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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

1000円ヒーロー 7巻

1000円ヒーロー 7巻



第64話 記憶と無力

「WHY」→「UMAI」ってテンポがいいな。
ユウロは仲間からも血も涙もないと思われているのか。
そんな彼が同児を尊重するということは、重ねているためでしょうね。
己か、子供か、両方か。
ブルールが苛立つ理由は強さで抜かされたから。
強さだけで評価されていて、それを自覚しているのは辛いな。
同児も常に力を発揮できるわけじゃないんですから、落ち着いて構えていればいいのですが、それができれば苦労しないか。
拠り所が揺らぐとなったらなあ……。

麗華は強いはずなのに寄生されたり洗脳されたりもどかしいです。
活躍するから知名度高くて、だからこそ利用されると分かってはいるけど。
刃の新必殺技の名前がまともで予想外でしたが、つけるのに三日かけるのが刃。
椿が前髪呼ばわりしてる。
ピンチの刃の前に飛び出したつなぎマン、漢だぜ。
麗華も止まったからよくやった。
止まる理由が予想外でした。
仲間を想う心で洗脳に抵抗する展開はやるだろうなと思っていたものの、千がつなぎマンのふりをしたことが効いてくるとは思ってなかった。
ニルが抗う麗華を見て楽しむかと思いきや、真顔になったのも意外でした。
彼女の過去を考えれば洗脳に打ち勝つ人物を好ましく思いそうですが、嫌うんですよね。
己の過去や能力について諦めていて、人形扱いすることで割り切っているから、心を乱されたくないのかもしれない。
「抵抗できるような人間がいるなら、もっと早く現れてほしかった」という想いがあるのかも。

ブルールは堂々とした戦士タイプかと思ったら、外見に反して陰湿。基本的に外道な怪人らしいと言えば怪人らしい。
ヴァイタミンすら最初はおっさんや子供を襲っていたので、この世界では武人タイプの敵はほとんどいないと言っていいでしょう。
同児に劣らないと証明すると意気込んでいるのが物足りない。
そんな調子じゃ仮に同児を上回っても、他に有望な怪人が入ってきたらまたイライラし出すぞ。
もっと上を目指してくれ。

第65話 幻影と心の炎

一般人が誰かを助けようとして、手近なものを投げつけて怪人の注意を引きつける展開はお約束。
戦う力を持たない人間が意地を見せる展開が好物です。
ヒーローの力を失った時に、かつて助けた相手に励まされて立ち上がる展開も大好物です。
ここでかつてのデパート&怪人のおっちゃんが出るのは予想外だった。
退場したキャラが回想でも幻でも登場するのは嬉しいんですよね
残された者達の中で生きていると感じられるので。
戦うのは妹のためであり、町を守るのはそのついで。
だから自分勝手に変身してきた。
それらは建前。
実際は多くの人を救ってきました。
ヒーローに救われた者が今度はヒーローを救う。
直球ど真ん中の展開です。
守りたい人たちがいるから何度でも立ち上がり戦う。それでこそヒーロー。

守りたい者の中にクラスメートが入っていて心が温まった。
同児もいる。
同児が言うような、怪人=悪と決めつけ断罪するヒーローだったらこうはならなかった。

主任が絶体絶命なのに「掴みづらくて」で笑ってしまう。
シリアスな話の最中にギャグ入れてくる。
分かっているのにわざわざ名を尋ねる敵に好感度が上がりました。
自分でも野暮だと分かっているのか。そうか。
お約束を理解して、乗ってくれる悪役は嫌いじゃない。
そうやって相手が場を盛り上げてくれてるのに台無しにするスタイル。
そりゃブルールもキレるわ、せっかく名乗る準備を整えたのに。
炊飯マンで脱力しかけたのに「炊き上がりだぜ」はカッコよく見えてしまう。

第66話 1000円とヒーロー

まるで最終決戦みたいなタイトル。
自分の強さを証明しようとするブルールに対し冷静なユウロ。
闇雲に否定せず、ちゃんと根拠を示すのはいいですね。
実験結果からすると耐えられる→越えられるはお約束。
予想はできたけどスカッとする。
正体を知っても動じず、日当渡して送り出してくれる主任が輝いてる。日当にこっそり色を付けてそうです。
抵抗する麗華の洗脳を強くするニル、ゲスいなあ。壊れてもお構いなしか。

第67話 玩具と尻拭い

ニルを同児が止めに来た。
壁に立つのはヒーロー・怪人問わず燃える構図。
ニルはあっさり麗華を捨てることを選択。貴重な駒や面白い玩具扱いしてまだ手元に置いておくかと思ってました。
酷い扱いに同児が引いてる……。

同児に刃が斬りかかった!
千に対する仕打ちに、刃が怒っているように見える。
いつもなら「謝らせる」と言いそうなのに、「謝らせてやる」という言い方をしているので。
仲間のために戦う刃を見て、同児も己の行動を見つめ直した。
よかった。
ヒーロー洗脳して仲間と戦わせて言うこと聞かなければ捨てるというやり方に疑問も持たずに従ったら、弱者を守る正義はどこ行ったと問いたくなる。
刃の姿に多くの人が感化されてる。
ヒーローに否定的な同児が「いい人」と評するのは相当ですね。

第68話 対決とメダリオン

普段刃を前髪呼ばわりしている椿が名前を呼んだ。
ひどい凍傷を負っているのに助けようとしている。
何だかんだで友情感じてくれてるなら嬉しいな。
同児を止めようとする千、千を倒そうとする同児。
「直接相手を殺す覚悟もないヒーロー」と言うけど、覚悟があったらあったで「怪人なら殺してもいいと考えるのか」と言い出すでしょう。
以前と同じように阻まれそうになったが、越えてから、しっかり同児にお前も助ける宣言。
よく言った。

第69話 抵抗と停止

麗華の扱いについて叱られるのは当然ですね。
知名度を利用されずにすんだと思えば、主人公達にとっては幸運ですが。
普段活躍していて人気が高いからこそ敵に利用されるのですが、読者視点だと後者の部分が多く見えるのでもどかしい。
ヒーローになるきっかけとなる記憶を消すというエグい真似をさらっとこなす。
許せんな。

エボリアのガスをまき散らしてしまった同児は動揺し、逃走してしまう。
無力な一般人まで大勢命を落とす可能性に耐えられなかったか。
弱者を守るはずが殺すかもしれないと思えば逃げたくなるのも仕方ないけど、対処しようとしてほしかった。
椿が悠長にタバコ喫ってるけどいいのか?

第70話 狼と犬

麗華を救おうとする千と、それを支えようとする刃&つなぎマン。
こんな時でも軽口叩く刃は頼もしいなあ。
千はライフセーバーのバイトまでしてたことが発覚。
千のバイト生活は「こんな特技も!」という展開に持っていけるかもしれない。
フェニックス日朝というネーミングはプロレスみたいだ。
さりげなく顔噛まれてるつなぎマン……が、頑張ってる。
幼少期の麗華とうるふが可愛い。

おまけ漫画ではユウロと同児が登場。
敵側の日常を見るとフフッとなる。
コードネームは何でもいいって、駄目だよ。
どんな名前にされても文句言えないぞ。
笑顔でくじを差し出すユウロに笑ってしまった。
いい笑顔しやがって。
同児もそれでいいの?

第71話 麗華とうるふ

千を攻撃しようとする麗華を氷狼が食い止める。
本来の主が望まない所業を止めようとしている。
彼らを融かしつつ登場したのはユウロ。
余計な行動はさせないとばかりに狼達を葬るユウロですが、それが麗華への刺激となった。
脅した母親は酷いと思ったけど、捨てるわけじゃないんですよね。
親戚に預けると言いつつ実行はしなかったし、優しい人だった。
そんな母親が怪人に焼き殺された。
家を焼かれ、両親の姿を見せつけられ……炎にトラウマ持ってもおかしくないな、これ。
自分を助けようとした飼い犬も殺され、復讐に魂捧げなかったのが奇跡的。

アグニールは分かりやすく強そうなデザイン・能力と、絶望する少女の表情を楽しむ外道さも備えたいいゲス悪役です。
助けに入ったレディブレイズに殴り燃やされるのも当然。
必殺技をシュパーンと決めるかと思ったら直接殴った。
ヒーローになるという誓い。
飼い犬の勇敢さと優しさ。
それらを踏みにじらせないという決意を思い出し、麗華が復活!
自分を守ろうとした存在や助けてくれたヒーローの心を想い、今度は自分が皆を守ろうとする。
熱い!

第72話 逃亡と密偵

ユウロはあっさり退いたな。
千、刃、麗華の高レートヒーロー達に挑むほど強くはないのか。
謝罪する麗華に「気にすんな」で済ませる刃とつなぎマンはいい奴だな!
そのまま胴上げに移行で笑った。
二人で胴上げって危ないんじゃないか?
ついさっきまでシリアスしてたのに。
まだ変身解けていない麗華まで胴上げしようとする。
いちいち恋愛に結びつけるのはどうかと思いながらも「重いと言われてムキになるのは千を意識してるからじゃ?」と考えてしまう。
椿が流されなくて一安心、と思ったら胴上げされそうになってる。
胴上げされて落っこちて怒る姿を見たかった。
見守っている氷狼とおっちゃんの幻影にほっこり。

一方怪人側は不穏な動きを見せる。いつものことです。
ユウロの満足げな笑顔に何とも言えない感情がこみ上げる。
個人的に所有していたい、ねえ……。
立ち聞きしていた同児が利用される。
自分達の正しさを疑わないよう、わざと聞かせたとのこと。
手玉に取られてる。
レディブレイズが怪人だったと聞いて哄笑を上げる同児ですが、そんな反応をするのか。
「人間はヒーローを持て囃しているけど忌み嫌ってる怪人なんだぞ!」と言いたいのでしょうか。
「ヒーローを称賛しておきながら怪人を排斥するのはおかしい!」という方向に行くなら、人間襲うからだろとしか言えませんが。
怪人とヒーローが同質だとしても、自分達に害を加える存在と、それに立ち向かって守ってくれる存在なら反応は変わるでしょう。

第73話 大金と大金

湯呑に粗って書いてる。粗茶か。
麗華が押しかけてきた……いい響きだ。
様子がおかしい理由に気づいてない千はラブコメの鈍感主人公感がある。
変身資金100万円を手渡され、千の顔が愉快なことに。
そして挙動不審に。
千には刺激が強すぎるよ。
小学生並みの発想で隠そうとする千の努力は完全に逆効果。
千が大金ゲットする展開だと、「落としたり持っていかれたりするんだろ」と思ってたので、さらなる大金に化けるのは予想外でした。

第74話 身代金と謝罪金

前回からいちいち恵理のツッコミが冷静で容赦ない。
今回の怪人はアホだけど非道なんですよね。
身代金が1万足りないごとに娘の体を1cmずつ切り刻むと脅す。
他の親子も食い物にする気ですし、用済みになったら始末するつもり。
こんなノリの怪人ばかりだから同児の思想に首をかしげてしまうんですよね。
ヒーローに憤る前にこういう連中を何とかしてくれよ。
外道な奴らをどうにかしないと怪人が疎まれる状況は変わらないよな。
おじさんの想像上の千と恵理がひでえ。想像の中でも的確にツッコんでるのが見事。腕10本も無いという発想がなかった。
いい若者だと信じ直したら想像上の怪人もひでえ。その想像力はどこから出るんだ。
丸くおさまってよかったです、親子と千の心の安らぎのために。

第75話 恋と脱走

色々とこんな展開になるとは思わなかった回。
敵幹部との恋愛要素!
三角関係!
甘酸っぱい!
千じゃなくて刃なのが面白いし似合う。
ルードの好きなアニメは『模造戦士ムンダガ』。入れ替えただけでアフリカっぽくなったな。
遊びに出たニルが遭遇したのは威借刃……エッジマン!
自主的に握手会して閑古鳥。
外道な敵幹部も反応に困るレベル。
いきなりレート10に変身できて、期待や注目もされていて、現在はレート100なのに。一応。
洗脳するため握手しようとするニル。どこまでもエグい。
そんな彼女に刃は感動して特別な人宣言!
お前、白駒さんという人がいながら……。白駒さんがいればおずおずと手を出して握手してくれるだろうに。

特別な人扱いされ、恋愛に憧れていたニルがコロリと落ちた。
チョロい。
勢いに任せてデートまで申し込む始末。
大丈夫かこの敵幹部。
洗脳で家族も周囲も言うこと聞かせてきたから、素で好意を向けられると弱いのかもしれない。
こら微笑むな、あれほど外道な敵なのに可愛く見えるじゃないか。
そこに白駒さんが登場。
彼女が見たのはニルと楽しそうに喋る刃の姿だった……。
うわ、トライアングルが形成された。
修羅場か。修羅場が発生するのか。
……興奮と恐怖が。

第76話 デートと心境

ニルの過去が明かされる。
ページ少なくサラッと重い話が描かれるパターンが多いな。
家族も友達もああなったら人形扱いしないとやってられないか。
・怪人組織の幹部がお人よしのヒーローと仲良くなる
・洗脳能力を持っている敵が本当の愛を知りたがる
片方だけでも危ないのに両方揃ったらどうなるか、火を見るより明らかじゃないですか。

ニルのために全力でデートの振りをしようとする刃は真面目だなあ。
「ただの唾液の交換合戦」に噴く。
ニルの方が上手だな。
刃が派手なリアクション取るからジョークかますのが楽しそう。
服選んだりソフトクリーム食べたりデートっぽい。

刃との一時を楽しみながらも、ニルは喜びきれない。
もしここに怪人がいたら皆を守るために戦うと聞いて、複雑な気持ちになっている。
待て、刃は怪人であろうと守ろうとする男だぞ。
いい雰囲気の二人を見る白駒さんが嫉妬に駆られる。
嫌な方向に考えても、自覚して反省できるから偉いですよ。立派です。
怪人を恐れる白駒さんにまた試練が。
白駒さん幸薄いな。
無力な少女を利用しようとするし、すぐに殺そうとするし、やっぱりこの世界の怪人って外道だわ。

ユウロはエッジマンの利用価値はフロストに比べて高くないって言うけど、貴重なレート100なんですよ。一応。
そうやって刃を甘く見ているのが命取りになる……かもしれない。
おまけのブルールのプロフィールでモチーフの共通点に気づきました。
全然考えてなかった。
同児がいても評価されていたのに、本人は耐えられなかったか。
アグニールの方はこだわりが光る。美学のある敵は好きです。人間には迷惑極まりない方向であっても。
おまけ漫画は再び同児とユウロ。仲がいいなこの二人。
自分の格好がうさんくさいことに気づいてたのか……。
笑顔で言うな、同児が困ってる。
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