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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

1000円ヒーロー 10巻

1000円ヒーロー 10巻



100話 ブラックホールと悲しみの炎

刃達がルードと遭遇。
仲間を進ませるため、刃が一人で足止めすることに。
刃はキツい戦いが続くな。レートが上がっても楽になった気がしない。
クールにスタイリッシュに撃破するのはイメージに合わないからいいか。
前のページでは前髪呼ばわりしていたのに、刃が攻撃くらったら名前を叫ぶ椿は相変わらずだな。
とやかく言うのは野暮かもしれないけど、やっぱり「普段からもう少し柔らかく接してやれよ……」と思わなくもない。
 
ルードの攻撃を防いでレート100らしいところを見せてくれた刃。
直撃したのに無傷の彼にルードもご満悦。
今まで一人もいなかったらしい。すごいな刃!
敵から真っ当に評価されるのは珍しい。

反撃しない刃にルードが理由を問う。
答えは……刃のアホー!
危険な敵なのに、自分より強い相手なのに、甘っちょろいことを!
いや、そこが好きなところなんですけど。
分け隔てしないのが刃の優しさと言えますが、命が幾つあっても足りないって。
ノリノリだった戦闘狂を素に戻す刃はすげえな。明後日の方向に。
呆れながら説明するルードと「うん」「うん」と答える刃にそんなことしてる場合じゃないと言いたくなる。

逆にルードが怪人態にならない理由を説明してくれた。
力を温存している、時間制限があるなどの合理的な理由ではなく、全力を出したらつまらないから。
非効率的な行動は戦闘狂の特権ですね。
いよいよルードが本気を出すのか。
刃なら何とか耐えてくれると思いたい。

刃が大変なことになりそうですが、千も余裕がない。
ほのかが暴走している。

101話 抱擁と毒蠍

ずっと気になっていた暴走について触れられました。
争いごとを望まないおっちゃんすら暴走していたので、安易に怪人との共存を唱える気にはなれないんですよね。
優しい性格だろうといつ豹変するか分からないので危険すぎます。
千はほのかを抱きしめて、優しく語りかける。
このまま治まってくれるといいな。

敵に改造されたマジックテープ仮面を止めるため、つなぎマンが攻撃に耐える。
戦闘力のインフレが進む中で、一話から登場したキャラが、ランクはそのままで食らいつくのが痛々しいし泥臭い。
幼い頃から助けてくれた親友を元に戻すため、必死に呼びかける。
つなぎマンの声が届いただけに、姿が変貌するのを見て「うおえ……」となりました。
ひょっとして「心が残っているうちにとどめを刺してくれ」と頼む展開が来るのかと思ったら違った。
お前がまた登場するとは思ってなかった。
登場した怪人の中でもトップクラスの卑劣さ外道さ胸糞悪さを誇るゲス野郎じゃないか!
デスコーピオンは、迷走していたとはいえレート10の刃でも苦戦した相手です。
本来レート1のつなぎマンがどうにかできる敵ではありません。
それでも諦められない。

返せというシンプルな言葉にグッと来た。
基本的に戦う理由が仲間のため、力なき人々のため、と広範囲だっただけに、対象が一人に絞られた分強烈に感じる。
もちろん前半部分が無くなったわけじゃないし、どちらもヒーローとして立派であることに変わりはないけど、個人の感情がにじんでいるのが別の味わいを感じさせる。
ラストのコマ!
ここで来たかー、熱いな!

102話 繋ぎと繋がり

実力差を考えるとつなぎマン一人で何とかしようとするのは無理なはずですが、会長は彼の想いを酌んで離れる。
デスコーピオンが頭を整理するという名目で何があったか振り返ってくれる。読者に親切。
おっちゃんやヴァイタミンの意識が残っていた時は「勝ったな!」と喜んだのですが、いい方向にばかり作用するとは限らない。
人の輪の中で生きていこうとしたヴァイタミンは同児の意思を認めてくれたけど、外道な奴が気遣うはずもない。
モノローグでユウロに様づけしてるので、ちゃんと上だと認めてる模様。ある程度現実は見えてるのね。

レートが上がって得た、つなぎマンの新能力。
何気にとんでもないな!
条件つきですが、かなり強力。
つなぎってそういう……。
発動する前に潰しに来る相手や、発動後もスペックの差でゴリ押ししてくる相手には通じづらいのが難点か。
デスコーピオンはじわじわいたぶるタイプなので上手くハマったわけですね。
相性が良かったこともあり、デスコーピオンを撃退することが出来ました。
勝てたのは新能力の存在も大きいですが、今まで低ランクでも地道にヒーローとして戦ってきたためだと思います。
次の行動が分かっても、身体能力が低いと対処できないはず。
千が押し付けた功績を除けば華々しい活躍には恵まれませんでしたが、それでも頑張ってきたことが活かされました。

刃とルードの闘いは一方的。
ルードの方は死体ごっこで遊ぶ余裕がある。
簡単に覆せない実力差です。

おまけのマジックテープ怪人態はミイラ男みたいだな。
なるほど、エボリアのあれとつながっていたのか。

103話 愛と洗脳

ルードの過去が明かされる……が、想像よりはるかに軽かった。
頂点に立つことを望み、力を求め、怪人に成り果てたと書くと非常に重いのに陽気すぎる。
ニルも、同児も、ユウロさえも悲しい過去を持つ中で一人楽しんでるルードには清々しさすら感じる。
人生エンジョイ勢。
ヒーロー適性が犬以下って辛辣ゥ!
真面目に考えるならば、それも当然です。
誰かを守ろうとする気持ちが全く見えないからな。
敵どころか味方にも冷酷なニルやユウロすら時折情を見せるのに。

ヴァイタミンと比較したくなる道程です。
強敵を求め、戦闘を繰り返すのは同じ。
それ以外は異なります。
ヴァイタミンは非常に真面目な性格で、生い立ちも外見を除けばシリアスそのもの。
また、武の道を歩んだのも、怪人になったのも、本人が望んだわけではありません。
前者は父親に強いられ、後者は突然変化しただけ。
ルードは怪人になることを望んでいて、それが叶った。
彼の能力がブラックホールなのは、欲望が底無しであることを表現しているのでしょうか?
何者よりも強くなることを求め、とうとう怪人へと変貌した男が海を越えて最強のヒーローに挑む。
そう書くと盛り上がる展開なのに、間が抜けてる。海の越え方とか顔芸とか。
目標がいきなりなくなったんだから仕方ないけどさあ……。

いい発音でエッジメン。
貴崎と麗華が来るのはともかく、ニルもか。
彼女は傷だらけの刃を洗脳して、この場から逃そうとする。
刃に絶対に死なないでって言うけど、読んでるこっちはあなたに死んでほしくないんですが。
嫌な予感がビシバシする……。
ニルが敵に回ってもルードは動じない。
むしろ喜んで闘いますよね!

104話 光線と黒穴

ヒーロー二人を手駒として扱わないニルを見て、刃に感化されていると思いました。
以前の彼女なら、貴崎を完全に洗脳して使い捨てたでしょう。
拒否する麗華に理解を示したのもそうです。
「何故言うことを聞かないアル!」と反発せず、自分が悪いことをしたと認識している。
刃の想いが届いたんだな……。

貴崎が強化されるのを見たルードが嬉しそう。
我慢が足りないけど戦闘狂はそっちの方がいいか。
「やっちゃおう!」とか「ふっとぉい!」とか反応が素直すぎる。
面倒なことは言わず話をガンガン進めてくれるバトルジャンキーの鑑。

有利になったと思いきや、ルードが怪人態を出すと三人は気圧されてしまう。
これにはルードも不満げ。
ニルは自身に洗脳を施し、ルードを止めることを命じる。
たとえ死ぬことになっても。
おいやめろ!
自分をも駒として扱う展開は大好物だけどこの状況だと嬉しくない!
刃、早く戻ってきてくれー!
刃とニルと白駒さんの三角関係でほのぼのワイワイする光景を見たいんだ!

ほのかを抱きしめる千のもとにユウロが現れる。
いつまでも変身し続けてはいられないのは事実。
どうするんだろう。

105話 誘いと仇

ユウロは、人間と怪人が共存できない理由を作ってるのはヒーローだと言うけど、それはおかしいんじゃないの?
怪人が人間を襲い、ヒーローはそれに対抗してるというのが前提では?
私が共存できない理由を挙げるなら、怪人の暴走する性質が真っ先に浮かびます。

ユウロが提唱する、千がほのかと一緒に、幸せに暮らせる方法。
それは千が怪人になること。
ヒーローを怪人にすればいい。
彼なりに方法を考えたのは分かるけど、ほのかを優先しすぎているような。
千にばかり変わることを要求しています。

千の答えに安心しました。
ちゃんと、「怪人=悪者」なんかじゃないと考えている。
ヴァイタミンやおっちゃんの姿を浮かべながら答えることで説得力邪魔します。
しかし、提案に安易に乗るわけでもない。
「テメェはその研究とやらで、どれほどの人やヒーローや怪人を不幸にした……?」
そうだよな。
ちゃんと突っ込んでくれると、かゆいところに手が届いた感じがする。
犠牲になった者達に怪人を挙げたのも注目したい。
同児は、ヒーローは怪人を問答無用で排除する存在だと思っているけど、そう決まっているわけじゃない。

大勢の人を犠牲にしてきたことを「仕方ないさ」で片づけるユウロを、千はぶん殴ろうとする。
彼が愛した女性が、心優しいヒーローが、何人も殺して得た成果で喜ぶのか。
これもぶつけてほしかった問いです。
「そんなことをしても死んだ〇〇は喜ばない」という台詞も、息子である千が語ると説得力があります。
ヒーローとして多くの人を守ってきた彼女の姿を忘れたのかと言いたくなる。
彼女なら必死に止めようとするでしょうね。

ユウロが注意を引いている隙に、彼の同僚が千を怪人にしようとする。
己のやってきたことを振り返るユウロは、正しいと言い聞かせているように見える。
娘のほのかが怪人になるから、兄の千も怪人にして、怪人に暮らしやすい世界を作る。そうすることで子供達は幸せになれるはずだった。
モヤモヤが募るモノローグに、ユウロ自身が答えを出した。
昔のユウロの姿が出てきた。
衝動に苛まれ、怯える姿が悲痛です。
おまえ……。
そんな過去があるのにエボリアを利用した挙句捨てたのか。
愛する人と静かに暮らしたいという想いを誰よりも理解できるはずなのに、踏みにじりやがって。
同情とそれ以上の怒りが湧くのは私には珍しいパターンかもしれない。

苦しむユウロ……零の手を握って、勇気づけた春香の笑顔が温かい。
もう存在しないと思うと胸が痛くなります。
血の涙を静かに流すユウロに驚いた。
どんどん得体の知れなさが剥がれ落ちていき、内面が露になっていく。
到着した雷童に、ユウロは妻を殺害した犯人について問う。
雷童が春香を殺したとのことですが、私欲のためではないと確信しています。
暴走を止めるなど、誰かを救うための理由があったのではないでしょうか。

106話 轟雷と烈風

ユウロが青筋たてて激怒している。
「いい加減にしろよ、お前」
口調が崩れてる。
死んだ怪人の能力を次々使うのはプチボスラッシュっぽくて燃えますね。

怪人達はよく「ヒーローが怪人を殺すのは罪じゃないのか!」「ヒーローも裁かれるべきじゃないのか!」と言うらしい。
そういう主張に頷けるのは、怪人側が大人しくて、一方的に攻撃されている場合ですね。
戦う意思や力がない一般人を襲うなら、ヒーロー達から反撃も討伐もされるでしょう。
ユウロ自身はその主張をどう思っているかというと、
「その辺の正しい正しくないの話はどーでもいいんですけど」
ぶん投げやがった!
怪人を手駒にする時は「ヒーローの横暴から守って差し上げますよ」とか言うだろうに。
ヒーローと怪人の垣根をなくして暮らしやすくするのも、子供のためだからなあ。
多くの怪人達や彼らの唱える主張に興味は薄いユウロだが、雷童だけは別。
「お前だけは、オレが裁くと決めて生きてきた。妻の仇だ」
やめとけよ……絶対事情があるやつだよ。
きっと真相を知って膝から崩れるタイプの。

そこへ風雅が乱入。
「レディブレイズを殺したのは俺だぜ?」
風雅が致命傷を与えて雷童がとどめを刺したらしいが、前者はともかく後者には事情があるだろ。
ほのかを刺したのも同じでしょう。
刃の武器みたいに特殊能力があると予想。

107話 死因と出生

一番強いヒーローであるレディブレイズが怪人と結婚したから、風雅が殺そうとした。
怪人に寄ったヒーローは殺されて当然と語る風雅。
雷童と違い、「俺が秩序だ、正義だ!」なタイプのヒーローか。
嫌な奴に見えるし、実際傲慢だけど、理が無いわけでもない。
一番強いヒーローが怪人の味方になるかもしれないのに、穏やかに見守っていられるか?
彼女の人柄を知っているならば信頼できるでしょうけど、一般人なら「危険だ、どうにかしろ!」と言いたくなるかもしれない。
……刃も同じ目に遭う可能性がありますね。
今は制限が緩くても、そのうち期待のヒーロー……レート100として非情になることを要求されるかもしれません。

彼女を殺そうとした決定打は、ベルトなしに姿を変えた……怪人化したこと。
その理由が、お腹の子供を守るためというのがやりきれない。
風雅は彼女が怪人化したから始末を決めたって言うけど、引き金になったのはお前の襲撃じゃねえか!
こういうヒーローのせいで「ヒーロー・正義側は傲慢で独善的」というイメージがついてしまうのでは。

ユウロがベルトを巻いて変身する。
今は亡き愛する女性へ問いかける。
「あの世で惚れ直してるかな……? 仇を取れるほど強くなったオレに……」
絶対ない。
語尾にハートマークつけんな。
精神が順調に壊れていってますね。

雷童が春香を殺した理由。
それは、生まれようとしているほのかを救うためだった。
他ならぬ春香自身の頼みで手を下した。
刃を振り下ろす雷童のシルエットが鬼に見える。
彼女は最期まで家族の身を案じ、道を踏み外さないことを望んでいた。
「死んだ〇〇は復讐なんて望んでいない!」という台詞が当てはまるケースです。
現在進行形で夫が恨みに目を曇らせ道を踏み外してる。

雷童の能力はサラッととんでもないな。
雷みたいな強大なものだけでなく、静電気まで操れるのはすごいな。
生体電流を抜き取って保存とか細かすぎ。
自分の罪を背負うのは立派ですが、ユウロに真相を伝えるべきだと思う。
このままだと彼のヒーロー像は「妻を身勝手な理由で殺したクズども」で終わってしまう。
愛した女性がヒーローだったことも忘れて。
憎んできた仇は、愛する娘の生命を救うため、苦渋の決断を行ったと知ってどう思うか。
雷童の所業を責めたら愛する娘も存在しないことになる。

108話 母と黒炎

母と娘の対面。
しんみりする場面なのにちょっと空気が緩い。
「私もなったよ」
軽ッ!
怪人になったカミングアウトはそんなサラッとするもんじゃない。
私も突き止められなかった、ということは、「原因」がやはりあるのか。解決可能ならばいいのですが。
全てを守ろうとするヒーローの抱える矛盾。
刃も直面したものですね。
守るために戦おうとすればするほど、誰かを倒し続けることになる。

死の真相をユウロに教えればいいのにというツッコミに対する返答が作中でなされました。
確かに、受け入れようとしないだろうな。かえって逆上するかも。
デザイアメダリオンを入れられた千の様子がおかしい。
彼の計画は失敗したわけか。
子供を無理矢理従わせようとした報いと言えるかもしれない。
ユウロだけじゃなく巻き込まれた側の千にまで降りかかるのは理不尽ですが。

109話 理解と強敵

千を乗っ取った怪人に殺されそうなほのかのピンチを同児が救う。
かつて同児は千を、怪人というだけでいきなり攻撃したと糾弾しました。
その時彼の言い分に頷けなかったんですよね。
「同児だって、ほのかが襲われていたら相手を即ぶっ飛ばして助けようとするんじゃないの?」と疑問に思いました。
今回答え合わせされた。
同児も同じことをして、千の気持ちに気づきました。

千がこうなったのは総帥の差し金か。
ろくなことしねえなアイツ。
千を救うためにベルトを外さねばならない。
こんな時刃がいればなあ。
刃を疎ましく思っていたユウロが彼の姿を思い浮かべるのが熱いですね。
本人は今……えっ、何してんの?
落下してる。

110話 灰と咆哮

洗脳の解けた刃がニル達を助けに行くが……ルード強すぎ。
ニルの首がゴキッていった。
え、やめてくれよ。
戻ってきた理由を訊かれた刃の答えが、二度も助けられたから。
「今度は僕の番だろう!」
一人称が「僕」になっているということは、素で答えてる。
相手が怪人だということは考えもしないのか。
そこをニルも尋ねた。
怪人でも助けてくれるかと問われて、もちろんと答える刃。漢だ。ニルも惚れるわ。
最初は少女漫画みたいな台詞を言われてのぼせ上っただけかもしれないけど、こんなお人よしっぷりを見せられたら本気で好きになるしかないじゃない。
好き、と言おうとしたニルの頭をルードが撃ち抜く。
てめえ……!
ニルの体が崩れ、デザイアメダリオンが落ちる。
嘘だろ……。
私はアホなことして恵理に冷静にツッコまれる刃を見て苦笑する白駒さんと構ってほしがるニルを見たいんだ……。

打ちのめされる刃にルードは言葉で追い打ちをかける。
「お前が来なけりゃニルは、『惚れた男を守った女』のまま死ねたんだ」
「これじゃ無駄死にじゃねぇか。さぞ無念だろうよ……お前のせいでな!」
殺したのはお前だろうが!
人のせいにすんな!
満ち足りた死など、その辺の機微は分かるのか。
アニメに熱中してたし、ロマンは解するのかもしれない。
ニルの死に麗華達が身を震わせるのが地味に好きな描写です。
改心したとはいえ、以前自分を洗脳して仲間と戦わせようとした相手の死に心を痛める麗華はやっぱり優しいよ。
貴崎はすまないと謝罪の言葉を漏らしていますし、こういうお人よしばかりだからこそ風雅が浮く。

怒りに燃える刃を見て期待を抱くルード。
相手と力の差があっても殺さず捕まえようとした刃が、本気で敵を倒そうとした時どうなるか。
「今まで見た誰より素直でバカで優しいヒーロー」。
的確な表現だ。
素直、バカ、優しい、どれも合ってる。
トップクラスに強い敵からも正確に見抜かれるとは。

刃は力を求める。
誰かを守るためではなく、ただ敵を倒すために。
『例え自分を捨ててでも――』
やめろ!
マスクが開いて咆哮するのはすごく熱いけど、見たくない。
ニルが好きになったのは、怪人でも護ろうとする甘っちょろいバカ野郎のはずだろ……捨てないでくれよ。

おまけのルード怪人態についての説明はえげつないですね。
強い。強すぎる。
千と戦うところも見たかった。

111話 凶刃と黒拳

ジャイアントB・Bの意外な能力。
巨人化だけでなく小人化もできる。
体のサイズを変更できる能力と呼ぶべきか。
おお、密談を盗み聞きされる黒幕。お約束。

それより刃だ。
マスクの口元が割れて叫ぶ描写が荒々しくて獣みたいだ。
強さを求めて危険な力を使おうとしている。
かつて手を出して死にかけた貴崎が言及するのがいいですね。
自分の体にヒビを入れられ歓喜するルード。
戦闘大好きキャラの鑑。

奮戦するもルードは倒せず……。
ルードがニルを殺して煽ったのは刃をパワーアップさせるためですが、失敗した。
刃が強くなるなら「倒すため」ではなく「守るため」でしょう。
ルードには足りないと言われてたけど、その姿勢を捨てさせようとしたってパワーアップにはつながらないと思いますよ。
「怪人にヒーローのことなんざわからんで当然か」
特にルードは怪人なりの情もないからな。
仲間を利用するのは合ってるけど、方向性がズレていると思う。

最後のページ……。
ニルのデザイアメダリオンが活かされるのは予想しましたが……熱い。

おまけでは変身した風雅と雷童の紹介。
生体電流をコピーして保存できる緻密な技術があるのはすごいと思ったけど、制限があるんですね。
さらにおまけ漫画では雷童のサングラスについて語られる。
まさかの。
いい話だなー。

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