忍者ブログ

ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2023/11/5 拍手返信

拍手してくださった方、ありがとうございます!

>「今年に入って秀逸な~」の方
タイトル回収と聞くと真っ先に浮かぶ作品ですよね!
パラサイトのことだと自然に認識→人間こそ寄生獣!→寄り添い生きる
と、意味も印象もガラリと変わります。特に二番目から三番目の、マイナスイメージからプラスへの転換が鮮やかです。
タイトル回収が気持ちよく、その気持ちのまま終われます。
他の作品で人間について語られる時、「人間は素晴らしい!」「人間は傲慢で愚か!」どちらの方向でも『寄生獣』を連想します。
この作品は両者のバランスが取れているように感じられます。
地球全体のバランスを重視するあまり人間を蔑み間引きを望む広川や人間を玩具扱いして危害を加える浦上がいるのに人間は素晴らしいという結論に納得できるのがすごいです。
人間の傲慢さや恐ろしさだけでなく、優しさや善性がしっかり描かれているためでしょうね。
両方が描かれたうえで素晴らしいと語られるとすんなり納得できますし、読後感が爽やかです。
メッセージありがとうございました!

アニメ『Helck』感想 第十七話 反逆者

ヘルクがここまで苦しむのは初めて見た。勇者殺しが効いてる。
勇者殺しのおかげでクレスを止めることができたけど、ヘルクも深刻なダメージを受けてしまった。
絶体絶命のヘルクを救ったのは自我を取り戻したクレスだった。勇者殺しを折り、ミカロスの両腕を斬り飛ばす! さすが。
しかし再度王に操られそうになった彼は、命令に背いて自害してしまう。
最愛の弟が、目の前で、自ら命を絶つ。あまりにも残酷な光景です。
ヘルクのつらそうな表情を見るとこちらもつらい。いつもにこにこしていた彼からは考えられない顔です。

ヘルクの心の傷を抉るかのように元老院の連中がクレスを罵る。
この国にもまともな人はいますが、罵倒している奴らの中にはいませんね。滅んでいいと思います。
弟をゴミクズと罵られたヘルクが激怒する。
今までの彼からは想像もできない形相。
全身から迸る、クレスと同じ黒いオーラ。
とんでもなく強いだけに、凶暴さを剥き出しにすると恐ろしい。
仲間であるエディルやゼルジオンすら怯えるほどです。
しかしアリシアは暴走寸前の彼を止めた。
あの恐ろしいヘルクに近づいて、止めることができるなんて……愛の力だ。
抱きしめるアリシアの姿が美麗です。何だこのヒロイン力。
偉そうなおっさん達を皆殺しにしてから止めてほしかった気もするけど、衝動のまま殺害していたら闇に堕ちていただろうな。
以前戦ったアウギスみたいに殺戮を繰り返す存在に成り果てたかもしれません。
彼女は自分の剣がこの事態を招いたと詫びるけど、彼女の責任というのは違うでしょう。
読者・視聴者視点で後から色々言うのは簡単ですが、アリシアの置かれた立場でこんなことが起きるなんて予想するのは難しい。
重要な戦いに強力な武器を持っていくのは自然なことですし、勇者殺しが無ければクレスも止まらなかった。
そもそも悪いのはミカロス達です。
家族を喪ったヘルクの叫びが悲痛だ。

意識が朦朧とするヘルクを守るため、アリシアは覚悟を決める。
「大丈夫、あなたは私が守るから」
優しくて可愛くて強いって反則でしょう。
ヘルクのために戦ってくれるのは嬉しいけど無理しないでくれ。
エディルやゼルジオンもヘルクを生かすために戦う。
彼らも強い絆で結ばれた仲間なんだと実感します。
特にゼルジオンは、ヘルクと直接交流した時間が短いだけに、命をかけてくれることに感動した。
彼は過去編で大きく印象が変わりました。
エディルは序盤で仲が良かったことが語られるけど、ゼルジオンはそういう要素が出てきませんでしたから。

ヘルクが目を覚ますと肩の傷は手当てされ、そばには折れた勇者殺しとマント、林檎が置いてありました。
しかしアリシア達の姿はない。
さらに、賞金稼ぎの二人組から自分が賞金首にされたことを知らされる。
ヘルクの目が虚ろ……こんな力のない表情をするヘルク、初めて見た。
それにしても賞金稼ぎの二人組、いかにも雑魚っぽい外見ですね。見た目も喋り方も性格も小物なチンピラ。
仲間は自分を逃がすため最後まで必死に抵抗したと聞いて、ヘルクは皆が戦っているのに体が動かず見ていることしかできなかったことを思い出す。
またヘルクが自分を責めてる。大怪我したら動けないのも当たり前なのに。
力も責任感も強くて優しいから自分を責める方向に行くんだろうな。
よく喋る賞金稼ぎ達の口から仲間がまだ生きていること、公開処刑されることが語られました。
情報を得ることができたので、ここで二人と遭遇したことは良かったのかもしれない。
ヘルクは仲間を救うため進み出す。
この先を見たいけど見たくない!

Cパートでヘルクとアリシアのゆるい空気の話が。
本編があれだけシリアスなのにギャグをやるのか……。
いや、シリアスだからこそギャグを入れないと見ている方の精神がもたないのかもしれない。
アリシアの見るヘルクはいつも笑顔。
……今回は笑顔が消えていましたね。
あの本編の後にこの話をやるのは心が揺さぶられる通り越して振り回されるレベルです。
ヘルクの笑顔に安心感を得るアリシアを描いてからの、次回サブタイトル、『笑顔』。
嫌な予感しかしない。


天命探偵の漫画を読んだことで鳥居親子に対する好感度がさらに上がりました。
そのため「鳥居が狙撃されるの見てえええ!」と「奈々が泣くのは見たくねえええ!!」という気持ちが膨れ上がり心が引き裂かれそうです。
親子が死ぬ予知夢のシーンの拒否感も増大。
鳥居が肉片になるの見たくねえ……奈々が撃ち殺されるの見たくねえよお……。
黒幕に対する怒りも大きくなりました。
ダイ大の魔王軍とかの暴虐にはいちいち怒る気しないのに、何故この作品の黒幕陣営には色々言いたくなるんだろう。
正義の味方や被害者代表みたいな顔するかどうかが大きいかもしれない。
仮にバーン様が魔王軍に被害者の会と名付けて改革だの被害者の苦しみだの訴えながら同じ苦しみを味わった男の子供を人質にして男に首輪と爆弾つけて自分達の罪を全部着せた挙句自爆させたら、黒幕と同じようにいちいち否定や反論したくなっただろうな。

鳥居に首輪と爆弾をつけたのは誰なのか気になって仕方ない。
解除コードを知っていた楓か、起爆スイッチを持っていた鷹野か、首謀者か。
楓にはつけてほしくないなぁ。
改革云々を唱えず、計画を何が何でも遂行するという熱意が感じられなかったので、他の人間がやったのだと思いたい。志乃達を巻き込むことにも良心の呵責を覚えていたようですし。
鳥居を生贄にした連中の一員ではあるけれど、彼女に関しては被害者という印象が強い。
大義を振りかざすどころかまともに考える気力すら失っているように見えるんですよね。
そんな精神状態で黒幕達に逆らえるわけない。
誰が装着したかに話を戻すと、一人と決まっているわけでもない。共同作業だった可能性もありますね。
鷹野も関わったなら「どの面下げて尊敬しているようなこと言ってんだ?」感が増します。
敬意を抱く相手に爆弾つけて爆発させるって魔王軍じゃないんだから……。
鳥居が首輪と爆弾をつけられている光景を見たいけど、見たら落ち込む。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

(04/28)
(04/21)
(04/14)
(04/07)
(03/31)
(03/24)
(03/17)
(03/10)
(03/03)
(02/25)