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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2020/5/10

拍手してくださった方、ありがとうございます!

『Sorge il sole』の第八話~第十一話を投稿しました。
『ダイ大短編集』も更新しました。
『Graceful Assassin』の後半部分を削除したりしています。

『キン肉マン』超人列伝 カレクック―愛と怒りの聖人―
頭にカレー載せて強くなるという大きなツッコミどころがあるのにスルスル読めてしまう。
最初に「頭に何かを載せて強くなる格闘術がある」と言われたら、そういうものとして受け止めるからな。
何より、虐げられる人々を守るために禁じられた力を使い、守った相手から恐れられるという流れがしっかりしている。
パワーアップ手段が少々変わっているだけだもんな。
カレーで味付けされたダークヒーローものと言えるかもしれない。

カレクックは、怒りに支配され敵を始末した自分を残虐超人とみなしたけど、その怒りは苦しむ弱者のために抱いたんですよね。
外道なんかじゃないよ。
怒りを堪えて品行方正に戦って勝てればよかったんでしょうけど、怒りの力が無いと勝てなかっただろうし、善良な人々が踏みにじられてしまう。
守った人々から恐怖される描写が辛いです。
やめろそういうの! ダイ大で弱くなったんだ!
子供に泣かれたダイを思い出して凹みます。
自分だって同じ反応してしまうだろうけど、やめてくれよ。
返り血に染まった恐ろしい姿は、あんたらを守るためにそうなったんだろ……。

最後の文章が詩的です。
残虐超人の闘いは冬の太陽の光と同じ。
「それは照らしはするけれど、決して暖めはしない――」
ダイ大のバーン様にどう思うか訊きたくなるな。
『キン肉マン』はぶっ飛んだ展開のインパクトが強いけど、詩的な比喩やロジカルな部分も魅せてくれる。
残虐超人は正義超人の一派という設定があるようですが、上手く着地させた。
人々を守るため、怖がらせるような戦いしかできない悲哀や孤独を表現しています。

カレクックのキャラが意外な方向に掘り下げられ、なおかつ納得できる読切でした。
彼はオメガ編でマリキータマンに殺害されたとのこと。残念です。

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