第８９話 出会いと死臭
怪人に協力していたという恵理の過去が明かされる。
それをあっさり話すあたり、刃に対する信頼が窺えますね。千も、恵理も。
恵理の過去は言うまでもなく、千も別方向に重い。
醤油舐めてる奴には話しかけづらいよな。
彼女の死のにおいに気づく千は只者じゃない。どんな人生送ってきたんだ。
今回の場合、佇まいとか表情ではなく物理的ですが。
あ、ヒロインに近づこうとする主人公に忠告するクラスメートだ。よくいるよくいる。
恵理の親父は外道としか言いようがない。
恵理に情報を完璧に覚えさせたがるのはいいとして、ノートに延々書かせるのは効率悪い気がする。
第９０話 束縛と4000円
二言目には殺すと脅す親父は短慮すぎやしないか？
自意識過剰を装って追い返そうとする恵理に対する千の返答が面白い。
精神限界の恵理が笑うって相当だぞ。
恵理を心配する千に躊躇せず攻撃する親父がもう……。
そんな親父をぶん殴ってくれてスッキリ。
自分の命が害になるから要らないと語る彼女に千がビンタ。
命を粗末にするなという主張自体は普通だけど、理由が締まらない。
命の重さ4000円。
死ぬ覚悟を決めたはずなのに生きたいと願う彼女の想いに千が応える。
自分でも気づいていなかった気持ちを見抜いたから、己以上に知っていると発言したのでしょうか。
おまけはブルーシーカーの設定。
ファンが多いのか。
第９１話 取引と変換
ブレイズドライバーのコピーが完成したと同時にルードが乱入。
さらっと研究員消し飛ばしてるやべーヤツ。
利用されるくらいなら自害すると即座に決断できる恵理は覚悟決まってる。
しかしルードはある条件を持ち出す。
強い奴と戦いたいという望みを叶えるためなら組織を不利にすることも厭わない。
扱いづらい奴だ……。
強くて能力も便利だから切り捨てることもできないし。
同児が人間の子供を怪人から助けた。
「人間に歩み寄れと言うなら、まず人間襲う怪人を何とかしてくれよ」と引っかかっていたので、動いてくれて嬉しい。
殺人を最高の娯楽扱いする怪人が少なくないから、共存なんて無茶言うなとしか思えないんだよな。
第９２話 子供と子供
同児に対する反応が危険視と英雄視である程度バランス取れていますね。
後者は都合いい見方もしてますが。
真のヒーローと呼ぶのはどうかと思う。
普通のヒーローを「武力で黙らせる」と言ってるけど、それは同児もやってますからね。
似たようなことしているのに主人公陣営・正義側がやると「暴力で踏みにじる」認定するのはおかしくないか？
そもそも殺す気で襲ってくる相手に力をもって立ち向かうのをとやかく言えるのかと。
同児はヒーローと同じだと自覚しているので安心。
悲しむ子供を笑顔にできてこそヒーローだと考えられるので、ヒーローを糾弾することばかり意識してるわけじゃない。
新キャラの倉之助登場。
かなりシリアス寄りの同児がギャグ時空に巻き込まれる。
倉之助も重い境遇持ちなんですけどね。
怪人化したせいで父親から殴られ、庇ってくれた母親を傷つけて逃げ出した過去がある。
千を火傷させたほのかと似ています。
ほのかと倉之助の会話を聞いて、怪人と人間がともに暮らせる世界を作ろうと決意する同児。
こういうところは文句なしにヒーローなんだよな。
しかし、デザイアメダリオンの真実を知らされる。
おまけはジャイアントBB。
ビッグボディと聞くとキン肉マンを連想する。
第９３話 量産と解雇
倉之助の救出に成功。
人類との共存、弱い怪人も生きていける世界を望む同児と違い、ユウロは人間と戦うために弱い怪人を切り捨てる。
ユウロは、人間・ヒーローは天敵たる怪人を汚い手を使ってでも潰しにかかると言うけど、非道な所業を繰り返す怪人も似たようなことしてるからな！
ユウロと決裂し、ユニオンプライスから離反。
「君はクビです」のユウロの絵が普段と違っていて好きですね。
同児の体を副作用が襲う。
莫大な力を発揮するにはそりゃ代償が必要になるわな。
弱者を守る同児の考え自体は好きだったのか、ユウロ。
シリアスの裏で千と刃が真面目にギャグみたいなことしてる。
熱膨張でどうしようというんだ。
おまけはエッジマンの進化した姿、Xエッジマンについて。
色々パワーアップしてるのに知名度は低い。哀しい。
第９４話 情報と決意
千・刃が倉之助と合流。
ハゲかくし呼ばわりはやめてやれ。同児との思い出がこもった大切な帽子なんだ。
ユニオンプライスの飛行船を制圧する。
千の変身に自分の金も使ってくれと言う刃が男前。
「身銭削って戦って、誰かが幸せになればそれで満足。君はずっとそうやってきたじゃないか。千！」
いい関係だなぁ……。
刃は千をも守れる男になったと証明するつもりだけど、とっくになってるよ。
子供に引きずられる同児がシュール。
とどめを刺さないだけ優しいかもしれない。
第９５話 致死と光合成
冷静に考えると敏感な肉球すごいな。
メダリオンを察知する嗅覚もすごいな。
改めて振り返るとますます謎が深まる二人。
人間を襲いたくならないのは何故でしょう。
絶対的な本能でなければ共存も不可能ではないかもしれない。
ユニオンプライスの追手が老人や子供も巻き込んで同児を殺そうとする。
彼に力を貸したのは、挿入したデザイアメダリオンの元となった怪人は……！
再び登場してほしいけど安易に復活されるのも困ると思っていたので嬉しい展開！
礼を言う子供に微笑みかける同児が……本当にヒーローしてる。
人間とともに生きることを望む怪人同士、いいコンビだ。
第９６話 迎撃と潜入方法
政府ヒーローのトップ、番風雅が登場。
怪人を殺すのが大好きな分かりやすいキャラ。
ルードとは気が合うかもしれない。
恵理が危ないと思ったら無事だった。
刃の情報をニルに渡す。好物が唐揚げだと聞いて作り方覚えようとするニルは健気で可愛いなあ！
つなぎマンの見せ場が来た。
一話から登場している平凡なヒーローが、重要な局面で鍵となるのは熱い。
第９７話 目標と逆流れ星
ダイコクさんの格好のまま活動している貴崎は覚悟決まってるな。
生足晒し続けてるし。
贖罪のためでなければ続けられないでしょうね。
ルードに察知されないよう、まずはレート１のつなぎマンとマジックテープ仮面が乗り込む。
方法がダイナミックすぎる。
スイカじゃ人間を投げる練習にならなくない？
マジックテープ仮面はつなぎマンがいつも自分の上を行くと思っているが、つなぎマンはマジックテープ仮面を目標にしている。
つなぎマンの役割を果たさせるため、マジックテープ仮面が囮役をかってでた。
自分じゃ敵わないと知りつつ必死で注意を引く。
そんな彼の健闘を粉砕するルード、ひっでえ。
ベリー弱者って言い方が無情。
おまけはLAW。
潜入には不向き。ですよね！
第９８話 志願と変貌
足手まといになるから残ろうとするケンジの前で、弱っちい倉之助ができることをやるために行こうとする。
……ここでケンジも意地を見せる。
高い戦闘力も特殊技能も無ければ、残るのも間違いじゃないと思います。
でもそこで進むのも見たいんだ。
反対せずに受け入れる椿もナイス。素直じゃないけど。
ユウロがまーたえげつない真似してる。
第９９話 思い人と親友
デザイアメダリオン精製装置を破壊しようとする麗華達。
潜り込んだ倉之助がニルとご対面。
怖いわ。
麗華の顔が怖い。
自分を洗脳して利用した奴ですから当然。
でもニルは装置が破壊されたことを報告せずにいた。
刃に嫌われたくないから。
刃が思考の中心になってるな。
でも刃さえよければ全ていいという発想ではなく、他の人間のことも考えられるようになりました。
麗華にちゃんと謝った！
よかった！
酷いことをしてきた人物が主人公側のキャラに惚れて改心する・丸くなる展開はありますが、惚れた相手以外にどう接するかでかなり印象変わるんですよね。
好きな相手にいい顔するだけなのか、他の人間に対しても自分の行いを顧みるのか。
相手の人柄・優しさに触れて、本気で相応しくなりたいと願うパターンなら、後者になってほしい。
お人好しな麗華といえど、さすがにすぐ受け入れるのは難しい様子。
完全に拒絶しなかっただけでも十分です。自分の手で仲間達を殺す寸前だったわけですし。
刃が来たと聞いてはしゃぐニルと民間ヒーロー達に政府ヒーローが危機感募らせるのは尤もです。
好きな男がいるだけで仲間になるなら、フラれたら敵に戻るのでは。
一度仲間になった相手が敵に戻ったら、甘いヒーロー達は殺せるのか。
どちらの危惧も頷ける。
他人の気持ちを考えるようになったニルなら、フラれてもきっと大丈夫ですが、読者視点だから言えることかもしれません。
マジックテープ仮面怪人態がつなぎマンの前に現れる。
ここが踏ん張りどころだ。
おまけに番雷堂のプロフィールやブレイズドライバーの説明が。
同児の寄り道は本編に入れるべきでは？
おい同児……朱里が可哀想だろ……。
