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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2023/3/5

拍手してくださった方、ありがとうございます!

何となくガレリアンの強さについて考えたくなりました。
彼の強さは、「優秀ではあるけれど特殊な能力は持たない人間」が辿り着ける限界地点かもしれないと思っています。
鍛錬と実戦を積み重ねて、普通の戦士では勝てない魔物や魔族をも倒せるけど、魔族の上位陣には敵わない……くらいがあの世界の人間に到達可能ではないかと。
それを超えられるのがニトスやロンド、シルバみたいなバグキャラ。仮に人間の強さや生きざまを説かれたら「一緒にするな」「例外中の例外に言われても……」と言いたくなる枠。
シルバは少ないながらも魔力を取り込んで寿命を無理矢理延ばしたから人間扱いしていいか微妙なところですが、召喚前のニトスやロンドは一応人間のはず。
……ニトスは家族を殺され故郷を滅ぼされ精神が空っぽになって戦い続けたから魔力取り込む前から強いのは分かるけど、ロンドは何。
ニトスやロンドが相手だから冥王会の大半が噛ませ犬っぽく見えますが、あの世界の人間にとっては絶望的な存在なんですよね。

ついでに冥王会の長、ルシファーの強さも。
身体能力や戦闘センスが優れていることは描かれているんですよ。
ガレリアンを一蹴したり、ロンドの龍曲を見よう見まねで使ってみせたり、ロンドが蹴りを放つことを察知したり。
なのに何でああも残念な印象なんだ。
見下していた種族(人間)で馬鹿にしていた組織(十字八剣)の一員にやられたせいか?
かませっぷりが一周回って可愛く……ないな。
子供への仕打ちがひどいのでロンドにぶっとばされて終わりでいいよ。
サラドの覚醒は避けられなかったかもしれないけど、早まったのはルシファーのせいなので。

『B.B.ライダー』で印象に残っている台詞。
・ニトス「どうやら俺達は生まれてくるべきではなかったらしい」
・ヴァジュラ「お前の光では誰も照らせはせん」
そんなこと言うなよ……な台詞×2。
この二人の関係は、「物語のテーマが~」「対比となる構図が~」という方向性で好きです。
そういうのを考えずに「あー好き! とにかく好き!」という方向なのはロンドとシルバの関係です。
ヴァジュラの台詞は、ニトスと同じ光の剣閃を振るう彼が言うからこそ重い。
ニトスも同じ道を歩むと思うとやりきれない。

・ハイブリッド「どうして私を生んだの? お父……さん」
最期の台詞がこれって……。
この作品で『救われてほしいキャラ投票』を開催したらトップになるでしょうね。男部門だとヴァジュラ、女部門だとハイブリッドが一位取りそう。
サラドもさあ、ハイブリッドをあんな殺し方する必要なかっただろ。
ニトスと戦うのに邪魔だと思ったんだろうけど、そこまでするか。
胴をぶった切って上半身だけにした時点で彼女は死ぬ寸前です。そこから頭潰す必要ある?
しかも出来損ない呼ばわりまで。
優しい青年はもういないと感じさせる。
ヴァジュラもなぁ……。
事情があってハイブリッドを助けるのは難しいんですが、それでも何とかしてほしかったと願ってしまう。
・サラド「私は生きていた」
ニトスへの台詞では「私にとってお前は師であり友であり兄であった」もすごく好き。
おそらくニトスにとっても同様だっただろうな。サラドのことを弟子で友人で弟みたいに思っていたのでしょう。
そんな相手を救えなかった。
サラドにとってニトスに倒される結末は満足できたけど、ニトスにとっては違う。

・シルバ「お前と出会えて良かった! 待って良かった!!」
さらに好きなのはその後の台詞です。「ジークフリード」と呼びかけてからの
・「お前の命を」「俺にくれ」
熱い。
冷静・冷酷で他人の命を奪うこともなんとも思わないシルバが、ここまで感情を露にして誰かの命に執着するとは!
シルバ関連だと『英雄を夢見たけどなれなかったおっさん』への感情も好きだけど、『英雄ジークフリード』への感情も好きだ。

・ロンドからルシファーへの「俺の認めた十字八剣の長には遠く及ばん」
敵対することを決めたけど敬意は変わらない関係が大好きなんですよぉぉ!
シルバを馬鹿にされた直後の怒りの表情一コマでロンドへの好感度が一気に上がった!
認めているのはシルバの強さなんだろうけど、単純な腕っぷしだけでなく心の在り方も含まれている気がしてならない。
弱者を力で踏みにじるやり方は合わないけど、道を突き進む意思は認めてそうなんですよね。

ニトスへの台詞が多いですね。
そんな中で目立つロンドからルシファーへの、シルバに関する台詞。
『敵対することになっても敬意は変わらない』関係が大好きなのは昔からですが、『本人は自分への敬意や感謝などの感情に気づいていない・または誤解している』要素と合わさるとさらに刺さるようになりました。一方通行気味というか、温度差があるやつが好みです。
ロンドとシルバの関係が好きな気持ちは前者が大半で後者も少し、幼い頃のシルバと処刑されたおっさんはほぼ後者ですね。
シルバはおっさんの生存を望んだけど、おっさん視点だと「多くの人々から疎まれ死を望まれた」事実が大きすぎて、シルバの心情はおそらく目に入っていない。
「俺が死んでも悲しむ人間はいない」と思ってそうなんだよなぁ……シルバは泣いてんのに。
ある人間の死が少年を泣かせ、ある魔族の死が少女を泣かせたと書くと対比の構図になるのでは?

シルバがおっさんの正体を知ったらどんな顔をするか見たかった!
シルバ視点だと「英雄を夢見たけどなれなかったおっさん」「人々のために戦った挙句殺された愚かな男」だろうから、名前を知ったら愕然としそう。
本編のシルバがおっさんの処刑前日にタイプスリップする話が読みたい!
でもおっさんが処刑される運命は変わりそうにない。
シルバ「やっぱりあんたは『逃げない』んだな」
おっさん「……」
シルバ「おかしいと思ってたんだ。戦い続けてきたという話が本当なら、ろくな武器も戦闘経験もない村人くらい蹴散らして逃げ出せるんじゃないかって」
おっさん「買いかぶりだよ。俺はただのくたびれたおっさんだぞ」
という感じで。
最終的にシルバが「じゃあな」とだけ言って背を向ける光景しか見えない。

『B.B.ライダー』を最初からじっくりプレイし直したいんですが、戦闘がしんどい……。
戦闘以外でもイベントスキップや会話の高速化等が無く、見たいシーンをさっと振り返るのが難しい仕様です。
イベントシーンだとセーブできるタイミングが限られている上に15個しかできないので全然足りない。
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