CLAYMORE

印象に残った台詞・場面
・「妖魔と半人半妖が勝手に殺し合っただけだ。元々俺らが騒ぐことじゃねーんだよ」
助けられたのにこの言い草。褒められるためにやったことではないとはいえ……。
・「私の言葉は信じろ」
のちにクレアもこの台詞を言うことに。
・「これだから人間は……。こんな者たちのために私たちは闘っているというのか……」
見下げ果てた表情。
・「起きたか、クレア」
クレアの微笑と周囲に転がる屍との対比が凄まじい。
・〇〇〇〇覚醒の一連のシーン
まさに“絶望”という言葉がふさわしい。
・「絶望……？　この程度の状況でか。私はもっと強大な相手と、本物の絶望を知っている……」
主人公らしい台詞。
・「大馬鹿野郎だな……。たかが首を折っただけで、とどめを刺したと思いこんでるなんてよ」
首が折れたまま敵の首を切り飛ばして嘲笑。文字通り狂戦士。敵は「化物はあなたの方じゃない」と呟いて刻まれます。
・「守るべきものがあるから……死ねない理由があるから生き延びられるなんてのは……弱者の愚かな幻想なのよ」
主人公側のキャラだとわりと可能性があります。
・「さぁゲームをしましょう」
彼女は最期まで彼女らしく、散り際も美しかった。
・「人が食糧となる牛や馬、羊や鳥のために涙を流す？　流さないでしょ。当然なのよ、種族が違うんだから」
よくある問いですが、反論は難しい。
・「私は人として生まれた以上、人のために生きたい。それだけが私の中にある真実だ」
上記の台詞で勧誘されたキャラの答え。シンプルです。
・各隊の隊長が強敵に倒されるシーン
フローラの死に様があまりにも無情。
・「モットダ……モットチカラヲ……！」
皮膚が剥がれ、牙が生え、顔の輪郭も変わり、まるで化物のように。
・「見事だ」
上記の執念と力を認めた敵が死を目前に一言。こういう敵が大好きだ。
・「あの時の言葉と恩……そのまま返しにきた」
ジーンの男気炸裂。
日頃冷静なクレアが泣きながら幾度も名を叫びます。
・「愛してるよ、ルシエラ姉さん……」
化物になった姉を殺す妹。自分の言葉が届かなくなっていることをどう思ったのか、表情が見えない分いっそう辛い。
斬り殺すのではなく、抱きしめ、背骨を折って殺したのも姉だからでしょう。

好きな登場人物はまず微笑のテレサ。
「最強」を背負う存在。ただただ強く、カッコい。
続いてジーン。漢女っぷりが最高。
イレーネやガラテアもいい。

テレサ編から本格的にハマりました。
「テレサ最強！　カッコいい！　無敵！」とわくわくしながら読みすすめ、ラストで「え？」と目玉が落ちそうになりました。
オフィーリア編は彼女の外道っぷりがかえって清々しかった。
想いや信念を踏みにじり嘲笑う……同じ陣営のはずなのに立派な悪役です。
北の戦乱編ではクライマックスの11巻が熱かった。
危険だと知りながらも強さを求めて力を解放する主人公。
自分を倒すためだけに力を解き放った主人公を認め、ただ一言称賛して散っていった敵。
化物になりかけている主人公を戻すため命をかける仲間。
強敵同士の、勝敗の読めない対決。
燃えた。

※最終巻まで読みました。
とんでもない強さのキャラが何体も出てきて収拾つくのか不安になりましたが、しっかりプリシラを倒して終わりました。
プリシラと戦えるパワーアップの仕方も納得できるもので、綺麗な終わり方でした。