忍者ブログ

ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

各キャラの性格について

グレイメルカの各キャラの性格について

ノーマルモードをクリアした状態で、仲間になっていないキャラもいる状態です。
マスターモード限定のキャラなど加入してから語った方がいいかもしれませんが、そこまで辿りつけるか分からないので、ひとまず現時点の感想です。
操作しないキャラも含みます。


・クナタ、カタリ
自分達の恨みを晴らすことよりフバーライン人全体の扱いを良くするため、未来のために、復讐を放棄した。
作中通して幾度も出てくる復讐を捨てないキャラ達と対比になります。
・ハルカ
スポポンドに心酔されたり、大王に養子になるよう勧誘されたり、複数の女キャラから好意を寄せられたり、男女問わずにモテる。
ストレートに相手に「好きだ」と告げるため誤解を招かないか心配になる。
フィアカルタやソヴォ相手だから「父親のような存在かな」「仲間として信頼してるんだな」と分かりますが、知り合って間もない異性に言ったら勘違いされかねない。
主人公的な位置にいても、強く主張するタイプではなく控えめ。
「影」「死神」と評されるのも納得のひっそりとしているキャラ。

・スポポンド
いなければ作品が暗くなってしまったと思われる、容姿と中身が正反対の男。
最初は「どう見てもネタキャラ」「小物っぽい喋り方」と思い、「出世のために張り切るのはいいけど、余計な行動するんじゃないか」と疑いました。ごめんなさい。
クナタ、カタリからの恩を忘れず慕い続け、恩人の子であるハルカに対しても心酔し、忠誠を捧げる。
誰もが羨む地位を捨て、愛する家族とも会えなくなる覚悟で、命がけでハルカを助けに飛び込んできた時に「このキャラを使い続けよう」と決意した。
クナタ、カタリに引っ付いて出世することになったわけですが、自分の力量や限界を把握していて驕らないのが美点です。
劇的な勝利をもたらすことはできずとも、無茶をせず安定した戦い方ができる人材は貴重なはず。
それに、ただのおまけじゃ千騎長にはなれないでしょう。化物じみた戦闘力や才能はなくても十分能力はあると思う。

将軍になれたのも納得の男ですが、美点ばかりではなく欠点もあります。
クナタ、カタリ、ハルカへの崇拝は行き過ぎな領域に達している。
また、彼ですらサドラ族を蛮族と見なしていたり、アスタンツ人はイカれてると発言するところに帝国全体の空気を感じる。
つい「○○人は××」と考えてしまいがちですが、決めつけるのはまずいでしょう。
ミコラ・モコラとファテナ・ユラとか、同じドルテ人でも全然性格違うぞ。
最初は一括りにして決めつけても、やがて垣根を超えて親しくなれるので、美点にカウントすべきか。
・フェネック
ハルカを救うために父親が軍を抜けたら自分達を捨てたのかと嘆き、父親を討つと宣言してもやはり刃を向けられない、ほどよく迷いや甘さを抱くキャラ。
忠誠や復讐に迷わず突き進むキャラとの対比が光りますし、見ていて安心できる。

・メラ
この人も見ていて安心できる。落ち着きが素敵。
カンツラの料理を美味しそうに食べる彼女を見たい。
・カンツラ
料理を食べてみたい!
この人のとりなしがなければハルカやスポポンドはフィアカルタに殺されていたかもしれないと考えると、さりげなく重大な働きをしている。
ピピカの暴言で場が荒れた時も宥めてくれた。
料理を味わうには空気も重要ですからね。

・デミライト
血塗られた道を選びながらも割り切れなさを見せる。
好意的に見れば情を残している、悪く言えば中途半端。
自分で選んだ道とはいえ、発端が「俺こそが皇帝に相応しい! 兄さんもハルカも大好きだが俺の覇道の贄となれ!」ではなく「粛清されるかも、やられる前に……」という後ろ向きなものですからね。
疑心暗鬼に耐えきれず兄を葬ることを選び、今度はハルカを切り捨て、自ら捨てておきながら引きずる。
作中で幾度も覇王の器的な評価をされますが、上記の過程や抗帝軍に追い詰められる様を見ていると向いてないんじゃないかと思わなくもない。
「俺のために死んでくれないのか?」ではなく「俺のために死んでくれ! じゃあな!」くらい突き抜けていれば色々楽だっただろうな。そんなデミライトを見たいかと言われると別ですが。
フェクテン、アパンの武器、兵士の密告などの条件が揃ってああしましたが、それらが無かったとしても野心と恐怖を抑えかねて同じ道を選んだかもしれない。
直情径行なフィアカルタをやりやすいと評したものの、デミライトにとどめを刺したのもフィアカルタ。
サドラ族狩りなどの非道なやり方を用いて力を得た分、敵も増やすこととなり、結局倒された。
別のやり方で帝位についていれば……他のやり方で力をつけたなら、結末は変わったのだろうか。
・ウィラ
途中まで男だと思っていました、すみません。
「デミライトとの距離に違和感が……」と思っていたら、道理で……。
・アパン
サドラ族を素材扱いする外道なんですが、強い武器を作って使わせるという一点に全てを懸けて揺るがないため嫌いになれない。
彼のことを仇の一人として憎んでいたフィアカルタすら職人と認めるほど。
普通に殺されるのではなく、自分の道程が無意味だったと思い知って死んでいったので、報いを受けたと言えるかもしれない。

・ウォレア
諸悪の根源と呼んでも差し支えないでしょう。
大体こいつのせい、元凶と呼び換えても可。
・レシウル
皇帝としては非情でも個人としては優しい性格。
問題行動も含めて好きだ……といってもドルテに対する所業は全く擁護できない。
クナタとカタリを家族のように想うのはとても嬉しいのですが、攻撃に参加していない衛生兵まで処刑したり、兵士ですらない者まで殺したり……。
挙句の果てに重税をかけて毎年餓死者を大勢出す始末。
何のために二人が元復讐者だと明かしたと思ってるんだ。
子供達の未来のために恨みをこらえた二人の心を無視する気か?
ウォレア、レシウルがやらかしてデミライトが放置・悪化させた問題をハルカ達が解決する形になってます。
・サーシン
皇帝になったとしても、名君になれたとは断言できない。
優しい性格は個人としては美徳でも、上に立つ者としてプラスに働くかは分からない。強国の皇帝ともなればなおさらです。
アイフィ関連は「自由を求めて行動した結果、周囲が振り回される」という、子供の頃に犯した過ちを、成長しても繰り返したと言えるのでは。
それでも彼が皇帝になればサドラ族が公然と狩られることはなかったでしょうし、フバーラインとの関係が改善されて後の被害も軽減されたかもしれない。
「この人が生きていれば……」という仮定は、歴史家だけでなく、一般人の間でも語られ続ける話題となるでしょう。

・クレミト
最後に手を下したのは意外でした。優しいだけ、甘いだけではないと知って好感が持てました。
殺せば偉いというわけでもありませんが、手を汚す役目を部下に任せ続けるわけにもいきませんからね。
綺麗なままの方が望ましい可能性もありますが、皇帝になるまでに多くの戦いを越えて、敵の死に関わってきたわけですから。
ハルカに背負わせたデミライトとの対比になっています。
・ソヴォ
サーシン、クレミトへの心酔度合いが半端ない。
どうしてそこまでと思うことも多々ある。
尖ったキャラに対する冷静なツッコミに助けられました。
容赦ない台詞を吐きますが、第一に己への厳しさあってのもの。言うだけの仕事を、体を張ってこなしています。
ストーリー上重要な人物ですし、何だかんだで出撃メンバーに入れてました。
・オッゾン
外見に反して大人げない。
クレミトが特別大人びているとはいえ、年齢一桁の子供に子供みたいと言われる。

・フィアカルタ
元々人間嫌いだった状態で愛する妻を殺害され、ロマテア人を憎悪することに。
それでも国全体を敵視する状態から脱してくれたので、復讐者の中では話の通じる方です。
正面から挑み、非戦闘員への攻撃は控える分、かなりマシな部類なんですよね。
ただの脳筋かと思いきや、スウテンロウを引き入れる時など頭が回る。
良くも悪くもサドラ族の伝統にこだわり、直接自分の手でぶちのめして決着をつけたがる。
恨みを晴らすためだけでなく、自らが手を汚し憎まれ役となる覚悟の現れにも思える。
古いと言われても否定できませんが、ホードバンのやり方は黒くて強引で急進的なのでそちらも嫌だ。
やり方が偏っていても、頼もしいのも事実。
・ロシェア
穏健派で人間に近い考え方ゆえにプレイヤーとしてもついていきやすい。
それだけに「結婚に口出ししたら父親でも殺す」発言には驚いた。
文化が違う。
母の仇に怒りを剥き出しにした時は恐ろしかった。
・ガシガン
恋心を応援したくなったものの、相手の気持ちが大事ですからね。
ロシェアと同じく普段穏やかでも、たまに文化の違いを見せる。
最初は貧弱な印象だったが、メキメキ強くなった。
・ホードバン
合理的な策を推し進める人物が敵を増やしすぎて倒されるのはお約束。いたずらに敵を増やしては合理性も何もないだろうとツッコみたくなる。
死んだ後でフィアカルタから「奴ならグレイメルカを使いまくっていただろう」と評され、それを聞いたガシガンからも「殺しておいてよかった」と言われるあんまりな扱いに笑ってしまった。

・メレオネ
色っぽい。
結ばれるとはまるで予想していなかったけど、アリですね。
・クズン
「偉大な魔法使いが爺さんの場合、スケベなセクハラ爺である」という法則があるのでしょうか。
実力を知りたかった。
・マーブレン
この作品における「強い武器を手に入れただけで強くなったと勘違いする者は、真の意味で強くない」法則が当てはまる。
半端に真面目な部分を残しているのが現実味があるというか……。
マスターモードでは仲間になるらしいのですが、どれくらい強いんでしょう。
・ザリップ
すぐに「おい」となるヘイントと違って、話を聞くうちに危なく感じられる。
ロシェアに惹かれたのは意外でした。
浮気したら大王以前にロシェアにブチ殺されますね。
・ヘイント
レシウルへの台詞で「いきなり偉そうだな」という印象を抱き、その後も散々口の悪さを披露するため、最初の印象が抜けなかった。
言うだけの能力があるとしても、「そんな態度取れるほどすごいことしてるか?」と思ってしまう。
ザリップが態度の悪さをフォローしたのはメレオネもですが、彼女はすでに自分一人の実力で地位を築き、必要とされて招かれた本人です。ストーリーの中で大怪我しても戦う描写があり、加入直後から設定に負けない強さを披露してくれる。
強敵を撃退するとか重傷を負っても戦うとかあれば、口だけじゃないと思えただろうな。
というか、バカバカ言いすぎ。
愚かに見えても一方的にバカ呼ばわりする筋合い無いだろ。
重い過去や固い信念等があっての発言だというなら、相手にも当てはまります。
優等生ばかりではなく尖ったキャラも必要だと思いますし、こまめに出撃させて会話イベントを見ていけば感じ方も変わったかもしれません。
ただ、慣れない戦闘で尖った言動を見る心のゆとりがありませんでした。

・ラタ
単純で熱血でお人好しという分かりやすい性格。
頑張れ。
・ピピカ
おっとりしているように見えて黒いものを抱えているキャラは面白いですが、「簡単に黒い部分が出る」&「表情が怖くなり口汚くなる」だけなのであまり怖くない。
普段穏やかなロシェアが「結婚に口出ししたら父親でも殺す」と当然のように言い放ったり、同じく常識的なガシガンが「殺しておいてよかった」とさらりと発言したり、民のために身を捧げてきたファテナが秘めていた想いを口にした時は「ひぇっ……」となり、深く心に刻まれました。
彼女もここぞという時に絞って黒い部分を見せたらもっと惹かれたでしょう。
ラタを振り回すのはやめてやれよと思ったことも。
ガンショップみたいにちょっかい出してしばかれるまでがセットのキャラだったり、クレンフゥみたいに無礼な言葉で応戦するキャラなら、我儘言って振り回すのも楽しめますが。
本当はいい子だとフォローするラタに泣ける。本当に人がいいなあ。
それに対するソヴォの冷静になツッコミに思わず頷いてしまった。
ピピカだけ言いっぱなしで終わらず、周囲からちゃんと言い返されたのでよかった。
後ほど苦労している様子が描かれ、「世間知らずだと自覚して学ぼうとしているからいい子だな」と印象が変わりました。
・パパラッダ
この人の過去も面白そう。

・ファテナ
自己犠牲系の女キャラ。
そう表現すると聖女のような人物像を思い浮かべますが、敵の屍を踏み越えていく覚悟を備えている苛烈な女性。
初期:民のために身を捧げる自己犠牲の姫か、立派だ。
敵対峙:殺戮者と憎まれることも覚悟しているのか……。敵を犠牲にするといっても、真っ先に自分を生贄にした上でやってるからなぁ。
加入後:ん? 惚れたにしては唐突だな。
   →なるほど、己を犠牲にしてきた姫様が自分の気持ちだけで動くのは考えづらいから納得。
終盤:え、怖……。
「大人しく聡明で優しい姫君」だけで終わらなかったので、これはこれで好きです。
露出度はこの方が一番好みです。
・ユラ
祖父や姉へのコンプレックスをいつ暴走させるかとハラハラしていましたが、「ちょっと気負いすぎ」という範囲に留まり、致命的な事態を招かなかったので安心しました。
偉大な家族と己を比較して劣等感を抱いている様子でしたが、六回攻撃できるあんたも大概化物だよ。
十分能力高いので自分を卑下するのはやめてください。
エンディングの功績に祝福したくなりました。誰かの影では終わらなかった。

・ジェヘララ
最初は「よく分からない喋り方をするなー」程度に考えていたら案外いい奴だった。敵から武器を奪い取りまくって貢献してくれた。
・アイスキャット、ガンショップ
どつき漫才と呼ぶには荒っぽいですが、見ていて楽しい。
・スウテンロウ
フィアカルタとの会話をもっと見てみたかった。
落ちぶれたのは今までの所業が所業だから仕方ない。
・ミコラ、モコラ
外見を裏切る言動と見た目通りの言動で正反対の二人。
スキルを使いこなせなさそうで出撃させませんでしたが、どうなんでしょう。

・サリー
ハーレム目指してブレない姿勢はいっそ立派。
・カピン
美形を殺して後悔するくらいなら殺されることを選ぶ。
・ナイト
フィアカルタやホワイトとのやり取りは笑いました。
ただ、少し前にフィアカルタに「私は貴方の便利な女」と言ったばかりなのにホワイトにも同じこと言うのは控えてください。

どこまでも自分の欲望に忠実に生きる三人。
簡単に所属を変えられると、もっといい相手と出会ったらそちらにつくんじゃないかと疑ってしまう。
サリーはともかく、カピンやナイトは好みじゃない相手に対して辛辣なのがなぁ。
……と思っていましたが、サリーとナイトはクリア直後としばらく後で評価が変わりました。
この二人は逃した会話イベントを見直して好感度上がったんですよね。
サリーは相手が過去の境遇から本気で嫌がると引き下がり、ナイトも食事制限させるのを思いとどまり、気遣いを見せました。
逆にちょっと待てと思ったのはカピン。
口説くのはいいけど相手の気持ちや都合を無視しすぎじゃないか?
相手の反応が悪いと失礼な事言い出すのは……特にクロウに対する暴言が酷かった。
文化が違う上に堅い性格の相手を軽いノリで口説いて強引に話進めたら、こっぴどく拒絶されても仕方ないでしょう。クロウも言いすぎだったとはいえ、自分から仕掛けておいてボロクソに貶すのは勝手すぎる。

・ホワイト
怪しい格好だけど人格者。医者で孤児の面倒を見る優しい人間。人は見かけによらない。
・デス
恐ろしげな外見ですが、内面は温かい。
容貌で判断しないクレミトやソヴォとの出会いは救いになったのではないでしょうか。
クレミトは優しさや純粋さゆえの温かなもので、ソヴォの方は「どんな能力や立場か、どれほどクレミトの助けになるか」でしか見ていないという違いがありますが。
・バフォメット
いい子ゆえにツッコミどころが少ない。
・ウオラトリ
ガシガンの後をついていく姿を想像すると面白い。
・クロウ
エンディングで大出世。

・クレンフゥ
途中まで「醜く愚かな王よ、貴方は私の主君に相応しくない」というノリで裏切ると予想していました。
……申し訳ありませんでした。
実際は死ぬ覚悟すら抱いて王のために戦った。
髪で相手を判断して失礼なことばかり言うクレンフゥですが、あまり悪い印象は抱かない。
・強敵であるフェクテンを撃退
・ボロボロになっても戦う
・無礼な言葉を吐きつつも愚かな王への忠誠を貫く
など、能力の高さや実績が描かれている。
ラスボスから「一人で一国の価値がある」とまで言われますから。
明らかに危険と分かるフェクテンやクライデンを正面から貶している点も大きい。
決して、自分に手出しできない相手に威張ってるわけじゃない。
通りすがりの老婆に親切にしたのも好印象。
エンディングのオチに笑いました。ひでえ。
「バカだけどすごくていい奴」で終わらせてくれない。
・ペコ
クレンフゥとの会話に笑った。
大怪我してる相手に言いすぎじゃないか? でも言いたくなる気持ちも分かる。
ストパーかけた彼女を見て「これほどの潜在能力を秘めていたのか……!」と衝撃を受けた。
・ネダバス
目先の人気取りと自分一人の安全しか考えない、お世辞にも名君とは言えない王様。
クレンフゥは王にもいいところがあるとフォローしましたが、一つも浮かばない。
しかし、あんな目に遭わされたのはさすがに……。国民を見捨てて逃げ出した報いか?
今まで散々駄目なところを見せていきなりカッコいいことされても納得できないだろうなと思いつつ、最後に少しくらい意地を見せてほしかった気も。

・フェクテン、マテル
何を考えているのかよく分からない二人。
この二人は言うことが抽象的で理解しづらい。
フェクテンは一方的に殺しまくったわりに穏やかな退場だったな。
「業を背負う者は相応の目に遭ったが、マテルには何もないのか」と引っかかっていたら憎悪されていることが描かれたので納得しました。

・バルナク、ロフォス
序盤で退場するには惜しい強敵。
特にバルナクは宿敵ながらもレシウルの気性を理解しており、大局を見据えていた。
「子や孫に憎悪がぶつけられないよう自分達が犠牲になる」のは「子や孫に矛先が向く可能性を考えず恨みを晴らす」レシウルと対になっているのでは。
序盤でやられるボスに相応しい怪しげな外見ですが、中身は大物だと感じさせました。

・オブレイク
名家に属しており、高い能力を備える。その気になれば帝位も狙える。
……目がくらみそうな状況ですが、本人はいたって冷静。
野心に燃えるイーバルトに対しても全否定せず、家を重んじる気持ちは尊重するバランスの取れている人。
こういう一歩引いたところから見られるキャラは貴重。
もっと地位が低ければ本人の望み通りのびのび戦えたかもしれない。
瀟洒なオブレイクと武骨なジェライは正反対に見えましたが、根っこでは武人気質で忠誠心があるという共通点を持っているため、気が合いそうです。
二人が共に戦ったり酒を飲んだりする光景を見たかった。

・イーバルト
権力欲を抱くこと自体は悪くなくとも、恨みや混乱を生み出すやり方ばかり考えるので賛同できない。
子供の前で暗殺の話なんか出すな。
周囲が見えなくなっていると思いきや、トウレについて「お前がデミライトに勝てるものか……」と評価したのには笑った。
そこはちゃんと見えてるんだな。
権力闘争する気の無いオブレイクに背負わせるのはどうなんだ。
しかも死んだら謀反人扱い……家を守るためでありオブレイクも望んでいるとはいえ、散々期待を押しつけておきながらその仕打ちか。
オブレイク以上に家柄に縛られているかもしれず、一周回って哀れさすら感じる。
・トウレ
「虫を潰すかのように無邪気に人間を殺す」と書くと危ない子供ですが、そこまで目立たない。
良識や情けを持ち合わせているのに復讐心でそれらを投げ捨てて大勢の死者を出したレシウル、求道者のように真面目に殺戮に励むフェクテン、復讐に全てを費やし虐殺を実行したクライデンがいるからなあ。
危険さに磨きをかけてでかいことをやるかと思いきや、父親や部下からはデミライトに勝てない、クレミトとは器が違いすぎると見なされ、その評価を覆せないまま退場。
・テア
メガネっ子。可愛い。
イーバルトに「家」を押し付けられた一人。

・クライデン
文字通り復讐に全て捧げた男。
「部下を改造して使い捨ての道具にした」と書くとダイ大のザボエラを連想させますが、最大の違いは自身をも駒と見なし、目的のために躊躇なく捧げた点です。
所業は全く肯定できませんが、一切迷わなかった姿勢には魅力を感じる。
生まれてから三十八年間閉じ込められ、数室を行き来するだけの日々。
武術を学ぶことすら許されず、空の広さも知らないまま、ずっと情報と知識を蓄えて爪牙を研ぎ続けてきた。
憎悪以外の感情を見せたのはたった一度、それも短い間。
自由を手にしてもすぐに切り替えて復讐を貫いた。

ウォレア、レシウル、デミライトに対する憎悪は語られましたが、フバーラインに歩み寄ろうとしていたサーシンのことはどう思ったんでしょう。
殺すべきロマテア人の一人か?
彼が直接戦う力を得るにはああするしかなかったと分かっていますが、狂気に侵されたのが残念です。
理性がある時の方が恐ろしく感じる。

・カレンクェス
敵兵に子供がいるか尋ねる→生まれたばかりの子供がいるという返答→「お、見逃す流れか?」と思ったら普通に殺す
この展開で改心しないだろうと思いましたが、最終的に協力してくれました。
サーシンに期待していた様子なのは意外でしたが、この時点で軟化する可能性を示唆していたのか。
・キル、スイハ
これまでのボスとは何だったのか。
攻略を見てアイスキャットの罠が有用だと知りつつ強引に殴り倒したものの、ハードモードでは通用しないのが目に見えている。
治療法が見つかるのが早すぎる気もしますが、時間がかかるとテンマの望みが叶わなくなるからなぁ。
スイハが結婚した相手に驚いた。
そしてキルの好きな相手は……。
・テンマ
フィクションにおいて「目の見えないキャラは強い」という法則がありますが、その体現者の一人。
いきなり強力な武器を手に入れても己を見失わない者は強く見える。
『歌声』のスキルや老人や子供に優しい姿から、復讐者には向いていないと感じさせる。
それでもキルとスイハのため、「復讐者」として討たれた。
暗殺に同行したのは確実に成功させるためというより、姉妹に業を背負わせないためだと思えてくる。

・ジェライ
「ここが私の死地となるならば、武人としてこれ以上の誉れは無い!」
「この城を枕に沈むのなら……悔いは無い」

フィクションにおける「目の細いキャラは強い」法則に当てはまる。
ウィラがデミライト個人ならば、ジェライは帝国そのものに忠誠を誓っている。
無欲さはカッコいいのですが、普通に出世や名誉を求める者はやりづらいだろうな。
「ならば防衛隊に入らぬことだ」と言われそうですが。
能力と実績のある者に十分な地位や褒章が与えられないのも問題です。

高潔であるか否かと問われれば迷わず高潔だと断言できますが、表現するならば別の単語を用いたくなる。
説明文の「潔癖」という言葉がぴったりです。
プレイした時はソヴォ、スポポンドとの会話しか見なかったので
「敵だから仕方ないけど、そこまで否定しなくても……」
「全く耳を貸さないなんて頑なだな」
と、ついていけなさを感じました。

しかし、会話イベントを回収する際、決戦時のクレミトとの会話で印象が変わりました。
「敵軍の旗印とはいえ、攻撃する術も持たない心優しい少年を殺すことに何も思わないのか?」と思っていたら、何も感じないわけじゃなかった。
ハルカ逃亡時の会話でも、ロマテアが正義の体現者だとか一点の曇りもない輝かしい国だとか思っていないようでした。
帝国が全て正しいと信じる男なら、気持ちよく殴り倒して終われただろうな。

アパンの武器を使わず、サドラ族狩りを快く思っていなかった様子。
帝国を愛していると言うなら、まずい方向へ向かうのを止めてくれませんか?
防衛隊の仕事じゃないと言われればその通りですが。
他人にも自分にも厳しいゆえに、デミライトがアパンの武器を用いることを、自分達が不甲斐ないせいだと考えてしまう。
そうじゃないだろう……。

彼は独自のスキルを持っているわけでも、特別な武器を備えているわけでもない。
ステータスが飛びぬけて高いわけでもない。
それでも強いと感じさせる。
普通の武器を使ってあの強さなら、パパラッダの武器を持たせたら手が付けられなくなりそうです。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

(05/05)
(04/28)
(04/21)
(04/14)
(04/07)
(03/31)
(03/24)
(03/17)
(03/10)
(03/03)