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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

隣の世界の私のクラス

『隣の世界の私のクラス』

ライジング斉藤様制作『隣の世界の私のクラス』をプレイしました。

オカルトマニアの主人公、小池美里は鏡に映ったもう一人の自分から怖い話を聞くことになった。
鏡の世界はこちらとよく似ているけれど、怖い話の内容に違いがあるようだが……?

大まかな流れとしては、
怪談を一つ選ぶ
→話を聞く
→こちらの世界でその怪談の関係者に接する
になります。

題名の通り、怪談に関わりのある相手はクラス内にいます。
「鏡の世界の『私』のクラス、怪異に遭遇しすぎじゃない?」と思いましたが、選択肢ごとに世界線が異なるのかもしれません。
こちらの世界と鏡の世界の怪談の違いを考えたり、こちらではどんな結末になるか予想したりしながら読んでいくのが楽しいです。
怪談を聞いている時は悲惨な展開に暗い気持ちになるのですが、こちらの世界では明るい結末に向かったりするので後味は悪くありません。
怖さと爽やかさがちょうどいいバランスです。
怪談によって登場するキャラクターは違うのですが、どのキャラも「主人公との組み合わせ、好きだなあ」となります。一話一話はそれほど長くないのですが、その中でいいなあと思わせてくれます。


ここからはキャラクターについて、なるべくネタバレしないよう簡潔に述べます。
・奥田ひかり:怪人アンサー
いじめられっ子。
周囲からの扱いは読んでいて苦しくなります。
彼女のあの叫びも笑顔も責められない。
解決した後の笑顔が素敵。

・住吉真穂:NNN臨時放送
予想外の結末でした。
美里が真穂の身を案じるあまりスマホを壊してしまって、仲違いして終わるかもしれないと思ってました。
違った。
あ、あれ?

・真鍋友作:猿夢
青春してる。
最初から主人公のことを意識してるのは珍しいですね。
真鍋、美里が好きなら早く行動しろよ。
他の相手と恋愛的な意味で距離が縮まる前に。

・宇田川海:隙間女
これも予想外の結末。
宇田川のいいところとイラっとするところの配分が絶妙。
美里とやり合ううちにもう少し丸くなると良いな。
周囲から「またやってるよ……」と生温かく見守られる光景が浮かぶ。

・石倉広斗:人面疽
不良だけど大人しい部類だと感じてしまう。比較対象が『強制救済ゲームシャングリラ』の不良達だからでしょうか。
ケンカしているけど被害者が登場するわけでもないので、その辺りは気にしなくて済みます。かなりマイルド。
荒んだ家庭環境など石倉自身が被害者の面が強いので、素直に「うおおお幸せになってくれー!」と思える。
美里との友情、いいですね。

・小池美里:丑三つ時の鏡
オカルト大好きな主人公。
最初から困っている相手に手を差し伸べることはできなくても、きっかけさえあれば関わって助けようとするのは強いし優しい。
これぞ主人公の風格。
クラスの人々と仲良くしてほしい。
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