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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

魔神と死神

ノクターンSS『魔神と死神』



 生命が死に絶えたかのように静かな夜だった。
 闇の化身のごとき黒衣の青年が、森を進む。
 腰まで届こうかという長い髪をなびかせ、二振りの長剣を下げているとは思えぬ軽快さで。
 紅の目がこれから起こる出来事を映すかのように光る。
 真っ直ぐ森の奥を目指す青年は、ふと月を見上げた。これまでと何ら変わりない、数え切れぬほど目にしてきた輝き。とうに見慣れたはずの光に心が揺さぶられるのも、繰り返し体験してきた。
 視線を下ろし、決然とした面持ちで前を向く。
 いっそう力強く地を蹴り、冷たい空気を浴びながら進む。
 目的地の屋敷が映り、速度を落とす。
 屋敷の主は小さな泉の畔に立っていた。月の光を浴びる髪は金色に輝き、眼鏡の奥は緑。魔術師が身につけるローブは、より深い緑と黒で構成されている。
 何をするでもなく佇む彼に、青年は声をかける。
「久しいな。カオス」
 親しげと呼ぶには冷たい、無関心と呼ぶには感情のこもった声音に、カオスは不思議そうな顔で名を呼んだ。
「レヴィエル」
 人ならざる身ゆえに、深夜に突然訪れるのもおかしなことではない。茶を飲み、会話し、立ち去る。いつも通りの行動だ。
 変わることの無い月夜。幾度も繰り返された一時。これまで同様、軽く語り合って過ぎるはずだった。
 何かが違うと感じたカオスは、笑みを浮かべないまま問いかける。
「どうしました? お茶会を楽しもうという顔には見えませんが」
「わかっているだろう」
 カオスの顔が曇る。表情を見た時から、察しはついていた。
 思い至っても口には出さずに、カオスは黙って聞いている。
「人間どもを狩っても手ごたえが無さすぎる。リスティルは、何度やっても私には勝てん」
 鋭い眼差しがカオスの面に向けられる。
「貴様はどうだ?」
 以前から戦闘に誘っても、カオスは応じようとしなかった。レヴィエルも、無理に戦わせる真似はしなかった。そうしても面白くないだろうと思ったためだ。
 今回レヴィエルは、退く気は無い。

「もう……厭いた」
 とうとう耐えきれなくなった。
 渇きに。飢餓に。
 数え切れぬほどの村を、町を、人間を襲い、屍を築いた。己を殺そうとする同胞と戦い、殺し合う相手の成長を喜んだ。
 それでも渇きは癒せない。
 和らげるため、手段を選んでいられなくなった。
 当人の気が進まずとも、己に近い力を持つ者を見過ごすつもりはない。
 遥か昔から続く渇きを知るカオスは、軽く俯いた。
 沈黙が続く間も、レヴィエルの眼光は揺るがない。黙って返答を待っている。
 空気が次第に圧力を増す中、カオスは躊躇いがちに言葉を吐き出した。
「貴方とは――」
「ならば何故」
 レヴィエルは、拒否しようとした言葉を断ち切った。
「貴様は、笑っている?」
 月光が照らしている。笑みの形にゆがんでいる、口元を。
 耐えられなくなったのは、カオスも同じだ。
 気の遠くなるほど重ねられた星霜が、内側をすり減らし、削り取っていった。少しずつ亀裂が広がっていった枷は、とうとう壊れた。今、戦いたいという純粋な衝動が抑制を超えて溢れ出し、精神を揺さぶっている。
 今夜、レヴィエルが相手の意思を顧みず戦いを挑むように、カオスも「仲間を傷つけたくない」という己の意識を無視しようとしている。
 両者が同時に踏み切ったのは、偶然か、必然か。それももはや些細な問題だった。
 指摘されたカオスは笑みを消すこともせず、小さく頷いた。応じる気になったことを見て取ったレヴィエルは、満足げに口の端を持ち上げる。

 互いの目には、数千年の付き合いの友が映っている。相手に向ける眼差しも、浮かべる表情も、どこか似ていた。
 二人は同じものを抱えている。
 どちらも退屈な日々に厭いている。血の滾る戦いを欲している。
 相手を倒さねばならない理由はない。
 憎悪も敵意も無い。
 あるのは興味だけだ。
 自分が、同胞が、どれほどの力を振るえるのか。己と相手のどちらが強いか。
 確かめたい。
 試してみたい。
 たったそれだけで、殺し合う理由に足る。
 和やかに談笑しながら、殺し合う光景を思い描く。友情と、死闘への渇望が矛盾しない生物が彼らだ。

 一度受け入れると、カオスは速やかに行動に移った。
「場所を移しましょうか」
 これから殺し合うとは思えない気楽な口調で提案され、レヴィエルは大人しく従った。屋敷の真ん前は戦うには狭い。周囲の木々も邪魔だ。
 普段客を迎える部屋を素通りして、書斎へ向かう。
 机と白い椅子が置いてあった空間には、紫の光が漂っていた。床に描かれた魔法陣が淡く発光している。
 先導し、陣に足を踏み入れたカオスの姿が消える。倣って歩を進めるレヴィエルの足取りは堂々としたものだった。
 中央に立った瞬間、景色がゆがんだ。一瞬何かがねじれるような感覚に襲われ、すぐに戻る。
 送られた先は、屋敷を訪れる途中に通る空中庭園とよく似ている。見晴らしがよく、地には丈の短い草が生えそろっているだけだ。十分な広さがあり、思う存分動けるだろう。
「ここは?」
「屋敷の地下、ですよ」
 室内のはずなのに、空がある。無限に広がっている。
 常識的に考えればありえない空間だが、幾度もカオスの領域を訪れているレヴィエルは、今さら驚かなかった。
 背を向けていたカオスが、振り向きつつ呟く。悪戯を仕掛ける子供めいた笑みを漂わせながら。
「ここは私の世界。構いませんね?」
「無論」
 決戦に備え組み上げた己の領域ゆえに、力を高めて戦える。そう告げられたレヴィエルは、不満どころか喜色すらにじませる。
 カオスが己に有利な場所に招いたことに、文句をつける気は無い。レヴィエルにとっては歓迎すべき行動だ。
 力を引き上げる方法があるならば、全て使って攻撃してくることこそ、望ましい。
 渾身の力をぶつけ合うことに焦がれ、心から求めているのだから。
 互いに全力を出せるのならば、それ以上望ましいことは無い。
 カオスが虚空に手を伸ばし、指を曲げると、紅い閃光が手の中に集まった。細長く伸びた光が禍々しい杖の姿をとり、しっかりと握られる。
 レヴィエルは漆黒の刀身を持つ長剣を抜き放った。片方は順手、片方は逆手に構える動きは滑らかで、得物の重量を感じさせない。
 互いの視線が交錯し、ほぼ同時に呟く。
「始めようか、我らの闘争を」
「貴方の物語を、終わらせてあげましょう」
 剣士と魔導師。
 渇きのままに屍を積み上げた悪魔と、抑えてきた悪魔。
 そして、出会わなかった者達。
 一見対極でありながら最も近い存在による、誰も知ることのない戦いが始まった。

 黒、白、赤、青。何色もの光が閃き、地を抉り穿つ。
 掠めただけで吹き飛ばされそうな衝撃が荒れ狂う。
 ただの人間では、この場にいるだけで、双方の闘気を浴びて精神に異常をきたしかねない。
 黒き剣士が走り寄り、両手の剣で斬りかかる。
 この上なく単純な攻撃は、姿が消えたかのごとき速度で繰り出され、魔導師の身を切り裂かんと迫る。
 大抵の戦士が斬られたことに気づく間もなく絶命するであろう攻撃に、魔導師は落ち着いて対処する。
 大気に身をゆだねるように、わずかに体を後方に傾ける。
 ローブがはためき、空気が掻き乱される。
 大気中の魔力を風の刃に変換し、撃つ。単純な攻撃への迎撃も、同じく単純だ。
 飛来する風の刃を、剣士は刃を傾け弾き、剣を振るい払いのける。
 そのまま踏み込み攻撃を浴びせようとするが、手ごたえはない。刃が空を切ったわずかな時間に、新たな魔術が組み立てられてゆく。
 レヴィエルの瞳が興味深げに細められる。
(……クイックスペル)
 あらかじめ構成を組み上げ、大幅に詠唱時間を短縮するスキル。練達すれば上位魔術でもわずかな時間で放つことが可能となる。レヴィエルも備えている技術だが、魔術の扱いに長けるカオスのそれは、最高峰と呼べる領域にある。
 体の前で腕を十字に交差させたカオスの周囲に、白色の煌めきが集い、放たれる。
「聖絶の剣よ、全てを薙ぎ払え。クラウ・ソラス」
 光の柱が打ち下ろされると同時に、眩い大剣が水平に撃ち出される。柱と剣が交差した刹那、青白い閃光が爆発した。
 咄嗟に双剣を構え衝撃を和らげたレヴィエルだが、完全に殺すことはできず、吹き飛ばされる。
 踏みとどまったレヴィエルへ、再度カオスが魔術を行使しようとする。杖を持った腕を振りかぶり、魔力を立ち上らせる姿に動じることなく、レヴィエルは体勢を立て直す。
「雷光、カラド――」
 詠唱が完成するより、妨害の方が速かった。
 距離があるにも関わらず、素早く振るわれた二度の斬撃が、空気を切り裂く。
 音をも断ち切るような二連撃が詠唱を妨げ、中断させた。
 発動を阻止されながらも隙を見せないカオスに対し、レヴィエルは魔力を練り、解き放った。
「降り注げ驟雨のごとく。紫剣の雨」
 闇で形成された無数の剣が獲物を切り裂かんと落下する。回避が困難な、広範囲を刻む雨を見ても、カオスは冷静なままだ。
「エレメンタルレイド」
 六色の光が円を描きつつ体を包み、すぐに消える。
 闇の剣で身を裂かれても、致命傷には程遠い。
 己の属性を変化させたことを悟ったレヴィエルは目を細めた。楽しそうに。

 体勢を整えたレヴィエルが距離を詰めるより速く、カオスは地に杖を突き立てる。
 禍々しい瘴気が広がったのも一瞬、すぐに固形化する。
 紫紺に鈍く輝く鎖が音を立てて出現した。幾本もの鎖が蛇のごとく伸び、黒衣を打ち据え縛ろうとする。
 一旦捕らわれれば呪われ、大きく力を削がれることになるだろう。呪いを宿した鎖が執拗に迫るが、疾駆する魔剣士を捕らえることは敵わない。
 隙間を縫って接近し、剣を叩きつける。
「ちっ」
 カオスの表情は動かず、レヴィエルが舌打ちする。切り裂く感触がしたが、浅い。
 カオスが両手で杖を握り直すと、得物を覆うように赤熱した輝きが宿る。それは瞬く間に膨れ上がり、目を焼かんばかりになった。
「禍事枝伸ばし灼熱の杖と化せ。レーヴァテイン」
 剣にも杭にも見える炎が、矢のごとく撃ち出され、降り注ぐ。業火が視界を埋め尽くし、肌を炙る。
 地獄が現出したかのような熱が広がるが、レヴィエルは怯まない。圧倒的な熱をもってしても、彼の歩みを止めることはできない。
 冷えた眼差しに応えるように、空気が張りつめる。熱にも負けず瞬く間に氷雪が形成され、凍える刃へと変化する。
 氷の花が咲いたが、すぐに散った。炎を貫き、形成された氷もろとも砕く一撃が繰り出されたのだから。
 空間を跳ぶようにして回避したカオスは、呆れたような笑みを浮かべる。
「ああ、くだらない」
 聞かせる気があるのか曖昧な言葉を、レヴィエルは感情を窺わせない表情で聞いた。
 ややあって、カオスの言葉に答えるように呟く。
「何の意味も無い」
 虚しい戦い。
 何ももたらさず、何も生み出さない行為。
 敗者は消滅し、勝者も一時渇きを忘れられるだけ。すぐにまた、満たされることの無い飢餓感に苛まれる。
 これまでより刺激が無くなり、退屈さはいっそう耐えがたいものになるかもしれない。同胞を手にかければ、同じくらい楽しめる相手は二度と現れないのだから。
 幸せな結末が訪れないことは、互いによくわかっている。

 先に待つ物を理解していながら、二人は止まらない。
 カオスは杖を持たぬ方の腕を真っ直ぐに突き出し、五指を伸ばした掌を下に向ける。
 水が滴り落ちるように青い煌めきが零れた。極限の冷気が発生し、水面に石を投げ込んだかのように広がっていく。
 レヴィエルが双剣を構えると金色の雷が纏わりつき、激しい音を響かせる。得物どころか術者までも紫電と見まごう速度で距離を詰め、雷撃を弾けさせる。
「だというのに、何故。何故、私は――」
 己の内に湧き上がる感情を掴みかねているのか、声の揺れるカオスに対し、レヴィエルは片手で顔を押さえ、身を震わせる。
「くくっ」
 指の隙間から、燃えるような瞳が覗いた。人間が見れば精神を押し潰されそうな真紅の両眼には、歓喜が躍っている。
「ははははッ! そうだ……これだ!」
 朗らかに聞こえる笑い声を響かせたレヴィエルは、大きく両腕を広げ、問いかける。
「感じるだろう? カオス。今、生きていると!」
 命を削り合っている最中とは思えぬ台詞。殺し合いの相手にかけるとは思えぬ、親愛の情すら感じさせる声。
 確信に満ちた台詞を、カオスは否定しなかった。
 頷き、肯定してみせる。
「感じていますよ、確かに」
 気が狂いそうなほどの高揚が身を包んでいる。
 常に抑えてきた衝動を解放する感覚は、初めて味わうものだった。あまりに強烈で、容易く意識が呑まれそうになるが、それを許しはしない。
 闘志が湧けば湧くほど研ぎ澄まされていく感覚に、己が何のために造られたかが付きつけられる。
 人間を滅ぼすために生み出された。
 悪魔(なか)まを掃除するため放たれた。
 殺戮兵器――ただの道具。
「そんなことは、どうでもいい」
 全てから色彩が消えゆく中で、この戦いを望む気持ちは残っていた。
 戦っている今この瞬間、世界は鮮やかに感じられた。
 作り物の魂すら震えるほどに。

 初めて見せる全力で戦う友の姿に、レヴィエルの目が強く輝いた。剣技も魔術も放っていないというのに、カオスの顔がゆがむ。
「か、はっ……!」
 両目に魔力を込めることで様々な効果を引き起こす邪眼。
 カオスが得意とする能力だが、レヴィエルも使用が可能だ。
 魔力を封じ、沈黙させる魔眼に、直接首を絞められているような錯覚を覚える。
「魔術を奪われれば何ができる?」
 眼光が苛烈さを増し、喉が圧される。魔導師にとって声を封じられるのは最悪の事態だ。当然対策も行っているが、喉を握りつぶされるような感覚に襲われる。
「光の――」
 圧力に耐えながらも声を出した刹那、血飛沫が舞った。
 封じることはできなくとも、レヴィエルにとっては意識を逸らすだけで十分だった。隙とも呼べぬようなわずかな間隙でも、攻撃を叩きこむことができる。
 舞踏のような連撃が黒いローブに吸い込まれ、体を抉る。
 ぐらりと身体が揺れたが、カオスは倒れなかった。踏みとどまり、血に濡れた口元を笑みの形に曲げる。
 面白いと言いたげに、レヴィエルが尋ねる。
「逃げんのか」
 かつてレヴィエルに殺されかけたリスティルは、生き延びるために逃走を選んだ。
 先へつなげるため、いずれ雪辱を果たすために、一時の敗北を受け入れる。真っ当な判断、当たり前の行動だ。
 カオスはそうしない。
 戦いをやめない。
「失望するだけでしょう? 貴方も……私も」
 宴の中断を望まぬのは、レヴィエルだけではない。
 長い間、渇きをこらえ、衝動を抑え続けてきた。
 初めて解き放ち、渇きを忘れることができている。
 先へつなげるために退こうという気にはなれない。逃げて、生き延びて、成し遂げたいことなど何一つとして無いのだから。
 全ての力をぶつけ合った結果、消滅しようと構わない。

「この程度では、私は止まりませんよ」
 手足を引きちぎられようと、心臓を潰されようと、死なない。
 徹底的に力を削ぎ落とさなければ、戦い続ける。
 事もなげに言い放ったカオスの目も深い光を湛える。
 命を刈り取る死神の眼がレヴィエルを射抜いた。
 影喰の邪眼。
 見た者を死に至らしめる、邪眼に秀でた混沌型の特技。
 影ごと精神を貪り喰われるような感覚が脳を襲う。普通の人間ならば瞬時に絶命するだろう。
 まともに受けたレヴィエルは、低く笑っただけだった。
「く、は、はは。ああ、その通りだな」
 死を招く眼に抗しきった男は、どこまでも傲慢に言い放つ。
「それは私も同じこと。脆弱な人間と一緒にしてくれるな」
 命を奪い去る眼でも殺しきれない。息の根を止めるには足りない。
 簡単に死なないというのは、両者に当てはまる。
 返事の代わりに、風の唸る鋭い音がした。魔剣にも劣らぬ風の刃がレヴィエルの胴に突き立てられ、血をまき散らす。
 痛手を負わせながらも、カオスは油断なく目を光らせる。
 風の剣が姿を変えたかのように、詠唱も無く即座に次の魔術が発動した。
 デュアルキャスト。上位魔術からの追撃を可能とする、魔導の極地とも呼ぶべき技能だ。
 傷口を深く引き裂かれながらも、レヴィエルは倒れない。
 剣を構え直し、地を蹴る様は舞いのように優雅。
 己の血と返り血に全身を染めながら斬りかかる姿は、魔神。
 避けきれず鮮血が飛び散ったが、カオスは頓着せずに詠唱を紡ぐ。
 血に染まりながらも闘志を失わぬ友の姿に、レヴィエルは歓喜を隠せない。
「その程度では止まらない、か。……有難い。簡単に壊れてはつまらんからな」
 恐ろしい宣告に対し、カオスも涼しい顔で答える。
「貴方から剣(うで)を奪えば。何ができるか、見せてもらいましょうか」
 一歩も退かぬカオスに、レヴィエルは笑いかけた。
「実に楽しいな。なぁ?」
「ええ。いい夜だ」
 渇きを忘れられる時間が少しでも長く続くことを望みながら、この一時を終わらせるために攻撃する。
 剣技と魔術の応酬が、空気を震わせ、打ち砕く。
 戦いは、まだまだ終わりそうになかった。
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