え、互いに協力するようになります。
では好きなキャラクターについて。
TRUE REMEMBRANCE
里見しば様制作『TRUE REMEMBRANCE』の感想です。
同じ作者様の作品同士、『送電塔のミメイ』と比べて語りたくなります。
『True~』は冬でミメイは夏、など。
B.B.ライダー
ゴリッチュ様制作『B.B.ライダー』の感想です。
遥か昔、英雄として戦った男――ニトス・ジークフリードが少女ロウリィに召喚され、新たなる闘いに身を投じることに。
・注意点
まずは人を選ぶ要素から。
戦闘は単調です。
ストーリーを進めるためのものと割り切るべきかもしれません。
そこまで過激でないとはいえエロやグロもありますし、ギャグの傾向も万人向けとは言いがたいでしょう。
・最も惹かれたところ
それでも私はお薦めします。
何と言ってもストーリーに引き込まれました。
最初はギャグ全開です。
まさか主人公がいきなり全裸でヒロインの前に現れ派手に闘うとは思わなかった。
敵からも変態変態連呼されます。
物語が進んでもギャグは健在。
守った町の住人から敵だと誤解され石を投げられるシーンで「おお、これぞヒーローの悲しみ……」などと感慨に耽ったら直後に台無しにされました。「英雄の悲哀を期待したのが間違ってた!」と思いきや……。
最初は身近な者を守るために戦っていた主人公のニトス。
強くなるにつれて守る範囲は広がったが、人々からこう呼ばれるようになりました。
化物と。
「どっちが化物だかわかりゃしない」
無条件に崇め称えろとは思いませんが、あんまりな言い草。
戦えば戦うほど嫌われていった、とさらりと言い放つのが切ない。
魔族にも恐れられる力を持つ彼は人々から受け入れられず、苦悩する。
本来戦うのは近しい者達のためで、疎まれてまで赤の他人のために戦う筋合いはない。
家族のいない時代に来ても闘う理由は無いはず。
そんな彼が戦う理由を見出し決意するシーンはカッコいい。
前半のギャグがあるからこそ後半のシリアスさがいっそう光ります。
特に十一章からの展開に引き込まれます。
ニトスの辿る道はつらすぎる。
己が人間であることを捨て、安息を捨ててでも大切な者のために戦い続けることを選んだ。
ご都合主義でない結末だからこそ心に残るとわかっているのですが、彼には幸せになってほしかった。
隠されたエンディングがあれば、そこで彼のささやかでありながら重い「夢」が叶ってくれれば……と心から思いました。
・他のキャラクターについて
・ロウリィ
最初ニトスを召喚して戦わせようとする彼女を理不尽だと思っていましたが、段々可愛さが見えてきます。
引っかかる部分をガレリアンが指摘するからスッキリする。
我儘だった彼女が最後に「最もやりたくないこと」をやらねばならないのが重い。
・ガレリアン
戦友の言葉が心に響く。
人々のために剣を振るう中でニトスは精神をすり減らし、感情を捨て、心が空っぽになっていった。
今の時代に召喚されてなお戦う友の姿をこれ以上見ていられない。
説得は苦手だからと剣をもって語り合う熱い心の持ち主。
・ロンド
おいしいキャラ。
生真面目で口数少ない敵幹部。しかも美形。強キャラであることが約束されていますね。
初めてプレイした時は「クールな敵か。強そう」と思っていました。
豪邸への潜入を命じられた彼は命令に忠実に従い、意気込んで実行する。
メイドに女装して。
筋肉ガチガチなのに。
もちろん男だとすぐバレる。
お前は何がしたいんだ。
おまけにボケる。
ツッコミがツッコミになっておらず、逆にツッコまれる始末。
無理するな。
壊滅的な画力も備えています。
ギャグばかりで主人公達と戦う様子もなく実力が発揮される機会は無いかと考えていたら終盤で見せ場があった。
しかもめちゃくちゃ強かった。
シルバを認めていたとわかる台詞にグッときた。
・もう少し頑張りましょう
逆に小物臭がプンプンするのはケインツェル、ツヴァイ、ケルガー。
そしてルシファー。
偉そうに振る舞い冥王なんて呼ばれていながら散々な扱い。
冥王の名が泣きます。吹き飛びます。
・シルバ
己の信念に従って生きた男。
他者を踏みにじる悪役でも貫き通せばカッコいい。
彼がおっさんの正体を知ったらどう思ったか気になります。
朝ごはんは食べない派らしい。
・ヴァジュラ
登場した時、大物らしく渋くてよしと思っていたらあの最期は反則だ。
・英雄
各々の持つ英雄像、「英雄になれなかった」と語る主人公の生き方、彼が大切な者のために選んだ答えなど、「英雄」の意味について考えたくなります。
輝かしいおとぎ話のような英雄譚ではなく、地を這い、泥にまみれ、転んでも立ち上がる男の物語です。