漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
月夜に響くノクターン 無印
こんな方におススメ
・月夜に響くノクターンRebirthが好きだ
・↑とのストーリー・設定の違いが気になる
・ムッキムキのカオスが見たい
リメイク前と後では設定が違う部分があるらしいと聞いて、気になったのでリメイク前のノクターンをプレイしました。
グラフィックや戦闘システムはもちろん、ストーリーもかなり違います。
カオスの領域はあらゆる物質が混在し本質が掴めない、混沌たる所以。
Rebirthでも混沌とした要素を見たかった。
カオスの住処は普段結界に護られていて、人目には付かないとのこと。
変わった人とルナが言ったら、「変と言えば変な奴だな」
ハッキリ言ったぁー!
よりによってレヴィエルから変人呼ばわりされたら泣ける。
「かなり特異な奴」とも言ってました。
親しいんですねと言われたらそうでもないと否定するし。
付き合いが長いからと言って親しくなるわけでもない、とのこと。
顔グラは全然違いますが、イケメンであることは同じ。
線の細い眼鏡をかけた若者で、こちらはやや茶髪に見えます。
八十年ぶりにレヴィエルと再会と、具体的な年数が出てきます。
数十年の間に色々あったんですよね。
革命が八年前で、シルフィールを作ったのは六年前ということは、様々な手段を講じて絶望するまで二年。
力量がもともと高かったから、「すぐに考えつく→簡単に実行に移す→ダメだった→以下繰り返し」で早々に策が尽きてしまったのかもしれない。
レヴィエルは、「近くを通りかかったら会う」と約束していた。
おお……。
二人の友情をもっと見たかった。
リスティルに対してはRebirthで「渇きを満たすため相手をしてくれた」と感謝していましたが、カオスとレヴィエルの間にそういったやりとりはあるのでしょうか。
・マイルド
全体的にレヴィエルの所業がマイルド……と思ったら遊んでました。
はぐれを放して町を壊滅に追い込んでた。ひでえ。
カオスのコメントは「また遊びましたね?」。図太い神経してるな。
積極的に殺すことこそしないものの、人間をくだらない存在と思ってましたからね。
優しいけど、慈悲深い聖人君子かと問われれば否定したくなる。
退屈しないのかと聞かれたカオスの返答が意外でした。
「まだ楽しみがたくさんありますから」
レヴィエルは「実にお前らしい答えだな」と返しますが、どういう意味だ。
レヴィエル以上に興味を失っていたわけではないようです。
レヴィエルの呪いを解くために仙草をもらいにいくイベントがなく、ルナとカオスの絡みも無い。
口では突き放しつつしっかり助けてくれるカオスが見られないけれど、その分マイルドな印象です。
顔グラフィックも微笑んでいる一枚だけだからか。顔グラ豊富なRebirthだと真剣な顔になったり暗さをにじませたり、感情が表に出ています。
レヴィエルも首を絞めたりしないので全体的にルナにソフトです。
足手まといになったことを詫びた時、Rebirthでは「初めから期待していない」と言っていたのに、こちらでは「構わんさ」と言いますから。
ルナが死にかけている時のレヴィエルが心なしか優しい。
Rebirthだと、どうしたらいいかわからなくて怒っているような口調です。
他のキャラは、リスティルはルナとの絡みが無くなり、ストレートに倒しに来ます。
リスティルの戦闘グラはかなりイメージに近く、吸血鬼の妖しさが伝わってきます。
イディスは名前が違う上に戦闘すらない。
彼女の元となったセーレイズも丸い。
イディスが「優しい吸血鬼もいる」なんて言われたら「吸血鬼など皆、人の生き血を欲する業深い存在だ!」などと反論しそうだ。
Rebirthで名前が変更されているキャラが多いんですよね。
イディス以外にも、村人の大半がそうです。
ミルフィールさんは同じですが、シルフィールと若干被るのが困りもの。
ロシュールは顔しっぶ! ダンディズム溢れる。
マドックは出てこない。
名前と言えば、ルナの最強の槍がソウルイーターで「おぉっ!」と思いました。
同じ名前の武器や技が登場することが多いみたいです。
魂吸の魔眼と似ている魂吸の魔剣は風の色に登場しましたし、クロノスも風の色で出てきた鎌とリスティルの使うもので共通していますし。
・村人
呪いから回復したレヴィエルに「よほど神に愛されているんですね」という神父の台詞に何と反応すべきか。
ルナの自我が戻るという、奇跡に近い事態が起こったことを考えればそう言えなくもないか。
葬式後、村人も死者は消して蘇らないと告げる。
カオスの行動を考えると、単純な答えに辿りつくことと受け入れることは別だと実感しました。
雑貨屋で色々買い物してたら「あたいに惚れたのかい?」と言われた。
違います。
旅の神父から「強い者ほど実は脆い」と言われました。
レヴィエルにそういった面があるのは確かです。カオスもですね。
何だかんだで強かなのはリスティルかもしれない。
ルナを喪い打ちのめされているレヴィエルへ、老婆の言葉。
雨が降っても、嵐が来ても、いつかは晴れる日が来る。
それはカオスには当てはまらないな。
・三人の関係
リスティルの強さについて警告するカオスと、調子が戻ればねじ伏せられると語るレヴィエル。
油断しない方がいいとカオスが語るのもわかる。
Rebirthではしょっちゅう全滅させられて「油断しすぎたか」と言ってばかりでした。
リスティルとの関係を語るところでカオスもかと問われ、「奴は変わらなかった」と答えたレヴィエル。
どちらとも敵対せず、どちらにも等しく接する。
そんなスタンスのカオスがリメイク後黒幕になるとは。
無印を知っている人ほどRebirthの展開に驚いただろうな。
・夜
セーレイズとの戦闘時、レヴィエルの帰りを待つルナと、彼女に夜食を作る母に和みました。
そして何故かカオスの屋敷が映され、「レヴィエル……」と呟くカオスの意味が分かりませんでした。
リスティルとの戦いで言うなら同胞の対決を憂いているととれるのですが。
「やはり、貴方は……」
何が言いたいのか。レヴィエルの心境の変化を感じ取っているのか?
「貴方はどう出ますか?」というリスティルへの台詞も、Rebirthなら自分の思惑通り進むかどうかととれますが、こちらは計画が存在しないので……興味?
「ひょっとしたら、決着は……。意外な形で着くかもしれませんね」
確かに、今までのレヴィエルならセーレイズを殺して終わったでしょうけど、見逃しますからね。
マクスウェル戦前にカオスを訪れた時、リスティルが強いと語られるのは同じ。
しかし、「大変強くなった」という言い方で、レヴィエルに「あなたは強くなりましたか?」と訊いてくる。
「無意味な問いだな」でバッサリ切られますが。
無印だとカオスは不思議な印象のキャラです。
Rebirthと違い表情の変化や感情を見せる機会が少ないので、考えが掴みにくいのかもしれません。
・革命
Rebirthでは覇王ギルバードを止めるためでしたが、無印では旧王制がまずかった様子。
風の色でも覇王ギルバードの名は出て来ず、特権階級全体の問題だったようです。
Rebirthにて名が出た覇王ギルバード……気になる。
・幻影の森
移動する時に時空の門を開いています。
刻の崩壊といい、旧作のレヴィエルには時空を操る力があったのか。
・錬金
アイテムを持っていったら「なかなか面白い物を持っていますね」「これはまた面白い物を持っていますね」と言われた。
カオスの「面白い」の基準がわからん。
「はい、できましたよ」
軽く作ってくれたけど、普通の人間にとっての難易度がわかりにくい。
リバースクロスを作ってもらった時に、「こういう所ではお前には敵わん」とレヴィエルが言うんですよね。
あのレヴィエルが流石と褒めるんだから、きっととてつもなくすごいんだろう。
返答がまたスカしてる。
「そんなに大した事じゃありませんよ。まだ、私にも色々わからない事とかありますしね」
よく言うよ……。
しょっちゅう訪れると「最近良く来ますね」と言われた。
あなたに会うためです。
・始まりの
始祖について書かれた『始まりの三人』という書物があります。
誰が書いたんだろう。
・剣
剣を扱うのに必要なのは資格ではなく、意思。
ロシュール、渋くてカッコいいな。
「ありがたく、使わせてもらおう」
レヴィエルが素直!
・答え
ルナが使徒化した後カオスを訪ねたら、台詞が変わっていました。
「レヴィエル……。それもまた、一つの答えなのかもしれませんね」
死者の蘇生と、使徒化。
方法は違うけれど、大切な相手をこの世に留めようとしたのは同じ。
カオスにはレヴィエルの気持ちが痛いほどわかるはず。
・過去
カオスが己の出生を突き止めようとしていた形跡が。
何のために三人が生まれたのか調べて判明したのがアレだよ!
Rebirthではレヴィエルにも知らせる意図がありましたが、こちらではあくまで隠しダンジョンなので一人で抱えている。
無印の設定では、カオスは三体の中でも不安定で、廃棄される予定だったらしい。
知力と魔力が飛びぬけていたため先延ばしにされたけれど、やはり不安定だった。
作られて廃棄されそうになって延期される……好き勝手されてますね。
三体の中で失敗作扱いされていたのに、隠しボスやったりリメイク後はラスボス務めたりするなんてすげえな。
カオスの何を見てきたかという問いに対し、今の自分には関係ないと答えたレヴィエル。
過去、正体についての問いと受け取りましたが、カオスの言葉に込められた意味は違うらしい。
再び同じことを訊かれ、今度はレヴィエルがカオスに何を見てきたかと尋ね返す。
「貴方が感じた事、私が感じた事……。何もかも全て、作り物なんですよ……」
違うでしょう。
全部本物だと何度でも言いたい。
作られた存在でも、芽生えた想いまでは作り物とは呼べないと思うんですが、絶望しきっているカオスに届く気がしない。
シルフィールが生きていれば、そう感じずに済んだのでしょうか。
過去の詳しい経緯は、
・Type-R2が最初に安定。
・R1が安定、好成績を残す。
・Type-Cは未だに安定せず、破棄の必要性も出てきた。
・先にRの二体にウイルスが注入されたが、Cは未だに不安定だから注入は見送る。
・R2に使い魔を所持させる。
・Cにウイルス注入。変化らしい変化は見られない。
レヴィエルやリスティルに対してもそうですが、好き勝手してますな。
次の一文が……。
「最後まで安定しなかったType-Cの破棄が決定」
カオスが作られた存在だと深く悩んでいたのは、処分寸前だった境遇も関係しているかもしれません。
その時の記憶は無くてもどこかに残っているんじゃないでしょうか。レヴィエルもパソコンを操作できるわけですし。
そうやって悪魔を便利な道具のように扱えると決めつけて調子に乗って量産した結果、風の色でわかるように後世の人間は散々害を被っただけでなく、悪魔の方も悩み苦しんでいるんですが……。
彼らの所業が無ければ物語が始まらないのですが、もう少し何とかできなかったのかと問い詰めたい。
ここでカオスが破棄されていたら、物語の歴史は大きく変わったかもしれない。
「一応、能力テストだけは実施しておく」って……。
一応って何だ一応って。投げやりな。
百歩譲って道具と見なすのは仕方ないとして、きちんと活かそうとする気概は持たないのか?
自分達が作ったものへの責任感のようなものが薄くないですか。
「Type-C、やはり全体的に低い結果しか出せなかった。ただ一つだけ、気になる事があったので破棄は先延ばしされる事に決定した」
好き勝手してますね。要らない奴扱いしやがって。
人間への憎悪をこじらせたり、「他者は道具のように使い捨てるもの」と思い込んだり、危険な方向へ突っ走る可能性もあったんじゃないか、これ。
「Type-C、知力、そして魔力において信じられない能力を示す。これならば十分実用に耐えうるレベルだという事が判明した。ただ、やはりコンディションが常に不安定だという所が気に掛かる。重要な局面で突然の機能停止なんて事になったらシャレにもならない」
不安定だの何だの言うならそっとしておいてくれませんか。
完全に実験動物にされています。
実験体時代を詳しく知りたいという気持ちと、奴隷人形扱いされるのは見たくない気持ちがせめぎあってます。
この時始祖達に人格はあったんだろうか。
・R1とR2が順調に調整され、Cもようやく安定してきた。
最後は帝国への憎しみで締められています。
Rebirthでは三体が対等で、カオスが失敗作扱いされてなくて本当によかった。
風の色でも最強の悪魔のうちの一体に数えられているんですよね
低く見ていたのはリメイク前の、昔の研究者だけなのか?
三人は無印だとプロトタイプですが、Rebirthだと終盤で生み出された最高傑作。
エド・ブラウンは悪魔と戦わせようとしたけれど、人格を持った存在と見てくれたようですし、最愛の息子、娘と呼んでいました。
・死神
力が不安定という性質から混沌と名付けられたのでしょうか。
彼だけフルネームが明かされていないんですよね。
「一度、ね……。戦ってみたかったんですよ。……貴方と。死力を、尽くして……」
この台詞は何度聞いても痺れるなぁ。
ただ、「我は、混沌の名を持つ魔導師」が無いと物足りないという気持ちもある。
今回戦うのは死神としてのカオスだから仕方ないのですが。
「私は、二人いるんです」
「私の中に、もう一人居るんです……」
この辺りの台詞からは、苦しんでいるというか、揺さぶられているのが伝わってきます。
死神が一体何なのか、カオスにもわからない。
ただ一つわかるのは、それが限りなく強いということだけ。
「さぁ、私に見せてください、レヴィエル。貴方の、その鬼神の如き強さを!!」
むしろ貴方が見せてください、死神の如き強さを。
リスティルのことを強くなったと評した彼ですが、そう言うカオスはどうなんでしょう?
「私の死神と、どちらが強いか……。勝負です、レヴィエル!!」
カオスがどちらか強いか確かめたがるのも、勝負だと叫ぶのも、意外でした。
やはり、己の力を証明したい、強い相手に勝利したいという欲求があるのか。
穏やかに見えても、どこか危うさがあります。人を滅ぼすために造られた兵器としての。
もう一人の自分を死神と形容していますが、衝動を名づけただけなのか、意識や人格があるのか気になります。
「私の死神」という言い回しも、対等な立場とも、普段抑え込んでいるから通常カオスが上ともとれますし、どちらなんでしょう。一度火がつくと通常カオスは逆らえず、死神が上という可能性もあるか。
レヴィエルが「カオスッ!! 私はッ!!」と叫んだのは、戦いたくないからか?
かつてのドライなレヴィエルからは考えられない。
以前の彼なら「ほう、なかなか楽しめそうだな」と乗り気になるでしょう。「クックックッ、充分に力を振るえそうだ……感謝しようか」とノリノリで呟いてもおかしくない。
腕試しではなく、暴走するような形で戦うのは不本意か。
戦う際に「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」とカオスが叫ぶのが印象的でした。
解放、暴走という単語が浮かびます。
でももっとインパクト大きかったのはカオスの戦闘グラフィックだ。
シルフィールはイメージに近いのに、カオスは全然違った。
ムッキムキだー!
どこの大魔王だよ!
身長172cmとありましたが、このグラだとおそらく2m近くある。
髪の色も水色というか、白銀です。どっからどう見ても金髪じゃない。
黒と赤の服が青い布に。逞しい裸体を惜しげもなく晒してます。
こんがり小麦色に日焼けして、吸血鬼の始祖だろあんた!
左手に剣持ってるよ、魔導師じゃないのかよ。
背中から羽が生えてるー! しかも天使のような羽と悪魔のような羽の二種類。
見れば見るほど別人です。
悪魔は魔力の集合体と考えれば、外見が大きく変化することもありえなくはない……のか?
魔法使い系のキャラとは思えません。
もっと魔導師っぽいグラフィックが使われると思っていました。
私の知っているカオスと違う。
眼鏡をかけた優男はどこに消えた。
戦ってみると強かったです。
ブレイブクリア狙わなくていいのでレベルカンストさせて装備も充実させたから楽かな、と思っていたらきつかった。
長期戦でひたすら粘りました。
全体即死のせいで使い魔が生き返ったそばから死んでいく。
使い魔が何もできません。カオスさんマジ死神。
この頃から全体即死あったんですね。レヴィエルとルナには効かないのが幸いですが、Rebirthだと耐性が無ければ容赦なくもっていかれます。
全属性の魔術に加え、物理も痛い。
クリスクロスまで使ってきやがった。
魔法使い系キャラなのに接近戦まで強いなんてアリかよ?
・結末
やはりカオスはいなくなってしまった。
目の前で溶岩にダイブ。
やめてください……。
心の準備ができていた分ダメージは軽減されましたが、やっぱり凹みます。
これでRebirthみたいに特別な笑顔を見せたら心が複雑骨折しそうだ。
全ては泡沫の夢、と言ったカオスに対しレヴィエルが「お前は何を見てきたんだ?」と言うのは、どちらの意味なのでしょう。
「何を言っている? 泡沫の夢ではないのだからよく見ろ」なのか、
「私が眠っている間どんなものを見てきたんだ……」なのか。
溶岩に飛び込んだにも関わらず、その後の話では生きて登場します。
Rebirthでもその後生きているという設定なのでしょうか。
旧作:溶岩に飛び込む
リメイク:存在を消滅させる魔剣と契約して飛び降りる
どちらも普通なら助かりませんが、前者で助かったならば後者も生きているでしょう。
戦闘兵器の頂点たる始祖ですし。
・戦いを終えて
カオス戦後の音楽が好きです。
「やはり、貴方は強い……。死神でも、貴方には勝てなかったみたいですね……」
この曖昧な言い方からすると、死神が出ている間は意識を失っているのか?
魔導師としてのカオスと戦いたかった気もしますが、それはRebirthで存分に楽しめるのでいいか。
「全ては、作り物の世界……。泡沫の夢。私の研究は、全く無意味な物だったんです」
「この世は所詮泡沫の夢」とRebirthでも言っています。
レヴィエルにとってのルナのような存在がいたこと、人間に殺されたこと、それらを語ってからあの台詞へ。
彼の背を押すことになった原因は何なのか。
Rebirthではたった一つの取り戻す手段を阻まれたからに見えます。
無印では何か考えてみましたが、難しい。
Rebirthでは作られた身や仮初の魂について「そんなことはどうでもよかった」と語りましたが、無印では作り物ということに悩んでいるので、そこから違うんですよね。
全てが作り物と考えて絶望や虚無感を抱き、抱え込んだ結果、限界に達していた。
そこに真相を知ったレヴィエルが訪れたためつい感情を吐き出してしまい、止まらなくなったのでしょうか。
シルフィールへの言葉からすると、レヴィエルと戦う前に死ぬ決心を固めていたようです。
・親切紳士
カオスの部屋でベッドを借りられることを最近知りました。
せっかくの親切設計を思いっきり見逃していました。
一回目のプレイでは村と隠しダンジョンを行き来して魔力を回復させていたので、これを知っていればもっと楽に熟練度上げができたはず。
あとベッドが一つしかないんですけど、カオスがそこで寝てるならシルフィールは?
カオスなら、自分一人柔らかなベッドで心地よい眠りを貪りつつ、使い魔に床で寝かせるなんてことはしないと思いますが。
一緒に使うとしても狭くないですか?
空間を操作すれば一つのベッドで済むのか?
・シルフィール
カオスが溶岩に飛び込んでもシルフィールは消えない。
制御を離れ自律意思をもったからだとか。
自律意思を持つ使い魔と聞いて「そんなことが可能なのか?」というレヴィエルの返答からすると、本当に珍しいようです。
カオスもある意味奇跡を起こしたんだろうか。
「マスターはきっと……」
何を言おうとしたんだ。
シルフィールへの言葉も似ている。
「……貴方は行きなさい。もう、使い魔ではないのだから」
リメイク前「貴方は行きなさい」
リメイク後「貴方は生きなさい」
どちらもシルフィールを大切に思っているんですね。
解放しようとしたのですが、シルフィールにとっては残酷な言葉かもしれません。
結局去ることなく屋敷に残っている。
Rebirthで彼がいなくなったら消えるよう変更されたのは、カオスあってのシルフィール、シルフィールあってのカオスだからなのでしょうね。
・変更点
リスティルがラスボス戦
→ED後戦う前に戻って隠しダンジョンクリア
→再びリスティル戦へ
という流れで、リスティル戦前の会話が変わっていました。
「カオスは、死んだよ」
生きてます。
「我々でも助からない」
生きてますから。
レヴィエルがカオスと再会したらどう反応するか知りたい。
目の前で身を投げたカオスについて、リスティルに問いかけるレヴィエル。
「お前には、わかるか……? 奴が何を考え、何に苦しんでいたのか……」
レヴィエルがルナを喪った時の感覚に近かったのではないでしょうか。
おかしくなってしまったみたいね、で片づけないでくださいよリスティルさん。
リスティルとカオスは本編で直接会話するシーンが無いため、カオスはリスティルにとって関心薄い相手に見えます。
アイテム作成依頼ぐらいしか関わり無くて、訪ねてきたことをカオスが語るだけなので、実際のやり取りがないので雰囲気が掴みづらい。
無印ではレヴィエル以外どうでもよさそうです。
戦闘後、レヴィエルがリスティルに「人間を殺すな、殺したらお前を殺す」と告げるのが、唐突に感じられました。
散々殺してきて、人間や命についての考えもあやふやなままリスティルを脅すのは、何か違う気がしますから。
ほんの少し前の自分も同じように考えていたのに、殺すとまで言ったので「?」となりました。
Rebirthでは戦闘後の会話内容は大きく変更され、自然に感じられます。
また、焼き討ちやカオスからの言葉で自身の過去と向き合ったことによって、答えを見出したと感じられます。
エンディングでは、彼が飛び込んだ場所に花束を置くレヴィエルの姿が!
弔うことに何の意味があると訊いてきた男が、すっかり変わったものです。
・印象
リメイク前だと、俗世との関わりを絶っていたのは八年前の事件に加え死神の暴走に周囲を巻き込まないため、というイメージがあります。
リメイク後だと、衝動を抑えるためでもありますが、八年前の事件が大きいと思わせられます。
ロシュールから仲間に裏切られたと語られるためか。ルナへの態度などで人間をどう思っているか描かれているためか。
ラスボスとして立ちはだかるため、シルフィールへの想いの強さもより明確になっています。
友好的でミステリアスなカオスもいいですが、心情が詳細に描写されているカオスもいい。
戦う前後のやり取り等積み重ねが増えて、シルフィールとの絆を感じさせるため、戦う流れはリメイク後が好みです。
リメイク版には無い設定や会話を楽しむことができました。
練り直されたリメイク版のストーリーや設定が優先されることになると思いますが、元を知っておくとまた違った味わいが。
ただいまコメントを受けつけておりません。