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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2019/12/22 拍手返信

拍手してくださった方、ありがとうございます!

>「ダイ大のアニメ化とゲーム化が~」の方
ゲームの方は、持っているハードで出るならば遊ぶかもしれません。
アニメは……非常に悩ましいです。
期待だけでなく不安も大きいんですよね。
長大な作品であるためカット無しで進めるのは難しく、削除・改変せざるを得ないでしょうから。
取捨選択した要素をアレンジして、アニメはアニメで楽しめる作品になるのか。
一部のキャラの描写に力を入れるのか、広く浅くなぞっていくのか。
ある程度バランスが取れているか確かめてから視聴するかもしれません。
どちらも様子を見たいと思います。

声についてはあまりこだわりはないので、当時のままでも変更しても、合っていると感じられる方ならいいなあ……程度です。
>超魔生物ハドラーや封印解除ミストバーン
今の作画で動くのを見たいのですが、果たして彼らが動く時間がどれだけあるのか、などと後ろ向きな思考に嵌ってしまいます。
「ハドラーとミストバーンの謁見前のシーンを見たくてたまらないけど、カットされるかも」
「ミストバーンが黒の核晶を爆発させるところがすごく駆け足で、無言爆破おじさんになったらどうしよう」
「ただでさえギャグとかコントとか言われたミストの退場がさらに急になったら」
などなど、期待通りにいかなかった時のダメージを減らすために、悪い方へ悪い方へ考えてしまい……。
この調子だと楽しめないおそれがあります。
視聴するならば、正面からガッツリ楽しむ気満々の姿勢になるか、逆に火傷しないように距離を置いて接するか、その中間か、とにかく悲観的な見方から脱しないとすぐ不安や不満へとつながってしまいそうです。

メッセージありがとうございました!

『ダイの大冒険』がアニメ化・ゲーム化すると聞きました。
ダイ大が好きだと言っておきながらアニメ化を素直に喜べない自分が嫌になります。
尺はどれくらいあるのか。感想を見てダメージを受けた時どう立て直すか。
今の時点で、好きなエピソードが省かれる可能性に焦ったり、「ポップこそ真の主人公、ポップの大冒険」とか「老バーンはいいのに真バーンは……」とか「ミストバーンは正体表してから駄目」とか言われそうだな……と憂鬱になったりする有様。
「ダイがちゃんと主人公してるからポップやハドラーも輝けるんだな」「老も真もカッコいい!」「正体発覚から退場まで尺は短いけど、悲哀や余韻が感じられる」といった意見を生み出すような構成、描写になることを願います。
 
ついダイ大とキン肉マンのクロスオーバーを考えてしまう。
そのたびに「ロビンマスクどうすんの?」という疑問が浮かび上がるのですが、「アタル兄さんどうすんの?」が追加されました。
アタルとブロッケンの戦いぶりに「正義のために戦い、敵に情けをかけるのか。アバンの使徒のようだ」と注目したハドラーが、ナパームコンビネゾン見て「かつてのオレなみに残虐では?」と真顔になる光景が浮かんでくる。
ブロ「アバンストラッシュAやBは敵の胸がAやBに裂けるんだな? あ、ダイならDか」
ダイ「えっ、裂けないけど……」
ブロ「マジかよ。オレと隊長が一緒に技掛けたら『AB』に裂けるけどな。空気抵抗で」
ヒュンケル「AはともかくBはおかしいだろう」
マァム「目を覚ましてヒュンケル、Aの時点で変よ」
世界が違えば物理法則も違うということで。

ロビン劇場にアタル劇場まで追加されたら使徒と魔王軍の意思が「何を考えているんだアイツら……」で統一されてしまう。
ロビンマスクはアバンの知識・経験・技量にヒュンケルの奇跡モードを搭載してパルプンテかけたような男ですからね。そして読者にメダパニかけてくる。
アタルは……何だろう。慈悲をもって相手をぶちのめし心をバキバキにへし折るタイプですが、そういうキャラってダイ大にいるかな。
アリステラは礼儀正しいから「ミストバーンか……風格を感じさせる名だ」とか「勇者ダイ……幼いながらも使命を背負い世界を救おうとしているとは立派なものだ」と初手賞賛。
そんな彼を諭したりちょっとキツいこと言おうとするとマリキータマンが「お前にアリステラの何が分かる!」「アリステラをバカにするなーっ!」と割り込んでくる。

ミストバーンはスプリングマンを鉄くずとかガラクタ呼ばわりしそうなんですよね。
ブロッケンが「オレは元人間だからひどく侮辱されるかもしれねえな。親父や一族のことまで貶すならガツンと言い返さないと」と身構えていたら、厳しい訓練に耐えて超人の力を得たのは素晴らしいと褒められて口を半開きにする。
金属は駄目で元人間は評価するのはキン肉マン側にとっては意味不明ですが、ミストバーン的には譲れない。
ブロッケンなら「バッファローマンのパートナーを馬鹿にすんな! スプリングマンだって猛特訓して強くなったと聞いてるぜ」と擁護するかもしれない。
スプリングマンは「甘っちょろい正義超人に庇ってもらうほど落ちぶれちゃいねーよ」と突き放す。でも実は嬉しい。

『キン肉マン』303話
正直、アリステラの泣き顔が見たいと思ってたんですよ。
故郷の教えが間違っていることを思い知らされて涙する姿を見たいなあとか思ってました。
予想以上にグッときたというかドゴォときました。
泣き顔見たいなんて思ってすみませんでした。
そ、そんなつもりじゃなかったんだ。
強敵であるはずの、強敵でなければならない男が、技掛けられている最中に己の無力さを噛み締めて号泣するなんて思ってなかったんです。
必死に首を振り、力が使えないことに泣き叫び、絶望しながら叩きつけられるのはキツい。
先祖の悲願のために自分も仲間も犠牲にして力を手に入れたのに、先祖の悲願のせいで真価を発揮できず負けるしかないジレンマ。
彼は敵です。
強盗ムーブして用済みになった相手を始末しようとした連中の一人です。
それなのに胸が痛い。
涙と叫びにここまで心を揺さぶられたのは、過去が描かれ、人となりが掘り下げられたからですね。
長い試合だったけど、それだけの尺が必要だったんだな。

最後の技はアタル版マッスル・スパーク。
「不完全」と称することでスグルや完全版の顔を立てつつ、己の立ち位置を正確に見極めているという要素で本人の評価も上げる。
あがくように首を振り、涙をこぼしながら落下するアリステラが痛々しい。
表情描きづらそうなデザインなのにここまで感情を出せるのは業前。
「オレにも使えるはずだ!」
「オレにだってその力がっ! なのに!」
「なぜ使えない~っ!?」
今まで相手の力をコピーして勝ってきた。その能力のおかげで落ちこぼれから救世主へと成り上がった。
本人はそう思っているから、手に入れたはずの力が使えないと絶望するしかないんだな。
パワーアップを体感しただけに、落差も激しいのでしょう。
前回アリステラのことを泣きながら殴りかかる子供みたいだと思いました。
今回幼少時の弱気な表情を覗かせたアリステラを見て、そのように描かれてるんだろうなと感じました。

アリステラは立ち上がり、戦闘を続行しようとするも、倒れ伏す。
フルメタルジャケッツの勝利!
アタルの公式戦初勝利であり、ブロッケンのタッグマッチ初勝利!
おめでとう!
良かった……本当に良かった。
負けていたら間違いなくブロッケンが戦犯扱いされ、貶されるところだった。
活躍しても二世ネタを持ち出されるんだから、負けたらますます二世とつなげられ、駄目になる落ちぶれる酒浸りになると言われたでしょうね。
二世のことを言い出したら、他のキャラも「偉そうなこと言っておきながら将来は……」「立派なこと言ってるけど実は……」にならないか?
そうなると始祖編や現シリーズで活躍してもなんだかなーと思うので、パラレルになってほしいんですよね……。
パラレルと明言されないと二世を読む気になれない。

思考停止できれば楽だと語るアリステラ。
マリキータもそれに同調していた。
アリステラを肯定し続けるマリキータに引っかかっていたので、言及してくれたのはありがたい。
「アリステラを煽って誘導してない?」とマリキータの姿勢に疑問を抱いたのですが、合っていた。
思考停止させようとしていたわけですから。
アリステラが正しいと信じ込んで肯定するのではなく、「間違っていようと悩まないように肯定する!」だったんですね。
何も考えずにイエスマンしてたんじゃなくて、考えてイエスマンしていたと。
アリステラの立場は、恨みを捨てると先祖の悲願が叶わず、恨みを捨てないと星が救えないという非常に難しいものです。
先祖の悲願を放棄するのはアリステラには困難だから、マリキータは強引に叶えさせようとしていた。
他の道を封じるのがマリキータなりの思いやりだったとしても、それで未来がなくなっては元も子もないだろ。
やっぱりマリキータを黙らせないとどうしようもなかったんだな。
思考停止していた二人に考えさせようとしたのがフルメタルジャケッツ。
それは、とてつもなく残酷な慈悲。
ただ倒されたなら、自分達のやり方に疑問を持たずに「オメガの悲願に殉じた」で終われたもんな。
残酷な慈悲とは、胸にストンとおさまる表現だ。
アタルの慈悲はスグルとは方向性が違うという漠然とした感覚を、的確に言い表しています。

「すべてはそこの小僧が言ったとおりさ」
ブロッケンに言及してくれた。
アタルがブロッケンを呼んでよかったと思わせてくれる一言です。
倒れてるのに答えようとするブロッケンは律儀だな。休んどけ。
ブロッケンの言った通り、心の中ではアリステラも理解していた。
勝つだけなら他のキャラでもできたはず。
しかし、アリステラに共感し、自身の体験も交えて呼びかけ、想いを届かせるのは、ブロッケンじゃないとできなかった。
アタルだけだと正論をつきつけて力で止めても、認めさせるところまでいかなかったかもしれない。
ブロッケンが感情でぶつかり、力を見せたことで、下地を作ったのではないでしょうか。
ブロッケンは試合前も試合中も格下の小僧扱いされ、実際に未熟さも見せた。
そんな彼が復讐に燃えた過去を語り、相手を想って目覚ましい力を発揮したから、「恨みを捨てることで未来が拓ける」という主張に説得力が伴ったのでしょう。

「オレの慈悲などスグルに比べればまやかしのようなもの」
「結局オレは自分の罪滅ぼしのために、慈悲の真似事をやっているだけの欲深い男だ」
前回「マリキータへの慈悲は?」と思ったので、完璧な慈悲の体現者のように振る舞わなくて安心した。
読者から指摘・批判されそうな点に自分から言及するあたり、隙が無い。
落ち度や欠点を自ら認めることで、敵から糾弾されても「その通りだ」で返すことができ、弱点にならない。
ここまで強さを見せつけておきながら、「お前はオレと違って私利私欲で動いてはいない」と相手を認めるのも、同じく隙が無い。相手を評価することで自分の評価も上げていく。
恐ろしいのは、自分の慈悲をまやかし扱いしたことで、殺意の高い技を繰り出してもツッコみづらくなったことです。
エグい技を叩き込んでも「スグルには及ばないって言ってたもんな」で済んでしまう。
それにしても、胸に大穴が空いて地面に転がってるマリキータ、オメガハンドの指がちぎれてボロボロのアリステラ、胴体穴だらけでざっくり抉れてダウンしているブロッケンに対し、平然としているアタルは一体……。
「もう一戦いけるぞ」みたいな顔してやがる。
途中で「アタルは力を奪われ負けるために出てきたのか?」とハラハラしたのがウソのようだ。
あの時は負けるかもしれないと悲観して申し訳ありませんでした。
終わってみるとひたすら強かった。
また、ブロッケンも重要な働きを見せました。
アリステラが落ちこぼれだった過去を語り、読者も「オメガのキン肉マン!」「主人公じゃん!」と乗ってきたところで、ブロッケンが「オメガのキン肉マン」を「復讐に囚われている青年」に上書きして主人公補正を引っぺがし、ひっくり返した印象を受けます。
マリキータに対してもロールシャッハ・ドットでデバフかけてくるのを血盟軍効果でバフに変換するのが強かった。

これからアリステラはどうするんだろう。
アリステラの非道な所業をスルーして主人公と持ち上げる見方にはついていけなかったものの、作中で違いを指摘され、本人も道を見つめ直した今、オメガのキン肉マンとなることを望みます。

『完璧超人始祖編』67話・68話
ウォーズマンがいいこと言ってます。
正義超人陣営のメインキャラの中で一番常識的な優等生かもしれない。
敵討ちのため死ぬつもりで戦うのではなく、生きるため、大切な命を守るために戦う。
その命の中には今闘っている相手、ポーラマンも含まれている。
ウォーズマン、マジでいい奴。
守るべき命の中には己を攻撃してきた相手も含まれている、的な姿勢は『1000円ヒーロー』の刃を連想します。

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