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『新説魔法少女』をクリアしました。
魔法少女というだけあって操作キャラクターの大半は女ですが、男もいます。
印象に残るキャラは、まず主人公の霧島千代子と親友の日向遥。
千代子は性能面は最終的に突き抜けて強くなる。さすが主人公。
物語上でも街を守るために戦う覚悟を備えており、「メンタル強ぇ……どうしてそこまで……」と思うほどでした。
だからこそ、精神が壊れてしまった姿に衝撃を受けました。何があっても折れないわけじゃない。
それでも前に進む姿に心を打たれる。
遥は予想に反してキレやすい。千代子絡みで過激なことを言ったりやったり、最初は千代子に対して尖ってると思ったけど実際は遥の方が危険な気が……。
千代子への想いの強さがこれでもかと描写されます。
特に好きなキャラクターは伊勢朱莉、陸奥葉子、赤城烈です。
伊勢朱莉と陸奥葉子はストーリー上の言動の変化や性能面とのギャップで好きになりました。
朱莉は非力扱いされていた時期からエースの片鱗を見せていた。
後半は強敵に強力な攻撃をぶち込む係でした。
葉子はしっかり者と思いきや後半はメンタルガタガタで怯えまくっていた。
凄まじい恐怖に苛まれても引きずらずに進める人間ばかりじゃない。当たり前の話です。
胃を痛め、戦いたくないと思いながらも立ち向かう姿を見ると応援したくなる。
しかし戦闘ではずっと頼もしい。前衛としてガンガン敵と戦っていけます。
赤城烈は古風な不良で、硬派と思いきや女好き。
千代子達が変身して戦っているのを彼が知った時は「千代子達の秘密を他の人に喋ったりしないか?」「変身できない一般人なのに敵に挑んで、千代子が彼を助けるために負傷したりしなきゃいいけど……」と心配しましたが、そういう露骨に足を引っ張る行動はしないので好感が持てました。
不良と言っても不良じゃない生徒達とも仲がよく、幅広く好かれてるんですよね。本格的に被害出したり迷惑かけたりしていたらそんな扱いにはならないでしょうから、不良要素は髪型や口調、学校の勉強が駄目なところがメインに見える。
女好きの方も、下心で千代子達に関わろうとするなら引っ込んでろの一言で終わりますが、千代子に近づいたのは恩人の娘に恩返しするためで、関わろうとするのは事件の解決や友人の仇討ちを望んでいるから。不快になるレベルじゃないのでよかった。
一番エースとして活躍したのが40話で加入するキャラです。
クソ熱イベントを引っ提げて加入するクソ強ユニットを使わないという選択肢は無い。
印象に残っているのは15話、34話後半~35話前半、40話、49話。
特に40話が好きです。
つらい出来事が続いて重苦しい空気が漂っていたところであの展開は熱い!
「うわあああ……!」という方向で感情が揺さぶられたのは、無理に三つに絞るなら
・朱莉が人型に殴られるシーン
内臓破裂はあかんて。
好きなキャラがぶちのめされるシーンで興奮するのはしっかり殴り返してくれるからであって、痛みや恐怖で動けないキャラが殴られるだけなのは見たくない。
・リリーが嘔吐するシーン
ただでさえ体も心もボロボロなのにあんなの見たらそうなるよ。
朱莉は泣き出し七海はドン引き、朔也も耐えられない。
・烈の「ぐ…ぐが……あ…」
やめてくれ! お前まで喪ったら千代子の精神が完全にぶっ壊れるんだよ!
必死に抗うのは偉いしすごいと思います。
苦しみが長引くだけだとしても。
変わり果てた烈の姿も、それを見て戦う気力を失っていく千代子の様子も、一周回って好きになってきた。
烈と千代子の組み合わせが好きになってしまったんですが、どうすればいいんですか!?
「うおおおお!」という方向で最も感情が揺さぶられたのは「ちよを助けてあげて――」からの展開です。
BGMが熱くて最高に燃えた。
『B.B.ライダー』を再プレイしながら「やっぱりロンドとシルバの関係が好きだ!」→「シルバからおっさんへの感情も好きだ……」
『新説魔法少女』を初めてプレイしながら「可愛い女の子たちの絆が輝いてる!」→「烈と千代子の組み合わせが好きになっちまった……」
と、途中から予想していなかった方面でハマりました。