拍手してくださった方、ありがとうございます！
＞「『送電塔のミメイ』を～」の方
な、なるほど……！
夜刀さんミメイのこと大好きじゃないですか。
分かっていたことですが。
夜刀とミメイの関係、やり取りは心が温かくなります。
しかし、ミメイのご両親に挨拶する夜刀を見たかったと思うと……切ないです。
メッセージありがとうございました！
アニメ『Helck』感想 第十九話 帝国四天王ヴァミリオ
元凶を倒しに戻るヘルクにラファエドがかけた言葉は、自分の体験に基づいているように聞こえます。
かつて絶望に立ち向かったが抗いきれず心が折れてしまった人間の言いそうな台詞です。あがけばあがくほど絶望するだけという。
ヘルクの前に翼の生えたゼルジオンが降り立つ。すっかり悪人面になってる。
本人は自我も肉体も残っているという認識ですが、保ててないよ！
精神が別人レベルに変質してる……。「記憶を引き継いだ別人」というヴァミリオの表現がしっくりくる。
その中でも「助けを求める仲間を見守ることしかできなかった」という部分は元の彼らしさが残っています。
人格を完全に失ってしまえばそんな光景を見なくて済んだだろうに。
力に溺れ高笑いするゼルジオンを見るのがつれえ……。
友を想い国と民のために戦う熱い男が、助けを求める仲間を見ていることしかできず苦しんだ末に、ただの傲慢な奴に成り下がるなんて。
ヘルクやヴァミリオ、アズドラやアリシアのことは原作を読んだ時から大好きで、アニメを観てもっと好きになるだろうと予測してその通りになりましたが、ゼルジオンに感情を動かされるのは予想外でした。
アニメを観るまで忘れているレベルだったのですが、今では何とかして元に戻ってほしいと願っています。
せめて王を倒し支配を解こうとするヘルクは、怒りとともにミカロスを攻撃する。
温厚な彼に「お前さえいなければ」とまで言わせるミカロスはある意味すげえな。ラファエドにはそんなこと言わなかったのに。
ミカロスがある事実を告げる。
クレスはまだ生きていました。おぞましい姿で。
何だこれ、どうなってんだ？
クレスが何したって言うんだ。
ミカロスのニヤニヤ顔が腹立つ一方、ラファエドは相変わらずヘルクを褒める。
静かな土地で余生を過ごすがいいって、本心で言ってるんだろうな。
魔界に飛ばされたヘルクと出会ったのがケンロスだった。
初めて会った魔族が人間に友好的なアズドラ、次が種族を気にしないケンロスというのはヘルクにとっても帝国にとっても非常に幸運でした。
人間を警戒しているヴァミリオやクソ呼ばわりするヒュラだとややこしい事態になっていたかもしれません。
ケンロスは消耗したヘルクを助けてくれました。町の魔族達も優しくしてくれた。
この場面だけ見ると「人間＝クズ、他の種族＝いい奴」と言いたくなりますが、異種族だからといっていい奴とは限らないことは忘れてはなりません。
蛮族トースマンも王がおかしくなる前から戦い自体は他国に仕掛けていたようですし、一部を見て全体がそうだと決めつけるのは危険です。
優しくしてくれた魔界の人達を守るためにもヘルクは戦おうとしている。
死ぬ覚悟で戦うつもりのヘルクにヴァミリオは己の正体を明かす。
帝国四天王、赤のヴァミリオ。
やっと名乗った～！
彼女は凛々しくヘルクに語りかける。
死ぬつもりで戦うな、生き抜く信念を持って戦え。お前は独りじゃないと。
かっこいいー！
彼女の言葉と共に夜が明けて、ヘルクの頬に涙が流れる。いい演出。
暗く重い過去編が終わって希望が見えてきました。
その後の旅パートは明るくなってホッとしました。和む。
化物に見つかる前に立ち去るがいい→そいつならさっき倒した→宴～！
このノリ、このテンポ、『Helck』らしい空気が戻ってきた。
好きになったキャラを振り返ると、『流れ落ちる調べに乗せて』の蘇芳、『新説魔法少女』の烈、『天命探偵』シリーズの鳥居と、命がけで恩を返そうとするキャラが多い。
その中でも蘇芳の突き抜け具合に笑ってしまう。
烈は命を捧げるという考えはなく生き延びて青春を謳歌するつもりですし、鳥居も省吾達に救われてからは娘を置いて死ぬ気はありませんが、蘇芳は自分の命と名誉を犠牲にする計画を立てるからな。失敗してよかった。
本編で関わることは少なかったけど鳥居は柴崎と話が合いそうです。
鳥居にとって柴崎は娘を救出した恩人ですし、鳥居は元は警察の人間。
さらに、娘を人質に取られて苦しんだという共通の経験があります。
この世界では娘の命を盾にされ悪事に加担させられて苦悩する父親が多いんですよね。『娘の命を盾にされ脅された父親の会』が作れそう。
事件後、柴崎に礼を言う鳥居を見たいなあ。
関係者に感謝や謝罪を述べる鳥居の姿を見たいです。
笹本やSPとの会話が気になる。
特に膝を撃ち抜かれたSPは鳥居のことをどう思っているんだろう。
守りきれず命を脅かされた護衛対象の笹本が鳥居を全く責めないのに「俺は許さないぞ」とは言いづらい気もする。
とにかく鳥居には、相手に心から謝罪してほしいです。膝を撃ち抜くのは酷い。
他に鳥居との直接の会話が見たい相手は鷹野、野村、アレスかな。
SAT時代や事件後の鷹野とのやり取りが見たいし、鳥居を馬鹿にした直後に敗北に追い込まれた野村がどんな気持ちか知りたいし、アレスは鳥居の狙撃技術をどう評価するか気になる。
せっかくアレスと共闘できたんだから、もっと喋ってほしかった。
天命探偵シリーズの女キャラで一番好きなのはやっぱり志乃かな……と思っていたんですが、漫画を読んで奈々が並んだかもしれない。
成長した奈々が恋人を連れてきたら鳥居はどんな顔をするんだろう。絶対に守ると覚悟完了しそう。
志乃関連で好きな場面は『スナイパーズ・アイ』で公香を逃がすために車椅子で鳥居に体当たりを仕掛けたところです。
相手は銃を持ってる男だぞ！
危険すぎるけど公香が逃げる時間を稼げたんですよね。すごい度胸だ。
鳥居は志乃を攻撃しなかったわけですが、
・完全に予想外だったので反応できなかった
・攻撃しようと思えばできたけど踏みとどまった
のどちらなんでしょう。
後者であってほしい。
