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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

シャングリラキャラの関係性について

シャングリラキャラの関係性について

シャングリラのキャラクターについてそれぞれ全体の感想で語ったものの、二人組でも語りたくなりました。
小森・八木・三狼・猫俣・トラ・ヘビ・吾牛を「はーい二人組作ってー」して考えてみます。
生還後とはGOOD ENDの全員が脱出した状態を指します。


・小森と八木
安心・安定の主人公と親友のコンビと思いきや結構ピンチになる。
毒で死んだり爆発して死んだり発狂したり一寸先は闇。
この二人で一番心に刺さった台詞はEND5の小森の
「しんゆう、なんだから……」
「心配、すんのは……あたり……まえ、だろ……」
かもしれません。
小森の精神ズッタズタ。心が死にかけている……。
小森は八木に死んでほしくないのに、八木は死を選んでしまった。お人よしなのに残酷な仕打ちをしやがる。
日常に戻れても、「生きていける」ではなく「生きなければならない」になってるんですよね。生が重荷になっている。
それほど親しい八木をも撲殺するのがEND3小森の狂いっぷりを示していますね。もう戻れない。
END5で八木が死んだら小森は抜け殻になるけど、八木の方はどうなんだろう。END4とか。
小森に殺されるEND3は辛いな……。

八木から無理するなと言われて「俺が無理しねーと、オメーが死んじまうんだよ!」と意地を貫く小森の台詞が好きです。
激痛を堪える小森の表情もいいけど、八木の顔もいい。小森が必死でスイッチ押すのを涙ぐみながら見守ってる。
八木の「自分が我慢して丸く収まるならそれでいい」という思想は危なっかしい。
それで八木がボロボロになると小森がキツい思いするんだよ!
八木は背負い込んでしまいがちなので、小森がぶん殴ってでも止めてくれることを願います。
逆に小森が危ない時に八木が強さを見せると熱い。本編で小森が『仏』に選ばれた時みたいに。

・小森と三狼
この組み合わせ、かなり好きです。
吾牛に対して最初は一応敬語使ってた小森が、三狼にはそういう配慮ゼロ。いきなり掴みかかられ怒鳴られたからな。
小森が殴り込みをかけるタイミングが違っていれば三狼とのタイマンになったかもしれないんですよね。見たかったな、真っ向からの殴り合い。
三狼の小森に対する認識の変化が面白い。
序盤:自分の学校に奇襲かけて数十人病院送りにした憎い敵
中盤:先に仕掛けたのはこちら側らしいが、事情が分からない以上許せない相手
終盤:発端は自分の舎弟で、電流に耐えて自分の命を救った相手
憎い仇から命を救われた感想を聞きてえなあ!
復讐モードだと刺し違えてでも小森を葬るつもりだけど、復讐モードが解除されれば電流浴びて消耗している小森に手を貸してくれる。
END4の「テメーを道連れにして死ぬ。以上だ」と救出成功時の「大丈夫か」「助かったよ」「許すよ、小森」「強情で悪かったな」の差が効く。
そこからEND5の「泣くな小森」はさらに効く。こっちが泣きそう。

END5で三狼は、八木を喪った小森に泣くなと告げ、気遣いを見せる。
ポイントを稼ぐためとはいえ、本心も含まれているのではないでしょうか。
あの瞬間小森の心を最も理解できたのは三狼だったはず。
親しい相手が目の前で惨たらしく死んで辛いのも、相手の行動を予測して止めるべきだったと悔やむのも同じですから。
脱出後、吾牛と再会した時に小森の様子を聞くので心配している様子。
第一印象は最悪だったけど仲間のために復讐を志した者同士、共感できる部分も多いかもしれません。END5だと親しい相手を目の前で喪ったという共通点もあります。

小森が三狼に猫俣の『救世主』役を必死に頼み、三狼が「やりゃいーんだろやりゃあ!」と引き受けるところが好きです。
小森が「三狼なら確実に猫俣を助けてくれる」と語るとこも好き。小森は三狼を助ける時に電流浴びてどれほど辛いか知っているので、「確実に」と言い切ったのが重い。
舎弟想いなところは信頼してるんだな。
何だかんだで息が合ってます。
生還後三狼は小森に軽口を叩く。
ぜひ仲良くしたり喧嘩したりしてほしいですね!
できれば共闘を見たい。

・小森と猫俣
真相を追う者とそれを阻む者としてガンガン喋っていた。
生還後はどんな会話するんでしょう。
小森にとっては親友を嵌めた相手で、猫俣にとっては自分の企みを暴いた男ですから、わだかまりなく接することができるかどうか……。
小森は八木が許せばそれ以上引きずらないか。
猫俣の方は小森の行動をどう思っているんだろう。
小森が真相を暴かなかったらEND4にいって三狼が死ぬんですが、それを知ることはできないからなあ。
手を焼いて親友を助けたり、色んな人物と言葉でやり合っていい方向に話を動かしたりしているので、それなりに認めてはいるんじゃないかな。
猫俣としては三狼を助けるのは自分の役目だったはずなのに、小森に企みを看破されて何もできなかったのは悔しいかもしれない。

・小森とトラ
死にたくない気持ちを全開にするという共通点があります。
……死の恐怖に苛まれるキャラが少ないな!
復讐のためなら心中も辞さない奴ばかりですからね。吾牛も生存をすぐ諦めるし、八木も罪滅ぼしのために死を受け入れるし。
小森はヘビのことは「今蛇」と呼ぶのにトラには「トラ」呼び。その違いはどこからくるんだ。特に何もないか。
小森はトラの罪状を聞いたらドン引き。そりゃそうだ。
ただ、小森はトラを狂犬扱いしましたが、他校の生徒数十人病院送りにするのも十分危険だと思います。
生還後、トラは小森に感謝してもいいんじゃないか?
小森の説得が無ければトラは見殺しにされるところだった。トラ視点では分かりませんが、ヘビが心中を選ぶ可能性もありました。
一度その辺をトラの口からじっくり語ってほしいです。

・小森とヘビ
小森いわく、ヘビは追い詰めると何を考えるかわからない。キレると何するかわからない。
確かに。
ストレートに危険なのがトラなら、読めない怖さがあるのがヘビですね。頭が良くて普段は理性的なキャラが損得勘定ぶん投げて行動し出すと恐ろしい。
ヘビから小森に対しては「見上げた根性ですね」「見事です」「キミが良い人だというのはよくわかりましたよ」とべた褒め。
「……僕とは、大違いですね」が不穏ですが。
ヘビの大罪要素、『嫉妬』が出ています。
「ヘビのいい人認定する基準緩くない? 他校の生徒大勢病院送りにしてるぞソイツ」と思ったけど、西高の治安を考えればいい人の基準が緩くても不思議じゃない。
自分とは違うという台詞を初めて見た時は軽口や冗談の類かと思ったのですが、設定を見ると本気で言っているんだろうな……。

手を焼かれても冷静なヘビに小森は驚嘆。
経験済みの小森だからこそすごさが分かるのかもしれない。
電流浴びたのも同じですね。二回『救世主』やるなんて過酷です。
ヘビの場合連続でやってるからキツいよな。
小森も三狼も電流浴びた直後は言葉が切れ切れなのに、ヘビはいつも通りの口調なんですよね。
忍耐力に自信があると語るのも頷ける。

よく考えると、小森が復讐について語るのはかなり危ういんですよね。一歩間違えると「お前が言うな」になりかねない。
だから「もったいねーな」が正解でホッとしたというか、良かったと思いました。
この場で殺して逃がしたりなんかせず、無理矢理にでも謝らせるという台詞には納得できます。小森が南高に乗り込んだのも犯人を引きずり出すためですし。
もったいないという言い方に納得したものの、その後のヘビ一人のエゴ云々にはちょっと引っかかりました。
そんなことをして親友が喜ぶのかという質問は尤もなんですが、被害者の気持ちどころか被害者が誰かも分かってないのに他校に攻撃仕掛けた小森自身に思いっきり直撃します。
このシーンで最も重要なのはヘビを冷静にさせることなので、発言者に当てはまる言葉であってもかまわないのか。
ヘビを通して自分も突っ走っていたと気づけばいいな。
ヘビが復讐を優先するとEND3が発生して死屍累々になるので、思いとどまらせた小森はよくやった。

トラを救うために電流浴びるヘビを小森が直視できずにいるシーンがとても好きです。
ヘビが色々なものを抱えて苦しんでいることを察し、いたたまれない気持ちになりながら、小森はひたすら『仲間』の無事を祈る。
ヘビの恐ろしさを見ても仲間とみなしてくれることが嬉しかった。親友が傷つけられて怒る気持ちは痛いほど理解できるよな。
トラ救出後、ヘビが小森に礼を言い、罪状を打ち明ける。
小森の結論は……トラとイーブン。
否定できない。どっちもあぶねー奴です。
そうは言いつつ、吾牛と食事に行く時に引っ張ってくるなど何だかんだで仲良くなってます。

・小森と吾牛
とても好きな二人組。
吾牛は小森と八木の友情を見て羨みましたが、お前も混ざるんだよ!
小森の「美味いモンでも食いに行きましょうや。ね?」という台詞がいい味出してる。
一応敬語使おうとしたのにすぐタメ口になるんですよね。
小森は自分のことを優しくないと言ったけど、優しいと思うな。
吾牛の罪状を聞いた時、やるせなさを感じていた。
ろくに知らない相手があんなことしたと聞いたら引いてもおかしくないのに。
小森を優しいと評した吾牛の方も優しいと思います。
小森が怖気づいても「アンタは何も悪くない」「アンタを責めない」と言ってくれる。
何で俺を助けてくれないんだと恨み言をぶつけたくなる状況で。
しかも、たとえ自分が死んでも生き残ることを望むんですよ。
……END2で小森は生き残りましたね。
一生己を責める声に苦しみ続けるでしょう。
吾牛は自分が死んでもすぐ忘れられると思っていたけど小森の心にガッツリ傷を残してるじゃねーか!

END3の吾牛の心境を知りたいけど知りたくない。
自分の命を救った男が死を選び、死のうとするなと説得してくれた相手が発狂して襲ってくるんですよ。
吾牛の心にあったのは混乱だけなのか、死を恐れたのか、静かに絶望したのか。
END4で小森が死んだ直後の反応も知りたかった。

会議で小森は生存を諦めている吾牛に考え直すよう呼びかけました。
気持ちを前向きにすることには成功したものの、肝心の救出は小森にはできなかった。
普段はヒーローみたいな選択肢が正解なのに、吾牛に関しては退く方が正しいのが難しい。BADから先に回収しようとしたら正解で「あれっ?」と思った方もいるはず。
小森は勇敢ではあるものの、常に発揮できるわけではない。
小森とヘビ、どちらが欠けても吾牛は救えなかった。
ここでヘビが『救世主』をやったのはヘビにとってよかったかもしれません。
嫉妬深い性格で、自分が嫌いで、変身願望を抱いている彼には、自分を好きになる材料や自分が変われたという実感が必要だと思います。
肉体的な負担は大きいものの、恩人を救うという体験はプラスになったのではないでしょうか。

スタッフロール後の会話が良くて……約束が守られました。
元気よく答える吾牛に「良かったなあぁ!」と叫びたくなる。
小森と八木が約束通り食事に行こうと吾牛を誘って、ヘビも呼んで、ヘビはトラに連絡して……と一連の流れが克明に想像できます。
吾牛が「遅かったじゃねーか」と言うのは約束の時間を守ったってことですよね。
ひょっとして楽しみにして早めに来ていたりするんでしょうか。
小森達が遅くなったのも、ただの遅刻じゃなくてわざわざヘビを連れてきたからかな。
小森と吾牛に限らず、八木やヘビとも合わせて好きです。
吾牛の隣には小森八木コンビ、その反対側にはヘビトラコンビがいてほしい。

吾牛には孤独でなくなったゆえの弱さと強さを実感する展開が来るといいなあ。
以前の吾牛なら死にそうになっても未練も恐怖も感じずに済んだけど、失いたくないものができてしまったんですよね。
ピンチに陥って大切なものを思い浮かべる吾牛を見たくなってきた。
小森が助っ人に駆けつけるところまでセットで。
せっかくだからヘビも参戦して、通りすがりの三狼も加わって……。
自分の人生にいいことがあるんだと実感してくれ。

強制救済ゲームがなければ二人が出会うことも、友達になることもなかった。
吾牛はこの実験で救われたと言えるかもしれません。


・八木と三狼
三狼の性格だと八木のことを軟弱だの腰抜けだのと馬鹿にしそうだと思っていたら、意外と認めている様子。
会議で激突したからな。
ただの臆病者なら会議で渡り合うことも、自分の手を焼いて小森を助けることもできない。
猫俣の所業について語り合ったりするんでしょうか。
八木と三狼の二人だけで喋るより、小森・八木・三狼・猫俣がまとまっている方が想像しやすい。

・八木と猫俣
き、気まずい!
猫俣は八木を罠に嵌めた側。八木がいい奴だと知った状態ではかえって話しづらいだろ……。
何てことしやがったんだと詰ってくるなら答えようがあるけど、八木は自分の気の弱さが招いたと考えてしまうタイプですから。
改めて考えると、猫俣の憎悪の深さとやったことのエグさに引く。
冤罪で性犯罪者の汚名着せて人生ぶち壊すだけでも酷すぎるのに、強制救済ゲームで八木の『救世主』に立候補→見殺しのコンボを決めて殺そうとしましたから。
名誉も命も奪うってお前……。
小森が阻止した後も八木を『救世主』に指名して道連れを狙い、再度殺そうとする。
八木には改善すべき点が多々あれど、そこまでされる筋合いはない。
その憎悪を二股かけた伏見に分けてやれよ。
「他に何人も女がいるくせに自分の恋人に手を出した憎らしい外道」だと思っていた相手が、「頼まれたら断れないお人よしで想像していたような悪党じゃなかった&偽名使われた上で二股かけられていた」と知った時の猫俣の心境を詳しく知りたい。
END5では心中します。
道連れを望む猫俣も猫俣だけど、応じる八木も八木だ。
猫俣は、自分が陥れた相手が「罪滅ぼしのために己の死も受け入れるお人よし」だったと知って思うところがあるといいなあ。

生還後、わだかまりなく喋れるようになってくれ。
まずは八木の疑惑を晴らすことからですね。一生〇〇〇犯扱いされるのはいくらなんでも……。
二人がピンチになって協力して切り抜けようとするところが見たい。
自分が犠牲になって猫俣を逃がそうとする八木と、酷い仕打ちをした相手に庇われるのは情けなさすぎるから何とかあがこうとする猫俣とかそんな感じで。
いよいよ危ないという時に小森と三狼が駆けつける展開もセットで。

・八木とトラ
八木は小森同様トラの罪状に引いてました。
トラの方はモテる八木が気にくわないらしい。半殺しにするのはやめてください。
トラはまず、もう少し近寄りやすくしてですね……目つき悪いし威圧感あって怖いですよ。
これはモテたがっている他のキャラにも言えます。小森とか。
トラの場合外見を変えても、頭に血を上らせて過剰に攻撃して反省しないメンタルがそのままだとどうにもならない気がする。
相手の体に噛みつく通り越して食いちぎっても平気な顔してる人間がモテたらそれはそれで問題だと思います。

・八木とヘビ
本編ではあまり関わっていない。
END3で心中しようとするヘビを八木が止めたか。
ヘビならお人よしを貫き通す強さと辛さを理解できるでしょうから、認めそうです。
小森同様ヘビの嫉妬が発動するかもしれません。

・八木と吾牛
吾牛に最初に優しくしたのは八木なんですよね。
八木が脱出したら遊びに行こうと誘い、小森がそれに乗って食事に行く約束をして距離が縮まったわけです。
小森やヘビが吾牛を救出する流れを作り出せたのも八木が発端と言えるかもしれない。
八木→小森→ヘビの救済コンビネーション。
小森がすぐタメ口聞いたのに対して、八木は「猪熊さん」と呼んでいる。でもEND2で吾牛が死んだ時は「猪熊」になってる。
生還後は一緒に食事しに行く。仲良しで嬉しい。


・三狼と猫俣
兄貴分と舎弟。
飄々としている猫俣が「ねーこーまーたぁー!」されてしょげるのが面白い。
猫俣は「サブローさん」を連呼するイメージがあります。
三狼の方は猫俣呼びか「コースケ」。
END5で三狼が猫俣をどう思っているかが分かる。
舎弟は何人もいるけど一番は猫俣。
「俺だって目の前でコースケが死んじまって、もう頭どーにかなりそうだよ!」
そう言いながらも生き延びようとする三狼、いいなあ。仲間の分も生きなければならないと決意している。
日常に戻れても、猫俣を死なせてしまったことで兄貴分失格だと感じている。

END4で三狼が死んだら猫俣はどう思うのか。
自分が八木を嵌めたせいで小森が殴りこんできて、その復讐のために三狼が命を捧げたわけですから。
ゲームがなくても三狼が猫俣のやらかしに巻き込まれる可能性が高かった。
生還してもそのことは自覚してほしい。

猫俣が三狼にあれほど心酔するに至った経緯を知りたい。
ただ喧嘩が強いだけならあんなに慕わないはず。
指が飛んでも叫び声一つ上げない根性や、舎弟を救うために当然のように電流浴びるところでしょうか。
小森視点なのでサラッと流されましたが、電流耐えきったのはカッコよかったです。
猫俣の更生は三狼にかかっている気がしてならない。
またあの部屋にぶち込まれるかもしれないという恐怖と三狼の説教でどうにかしてほしい。

・三狼とトラ
三狼もトラの罪状に引いてました。
引いてる時の三狼の顔が好きです。
血の気が多い三狼まであの反応って、やっぱりトラは危険な奴なんだな。
トラの方は三狼の罪状に冷静にツッコんでました。
トラは頭に血が上っていなければ普通の反応するんですよね。ツンデレをかまされても「何だアイツ」という常識的な反応を見せますし、狂暴さを除けば感性はそこまでぶっ飛んでいない。

・三狼とヘビ
バカと秀才。
実は好きな組み合わせの一つ。
復讐のためなら心中も辞さないところは同じ。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」のシーンが二人の違いを端的に示している。クスっとした。
ヘビが知識を披露しまくったら三狼は聖水かけられたゾンビみたいな反応しそうです。
シャングリラのプレイヤーが一度は妄想するであろう「三狼に勉強を教えるヘビ」がゲーム外で描かれたのを見て、思わず「想像した通りだ……」と呟いた。
諦めて投げ出そうとする三狼!
口調が荒くなるヘビ!
笑いが止まりません。
単純な喧嘩の実力だと三狼が上ですが、勉学だとヘビが圧勝してる。
自分が頼んだくせに投げやりになる三狼……しっかりしてください。
「もーいーよ留年しても!」と頭抱える姿は子供が駄々こねてるようにしか見えない。頑張れアンタ南のNo.2だろ。
一歩も退かないヘビが鬼教師に見える。
普通なら「アナタ」と言うであろうヘビがアンタ呼ばわりしてる。

全問正解するまで帰さないとのこと。あのプリントはヘビがわざわざ作ったんでしょうか。
ヘビならプライドに掛けてしっかり叩き込むでしょうね。
ヘビの家で勉強してるんですが、ヘビの両親がどんな反応するか見たかった。
勉強会してるはずなのに大声で怒鳴り合うとか怖くない? 三狼はガタイもいいし、目つき鋭いし。
ヘビに「もうテメーが悪魔に見えるよ!」と叫ぶ三狼の姿を舎弟達に見せてやりたい。
むしろ他のキャラにヘビのスパルタっぷりを語ってほしい。
トラに「アイツが悪魔に見えたぜ……」と呟いたら「分かるわ」と共感しそうですし、吾牛に言ったら「自業自得じゃねえか」と返される。

・三狼と吾牛
吾牛から見ると三狼は「単細胞」で「めんどい」奴。
いきなり暴言の的にされたからな。ペナルティを受けるかもしれないと心配して忠告したのに。
三狼は三狼で吾牛と相容れないものを感じているかもしれない。
『憤怒』と『怠惰』。良く言えば行動派、悪く言えば落ち着きがない三狼と自分から動こうとしない吾牛は対照的。
多くの人と関係を築けている三狼と、孤独を感じて生きてきた吾牛という点でも対比できる。
END2で吾牛の指が飛んだ時、三狼が真っ先に反応したのは同じ体験をしたからでしょうか。
二人とも叫び声一つ上げないんですよね。さすが三年……そういう問題じゃない。
END5で語り合っている背中が渋い。
この二人の会話が一番印象に残るのはここかもしれません。

生還後は三年同士語り合ったり張り合ったりしそう。してくれ。
身長188cmと190cmの目つき悪い男二名が本気で怒鳴ったり殴り合ったりしたら怖いだろうな。


・猫俣とトラ
あまり関わりがない。
両者と関係が深いのは三狼とヘビ。猫俣がヘビを介してトラと、あるいはトラが三狼を介して猫俣と、という感じで話したりするかなあ。
狡猾さに特化している猫俣と狂暴さに特化しているトラが噛み合うかどうか。
どっちも相手のやることに引きそうなイメージがある。

・猫俣とヘビ
敵に回したくねえ!
猫俣は喧嘩の腕はそこまでなくても、搦め手というか盤外戦術使うからなぁ。
ヘビも陰湿で卑怯な戦い方をするそうですから、二人の力が合わさった時どんな相乗効果が生まれるか、想像するだに恐ろしい。
猫俣が八木にやった「犯罪者に仕立て上げて警察に突き出す」というえげつないコンボはさすがに控えるはず。控えてください。
下手に猫俣に手を出したら三狼が「俺の舎弟に何しやがる!」みたいなノリで召喚されそう。後で事情を聴いて「オメーも悪いんじゃねーか!」と叱るところまでセットで。
ヘビもピンチになると「あとは俺がやる」とトラが参戦する可能性があるので、厄介なことこの上ない。

・猫俣と吾牛
三狼絡みか八木を介して会話しそう。
生還後三狼について会話した時、吾牛は猫俣もめんどくせー奴認定。
ちょっと雑に括ってない? 分からなくもないけど。
吾牛は小森・八木コンビとは言うまでもなく仲良しですし、ヘビとも距離が近いのでヘビと一緒にいるトラも近くなるのですが、南高の二人とはちょっと離れてる気がする。


・トラとヘビ
西高のヤベー奴とヤベー奴。
恐ろしいのは他に番長やNo.2がいることです。
西高の治安悪すぎ。不良の層が厚い。
番長達はこの二人をどう思っているんだろう。
飼いならしてるのか放置してるのか。

END2で指を失い叫ぶヘビをトラが落ち着かせようとするんですよね。心配しているように見える。
トラの方も友情を感じているんだな。
「ヘビ」「トラくん」と呼び合ってるから今更か。
仲が良いのは事実なんですよね。ヘビが殺意全開にしただけで。
ゲーム外でトラと仲良くしてるヘビを見ては「殺意剥き出しにしてたよな……」、不敵な笑みを浮かべるトラを見ては「全力で命乞いするんだよな……」と遠い目になる。

トラの罪状に喧嘩に慣れている不良達まで引いていたのが印象的。
そんなトラがヘビがブチ切れた時に気圧されていたのがさらに印象的。
「フフ、フフフフ……」とか「アハハハハハッ!」とか「ククククッ」とかヘビの笑い方が完全に危ない。
ヘビがあれほど怒ったからこそ、トラの生還を素直に喜べる気持ちがあります
トラがやったことはかなりエグい上に全く反省していなかったので、何事もなく助けられて脱出したら引っかかったかもしれない。「野放しにしちゃ駄目だろこんな危ない奴」となってもおかしくなかった。
己の業を突きつけられ、命の危機に直面し、謝罪を約束して、今後変わっていくかもしれないと思えたから受け入れられる。

ゲームがなくてもヘビの怒りがトラに直撃したでしょうね。その時トラはどうなるのか。
……かなり危ない。
ヘビが序盤で主催者に『仏』役の人間を絶対に助けないといけないか尋ねたのは、メタ的には冷静さなどをアピールするためと思ってたんですが、事情を知った後だとトラを見捨てることを想定したのかも……と思えてきた。

自分が指と耳を食いちぎった相手がヘビの友人、それもいじめられていた頃から一緒にいた親友だと知った時のトラの心情を知りたい。
ヘビから罵倒され一方的な言い草に腹を立てたトラが怯むんですよね。
さすがにやっちまったと気づいたか?
時すでに遅し。
反省を全然見せてなかったからな。
申し訳ないという態度さえ見せていればヘビは助けるつもりだったのに。
ヘビがトラにぶつけた台詞は「確かに」と言いたくなるものばかりで切れ味鋭い。
『いつものこと』が『いつまでも』許されると思ってるのか、『知りませんでした』で許されるわけない、END3の虫のいいことを言ってんな……どれも頷ける。

ヘビがトラと一緒に死ぬEND3が大好きです。BAD ENDの中では一番好きだ。
「僕と心中してもらうぞ、トラ」という台詞単体だと三狼の「テメーを道連れにして死ぬ。以上だ」という言葉と好きな度合いはあまり変わらないのですが、その後の展開が壮絶なので大幅に加点。
また、親しい相手に殺意をぶちまけるという、他の道連れENDとの差異が光る。
あそこまで突き抜けたらいっそ爽快。
ただ、先ほど助けたばかりの吾牛が死んでしまうのはヘビとしては想定外であり、望んでいなかったはず。
ヘビが復讐を優先した結果がこれだよ。
トラを許せないなら何もしなければすむのに、『救世主』になったところに友情と葛藤を感じる。
憎悪や殺意、友情や親愛が混ざり合っていて、どれが上回るかは小森の一言で左右されるほど紙一重の差だったんでしょうね。

トラ救出に話を戻します。
小森の説得が成功した場合、ヘビは親友に直接謝罪することを条件にトラを助ける。
「約束をしてくれ」「約束してください」「約束ですよ」と念押し。すごく強調してる。
助けた後もトラのためではなく親友のために生かしたと告げる。
「勘違いはしないでくださいよ」という台詞だけ聞くとただのツンデレみたいですが、本心でしょう。
トラを救うと決めたのも、親友の顔を思い浮かべたからですし。
生還後、トラは約束通り謝罪しました。見たかった。
謝罪した後、二人の関係は変化しそうです。
ヘビの方は親友が許せば終わったこととして扱うでしょうけど、トラの方は気まずくない?

二人の本気の闘いをじっくり見たい気もするけど、グロくなりそうなのが難点。相手が気の毒になるレベル。
普段一緒にいるものの、喧嘩する時は基本的に一人でやる。危ない時は助太刀する模様。
片方を倒しかけたらもう片方も参戦するとかゲームのボス戦みたいですね。
猛獣みたいな暴れ方するトラも相手したくないけどブチ切れ開眼ヘビも負けてない。クソゲーと言いたくなる。
本編ではトラがヘビに圧されっぱなしだったので逆も見たい。トラの恐ろしくカッコいい姿を見たい。

・トラと吾牛
ほとんど関わっていないものの、ヘビが吾牛と仲良くなれば必然的に接することも多くなるでしょう。
吾牛がいなければヘビとトラが出会うこともなかったんですよね……。
ヘビと吾牛が出会ってから再会するまでの間、ヘビがどんなふうに変化したかトラから語ってほしい。


・ヘビと吾牛
とても好きです。
どちらも自己評価が低め。
吾牛は自分が死んだらすぐ忘れられると考えたけど全然そんなことはなく、ヘビは自分に『救世主』がやれるかどうか不安がって尻込みしたけど二連続『救世主』に耐えました。
『嫉妬』と『怠惰』担当が負の方向で噛み合うとまずいことになりそうですから、相手を救った事実を誇りに代えて前向きな関係を築いてほしい。
小森には嫉妬を垣間見せたヘビですが、吾牛には嫉妬心を抱くのかどうか。
吾牛の怠惰は両親との和解や友との出会いで「自分の人生に良いことなんてない」という思い込みが壊されたので改善されるでしょうけど、ヘビの嫉妬は難しいかもしれません。
ゲーム内の出来事や新たな友人によってもっと自分を肯定できるようになるといいな。

END2で吾牛が処刑される一連の場面のヘビの心境を、彼視点で見たい。
吾牛の指が飛んだ時キツかっただろうなと考えて、ヘビの親友の怪我を思い出しました。
……二重にキツいのでは?
さらに吾牛は処刑されてしまう。
トラと心中する時も落ち着いていたヘビが、親友のことで糾弾した時もペナルティを受けなかったヘビが、吾牛が死んだら我を忘れてペナルティをくらって涙ぐみながら叫ぶ。
この落差が効く。
なんでと叫びながらも心の中では自分のせいだと感じていた気がしてなりません。
小森がもう一度『救世主』をやるのが厳しいのは吾牛が指摘した通り。
本気で助けたければ人任せにせず自分でやるべきだったと考えるでしょう。
小森はヘビが吾牛の『救世主』になった場合、大丈夫か疑問を抱きますが、END2のヘビも同じ心境だったんだろうな。
そして、不安が的中した。
ヘビの自己嫌悪が膨れ上がりそうだ。
指が飛んで叫んだのも、吾牛の死で精神的な防御力やら抵抗力がなくなったせいではないかと思います。
感情がグチャグチャになって苦痛を堪える方向にいかなかったのでしょう。

取り乱すヘビを見ると命乞いするトラ同様安心できます。ぶっ飛んだ精神の持ち主ではないと思える。
同じことはヘビがトラと心中した時の吾牛にも思いました。
心中直後の一枚絵は反応の違いに個性が出ていて面白い。
吾牛は吐き、八木と猫俣は涙ぐんでいるけど猫俣の方は恐怖が濃く、三狼は狼狽。そして小森の呆然とした顔。発狂五秒前。
特に吾牛の反応が印象に残ったんですよね。
自分が死にそうな時は落ち着いていたものの、生死に無頓着なわけではない。
二人が死ぬ前の、復讐を選び死を受け入れるヘビの姿を吾牛はどう思ったんだろう。

自分の命を救ったのが過去に助けた相手だったと知った時の吾牛の心境を知りたい。ヘビの恩返し。
吾牛の方もヘビを助けたことを覚えていたのが意外でした。
「ボサボサ頭」という覚え方してたんだ……。小森にも「ツンツン頭のにーちゃん」呼ばわりしてましたし、吾牛は髪型で記憶するタイプかもしれない。
あの頃の面影全然ないから初対面と思い込むのも無理はない。
「まさか『西高のヘビ』にまで名を上げていたとはな」という言い方からすると、吾牛もヘビの噂は聞いてたんですね。
自分が助けたボサボサ頭とは思わなかっただろうな。

怠惰な吾牛があの時ヘビを助けた理由は何だろう。
優しさによるものか。正義感などの熱さゆえか。憂さ晴らしか。どれか一つではなく、複数かもしれない。
優しさや正義感にドライさも混ざっているのが吾牛らしいか?
「知らない不良同士が喧嘩するなら関わらないが、弱そうな獲物をよってたかってなぶるのはさすがに見かねた」くらいの。
本編で吾牛はよく知りもしない相手を命懸けてまで助けるわけないという態度だったけど、自身は他人を助けたんだよな。複数を相手にして。
怪我してまで人を助けるのはすごいことだと思います。
本人は自分の人生に意味を見出していなかったけど、ヘビは確かに救われた。

助けただけでなく励ますような言葉をかけた吾牛の心情を知りたくなる。
私は、自分と重ねたのではないかと妄想しています。あの頃の吾牛もヘビも希望が持てずにいたでしょうし。
あれは自分の力だけを頼りにしてきたから出てきた言葉だろうな。だからEND2では自分で自分を助けようとして処刑された。
小森達と出会って絆を結んだ後の吾牛なら、言うことも少しは変わりそうです。
吾牛は与り知らぬことですが、彼との出会いがヘビの人生を大きく変えた。
吾牛の言葉に救われて、ヘビは吾牛みたいに、まだ力がなくて弱い人を守る不良になりたいと願った。
不良大嫌いで死んでもなりたくなかった学生が有名な不良になるほどに。
影響与えすぎ。

成績優秀と思われるヘビがわざわざ荒れてる高校に進学したのが真面目に不良になろうとしている感を醸し出しています。形から入るというか。
吾牛はヘビの変化をどう思ってるんだ……。
助けた相手が自分のことを覚えていて恩返ししてくれたのは嬉しいでしょうけど、「こっち側に来るべきじゃなかった」的な気持ちは湧かないんでしょうか。
……思いっきり手遅れか。
吾牛は助けた時以外は関わっておらず、ヘビが自分の意思で選んだ道です。
「なんてことをしたんだ」などと言うつもりはないんですが、一人の少年の人生を大きく変えた事実をつきつけたい。
危険人物に進化したのは本人の問題で吾牛に責任はないと知りつつ、鉄パイプ持ってるヘビを見ると思わず「責任取ってくれ、吾牛」と言いたくなる。
同じく、責めるつもりはないけどつい「大変なことになったじゃねーか!」と叫びたくなるシーンはちょくちょくあります。
復讐優先して小森発狂を招いたヘビとか。
あんな事態を予想しろと要求するのは無茶ですが、とんでもないことになった。

スイッチを押し続けるヘビを見て吾牛は何を思ったのか知りたい。猛烈に知りたい。
吾牛救出後、恩返しができてよかったと語るヘビに対し、吾牛はリンチから救うのと命を救うのは規模が違いすぎると指摘。
ヘビの言う恩とは、肉体だけでなく精神の救済も含まれているのでしょう。
後者は出会った時だけじゃなくてその後も大きく関わるため、返した恩もヘビにとっては過剰ではないのかもしれません。

強制救済ゲームがなければ二人が再会することはなく、ヘビが恩を返すことも、吾牛は自分を救おうとする人間がいると知ることもなかった。
ヘビの負担は大きかったものの、悪いことばかりではなかったかもしれません。

・まとめ
特に好きなのは小森と吾牛、小森と三狼、ヘビとトラ、ヘビと吾牛の組み合わせです。
また、他のキャラとの関係性に注目すると三狼が興味深いと思いました。
小森に対する感情の変化や三年同士である吾牛との関係、舎弟の猫俣との絆など色々考えたくなります。ヘビに勉強教わるのも面白い。
また、本編で直接会話する頻度が少なくても、生還後そのキャラが親しい相手を介して仲良くなる展開は十分考えられますから、想像が膨らみます。
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