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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2023/11/11 拍手返信

拍手してくださった方、ありがとうございます!

>「セラフィックブルーのジークベルトは~」の方
おお、フリーゲーム界のクソ親父ランキングで上位を狙える逸材の名が。
ゲオルクも負けていません。セラフィックブルーは父親失格キャラの宝庫ですね。
ジークベルトはねござんや「臨場感を凌駕して~」など強烈な印象を与えてくるキャラクターです。プレイヤーの心をかき乱すというか、ハンマーでゴンゴン殴ってきます。
ねござんのシーンでは「ヴェーネ! そのハンマーはこの男に使え!」と思った方も多いでしょう。
散々偉そうなことを言い酷い仕打ちをしてきたからこそ、ヴィルジニーに黙らされたりあっさり退場した時の爽快感も格別です。
救世主育成ゲームのプレイヤーであるかのように振舞っていましたが、安全が保障されている上位存在などではないんですよね。
自身が育成ゲームとみなしているイベントの登場人物の一人にすぎない、しかも涙も盛り上がりもなく途中で退場するキャラクターだと最期に思い知ったかどうか……。
メッセージありがとうございました!

アニメ『Helck』感想 第十八話 笑顔

ベルセルクみたいな展開になってる……。
今回は作画、特に表情に力が入っていました。
過去編で一番力を入れるべき局面ですからね。
ヴァミリオのツッコミが恋しい。

ヘルクの首を求めて襲ってくる人々を迎撃する間、仲間達がヘルクを逃がす回想が挟まれる。
ゼルジオンは囮になったのか。
こんなことになってすまなかったと詫びますが、ゼルジオンが悪いわけじゃないでしょう。
計画は止めねばならなかったし、ヘルクに協力を求めるのも間違ってはいない。途中までは上手くいっていました。
ミカロスの悪辣さと異質な能力を知っていれば違ったかもしれませんが、そうでない以上どうしようもなかった。
ヘルクを兄のように慕っていたと語るエディルもつらいな。
本来の性格を知った後で覚醒した彼らを見ると溜息が出る。

その頃アリシアは公衆の面前で処刑されそうになっていた。
人々はボロボロのアリシアに石を投げ、罵声を浴びせる。
ヘルクの幼少期を見ると貴族がクズばかりに思えますが、そんなことはありません。
平民もクズだらけです。上から下まで愚劣で醜悪。
読者や視聴者目線で一方的に偉そうなことを言うべきではありませんが、いくらなんでも、さすがに……。
善良な人間もいるはずですが、そんな人はこういう場では目立たない。
愉悦の笑みを浮かべる貴族と、さらに残酷な処刑方法を求める平民。胸糞悪い方向にバランスが取れています。
アリシアは……彼女だけでなくヘルクもエディルもゼルジオンも人々のために戦ってきたのにこの仕打ち。彼らの貢献を人々は知っているはずなのに。
残虐な処刑は他の反逆者でやると聞かされて、やるなら私にと言えるアリシアは凄まじい精神力だ。自分はボロボロで殺されそうになっているのに。
スラム街のおっちゃんは熱狂に染まっていないのが救いかもしれない。
ヘルクは悪人なんかじゃないと分かっているだろうからなー。
疑問を抱いている人間は他にもいるでしょうね。この状況じゃ何も言えない、言っても無駄だけど。

処刑場に到着したヘルクは全身から黒いオーラを放ちながら進んでいく。
いつも朗らかなヘルクからは考えられない表情です。
前回は感情を爆発させた「動」、今回は大声を出さずに湛えている「静」の怒りを感じる。
ヘルクの怒りを浴びた貴族は民が勝手に石を投げたと言い訳し、民は慌てて自己正当化に走る。
一回しか投げていない、騙されただけ、本当はやりたくなかった……聞くに堪えない。
「醜い」
極めて温厚なヘルクにこう言わせるのはある意味偉業だよ。大抵のことなら悪く言わずに済ませるだろうに。
アリシアの救出に成功したヘルクは魔界に行くことを提案する。
ここまで酷い仕打ちを受けても復讐なんて考えずに去ることを選ぶんですよね。人間できてます。できすぎている。
魔族の方がずっといい奴ら「かもしれない」に留めているのも、いいなと思ったポイントです。
まだアズドラに会っただけですし、人間にもいい奴はいるはずですから。

雪が降り始め、処刑場を後にしようとするヘルクにラファエドが語りかける。
彼からは底知れなさを感じる。
ニヤニヤ笑っていたらムカつく悪役として憎めるのに、それもできない。
表情を変えずにヘルクを認める台詞を吐く態度が、どうにも掴みどころがない。
仮にミカロスがヘルクを称えるようなことを言ったとしても「楽しんでやがる!」とか「バカにしてるだろ」で終わりますが、ラファエドは本気で言っているように見える。
何を考え、どう感じているのか……。
ラファエドの言葉通りさらなる絶望がヘルクを襲う。アリシアが叫び声を上げて苦しみ出し、民衆が化物へと変貌する。
国民の覚醒が始まった。
さらっと貴族も巻き込まれてる。やっぱり。
こんなおぞましい計画を立てる者が貴族だからという理由で容赦するはずない。嘘の情報に踊らされ利用されたのは平民と同じです。
隠れても無駄というのがえげつない。
ラファエドがヘルクにここから去るよう促したのは、彼なりの善意や優しさなのか?
計画が上手くいったんだから興奮や歓喜があってもよさそうなのに、淡々と喋ってる。
力や理想に酔いしれている印象は受けないんですよね。

ヘルクは苦しむアリシアを抱えて走るが、足を止めてしまう。きっと間に合わないことを察したのでしょう。
アリシアの目が変異した。
ヘルクの反応で自分の身に何が起こったか察して、見ないでと叫ぶアリシアが痛々しい。
見る方も見られる方も地獄だよこんなの!
終わりが近いことを悟ったアリシアは、ヘルクに一つお願いをする。
「笑って」
アリシアはヘルクの笑顔が大好きだからな。
前回のCパートはこのためだったんですね。
到底笑う気分になれない状況ですが、愛する人の頼みに応え、ヘルクは明るい笑みを浮かべる。
ありがとうと呟いたアリシアの背から羽が……。
この光景が悲愴で、美しいんですよ。

ヘルクがいつも笑顔だった理由が明かされました。
彼の過去をダイ大のバランに見せたい。色々刺さりそう。
ダイ大で例えるなら、レオナやソアラが守った人々に捕まって散々罵倒され石を投げられ処刑されそうになった挙句苦しみながら化物になって敵に回ったようなものです。苦楽をともにした仲間達も自分を生かすために戦って、やはり人間でなくなった。
というかアルキードの民衆は行儀良かったんだな。処刑方法リクエストも大勢での殺せコールもないし。見直した。
ヘルクのメンタルはもうボロボロ。
「人間が憎い・醜い・滅ぼす」と言うキャラに対して「いい奴もいるだろ……あなたもそういう相手と仲良くしてたじゃないですか」と言いたくなることもわりとありますが、ヘルクの場合いい奴もいることはよくわかってるんですよね。
人間が憎いというのも嘘じゃないけど、それだけでもありません。
優しい人達も醜い連中も全員化物になったから止めなければならない。人格を捻じ曲げられた仲間達を解放してやりたい。そういう想いがあるのでしょう。
次回は現在に戻ります。


グッとくる鳥居の負傷シーンベスト3。
一位は娘との再会直後の狙撃、二位は腹を撃たれるシーンで確定ですが、三位は何だろう。
手榴弾をくらって車が横転するシーンかな。
屋根に乗っていた鳥居は地面に投げ出されて骨折するんですよね。
映像で見たら勢いすごそう。

原作の鳥居は寡黙・不器用・不愛想で気難しい印象を与える中年男性ですが、漫画だと全然そんな感じはしません。省吾が「鳥居のおっさん」と呼ぶたびにツッコみたくなる。
浮かぶ姿が漫画版で固定された後だと同じ描写でも感じ方が変わりそうです。
『スナイパーズ・アイ』で何故かグッと来た、首輪を撫でるシーンとか。
首輪のデザインも、漫画を読む前はシンプルで重そうなものだと思っていたけど、漫画だと強化パーツみたいでちょっとカッコよく見えるんですよね。装備すると防御力や器用さが上がりそう。
『スナイパーズ・アイ』も漫画化しないかなぁ。
郷野や笹本は渋くてカッコいいおじさんで鷹野はイケメン、楓は儚げで愁いを帯びた美女で描かれそう。
『アトラス』も見たい。人を痛めつけるのが大好きな野村はどんな姿で描かれるんだろう。
アレスは間違いなく美形。白い髪で中性的な顔立ちの化物のように強い存在というロマン特盛キャラなので。
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