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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2024/4/21

突然ですが『ケンガンオメガ』の嵐山十郎太について語りたくなりました。何でいきなり?
『ケンガンアシュラ』で好きなキャラを三人挙げるなら黒木とアギトと関林ですが、オメガから登場したキャラで好きなのは嵐山です。
高い実力を持ちながらも驕らずに高みを目指す武人。外見も喋り方も古風で渋い。
文句なしに強く、カッコいい。
「待ち人がいる、負けられぬよ」
という台詞に嵐山の全てが詰まっている。
宿敵・目黒正樹がいるから負けるわけにはいかない。
非常に熱い台詞です。
宿敵じゃないしそもそも目黒じゃないという点に目をつむれば。
目黒は死んだし生きてても貴方の事知らないよ。会ったことすらない。

目黒絡みじゃなければまともで高潔な武人なんですよ。
目黒絡みでも相手をしつこく追いかけ回したり他の人間を攻撃したりはしないので、かなり真っ当なはず。
なのに何故……文句なしに強くカッコいいのに何故、首をかしげたくなるのか。
「柔道の世界で強くなりすぎて闘う相手がいなくなり絶望していた男が、才能溢れる少年を見て希望を取り戻した」と書くと良い話で、執着するのも当然です。
でも台詞がいちいち不穏なんですよね。「逃がしはしない」とか「私が堕ちよう」とか。
狂気が彼の中で完結していてほとんど表に出ないから、傍からはただの『ライバルとの闘いに向けて鍛錬に励む達人』にしか見えないのが面白い。せいぜい目黒認定された速水が困惑する程度です。
私は一方的な敬意などについて「気づいてくれよおおお!」と対象に叫びたくなることが多いのですが、嵐山の場合は別にいいか……となる。
もはや彼が敬意を向けているのは本物の目黒でも実際に闘った速水でもなく、脳内で美化された『己を超える柔道の才を持つ宿敵の目黒殿』になっている気がするので。
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