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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2020/1/5

拍手してくださった方、ありがとうございます!

サイトに載せていた話を再掲。
タイトルは変更なし。内容も同じです。

『完璧超人始祖編』71話・72話
全身を破壊され自害もできないポーラマンは、ウォーズマンに己の命を差し出そうとする。
潔すぎ。
無量大数軍の命を奪い、ロビンの仇を討つ機会を、ウォーズマンは放棄した。
よくある「復讐なんて虚しい」論も、父親が体を真っ二つに引きちぎられて復讐に燃えたブロッケンや、鳥取砂丘に回転しながら埋まっていった師匠の仇を討とうとしたウォーズマンが言うと「あ、アンタがそう言うなら……」と思います。
ロビンはウォーズマンの中で永久に生き続ける。
寿命がないウォーズマンの「永久」は重いな。
仲間が死んでいって自分だけ生き続けるのは辛そうなんですが、魂を受け継いでいくと考えれば違うのかな。

ここでポーラマンから気になる情報が出ました。
無量大数軍の戦士達には寿命がない。
「おまえのような考え方ができたなら、我らも皆幸せな生き方ができるのだろうな」
生に倦んでいたかのような台詞だ。
ひょっとして簡単に命を差し出したのもそのせいか?
敗北するまで生き続ける彼が、全力で闘って負けた。
「ようやく負けることができた」という言い方が……。
敗北したら即自害なんて過激な掟だと思っていたけど、彼にとっては喜びや救いでもあったのか?

ポーラマンはネメシスに介錯を頼み、ネメシスはそれを受け入れる。
それは予想通りですが、反応に「おっ」と思いました。
「さすがにおまえと別れるとなると、少々残念だがな」
ネメシスにも情はあるんだな。
それでもしっかり殺そうとするのはさすがです。
ポーラマンは安らかな表情で死を迎えようとしたものの、ウォーズマンが阻む。
ウォーズマンにロビンの姿を重ねつつもネメシスは止まらず、ポーラマンの胸を貫く。
礼を述べるポーラマンにも、潔い態度を褒めるネメシスにも、「いや、えぇ……」という気持ちが湧き上がる。
敵が誇り高いのは嬉しいのに、皆命を散らしていくから素直に喜べねえ……。
無印の、負けたくないから小細工に走ったり反則したり醜態晒す敵はどうかと思ったけど、素直に負けを認めてあっさり命を捨てていくのもそれはそれで待ってほしい。
介錯を受け入れつつも、ポーラマンは自分を死なせまいとしたウォーズマンに温もりを感じた。
「どうやら……おまえは機械野郎なんかじゃなかったようだな」
相手を見下すようなことを言ったキャラが認識を改めて訂正する展開が大好きです。
それでこそ高潔な戦士だと思える。
ウォーズマンの優しさを知ったのに、死ぬのか……。

当然ウォーズマンは掟に納得できない。
「こんなおかしな習わし」という表現に同意。
ウェットな感情抜きにしても、せっかく強くなった戦士がすぐいなくなったら戦力不足になるじゃないか。
ツッコみたくなったところでネメシスが説明してくれる。ありがたい。
まず、試合中の攻防で死んでいった者は仕方ない。
そこは正義超人も認めているんですよね。
仲間が殺されても、リングの上で正々堂々勝負した結果なら、受け入れなくてはいけない。
だからウォーズマンも、ロビンを殺したネメシス相手に冷静に接するよう努めている。
完全に割り切ったり簡単に切り替えたりすることは難しく、仇を討ちたいと願うことまでは止められないでしょうが。
マーリンマンがサラッと貶されてる。
マーリンはマーリンで好きですよ。
彼が憎らしい悪役に徹してくれたから、心置きなく「アトランティス頑張れー!」と思えたので。

試合後に自害していく自分達の姿を「おまえたちからはさぞ滑稽な集団に見えたことだろう」と語るネメシス。
そこは自覚しているのか。
じゃあ何で、というところで本題へ。
ポーラマンの言葉だと死を望んでいるようだったが、理想は逆。
完璧超人が求めるのは永遠の若さと強さ。
そして、永遠の若さ……不老の能力を分け与えることができるのが、超人を救うために地上へ降りた元・神。
やっぱり元・神は神の座を捨てても不老だったんですね。じゃあ武道の中の人はそのまま元・神か?
若さと力を得るために努力し、実際に選ばれた者達が、完璧超人の最上位にいる無量大数軍。
永遠の時間を手に入れてやることはひたすら力を高めること。
ストイックだ……。
敗北する者は不老という特権に相応しくない=自害か。

ネメシスが、研鑽するだけでない、もう一つの使命を語る。
下等超人が道を誤った時、制裁すること。
別に世を乱してはいないだろ。キン肉マン達は争い起こそうとする連中を止める側では?
それも一通りおさまって、これから穏やかに暮らすはずだったんだから来ないでくれよ……と思ったら、地上に広まっている奇妙な力を調査し、殲滅するために来たらしい。
どんな力か分かっていないうちから諸悪の根源とは随分な言いようだな。最初から忌まわしいものと決めてかかってない?
スグルを病原体扱いすんなよ。友情パワーのことなら悪いものじゃないだろ。
おかしな方向に発揮してしまう可能性は否定しないけど、それを言い出したらどんな力にも当てはまるし、実際に迷走した時に止めに来てください。
大体そんな時は完璧超人に任せなくても、他の超人が止めようとするでしょう。

ここで真弓から異変が知らされる。
金銀マスクが分離して金だけが行方不明に。
場面が変わり、悪魔六騎士のシルエットが映る。
そして……。
「超人墓場への侵攻を開始する!」
悪魔将軍!
見開きの将軍にワクワクが止まらない。
無印の時点でデザインめっちゃカッコよかったのに、進化した画力で戦う将軍が見られるのか。

将軍を見るとパイプ椅子のシーンを思い出してしまうんですが、ブロッケンの落ちぶれるネタみたいなものだと思うと茶化すわけにはいきませんね。
カッコよさを見せてる時にまで黒歴史的なネタを持ち出すのはなぁ……。
今回は狼狽や逆上はほどほどにしてほしいです。
始祖編や現在のシリーズでは無印で不遇だったキャラが活躍したり、負けるキャラにも見せ場が用意されたりと、扱いに気を遣っていると感じられます。
ですからきっと、将軍も威厳を保ったまま描いてくれるはず。

それにしても、金は悪魔将軍として復活したのに銀はそのままか。
始祖編で戦うと聞いたのですが、まだ先か。
「ゴールドマンの弟だから、兄に負けないくらい強くてカッコいい姿や技を見せてほしい!」と思ったものの、変にハードル上げるのはよくないですよね。
シルバーマンはシルバーマン。性格が違うからなあ。
無印ではたまに物騒なことを言うけど基本的に穏やかで理性的なキャラでした。
争いごとを好まない性格の持ち主に、苛烈な戦闘や強烈な必殺技を要求するのは酷ですね。
勝手に期待して勝手に失望しただけなのにガッカリさせやがってと詰るわけにもいかないので、期待しすぎないようにしよう。
戦う機会が無くて鈍っているでしょうし、そこまで強くないかもしれない。

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