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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

B.B.ライダー 第八話~第十話

B.B.ライダー 第八話~第十話


第八話

・五年前、ガレリアンが亡霊として呼び出された場面から始まる。
「ジークフリードを頼む」という言葉が重い。
ニトスにとってガレリアンが心の支えになると理解しているからこそ言ったのでしょう。
ヴァジュラなら分かるんですよね。誰よりも。
・十字八剣本部でシルバとオラトリオが会話。ハイブリッドも加わります。
シルバも信頼では繋がってはいないと強調する。
ハイブリッドはオラトリオに辛辣だなあ。
シルバまで「汚いな」と返すから笑ってしまった。珍しくこういう会話に乗ってきた。
オラトリオはカロスと違って真面目なのに雑に扱われてるな。

・屋敷会話でロンドのツッコミ力の低さが露呈する。
ボケとツッコミと画力は壊滅的。
全体的にスペック高いから駄目な部分がないとバランスが取れないかもしれない。
真面目で周囲に気を遣ってくれると評価される性格、家事をそつなくこなす生活力、人間どころか魔族を含めてもトップクラスの実力、複数から美人認定される顔立ちで、屋敷の人からは男女問わず人気がある。
うーん、盛りだくさん。
これで普通に会話して活躍シーンも多かったら引っかかりそうです。ずっと敵ならひたすらカッコよさを維持するのも納得できますが、ギャグが多い味方陣営にいるとそぐわない。
「一人に設定や能力を詰め込みすぎじゃない?」「魅力的なのは分かるけど、周囲から肯定されすぎるとちょっとなぁ……」と思ってしまうかもしれない。
壊滅的な画力を搭載し、体格に合わないメイド服を着こみ、寒いギャグでいたたまれない空気を生み出し、まともな戦闘描写は一回だけ。
すごいバランスのとり方だ。
そんなこんなでニトスがツッコミの師匠になりました。

・今回のサブイベントはロウリィの誕生日。サブイベントの中でもかなり好きなものです。
ニトスは誕生日を祝ってもらったことがない。さらっと重いこと言うな。
食事会にガレリアン達も参加したんですが、ロンドと遭遇したガレリアンは女だと思っている。
「無口だがなかなかの美人じゃないか」
お前も見抜けないんかい!
男だと言われてもまともに取り合わない。ニトスから頭大丈夫か心配されるレベル。
顔の可愛さを重視するカロス、あまり気にしないと思われるガレリアンの両方から褒められるからにはロンドは美形設定とみてよさそうです。

ロウリィにプレゼントを渡すシーン。
まともなプレゼントを用意した奴が少ない。一発芸ばかりじゃないか。
ロンドの手から龍出すネタは好感触。
それは龍曲……なのか?
後の戦闘シーンで見せる緑色のオーラとは違います。
・喋る龍を出す
・緑色のオーラを飛ばす
・軌道の読めないパンチやキック
これ全部龍曲なんでしょうか。
プレゼントに話を戻すとガレリアンはネコのぬいぐるみで、キャサリンはヒーローもののロボット。
ま、まともだ……。
特にキャサリンはロウリィの好みに合わせています。
ガレリアンも常識的。ロウリィなら好みに合わなかったら技の練習台に有効利用しそう。
ニトスがプレゼントを用意できなかったことを明かすと、その場はロウリィもたいして反応せずに終わったのですが、やはり寂しかった様子。
カロスやウェルチから背中を押され、ニトスはあるプレゼントをロウリィに贈る。
「一生面倒みてやる券!! どうだ、すごいだろう!!」
うあぁ……。
エンディングまで見た後だと、重さが跳ね上がる。

・ニトスは絵画鑑賞が好き。
後でヴァジュラに両目を切り裂かれます。
闘いのない世界で穏やかに過ごすことを望んだのに戦い続ける日々を送り、絵画を見に行こうにも光を奪われた。
ニトスの人生って何だったんだろう。
オラクルも絵を見るのが好きなのは元がアレだからでしょうか。

・幼い頃のシルバことマルコがおっさんから武術を教わってる。
正拳突きの動きを教わってる……と思ったけど聞いてねえや。十字架にお祈りしてる。
この頃は信心深い少年だったんだなぁ。
「お前が教えて欲しいって言ったんだろう!!」
おっさんが叫んでる。大人げない。
このグダグダ感はニトスとオラクルの師弟関係に似てる。

「お前はやたら俺に構ってくるな。親父さんやらにあれこれ言われないか? あんな得体のしれない男に無闇に近づくな、とか」
「言われるけどさ、無視してる」
マルコの方が積極的に話しかける感じか。おっさんは他人と関わりたくないだろうし、当たり前か。
おっさんが心配すると……。
「いいんだ。オレ、村のヤツら好きじゃないし」
あれ、元々村の人達と上手くいってなかったのか?
後の場面で村人達から心配されますし、険悪ではない普通の関係という印象を受けますが。
おっさんは、それでもお前をここまで育ててくれたんだ、そういう風に言うものじゃないと常識的な対応。
「へ、どうせ家にいたっておつかい行って来いとか遊んでばっかりいるなとか言われるだけだもん。こうしておっさんに戦い方教えてもらってる方がいいよ」
シルバは村の生活に退屈していて、おっさんはそこに変化を与えてくれた相手なのかなあ。
おっさんおっさん連呼するマルコにおっさんは傷ついてる。
「仕方ねぇじゃん。おっさんちっとも名前教えてくれないんだし」
「もう忘れたって何度も言ってるだろ?」
何度もおっさんに名前尋ねて、そのたびにはぐらかされたのか。
おっさんは英雄譚の主人公みたいになりたくて色々頑張ったが、駄目だった。
「戦えば戦うほど皆に嫌われちまってなぁ。英雄どころか悪い名しか残らなかったんだよ」
だから名前を捨てた。英雄になるのも諦めた。
結局シルバはおっさんが誰か気づかないままだったのか?
ハイブリッドやロウリィの正体は知ってるのに。
 
「ジークフリードみたいにはなれなかったが……こうしてこっそり戦っていくのもいいかな、と思ったわけだ」
しかしマルコは頑張って戦ったおっさんが誰にも知られないことに納得できない。
結局、シルバの根っこにあるのはその想いなんですよね。
皆のために戦ったおっさんが処刑されるなんて……という。
おっさんは、周りから喝采を受けるだけが英雄の本分じゃないと諭す。
「英雄の理念なんてそれぞれなんだ」
この作品の英雄像は色々あって、考え方の違いが出ますね。
一般人にとっては「人間を守り魔物や魔族を滅ぼす者」だろうし、現在のシルバにとっては「自分の理念を貫き通す者」だし、「大切な者を守り抜くため自分を犠牲にしてでも戦い続ける者」だと感じる人もいるでしょう。
この頃のマルコが憧れる英雄像は「敵をバシバシやっつけるすごい強い英雄」という分かりやすいものです。
おっさんはマルコの考えを否定しない。
「お前もお前だけの理念を持て。その理念を曲げずに貫けばいつかはきっと本物の英雄になれるさ」
その理屈で言えば、おっさんも間違いなく英雄ですよ。
回想から覚めたシルバは歩き出す。
「俺は俺だけしか信じない。それが俺の英雄としての理念だ」
そう言いながらもおっさんの言葉は信じてるじゃないですか。最後まで己の理念を貫けば英雄になれるって。
「夢を夢として諦めたあんたのような崩れにはならんぜ」
おっさんの名前を知ったらどんな反応するんだろう。

・シルバが冥王会の連中に呼び出される。
椅子を用意するカルラにほっこり。
一応シルバも冥王会の一員だった。忘れてた。
ハイブリッドやシルバも所属していると考えると途轍もなく強いんですよね。
なのにかませ集団のイメージが強い。シルバによると「かつて魔族最強だったお前達」らしいから、基本的に人間より強い魔族の、上澄み中の上澄みのはずなんですが。
シルバは真なる魔王の監視とファントムソラス奪還を命じられている。
何故冥王会に所属して大人しく従っているんだ?
十字八剣という子飼いの長と言われている。公に姿を現せない冥王会の代わりに動く下部組織?
シルバが魔族の言うことをきいてメリットはあるのか?

・ニトスは家庭用包丁で稽古していて姉に叱られたことがある。
魔物の武器を見て本気で羨ましがったことも。

・屋敷会話でカロスがロンドに対して褒めまくる。
男だと分かった後もこの調子だったか。忘れてた。
「姐さんって綺麗な髪してますよねぇ」とか「良いニオイしますよねぇ」とか「良い体してますよねぇ」とか。
ごめん、かなりキモい。
好きなキャラが褒められるのは嬉しいはずなのに。何でだろう。
殴っていいんだぞとニトスが促すが、ロンドは乗り気じゃない。他のキャラならどつく場面です。
「安易な暴力は駄目だ」
十字八剣が何言ってる。
こんな姿勢だから何故十字八剣に入ったのかと問いたくなるんですよ。
あっ、何かに気づいたカロスが自分を殴るよう頼んだ。
カロスの思考にはついていけない。
ロンドはようやく拳を振るう気になった。
本人に頼まれたらやるのは親切なのかどうか迷うところですが、ロンドは強いから洒落にならない。
殺気出てる……。こんな時に本気の顔グラつかうんじゃない。
危険を察知したカロスは冗談で済ませようとするが、ロンドは一度気を纏うと止まらない。
その設定って今回のギャグシーン以外でも有効なんでしょうか。有効なら戦闘に消極的なのも頷けるのですが。
仕方ないのでオーラを上に放った結果、天空にいる神がやられたのでロンドに神殺しの称号がつきました。
ギャグで神を殺すな。

もう一度話しかけると、
「無闇に人を傷つけるのは好かん」
とも言う。
十字八剣失格だろ。
スパイとして演技している気配はゼロ。
素で言ってる。明らかに

・サブイベント:愛のキューピッド。
ロウリィの我儘も相当だけど、ベルフラウの勝手さも大概です。
・絵画鑑賞の帰りに列車が襲撃される。
オラトリオはサラド様、マギスン様と様づけしているけど、ハイブリッドの正体は知らないままか?
オラトリオの言葉によってニトスの記憶が刺激され、空白が埋まった。
迷いを振り切ったニトスは先ほどまでとは比べ物にならない強さを発揮する。
これだけでも熱いけど、さらに熱い展開が。
オラトリオは街に列車を突っ込ませようとするが、ニトスは回り込んで食い止める。
オラトリオは冥王会の一員のわりに人間への蔑視は控えめですが、この場では「たかが人間」呼ばわり。
やはり見下している。
シルバやロンドに同じこと言えんの?
と言いたくなったけどロンドの本当の強さは知らないんだろうな。全力出す機会があったか怪しい。

オラクルがオラトリオと対峙し、倒そうとする。
OPが流れる中ボロボロにされたオラクルが立ち上がり、ニトスのシュマーリ・ゴールドが炸裂する。
このナレーションと台詞がまたカッコいいんだ。
『生ける全てに恐怖を与えた金色の男がいた』
輝けぬ金色。黒き金色。次元を切り裂く剣閃。
燃える!
戦闘後、シルバがニトスの前に登場。
ニトスがB.B.ライダーだとオラクルにバレたところで次話へ。

第九話

・またカルラが椅子を出してシルバに断られてる。
彼女に対してシルバの当たりが少し柔らかく感じるような……気のせいか?
敵と部下に容赦ないけど、必要もないのに刺々しくするタイプじゃないというか。関係ない部分では友好的とさえ言える。
改めてファントムソラス奪還を命じられたシルバは、十字八剣だけでやらせるよう要求。
ルシファーの称号は魔王だったかと思えば冥王だったり、どういうことなんだろう。
魔王の方はあくまで魔族のリーダーとしての肩書かな。真なる魔王は上に立つ者という感じではないし。

・前回のシルバとニトスの対峙から。
十字八剣の長ではなくただのシルバとして戦いを申し込む。
オラクルがニトス=英雄ジークフリードだと知りました。
弟子による「師匠が悪者? 違うって言ってくれよ!」というムーブは見覚えあるな。
マルコもあの時思っていたことです。
この時のニトス側の心境は、これ以上巻き込みたくないというものです。
おっさんが何も言わなかったのも同じなのかなあ。

・ニトスがロウリィにサラドのことを語る。
魔王の子らには人間の心と魔族の心の両方があった。後者は闘争本能を指しています。
「魔族すべてにすべからくある、戦いを渇望する心」とあるから、魔族は基本的に物騒なのか。
カルラはどうなんだろう。そんな凶暴さは見当たらないんですが、何らかの方法で発散しているのか、最初からあまり抱いていないのか。
サラドの人間の心は魔王の本能に侵され、真なる魔王になってしまった。
「俺はあいつを止めなければならない。元の時代に戻り、サラドを倒す」
それがマギスンとの約束だから。
……大事な相手を倒す覚悟を決めているなんて悲しいな。
家族を守るのがニトスの最大の望みなのに、家族のように思っている相手を殺さなくちゃならないなんて。
魔王の子らを救えなかった過去を思い出し沈んでいるニトスをロウリィが励ます。
さすがにこの空気を台無しにはしなかった。

・シルバがファントムソラス奪還を十字八剣だけでやると言ったら冥王会の面々はばかげていると一蹴。
ケルガーもたかが人間呼ばわり。
人間や十字八剣を甘く見ている奴らは全員ロンド一人で片づけられそうなんだよな……。
強いカルラは人間を馬鹿にしないし、ハイブリッドはどちらも見下してるし、サラドは全員殺戮対象。
ハイブリッドはシルバが何を企んでいるのか知りたがっている。

・ガレリアンは女性と付き合ったことが無い。
ベルフラウと会話する機会は多いがそういう対象として見てはいない。
ですよね。
見ていたら驚くよ。

・ゴース家にいるウェルチとロンドがシルバから連絡がこない件を話し合う。
といっても心配してるのはウェルチだけで、ロンドはシルバがそういう男だと割り切っている。
所属が中途半端なウェルチはまだしも、潜入任務受けてるロンドを放置していいのか?
順調に入り込めているか確認しなくていいんだろうか。
順調すぎて相手側に取り込まれる可能性は考えていないのかな。
考えていたとしても止めそうにないなー、シルバだし。
「見捨てられたならば正式な使用人として雇ってもらえばいいだけだ」
軽っ。
「お前も今の境遇を気に入っているように見える」
お前も、か。
ロンドも主人公陣営を気に入ってくれて嬉しい。
メイド服も慣れれば心地良いそうです。
そこは慣れていいのか?

ニトスが会話に加わったからロンドが全然関係ない話を始めた。
伝説の格闘家のドラゴンおっさんって誰!?
説明書持参!?
どんな関係!?
師弟なの? それともただのファン?
ロンドの過去がますます気になる。
ウェルチの話は見事に滑りました。
ロンドが本気で困ってる。
そんな顔グラ、シリアスシーンでも滅多に見せないぞ。

・サブイベントはルゥの笑顔を引き出そうとする話。
笑顔と言えばロンドも笑みを浮かべる印象がない。
元々口元が隠れる服装をしていますし、笑ってそうな台詞も無い。
ロンドの笑顔を見るサブイベントも欲しかったな。
あ、ロウリィに轢かれたウェルチが息も絶え絶えに帰ってきた。
ロンドが「ど、どうした?」と動揺するのは相当だぞ。珍しい。

・建物の屋根の上でウェルチとロンドが会話している。
シリアスな雰囲気だ。
放置されていた二人はやっとシルバに召集されて本部に赴きました。
シルバに何か言われることを気にしていたウェルチだけど、思った通り追及や叱責は無し。
二人はサラド……まだサムライヘンジか。彼とも対面しました。
「常駐生活は楽しかったか?」
シルバはロンドに言ってる模様。
状況の確認ではなく楽しかったか訊くあたりがシルバらしい。報告を促しているわけではなく素で言ってそうなのが。
ロンドの方もどうだろうじゃないよ。普通に楽しんでただろ。すごく馴染んでたよ。
ウェルチがツッコんでくれました。
「メイド服まで着てノリノリやったやんけ」
まさにそれが言いたかった。
シルバの反応はこれ。
「随分と楽しんでいたみたいだな」
それだけ!?
実力も人格も申し分ない部下がメイドやってたんだからもっと言うことあるだろ!

十字八剣は、
1:オラトリオ
2:ロンド
3:ケインツェル
4:ツヴァイ
5:ウェルチ
6:ハイブリッド
7が新入りのサムライヘンジとなっています。
番号は加入順なのか?
ハイブリッドは最近加入したのだとしたら意外。
最後の一人は誰かという質問に対し、今はまだ姿を現してはいないという回答。
別人扱いなんですね……。
すでにサラドの元の人格はなくなっていても。

冥王会はマハートを起こすため、ヴァジュラを退治されるわけにはいかない。
そのため退魔の剣ファントムソラスをゴース家から奪おうとしている。
シルバは隠し場所である屋敷の地下へ潜るため、屋敷の人々の足止めをするよう二人に命令。
奪還役はシルバ……ではなくサムライヘンジが担当。
彼の実力は本物だとシルバも保証する。
「ロンドよ。お前なら実力を見るまでもなくわかるだろう?」
おぉ……!
シルバもロンドを認めているんだな。
この時点でロンドが実力者であることが示唆されていますね。
その場では了承したものの、ロンドもウェルチも屋敷の人々と敵対する気はなくなっていた。

「俺はシルバに腕を買われ十字八剣に入った」
そこもっと詳しく聞かせて!
「たとえ力は捧げたりとも、心まで捧げたつもりはない」
物語はニトス中心だからロンドがあっさり離反したように見えますが、ロンド視点で生い立ちやシルバとの出会い、屋敷の人々との交流が描かれていたら十字八剣を捨てる行為が重いものだと感じたかもしれません。
「屋敷の者達が俺の力を必要としてくれるのなら」
今までロンドの力も心も必要とする人間はいなかったのか?
力を求められたり絆を結んだりする光景が容易に想像できるのに。
過去が謎だらけです。
ニトスやシルバみたいに血塗られた道を歩んできたわけでもなさそうなのにめちゃくちゃ強いし、それだけの強さを持ちながらあまり見せようとしないし。
「俺はそれに応えるまでだ」
ありがたい。

・シルバの回想。
マルコが母親から叱られる。
「何度言ったらわかるの? もうあの変な人に会いに行くのはやめなさい!」
何度も注意されてもやめなかったんだな。
どうしておっさんに関わろうと思ったんだろう。
平和な村に退屈して刺激を求めていた? 駄目だと言われたらやりたくなるから?
戦い方を教わって強くなりたいという気持ちが強かった?
おっさんと関わらなくてもそのうち村を出て行ったんじゃないかとは思います。もっと穏便な形でしょうけど。
「もし見かけても話しかけちゃいけないわよ!」
否定しづらい。
母親視点だとおっさんは怪しい人物以外の何物でもない。
おっさんが実は危険なのも事実。おっさんの影響でマルコは道を踏み外したとも言えます。盛大に。
結局親はどうなったんだろう。
息子が村を飛び出して十年戻らず、戻ってきたら村を滅ぼすって……。

村人達が隣町の事件、切り裂きトーレについて噂し合う。
事件や犯人など真相がハッキリしないんですよね。
1:おっさんはたまたま犯人と似ていただけで無関係
2:おっさんが関わっていた
の二通りが考えられます。
二つ目の方はおっさんに完全に非があるパターンや、悪者を倒したら誤解されたパターンなどが考えられます。
マルコはトーレの噂を聞いても怯まない。
「切り裂きトーレがなんだい。そんな奴、きっとおっさんがなんとかしてくれるさ」
ぐああ、信頼のにじむ台詞が……!
普段はヘタレ扱いしてるのに、悪者をやっつける人間だと信じてるじゃないか。
それ本人に言ってやれよ。

マルコが寝ているおっさんを起こそうとした時、ドッグタグが見えた。
ボロボロになっているためほとんど読めなかったが、「TO」「RE」は読み取れた。
マルコは当然トーレと読んでしまう。違う、おっさんの名前はトーレじゃないんだ。
この文字もそうだけど、今まで名前を明かさなかったり、過去に何かあったことを仄めかしつつ詳しいことは語らなかったり、怪しすぎるんですよね。疑惑を加速させるばかりです。
いつもと違うマルコの様子におっさんが気づく。
「さては道端に生えてる草とか食べたろう?」
「そんなに飢えてないよ! おっさんと一緒にすんな!」
「草も結構いけるがなぁ」
「ホントに食ってんのかよ!」
ツッコミが的確。
おっさんの唐突な草推しに笑った。オラクルみたいなこと言ってる。

トーレは子供でも知ってる極悪人で、特徴は両目が潰れている。
おっさんの両目にも傷が刻まれている。
マルコが原因を尋ねるもおっさんははぐらかしてしまい、疑念は募るばかり。
両目が潰れていること、マルコに戦い方を教えてることなどからおっさんは危険視される。
「マルコが危ねぇぞ…!?」
うあぁ……。
村人達だって、よそ者を排除したかっただけじゃない。少年を心配する気持ちもあったんです。
やりきれない。

広場に集まった村人達が見つめる中、おっさんは処刑されることに。
この世界の治安維持や司法はどうなっているんだろう。都市ならともかく、小さな村や町だと自分達で判断する形になっているんでしょうか。
おっさんの状況が見えづらいですが、四人が槍を突きつけてるのか?
マルコは必死に止めようとする。
「おっさんは、おっさんは切り裂きトーレなんかじゃない!」
「騙されるなマルコ! こいつはお前を自分の後釜に仕立て上げようとした切り裂き魔だ!」
「戦い方教わりたいって言ったのは俺の方からだ! おっさんはなんも関係ねーよ!」
庇うマルコに心が痛む。
彼はおっさんになんとか言ってくれと懇願する。
「こいつらに! 俺は違うって! 切り裂きトーレなんかじゃないって!」
何故おっさんは自分が犯人じゃないと言わなかったんだろう。
やっぱり関係自体はあったのか?
でもわざわざ人間を切り裂いて回る理由が分からない。魔物や魔族相手なら分かるけど。
人間を襲う危険人物なら自分を殺そうとする村人も蹴散らして終わりでは。
おっさんの受ける仕打ちをマルコは受け入れることができない。
(みんなのために戦ってきたのに!)
これがシルバの原点なんですよね。
おっさんが周囲から受け入れられていたら今の彼にはならなかったでしょう。
マルコの制止も虚しく、男は処刑された。

200年間、シルバは己のために生きるという理念を貫いてきた。
彼はニトスという英雄を超えることで英雄になろうとしている。

・ロウリィの義両親を殺害した時の台詞からすると、シルバはロウリィが何なのか知っている。
彼女を殺さなかったのは身に宿る力が目当て。
シルバが戦いたいのは英雄のはず。彼女の覚醒を狙うのは英雄に刺激を与えたいのか?
・屋敷へ向かうサムライヘンジをウェルチとロンドが目撃。
すごい気だか力だかをウェルチが感じ取るが、ロンドいわく溢れ出して外に漏れた残留に過ぎない。
挑んだガレリアンが一瞬でやられました。
ロンドが汗かいてるけど、未覚醒なら何とかできるんじゃないの?
・ハイブリッドがオラクルに色々説明してくれる。
この世界にはほんの200年前までまだ多くの魔族が残っていた。
ニトスが1000年間でほぼ全滅させたと思っていたけど、違うのか?
多く残っていたのか殲滅されたのかどっちなんだろう。
・オラクルの前でニトスとシルバが戦う。
「いいように使われているだけの犬が」
シルバにとっては英雄が少女の下僕扱いされるのは不快なのかもしれない。
自分がなると決意しているもの、おっさんが目指してなれなかったものですし。
時間になったためシルバは戦闘を切り上げてしまった。
ニトスはオラクルを巻き込まないよう遠ざけようとするが泣かせてしまい、結局一緒に行くことに。
・サムライヘンジが屋敷に突入。
カロスがやられて地下に行った後にニトスが駆けつける。
ロンドがファントムソラス狙いだと説明したためキャサリンが動揺。
新しく入ったメイドが敵側の事情を説明したら驚くのも当たり前です。
ところでロンドは追いかけて戦おうとはしなかったの?
後のシルバ襲来時もですが、積極的に仕掛ける姿勢ではないんですよね。

・サムライヘンジとの戦いを躊躇うニトスだが、もう彼の人格は残っていない。
シルバがサムライヘンジをニトスにぶつけたのは互いの闘争本能を高めていくのが目的だった。
ファントムソラス奪還という任務に乗じたわけです。
力の差を悟ったニトスはファントムソラスを使って相討ち覚悟で仕掛けるが、生への執着ゆえに動きが鈍ってしまい、傷一つつけられなかった。
ロウリィに謝るニトスのが体がずれ、上半身が千切れ落ちた。
痛々しい……。

第十話
・ガレリアンによってサラドが生身だと確定。
・重傷を負い、目覚めないニトスをロウリィはずっと見守っている。
英雄に期待して一方的に呼び出して戦わせた重さを噛みしめています。
ここでしっかり認識しないとヒロイン以前に人としてどうかと思うので、省みてくれてよかった。

ここからニトスの過去回想。
・先輩のリアノートから人間と魔族の絶望的な差が語られる。
『英雄ジークフリードは魔族に虐げられている人々の願いから生まれた虚像に過ぎない』。
それを現実にしようとしたのがニトスですが、偽者扱いされた。
・ニトスは家族を守りたいだけ。原点はずっとそれです。
・幼いマギスンとの交流がほのぼのしてる。
振るうと軌道を開いてるような光の剣閃がニトスには見える。そういう時はなんでも切れる。
子供の頃から才能がずば抜けてるな。
・ニトスの姉の名前はアリサ。ニトスがいないと食事を作れないらしい。
父の名はライトで、母はフィナ。弟はネイ。
・昔のサラドも登場。優しくて妹想いなんですよ。この後人格無くなるけど。
・在りし日の冥王会だ。
ケルガーはほんとチンピラだなぁ。
・マギスンがニトスにピアスをプレゼント。ずっとつけてるんですよね。
元はサラドに渡す予定だった。
・真なる魔王に呑まれたマギスンが村を焼き払う。主人公の故郷は大体焼かれる印象がある。
ニトスの両親も弟も殺された。
この時点で悲惨なのに始まりに過ぎないんですよね。
・リアノートは魔族でした。ファントムソラスを手に入れるために潜入していた。
おっ、力なき者は何をされても文句は言えないという悪役らしい発言をかました。
大体ブーメランになって脳天にぶっ刺さるんですよね。
・残っていた姉を殺され、ガレリアンも重傷を負い、ニトスの理性がはじけ飛んだ。
光の剣閃とは真なる魔王の振るう一太刀。
その光に呑まれれば生きて帰れない。
破壊のみに徹した最凶の類。
主人公が使う技とは思えない形容の数々だ。
輝けぬ金色(シュマーリ・ゴールド)って何度聞いてもカッコいい!
・家族を守るというニトスの誓いは叩き壊されました。
それでもニトスは戦うことを決意する。
ニトス・バルムスカではなく、ニトス・ジークフリードと名乗り、おとぎ話を本当にすると決意する。
ドッグタグ作ったのも決意の表れか。

・現代ではファントムソラスを狙う目的についてガレリアン達が話し合う。
事情を知っている理由を尋ねられたロンドは自分が十字八剣の一員であることを明かした。
疑われたり拒絶されたりすることも覚悟しての行動ですが、あっさり受け入れられました。
オラクルから悪い人じゃなさそう認定され、ガレリアンも同意。
キャサリンの受け入れる姿勢にロンドは驚きを隠せない。
よかったな、信じてもらえて。
今まで敵らしいこと一つもしなかったからなぁ。
メイドとして真面目に働き、亡霊が屋敷を襲った時も防衛しました。ずっと味方してる。

・英雄ジークフリードとして戦い続けるうちに、ニトスは化物だと忌み嫌われるように。
マギスンと対峙した時のイラストが迫力あって好きです。
とどめを刺すように促すオラトリオ、正論。
連れて帰るマギスンの方がおかしいわけで。

ルシファーはニトスにジークフリードの情報を流すよう命じる。おとぎ話ではなく、化物扱いされているシュマーリ・ゴールドを指しています。
べつに人間を恐れてなんかいないんだからね!
危険因子は排除しておかないと気が済まないだけなんだから!
こんな言い方はしてません。普通に人間を見下しています。
さらにルシファーは戦い嫌いのサラドと勝手な行動に出るマギスンの世話をニトスに押し付ける。
見下してる種族相手に子供の世話役任せるのかよ……。
この時点では魔王の子らは冥王会に及んでいない。
結局ニトスは冥王会の一員になりました。

・サラドがニトスと初めて顔を合わせる。
本物の人間を見てテンション上がってる。「生人間」って。
サラドは人間の生活に興味を持っている。
ニトスは怒らなくて偉いな。
境遇を考えたら「魔族に故郷を滅ぼされ家族を殺されるのが人間の生活だ!」とキレてもおかしくない。
人間みたいだと言われたサラドは喜ぶ。人間に憧れているためです。
照れながら言うな。可愛いじゃないか。
人間のように戦いを強制されることのない生活をしてみたい。
ニトスの願いに近いな。人間も戦わなきゃいけない時は多いんですが……主に魔族のせいで。
マギスンとニトスのやりとりを見て笑顔のサラドが癒しオーラを放ってる。
平和を愛する好青年があんなことになるなんて。
・ニトスはマギスンが仇だと気づいていますが、復讐心も湧かない。
空っぽになってる……。
・カルラの料理はあんまりおいしくないらしい。
料理上手そうなのに。
・ニトスは冥王会の一員として人間との戦いに参加する。
家族を守るという意志のないニトスは空っぽの殺戮者でしかない。
大切な者達がいない現実を忘れたくて戦場で刃を振るっている。
だからストレートな英雄とは言いがたい。
プレイし直すまでニトスが魔族への復讐が主な目的で戦ってきたと思い込んでいましたが、違いました。
・マギスンの方もニトスに近く、戦場に立つと体が動いて敵を屠る。
しかし戦えば戦うほど人間の心は蝕まれ、真なる魔王に近づいていく。
完全に魔王化したらすべてが暴虐の糧にしか見えなくなる。
魔王の子らはどちらも過酷な運命を背負っています。二人とも優しいのに。
・マギスンの世話をするニトスに礼を言うサラドと同意するカルラ。
お礼はおっぱいでと言うと、サラドが赤面した。「し、仕方ないな」じゃないよ。何するつもりだ。
サラドは胸筋硬いのかな。

・再び現代。
シルバがファントムソラス奪還の失敗を責められている。
再度奪還に動くというシルバに冥王会の面々は反発するが、ハイブリッドが許可。
最後くらいは自由にさせてやるとのこと。
シルバとハイブリッドは会話するシーンが結構あったのに、お互い情はまるで湧いてなさそう。

・森に出かけたマギスンをニトス達が迎えに行く。
父であるルシファーとの関係に悩んでいます。
サラドとマギスンには母親がいない。
たまたま人間の遺伝子が混雑して生まれてきただけ。
魔族の生態ってどうなってるんだ?

マギスンは自分を道具扱いするルシファーも力で従うだけの冥王会も敵対する人間も皆嫌い。
サラドとカルラさえいればいいというマギスン、素直じゃない。
子供達を覚醒させようとするルシファーの差し金によって兄妹がピンチに。
マギスンから助けを求められたニトスは畏怖された力を振るう。
王道ですね。
サラドをおんぶしてあげるニトスが優しい。
妹を守った勇気を称えられてサラドがすごく嬉しそう。頬を染めるな。ニトスも照れてるし。
忘れられたカルラが可哀想。

・サラドの覚醒が近づいている。
ルシファーが余計なことを……クソ親父め。
マギスンに戦いを強要しない代わりにサラドを戦わせる。
サラドは妹想いだ。彼の願いが叶わなかったのが悲しい。
・街中でガレリアンと再会しました。
ニトスが冥王会に所属していることに怒らない。
戦いの中で精神がボロボロになっていくニトスを見ればなあ……それでも器が広いよ。人間を裏切っているわけですし。
ガレリアンは笑顔を取り戻した今のニトスの方が好き。でしょうね。

・覚醒へと進むサラドを止めるため、ニトスは冥王会を敵に回した!
一閃でケルガーの上半身が消し飛び、カッコいい曲が流れだす。
ニトスのテーマ曲と言えばこれが真っ先に浮かぶ。
『thread of hope』!
この曲が流れるシーンはどちらも熱い。
「シュマーリ・ゴールドはここにいる」
自分が魔族を殲滅してきたジークフリードだと宣言した。
トゥルポワイトも瞬殺され、オラトリオは両目を切り裂かれ、グレイシャルもペルソナも倒される。
十字八剣は実際に戦闘することが多かったのに、冥王会の大半はイベントでサクッと処理される。十字八剣を馬鹿にする資格ないだろ。
冥王会を突破したものの、サラドの顔つきが変わっている。真なる魔王になっている。
ルシファーの望み通り覚醒したサラドはルシファーを惨殺。体がバラバラにされました。
因果応報、自業自得。
一瞬だけ自我を取り戻したサラドは去り、ニトスはマギスンへの想いを自覚する。

・ガレリアンは英雄譚のジークフリードとニトス・ジークフリードは別物だと語る。
前者はただのおとぎ話ですが、後者はシュマーリ・ゴールドという忌み名で呼ばれ、英雄ジークフリードの偽者扱いされていた。
ロウリィはジークフリード英雄譚が現実の話だと思っていたんですよね。
・おとぎ話の英雄譚があった
・ニトスが嘘を本当にするためにジークフリードを名乗って戦う
・あまりの強さに化物扱いされ、英雄の名を騙る殺戮者だと嫌悪される
・ジークフリード英雄譚とは別にシュマーリ・ゴールドの話が残る
ここまでは事実。
この後がよく分からないんですよね。
ガレリアンによると死後も悪名が残ったそうですが、シルバは生きている間疎まれていた英雄は死んだ後に手のひらを返したように持ち上げられると語ります。
・ファントムソラスは人間にしか扱えない。
これが最後の最後に……。
 
・サラドを止めるために旅立って三年後の回想。料理も掃除も洗濯もニトスが担当してる。
家事全般こなせる男という点でロンドと似ているな。
・マギスンの持っているBBペンダントについて説明。
彼女の魔族の心=魔力の全て=真なる魔王はBBの中に込められている。
魔族の源は魔力だから壊したら死んでしまう。そして彼女が死ねば魔族の心が台頭して真なる魔王になってしまう。
死んでもなってしまうので逃げ道がない。
ニトスは彼女に兄妹を真なる魔王にはさせない、止めると約束するが……。
その頃サラドは人間の兵士達を殺害。

・ニトスはシュマーリ・ゴールドとして指名手配されているので街に入れない。
マギスンとデートっぽいことしてた時は大丈夫だったけど、状況が変わったか。
夢を訊かれたニトスは戦いのない世界へ行きたいと答える。
ぐああ……EDを思い出して尋常じゃないダメージが。
何だかんだで幸せにしている二人の前にサラドが来た。
もうかつてのサラドではない。
今の彼にとっては、ニトスは好敵手にしか見えない。
ただの敵ではなく好敵手と表するあたりにサラドらしさが残っていると思いたい。
「私は狂った」とか「元に戻すには殺すしかない」と宣言するのも同様です。
あ……ガレリアンと一緒にサラドを止めに行くんだ。
やっぱりガレリアンはニトスの友だ。強さに差がありすぎても。
サラドとニトスの対峙を目にした衝撃のせいか、マギスンまで覚醒してしまう。
ニトスに出来ることは、彼女を殺すことだけだった。
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