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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

天命探偵の鳥居について 前編

天命探偵の鳥居について 前編

『天命探偵 真田省吾』シリーズの鳥居が好きなので、自分が振り返る用に鳥居関連の台詞や描写について語ります。ネタバレも含まれます。
全体の流れや他のキャラクターについて詳しく知りたい方は、ご自分で読んでみてください。
主人公の真田省吾、ヒロインの中西志乃、探偵事務所所長の山縣、女探偵の公香などが登場します。途中で黒野武人というキャラクターも加わります。

彼が登場する二作目『スナイパーズ・アイ』から見ていきます。


・プロローグ
初めに鳥居の過去が語られます。
SATの狙撃班に所属していた彼は、立てこもり事件の起こった病院への突入援護を行うために配置されたが、人質の中に妻子がいることを知る。
犯人の自爆を阻止しようにも、許可が出ないため発砲できない。
許可を待たずに撃つことを決意したが一瞬の迷いによって行動が遅れ、病院は炎に包まれた。
『妻と子供を守るためなら、殺人者にもなろう』という覚悟が悲壮ですが、間に合わなかった。
発砲許可さえあれば鳥居が犯人を撃って惨劇を防げたのに。

・現在の鳥居
血色が悪く、頬はこけ、目の下にくまができている。何日も遭難したような姿らしい。
ボロボロじゃないですか……。
爆弾のイメージが強いけど、それを管理するための首輪もついてました。
鋼鉄製の首輪って着け心地どうなんだろう。首とか肩とか凝らない?
他にも防弾チョッキみたいな形状の装身具やらホルスターつきのベルトやら重そうです。余計に疲れるんじゃないか?
首輪+爆弾+黒いロングコートの鳥居を見てみたかったな。ライフルも添えて。
左手に腕時計のようなものをつけていますが、カウントダウンの数字と電波の受信レベルを表示しています。
信号が届かない場所に移動すると起爆装置のスイッチが入る。
命が軽い!

・郷野、楓、奈々登場。
奈々は鳥居の娘です。
郷野は警察関係者で、山縣の元上司。
楓は鳥居と結婚予定とされる女性。
郷野が山縣のもとを訪れた理由は、娘の奈々を残して失踪した鳥居を捜してほしい、とのこと。
俯いている楓はどんな気持ちなんだろう。
鳥居の容姿は顎と鼻が尖っていて細い目をしている。別の場面では、やせ形で、鷲のくちばしのようにとがった鼻とあります。イタリア系に見えるとも。

・もう一人の黒コート
こっちは鳥居じゃなくてアイツですね。改革とか言ってるので。
狙撃手はみんな黒いロングコートを着たがるのでしょうか。
彼は三発目で獲物を仕留めました。鳥居との狙撃対決が見たかった。
初めて人の命を奪ったことに動揺していますが、やがて……。

・お宅訪問
鳥居の自宅に省吾と山縣が入り込みました。
爆発物を製造していた様子が窺えます。
自宅で爆発物を製造し、いきなり姿を消した男……どう見ても危険人物です。
そう思わせるためにわざわざ作らせたんだろうな。
 
・事件の後
過去の立てこもり事件のその後について語られました。
鳥居は人権団体に告発された。罪状は殺人罪。
命令が無いのに犯人に発砲したためです。
名前も顔も公表されなかったが、狙撃手の発砲が自爆を誘発したと報道された。
違いますー!
鳥居のせいみたいな言い方すんなよ。
発砲よりほんの少し早く犯人が起爆スイッチを押したことがビデオ判定で証明されて、不起訴処分になりました。
最初の説が間違っていて、後から訂正されても、古い方を信じたままの人も多いんだろうな。

一番重要なのは彼の妻子についてです。
鳥居は、妻が炎に包まれる光景を見てしまった。
彼女は病院に運ばれ重度の火傷で三日後に息を引き取ったが、事件後対応に追われた鳥居は病院に駆けつけることができなかった。
はー……。
鳥居を追及するにしても、家族のことが落ち着いてからでは駄目だったのか?
この時点で闇堕ちしてもおかしくない過去です。

・郷野再び
郷野はその立てこもり事件の被害者の会創設者です。彼も息子を喪っている。
その中で鳥居がどんな様子だったかを語りますが、どこまで本当なのやら。
自分を責めていたのは事実ですね。妻の死は自分の責任だと苦しんできたわけですから。
嘘はここから。
何かを狙っている目、過激な思想を口にする、怨恨……自己紹介か?
鳥居に聞かせてやりたい。怒りを通り越して呆れそう。
 
・鷹野登場
プロローグで鳥居と組んでいました。
狙撃班で一年一緒で、鳥居は師匠ともいえる存在だった。
へぇー……。
鷹野の口から鳥居に関するエピソードが語られます。
・練習中に三百メートル先のコインを撃ち抜いた
・集中力が凄い
・スコープを覗くとその先にいるターゲットの息遣いや心の中まで見えると言っていた
最後のは大げさじゃないかと思いましたが、普段から察しがいいんですよね。
ライフル構えて集中力にバフかかってる時の彼なら冗談とも言い切れないかも。
懐かしむように目を細めた鷹野の瞳には『憧れや羨望といった感情が込められているのかもしれない』とあります。
そうだったらいいな。そういう感情・関係性が好きなので。
鷹野も、発砲許可が下りていれば鳥居は仕損じることなく仕留めたと思っている。
でしょうね。
許可が下りて犯人を自爆前に撃ったifを見たくなりますが、そうなるとおそらく省吾達とは出会わないんですよね。

・鳥居と遭遇
楓の住むマンションの近くで鳥居を発見したため、公香が尾行開始。
何事もなく自然にバレました。おい。
察知した鳥居を褒めるべきか。
彼はライフルの銃口を公香に向け、動くと頭が吹っ飛ぶことになると警告。
怖いよ!
ここだと鳥居の一人称が「俺」ですね。
楓が探偵事務所に彼を捜すよう頼んだと聞いて、困惑。
公香視点だといなくなった恋人を捜すよう頼む楓の行動はおかしくありませんが、鳥居視点だと目的が分からないだろうな。

対峙する公香と鳥居の間に省吾がバイクで割って入りました。
豪快な闖入者にも鳥居はすぐに体勢を立て直す。
無表情でライフルを構えている。怖い。
どこまでも冷静だよ……精神的に追い詰められまくっているのに冷静さを保っているのがすごい。
と思ってたら省吾の軽口に乗ってきた! 呆れたように笑った。
爆弾身に着けてる状態でよく冗談に付き合えるな。会話の相性いいのかな?
こんな状況でなければすぐ仲良くなれただろうに。

鳥居は省吾のウィリー走行で吹っ飛ばされて背中から倒れた。痛そう。
しかし立ち直りが早い。
ライフルを拾った公香に銃口を向けられても構わず立ち上がる。相手がどうせ撃てないことを見抜いてるんだろうな。
コートのボタンを外して爆弾を見せ、動揺を誘い、ライフルを奪い取って逃走。肝の据わり具合が半端ない。娘のために捕まるわけにはいかないから必死です。
ただ、鳥居の暗い目を見た省吾は、彼が止めてほしがっていると感じた。
……間違ってはいないな。

・復讐
省吾と志乃が鳥居の目的について語り合う。
鳥居が犯人だと思っているから無理もないのですが、予想はかなり外れています。
復讐を望んではいないし、我を失ってもいないよ。
合っているのは心の闇が深いという点です。

・後悔
金属のパーツと爆弾の重みで鳥居の体が軋んでいる。
ただでさえ精神的に疲弊しているのに体にも負担が大きいよ。
鳥居はスコープ越しに、自分の命を捧げて娘を庇う妻の姿を見た。
そして、それをできなかった自分を責めている。
ずっと後悔を抱えて、今同じことをしようとしているんですよね……。
自分の命を捨てることで娘の命を救えるならそれでいいと思っている。やめてくれよ。
鳥居はあらかじめ用意されていたスナイパーライフルを入手。
終わりが近づいている。

・予知夢
鳥居が自爆する光景が映ります。
好きなキャラがバッドエンドで爆発して死ぬのは久しぶりだ。
鳥居は口元を緩め、笑っているような、泣いているような表情を浮かべて死んでいった。
的確に私に刺さる表情しやがって!
予知夢の中で、娘の奈々も拳銃で撃ち殺されました。
罪もない少女を殺して何が改革だ。
魔王軍みたいなことやるくせに勇者面してんじゃないよ。
分かりきっていたことですが、鳥居がいくら従おうが奈々が無事に解放されることはありません。

・開始
鳥居は行動を開始する。
悪夢のような光景を再現しようとしています。
黒幕陣営のえげつなさよ。
立てこもり犯の自爆で妻を喪った男を無理矢理立てこもり犯にして、自爆まで強要するって……最もつらい出来事を自分の手で再現させるなんてどういう神経してるんだ? 心の傷踏みにじりまくりじゃないですか。
鳥居に恨みでもあるの?
むしろ恨みも無いのにこんな仕打ちをする方が理解に苦しむわ。
同じ悲しみを味わった仲間とも言うべき相手を、惨い目に遭わせて平気でいられるその心が。

これまで冷静さを保っていた鳥居が声を荒げた。
「話が違う!」
彼が「!」を使うのは珍しいんですよね。
狼狽えたのは人質を増やすと言われたためです。
被害は最小限に食い止めなければならないと言ってるから、巻き込まれる人間を増やしたくないんでしょうね。
自分の死は諦めや恐怖とともに受け入れたけれど、周囲の被害に動揺する心は残ってるのか……。

医師や看護師など今回の計画に加担している人間が多いのが闇を感じさせる。過去の事件の傷はそれほど深い。
鳥居は病院を訪れた警視総監を人質にするつもりです。
SPは二名。正面からやり合えば勝ち目はない。
うーむ、正面からねじ伏せてほしかった気もしますが、求めすぎか。狙撃の腕が凄まじいのに接近戦までクソ強かったらバランスブレイカーだもんな。
なので閃光弾で隙を作って攻撃する。
ひどい。
ストックでSPの顎を突き上げ、相手の拳銃を使ってもう一人の膝を撃ち抜く。
ひどい!
SPは真面目に職務を遂行しようとしただけなのに。
これが娘のために頑張るお父さんパワーか。別の機会に発揮して。

SPを行動不能にした鳥居は警視総監の笹本に銃口を押し当てて従わせる。
ドアを固定して部屋には鳥居と笹本、志乃だけになりました。
マスコミ各社にメールが一斉送信され、鳥居の……正確には黒幕の定めたルールが示される。
警察が半径三十メートル以内に近づけば自爆する。
三時間経過しても自爆する。
つまり、自爆を阻止したければ遠距離から狙撃しろと言っています。
黒幕の狙いがこれなんですよね。
狙撃で犯人を殺して解決する流れを作る生贄に鳥居を選んだ。
だから鳥居は中の様子をあえて見せています。己の姿を晒して、狙撃しやすいように。
自分が撃たれやすい状況を作って自爆までの時間を待つって頭おかしくなりそう。メンタルゴリゴリ削られるだろ……。

・「あれは、君の恋人か?」
台詞だけだと他人の恋愛事情に関心がある人みたいですね。
実際は深刻です。
志乃を救うため突っ込もうとして阻止された省吾を見ての発言ですから。
若人達の絆を引き裂く己の罪深さを噛みしめています。
がむしゃらに志乃を救おうとする省吾の姿は鳥居にとっては眩しいかもしれません。
彼が感情に任せて突っ走っていれば、おそらく妻を救えたでしょうから。
志乃にすまないと詫びる鳥居が気の毒。
死ぬのが怖くないのかと訊かれた鳥居の答えは……。
「怖いさ」
声が微かに震えている。いつも冷静な彼が。
やっぱ怖いよなぁ。
復讐目的と勘違いしている志乃に鳥居は否定する。
「私は、復讐なんて望んでない」
なあ黒幕、聞いてる?
フィクションの復讐は応援したくなることも多いのですが、望んでいない人間に無理やりやらせると一気にそういう気持ちが失せます。
いや、黒幕は自分達の行動は復讐じゃなくて改革だと思っているから、この言葉を聞いても無駄か。
社会の在り方を変える尊い計画なら鳥居一人を悪人に仕立て上げて罪を押し付けんなや!
正義は自分達にありと堂々と主張すればいいでしょう。
結局は改革の皮を被った復讐……ですらない何かなんですよね。
過去の事件の犯人はすでに死んでいる以上、誰を狙おうと筋違いです。八つ当たりになってしまう。

一応黒幕側の言い分も、過激な行動に走る理由も、分からなくはないんですよ。
犯人を止める力があっても許可が出ないせいで被害が膨れ上がる構造を変えねばならないというのは頷けます。
それを穏便に、真っ当な方法で主張したところで、変えようとするどころかまともに考える人間すらほとんどいないでしょう。自分達に被害が降りかからないと真剣に向き合おうとしないのは分かりきっている。
強引なやり方でないと効果は無いと言われれば反論は難しい。
それでも彼らのやり方には拒否感が出る。いくらなんでも酷すぎる。

話を戻します。
本当は鳥居も事情を説明したいけど、話したら自分達の命が危ないので何も言えません。
この時、首輪を撫でる仕草にグッと来た。何でだろう?
逃げたくても逃げられない、囚われている感じが強く出るからか?
しかし、志乃は彼の置かれた状況……娘を人質に取られていることに気づく。
彼の目的は娘を救うことだと知りました。
鳥居の声は自動受信の無線で聞かれているので、無線の相手に気づかれないように情報をやり取りしなければなりません。
ジャミングしている間、省吾と鳥居が会話することに。
鳥居が微かに笑い声を……この状況で。
省吾との会話を楽しんでますね。
「君は面白い」って言ってるし。
出会い方が違っていればすぐ仲良くなれただろうに。
問題は山積みで、志乃を助けるだけなら警察が鳥居を撃ち殺すのが安全で手っ取り早いのですが、それを鳥居自身が言い出すのがもう……。自分の命を諦めてる。
そんな終わり方を受け入れるわけにはいかないので、省吾達は奈々を保護&起爆スイッチ持ってる人間を発見&解除コードと鍵を入手することに。
やることが多い。

・笹本と鳥居
警視総監の笹本が目を覚ましました。
鳥居のフルネームを口にするところが好き。覚えていたんだな。
拘束している相手に敬語で話す鳥居が律儀というかなんというか。
生き残りたければ狙撃手に発砲許可を出して自分を射殺するよう告げる鳥居は覚悟決まりすぎだけど、発砲許可は出さないと答える笹本も意志が固い。
世間の批判を恐れているわけではなく、彼なりの考えや信念あっての判断です。
ここで笹本が鳥居に、自分の意志に基づく行動か尋ねたのが好きなシーンです。
自分に銃突きつけて拘束して自爆を予告している相手に対してそんな風に考えられるのはすごい。閃光弾や腹への一撃をくらったのに。
鳥居の冷静で理性的な態度が大きかったのかもしれない。狂気に侵されているようには見えないし。
ちょうどいいので志乃が事情を教えました。ナイス!
笹本が信じてくれたら鳥居が警察に狙撃されることはなくなる。
こんな背景があったら絶対に発砲許可を出さないよ。
志乃の予想通り、笹本は信じてくれました。
鳥居を殺させてはならないという志乃と笹本の想いが一致しました。

・黒幕
山縣と省吾は黒幕と対峙する。
鳥居は過激な思想に走る被害者の会から抜けようとしたから生贄にされたというのが山縣の推測です。
正解は、計画を止めようとしたから邪魔になった。犯人役としても適任。
……という理由でした。
踏んだり蹴ったりすぎるわ!
鳥居は被害者の会の被害者ですね。加害者の会に改名したら?
人質やら爆弾やら無線やらで行動を縛られて気の毒なんてもんじゃない。作中で籠の中の鳥と言われるレベルです。
黒幕はこの計画にこめた想いを熱弁するけど、何だかなあ。
悲劇を繰り返さないように、同じ苦しみを味わう人間が出ないようにという想いで行動したなら、同じような事件を起こして同じ苦しみを味わわせようとするはずがない。正反対です。
同じ痛みを知っている鳥居を生贄にして当たり前のような顔してる時点でアレです。
無関係の人間を巻き込んだ時点でただのクソという省吾の台詞にスカッとした。

・朗報
奈々を保護したという知らせを聞いて鳥居が目にうっすらと涙を浮かべる。
よかったな……。
自分の命はどうでもよさそうなままですが。そっちも頑張ろうよ。
黒幕から鍵を奪い、解除コードも見当がついた。だいぶ希望が出てきました。
省吾が鍵を持ってバイクで大ジャンプして機動隊の列を越える。
無茶な行動に鳥居があきれてる。
「君は、本当に規格外の男だな」
「バカにしてんのか?」
「褒めてるんだよ」
というやり取りが好き。
肩もすくめて、まるで日常のワンシーンみたいだ。仲いいな。
冷静な鳥居からしたら、感情と勢いに任せて突っ走る省吾はさぞかし興味深いでしょうう。

解除コードと鍵を使って首輪を外すことができました。この時、背中を向けて跪く鳥居の姿にグッと来た。何でだ。
無防備さが効くのかもしれない。
解放された鳥居が泣き出しそうな顔してる。
安堵で張り詰めた糸が切れたか? さすがに心身の限界が近そう。
爆弾を外して少ししたら爆発しましたが、ある程度離れることができたので無事で済みました。
「本当に、君はとんでもない奴だ」
鳥居が無邪気に笑う子供のような顔してる……!
人質も爆弾もなくなったから解放感が凄まじいでしょうね。手錠があっても心は自由。

・手錠
個人的に、後ろ手に手錠を掛けられた鳥居が乱暴に背中を押されてよろけるシーンはかなり興奮します。
彼に手錠は必要ないと笹本が言ってくれたのが嬉しかった。
一番驚いたのは間違いなく鳥居だろうな。やったこと考えたら危険人物扱いされて当たり前ですし。
さらに笹本は手錠を外された鳥居に、娘に会うよう促す。
理解あるってレベルじゃない。心が広すぎる。
鳥居は人質にしたのが笹本と志乃で良かったな。鳥居が自分にしたことを許すだけでなく、親子の力になる気満々ですから。

・感動の再会
親子の抱擁。いいシーンです。
美しい光景だと感じながらも、私の中である予想が浮かんでいました。
用済みになった駒は消されるのではないかと。
予想は的中しました。
銃声が響き、鳥居が倒れる。
一番興奮したのはここです。
「ほら来たやっぱりな!!」と感情が昂りました。
狙撃の名手が狙撃されて倒れる。
ゆっくり倒れる体、流れ出る血、聞き取れない言葉、見開かれた両目、空に挙げた手と好きな要素が盛りだくさんです。
一つ一つが点数をしっかり叩き出して気分を盛り上げるんですが、一気に下降させるのが奈々の反応です。
泣きじゃくる姿に心が痛みます。
子供が心に深い傷を負うのはさすがに……興奮も引っ込む。
鳥居に必死に呼びかけ血を止めようとする省吾の叫びが悲しい。
省吾と志乃の中で、倒れた鳥居の姿は自分の父親と重なったかもしれません。

・エピローグ
鳥居が弁護士殺害等の犯人でないことが証明されてよかった。
私が一番気になってるのはSPの膝を撃ち抜いた件です。笹本や志乃は鳥居が自分にしたことを許していますが、SPはどうなんでしょう。
鳥居が真摯に謝罪して、相手はそれを受け入れたと思いたい。
マスコミはどう報道したんだろう。
正しい情報を発信して、前回とは違うところを見せてほしいですね。
偏った言い方はしないでほしいとも思います。変に持ち上げることも過剰に悪者にすることもなく、被害者の面と加害者の面をバランスよく取り上げてほしい。
この場面で好きな台詞は省吾の「住むとこ無いなら、うちに来いよ」かもしれない。鳥居の住居、爆発物製造で大変なことになってたもんな……。
省吾や志乃と一緒に暮らして、もっと仲良くなってほしい。

全体通して鳥居の悲壮な姿に心を揺さぶられました。
全てを諦めていた鳥居が信頼できる仲間と出会い、前を向いて生きていけるようになって、本当によかった……!
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