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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

シル学SS 小話詰め合わせ

シル学SS 小話詰め合わせ



『弁当』

 昼休み、学院の教室では生徒達が弁当を広げていた。
 ある者は屋上まで行って景観を楽しみながら食事を進め、ある者は寮の食堂で談笑する。
 シルフェイド島にダイナミックに降り立った若者も弁当を取り出し、蓋を開ける。
 赤いバンダナを額に巻いた少年――ガゼルやアルバートは興味をそそられたようにわずかに身を乗り出した。
 器は黒塗りで、弁当箱という言葉にそぐわない。二段重ねの重箱は落ち着いた色合いで、ガゼルとアルバートは唾を飲み込んだ。
 中には出し巻き卵や唐揚げなど定番のおかずに、彩り豊かな野菜も入っている。
「栄養バランスが考えられているな」
 アルバートが感心したように言うとガゼルも頷き、美味そうだと呟いた。
「自分で作ってるのか?」
「いや、教頭先生が」
「そういや教頭の家に住んでるっつってたな。あの先生が作ってるとこ想像しづらいけど」
 エプロンを着ている教頭を思い浮かべようとしてガゼルは挫折した。スーツ姿でない教頭を想像するのは極めて困難だ。寝る時もスーツ着用と言われても疑問は浮かばない。
 当初若者は買って食べるか、自分で弁当を用意するにしても適当に済ませようとした。戦闘と交流のためにのみ存在する、痛みを感じない体だ。体調を崩さない程度に栄養を得られればそれでいい。生米から魚のエサまで問題なく食べられる。
「そしたら『それで最強の剣聖になれると思うか、たわけ!』って怒られて。毎日作ってくれるんだ」
 最強を目指せと告げた男は「キサマは鍛練に集中しろ」と重々しく宣告し、弁当を差し出したのだ。
「マジかよ……」
 ガゼルは溜息を一つ吐いた。弁当の味も分からなくなったのか、味気なさそうにもそもそと噛む。
「色々とんでもねーな、教頭先生」
「空から全裸で落ちてきた人間を怪しみもせずに住まわせる時点で……」
 上空から人間が落下してくれば、大抵の者は驚く。
 教頭は訝しむどころか天からの授かり物だと確信し、腕を広げて受け入れた。文字通り、己の体で「受け止めた」のだ。
「命が惜しければここにいろと」
「ほとんど脅迫じゃねーか」
「逃げたらどんな目に遭わされたかわからんな」
「でも、今は教頭先生の家に落ちてよかったと思ってるよ。時々栄養ドリンクを用意してくれるし、お弁当も味噌汁も美味しいし。早く本気を引き出せるくらい強くならないと」
 グッと拳を握りしめた若者にアルバートは刺激を受けたようだった。隻眼を輝かせ、鼻息荒く宣言する。
「うむ、その意気だ! 俺も強くなるぞ!」
「じゃあ食べ終えたら特訓を――」
「むしろ食べながら特訓だ!」
「無茶だろそれ!」
 ついていけない自分の方がおかしいのかと疑いながらも、ガゼルは全力でツッコミを入れた。
 
『たまには』
 
 休み時間、アルバートが駆け寄ってきた。弾む呼吸と足取りで、頬を上気させながら。
 眼帯や紫紺の髪など目立つ容姿の持ち主は、黙って立っていれば女子生徒の注目を集めそうな顔立ちである。鋭い隻眼から孤高と形容する者がいるかもしれない。
 彼はどこまでも真剣に言い放った。
「俺の胸をクリックしてくれ」
 告げた相手は黒い髪に青い目の少年だ。大真面目なアルバートに対し、黙って首を横に振る。
 愕然としたアルバートは掴みかからんばかりの勢いで言い募る。
「バカな……はいと言ってくれ!」
「いやだ」
「バカな……はいと言ってくれ!」
「いやだ」
「無限ループかよ!」
 ガゼルがツッコむと同時にアルバートはよろよろと後ずさった。
「な、何故だ……今まで何度もしてきただろう!」
「今まで断られなかった方がおかしいだろ。男同士で何やってんだよ」
「何ィ!? 女同士ならばいいのか!?」
 ガゼルはダメだこりゃ、と呟いた。頭痛を感じてこめかみを押さえる。
「そういう問題じゃねえって……。同性でも異性でもダメなもんはダメだ」
 同意を求めるようにガゼルは若者へ視線を向けた。一見平凡な少年は、アルバートの言動についていける数少ない人物である。
 アルバートの奇行に今まで付き合ってきただけでも器が大きいと言えるかもしれない。ようやく正気に返り、冷静さを取り戻したのだろう。とうとう限界に達したとしても、よく頑張ったと言える。
 安堵したガゼルは、次の瞬間己の耳を疑った。
「たまにはこっちの胸もクリックするべきだろう」
「そうそう……ってえぇ!?」
 虚しく叫ぶガゼルの前でアルバートは腕まくりをした。
「なるほど、それも道理だ。行くぞッ!」
「来い!」
「おい……授業始まるぞ」
 呼びかけた声は、二人の耳には届かなかった。
 
『一夜』

 勢いよく教室の扉が開いた。上空からのダイナミック着地を披露した若者が入ってくる。教頭宅に住む彼は、同じ部のアルバートや公安委員会に所属しているガゼルらと親交を深めている。
 常は無表情の若者には珍しく、口の端に笑みを載せている。
「どうした? 何かあったのか」
「いつもと顔つきが違う気がするぜ」
 二人の指摘に対し、若者は青空の彼方を見つめるような眼差しとともに答えた。
「一晩中教頭の下にいたためかな」
「おまっ!?」
 ガゼルとアルバートが目を見開いた。それ以上言葉が出てこない。
「すごくドキドキした」
 どんな経緯でそうなったのか興味が湧いたが、知るのが怖ろしい気持ちもある。無言で見つめる二人の前で若者は胸を張った。
「何しろベッドの下に隠れていたのだからな。気づかれたら即・多段撃だ」
「そりゃドキドキするわ!」
 ガゼルは思い切りツッコみながらも首をかしげた。
「何でそんなことしたんだ?」
「強者の中の強者に気取られぬよう、息を潜め気配を殺す……鍛錬にうってつけだと思わないか?」
 アルバートは考えを巡らせた。
 ただ筋力を鍛えたり運動したりするのとは全く異なる体の使い方が要求される。精神に緊張を強いることで負荷に耐えうる強さを得ようとしたのだろう。そう考えれば、かろうじて納得できなくもない。
「これも『災い』を止めるため。強くなるための鍛練だ」
 真面目な顔で言い切った若者に、ガゼルとアルバートは太刀打ちできない凄味を感じた。
「次は一晩中教頭の上にいるつもりだ」
「いくらなんでも天井に張り付いていたらばれるだろう」
「ツッコむとこ、そこかよ……」
 ガゼルは絶望に満ちた眼差しで若者とアルバートを交互に眺め、溜息を吐いた。

『ストレス100%』

 若者は大いなる使命と特殊な身体を与えられ、島に降り立った。島を襲う『災い』を止めるべく奔走していた彼の精神は、ある時限界を超えた。
 突然若者の手からダンベルが落ちる。
「おい、どうした」
 ただならぬ様子にトーテムのファングが声をかけたが、若者は答えない。肩を震わせる若者の口から低い笑い声が漏れる。
 プツリ、と糸の切れるような音がした瞬間、若者は身を反らした。
「あーっはっはっはっ!」
「な……何故笑う」
 若者は顔を手で覆い、とりつかれたように笑い続ける。
「世界を救った後のこと考えたら楽しくなっちゃいまして。まだやりたいことあるんですけどねー」
「キャラ変わってるぞ! 怖いからやめてくれその口調」
 顔から手をどけた若者は虚空を見つめた。掌をかざしたものの、視線は頼りなく彷徨っている。
「やりたいこと……」
 別人が口を借りて喋ったかのように、言葉はぎこちなかった。
 ゆらり、と身が揺れた。一歩一歩確かめるように足を動かしていく。
「今のうちに……」
「何を考えている? 早まるな!」
 ファングの言葉は届かない。板張りの廊下を進む若者の眼は妖しく光っている。
 ガラリと障子を開けた若者は、大きく息を吸い込み――力の限り絶叫した。
「討ち入りじゃああ!」
 手には木刀。目には炎。全身から殺気とは異なるオーラが噴き上がり、師を焼きつくそうとする。若者は躊躇いなく木刀を振りかざし、一息に距離を詰める。
「おい!」
 ファングが止まるよう呼びかけても、若者は聞く耳を持たない。空気をも粉々に打ち砕くような一撃は、教頭の身には届かなかった。
 目を爛々と輝かせる若者に対し、教頭は不快げに眉をひそめた。
 単に勝負を挑まれたならば快く受けただろうが、ストレスに耐えかねて暴れるようでは彼の理想には程遠い。
「己を律することもできずして最強にはなれぬ。その性根、叩き直してくれるわ!」
 彼の手にも木刀が握られる。
 一秒間に数度剣閃が走る。視覚だけでは追いつけないため全身の感覚を研ぎ澄まし、空気の動きから察して身をかわす。
 ある時は木刀同士が組み合い、ある時は体に叩きこまれ鈍い音を立てる。
 戦いは、長く続いた。

 翌朝、庭に大の字になって寝ていた若者の瞼がピクリと動いた。むくりと起き上がり、がしがしと頭をかく。
「正気に返ったか」
 ファングが安堵したことに、若者はすっかり平静を取り戻している。
「さあ、今日も頑張ろう」
「晴れ晴れした顔で言うな」
 げんなりしているファングに若者は心配そうに眉を寄せた。
「どうして疲れた顔してるんだ? 昨日何かあったっけ」
「覚えていないのか!?」
「とんでもないことしたような気がするけど……」
「その、通りだ……」
 肉体が無いはずのファングは、頭痛を感じていた。

『スタイリッシュ脱衣登校アクション』

 制服に身を包んだ若者が家から飛び出した。さえずる小鳥も穏やかな風も無視して朝日に照らされる道路を踏み、蹴り、走っていく。
 途中でクラスメートのガゼルと出会い、挨拶もそこそこに急ぐ。
 学院への道を急ぐ二人の耳に軽快な足音が飛び込んできた。
 同時に、「ちこくちこく~」という呟きも。
 曲がり角の向こうから聞こえてきた声に、若者はふと思った。
(ちょっとぶつかってみよう)
 と。
 甘酸っぱい出会いを期待して若者は意識を集中させた。接近する気配の速度を感知し、相手に合わせて調整する。
 ぶつかっても双方が怪我しないように衝撃を計算し、タイミングを計って角から飛び出した。
「あっと――」
 予想よりも硬い感触に、声は喉の奥で凍りついた。
 ぶつかったのは女生徒ではなく、男子生徒だった。片目を眼帯で隠している男はクラスメートだった。
 見慣れた顔に若者とガゼルは脱力感を覚えた。嬉々としてぶつかった反動で若者は頭を抱え、ガゼルが彼の分まで疑問をぶつけた。
「アルバート……何でンな台詞吐きながら走ってんだ」
「漫画を借りたら主人公がこんな感じで登校していたから、こうするのが流儀かと――」
「それ違うだろ……」
 学生生活が描かれているため手本にしたのだろうが、明らかに間違っている。立ち直った若者もガゼルに同調するように頷き、口を開いた。
「その通りだ」
 青い瞳がアルバートの面に向けられ、問い詰めるような光が宿る。罪人を追い詰めるかのように、若者はアルバートを指差した。
「何故パンをくわえないんだ!」
「朝が米だったらどうすればいい?」
「やんのかよ!?」
 真面目な顔で問い返したアルバートにガゼルが目を見開く。アルバートは常識から外れた人物として教室内でも話題になっている。彼の性格ならば、疑わずに、どこまでも忠実に実行しようとするに違いない。
 どう言ったものか頭をひねるガゼルにアルバートは真摯に問いかけてくる。
「教えてくれ。ガゼル」
 熱意に押されたガゼルは止めることも忘れ、仲良く考え込んだ。
「うーん……おにぎりをかじるとか?」
「口に生米を詰め込むんだ」
「炊けよ! 大体食べながら走ったら危ねえだろ!」
 友人の暴走を止めるどころか加速させる若者にガゼルは全力で叫び、腕時計を見て舌打ちした。
「……っと、いい加減急がねぇと遅刻するって!」
「そ、そうだった」
 アルバートと若者は顔を見合わせ、走り出す。ガゼルもすぐに後を追う。
「はあああ!」
「うおおおおー!」
(足はえーな)
 ガゼルも肉体の頑強さにはある程度自信があったが、若者についていくだけで精一杯だ。若者が住んでいる家は学校から遠く離れている。したがってガゼルより長い時間走っているはずだが、速度は衰えない。
 アルバートも鼻から息を噴き出し、汗を光らせ、髪を振り乱して走っている。
「……ん?」
 アルバートを見たガゼルは引っかかるものを感じた。先ほどまではなかった違和感が生じている。
 何かが足りない。
 違和感の原因に気づいたガゼルは思わず叫び声を上げた。
 アルバートの身から衣服が失われていく。
 いつの間にか綺麗に脱げている様は、まるで魔法のよう。
「何で走るだけで服が脱げるんだよ!?」
 学校に着く頃には、アルバートは一糸まとわぬ姿になっていた。

『服を脱ぎながら駆け抜けろ』

 ガゼルと若者は教室でアルバートを待っていた。
 遅刻こそしなかったものの、アルバートだけが校門の近くにいた教師に捕まったのである。
 さほど時間が経たないうちにアルバートは戻ってきた。制服を着た状態で。
「どうだったー?」
「指導された」
「そりゃそうだ」
 アルバートは、解せぬというように首を振る。
「この学院では、髪型、髪の色、ともに自由。“全裸で登校してはいけない”と校則に書いていなかったんだがな」
「わざわざ書かねえだけだろ」
 ガゼルは投げやりに答え、机に突っ伏した。体と精神が疲労しきっている。走り続けたせいもあるが、最大の原因はアルバートと若者である。
 友人が全裸になっても眉一筋動かさなかった若者は、朗らかに語りかけた。
「アルバートの前世って勇者だったのかもね」
「は?」
「そんな伝説があるんだよ」
 若者は『災い』を止めるため、情報を集めるべくたびたび図書室で本を漁っていた。その中には太古の英雄譚も含まれていた。この島には古代の遺跡があり、まだまだ謎が多い。一見ただのお伽話でも、島に隠された秘密を暗示しているかもしれない。そのため若者は内容を覚えていた。
「『その者、股間に一枚の葉のみを纏いて神の地に降り立ちぬ。右手にはタンス、左手にはテーブルを持ちて勇敢に戦えり』ってね」
 言葉通りの光景を思い浮かべたアルバートは力なくかぶりを振った。
「そんな勇者嫌だぞ」
「自転車の練習で全裸になれるお前なら余裕だろ」
「むっ……それとこれとは違う」
 反論するアルバートを、ガゼルは何も言えずに眺めていた。

『剥き出しの真実』

 紫紺の髪の持ち主は気だるげに溜息を吐いた。先ほどから何度も重い息を吐き出しているが、本人は全く意識していない。
 周りの景色も目に入らない。足取りも雲を踏むように頼りない。虚ろな目でふらふらと進んでいく少年は夢遊病者のようだった。
 彼の心を占めるのは人形のような造作の持ち主だ。
(こんな気分になったのは初めてだ)
 口数の少ない少女は様々なことを教えてくれた。
 今彼の心に立ちこめる霧も、彼女との出会いが無ければ生じなかっただろう。不快ではないが、胸の奥が疼くような感覚は彼をいたく戸惑わせていた。
 戦闘――否、殺し以外は何も知らなかった自分に新たな世界を見せた。
 普通の人間らしく生きるのは無理だと最初から諦め、うずくまっていた自分に、当たり前のように手を差し伸べた。
 通学路の風景など、今まで意識もしなかった事柄に関心が持てるようになり、感情が動くようになった。入学したばかりの頃はクラスメートと喋ることに抵抗があったが、次第に慣れたのも少女が仲間だと見なしてくれたのが大きい。
 衝動が風となって吹き荒れ、彼の心を軋ませていく。
「……一緒にいたい」
 名も知らぬ感情がかすれた声となってこぼれ落ちた。
 一度口に出してしまえば、望みはこの上なく単純だった。
 これからも友として過ごしたい。
(だが……)
 アルバートは瞳を曇らせて己の掌を見つめる。銃器を扱い慣れた手は丸みや柔らかさに欠ける、男のもの。
 先日ある質問を投げかけた時、彼は絶望した。
「女は好きか?」
 自分の感覚は他人と違うのかどうか確かめたくて、軽い気持ちで尋ねた。返ってきたのは熱のこもった言葉だった。
「うん! 大好き! すごく好き!」
「フツーそんなこと言う女いないぞ!?」
 目を輝かせて、断言した少女にアルバートは初めて隔絶を感じた。
 「女が大好きぃぃー!」という心からの叫びがエコーつきで繰り返され、気分が地の下まで沈み込んでいく。
(俺は、男だ)
 仮に自分と同じような人間が現れた時、好きな性別の相手の方と一緒にいる方が楽しいのではないか。
 一番の友となるには、「すごく好き!」と公言する性別でなければ不可能かもしれない。
(だとすれば、俺は……)
 彼の悩みは尽きなかった。
「あなたが悩んでいたことはわかったわ」
 冷やかな声に耳朶を打たれ、アルバートは我に返った。
 彼を見つめるのは琥珀色の瞳。薄い茶の髪は短く揃えられ、活動的な印象を与える。
 公安委員会の生徒を指導している狐狩ヨウコだ。
「それで服を着るのも忘れて、全裸で街を徘徊したと」
「……はい」
 アルバートは力なくうなだれた。シャワーを浴びている最中に少女のことを考えてしまったのがまずかった。己の体を見、性別についての葛藤が生じ、意識しないままシャワー室を出ていた。街を彷徨い、気づけば狐狩ヨウコに捕まり、問い詰められていた。
「これからは気をつけることね。学院全体の評判に関わるんだから」
「はい。……あの」
 反論の余地はない。アルバートは大人しく頷いたが、おずおずと口を開いた。
「何?」
「もう服を着ていいですか?」
 アルバートは全裸のまま取り調べを受けていた。拒否されることも覚悟したが、彼女はあっさり許可を与えた。
「今までスルーしていたのは――」
「若い男の子の裸が好きだからよ。私が」
 狐狩ヨウコはどこまでも冷静に宣言した。

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