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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

キャラクターについて 3

キャラクターについて 3

今回はハドラーについて。
このキャラクターのことが気になって『ダイの大冒険』を読もうと思ったので、私にとっては全ての始まりと言えるキャラ。
迷走時の情けなさも覚悟を決めた後のカッコよさも両方あっての彼です。
だから「漢! 武人!」と言われると「いや前半……」となりますし、「鼻水! パワーアップのおかげで大物ぶってるだけ!」と言われると「いや後半……」となります。
そう言いつつ過去の自分も鼻水ネタがしつこかったかもしれません。気を付けます……。
絶妙なバランスのキャラクターですね。



彼の人生を三つの時期に分けると地上を征服しようとした魔王時代、大魔王の力によって蘇り六大団長を率いる魔軍司令時代、魔族の体を捨て主人公達と戦うことのみを目的とした超魔生物時代になります。厳密にいえば超魔生物時代も離反前は魔軍司令ですが、改造前後で精神面が大きく変化したので分けます。
魔王の頃は魔軍司令時代より覇気が上。
魔軍司令時代は迷走が目立つ。
仮にも元魔王ともあろう御方がメガンテ食らいそうだからといって鼻水垂らすなよ。子供相手に焦りすぎ。
とはいえ、アバンを認めたり、ヒュンケルの闘志を称賛したり、この頃から真っ向勝負を好む気質を見せている。唐突に武人化したわけではありません。
カッコよくなったのは、改造で力を得たのが原因ではないでしょう。
力を与えられただけで大物ぶるのは魔軍司令時代に通った道です。
その姿勢のままだったらミストバーンの評価が変わることもなかった。
超魔化は激痛に苛まれ残された時間が少ないことを噛み締めることになったので、お手軽パワーアップとは到底呼べないんですよね。
それに、仮に寿命が縮まなかったとしても、覚悟を決めたハドラーなら大幅パワーアップにあぐらをかかず高みを目指したはず。
ミストバーンから深い尊敬を得たのは、そういった精神面での変化が原因でしょう。

魔軍司令時代について話します。
評価すべき点は、
・強力な元勇者を自分の手で始末しようとした
・実力が未知数のダイに対し強い部下を派遣し、倒されると即座に全軍を結集して叩こうとする
脅威を全力で潰そうとするのは素晴らしい。油断したせいでバーン様の計画も失敗し、滅ぶことになったわけですから。
しかし、後に自身の性格を「野望と保身しかなかった」と認めている通り、精神面の弱さが実力や判断力を曇らせている。
ヒュンケルやフレイザードになめられ、バーンやキルバーンの首切り発言にビビり、部下であるバランの方が遙かに強いため地位を奪われるんじゃないかと常に怯える日々。
追い詰められて焦った彼は卑怯な計略によって奇襲しますが、それも失敗。
下半身を吹っ飛ばされ血まみれになりながら、己の体を超魔生物へ改造することをザボエラに要求。
ここから文字通り変身は始まった。

改造中のハドラーとミストバーンの会話が良い。
生まれ持った魔族の体を捨て、怪物として生きることを決意するハドラー。
人間でない者が怪物になると言われても違いがあまり分かりませんが、人間が化物になるような重みがあるのでは。
改造が終わるまで時間稼ぎをしてほしいと頼むハドラーに対し、ミストバーンは承諾。この頃からミストバーンはハドラーに敬意を抱くようになったのでしょう。
体を捨てて強くなるのは、自らの体を持たぬミストにはできぬこと。
さらに、その体は「バーン様から与えられた不死身の肉体」。なおさら捨てるなんてできないはずのもの。
己と重なる部分もあるからこそ違いが際立ち、いっそう眩しく見えたのかもしれません。

ハドラーの方はこの時点ではミストバーンを信じ切れていません。彼の中でミストバーンへの認識が変わり、誠意や熱い魂を観測した瞬間を知りたい。
超魔生物となってから格好いい台詞が増えます。
ミストバーンに対し「今度はオレがおまえを助ける!」と告げたのは感慨深い。今までとは立場が逆転しています。同じ目線に立ったのは予想外でした。
縋って終わりじゃなくて恩を返そうとしている。
あのままだと成長速度の半端ないダイ達に追い詰められる可能性もあったので、しっかり助けになってます。改心しない悪役二人相手だと主人公補正の発動率が上がる。パッシブスキル『奇跡』『覚醒』『底力』の出番です。
「己の立場を可愛がっている男に真の勝利などない! ……これはおまえたちの師がオレにも遺してくれた教訓だッ!」
「容赦はせんっ! いかなる状況にも慢心せずに戦い抜くことがおまえたちへの礼儀というもの」
後半のハドラーの言動からアバンの影響の大きさを実感します。登場タイミングも使徒のごとく磨かれていくことに。

処刑されるかもしれない時に、誠意を見せてくれたミストバーンに感謝する台詞にジーンときた。
全体通してトップクラスに好きなシーンです。
この場面の良さは別のページで延々語ったので大幅にカット。
「お前にはその沈黙の仮面の下に流れる熱い魂を感じずにはいられん」
「おかげで最後に格好がついた……ありがとう!」
時間稼ぎを頼んだ時は内面を掴めていなかったのに、感じられるようになったのがすごい。
ちゃんと相手に伝えたのも素晴らしい。
最期の会話になるかもしれない状況で言うから心を込めていると感じられる。
ミストバーンもハドラーを心配している様子。敵側、特に魔王軍幹部同士での絆は珍しく、輝いている。
感謝と言えばザボエラに対してはどうなんだろう。
尽力した、そのために息子を喪ったと認識し、罰を軽減しましたね。
出世のためとはいえ敵を倒そうとしたのを罰するのは酷いんじゃないかと思ったものの、勝手に軍を動かすのは駄目と言われたらそうですねとしか言えない。気軽に処刑という言葉が飛び出す環境ですし。
以前は、ハドラーより強いバランもハドラーの顔を立てて動いてました。
全体の勝利を考えるならハドラーの個人的なこだわりは後回しにすべきですが、魔王軍自体バーン様のお遊びだから効率最優先ではない。まずはバーン様の方針から変えないとどうしようもない。

新たな部下親衛騎団を生み出し、彼らを従え大魔王に再び謁見。
「その時こそ再び“魔王”を名乗るがいい」のシーンは強烈。
魔王だった意地を捨てることで魔王としての風格が備わるというのも皮肉な話。
ザボエラを処刑するよう進言するアルビナスとの会話にクスっとくる。
ザボエラを最も評価したのはハドラーだったのかもしれない。頭脳や研究など戦力増強に関しては侮れないので、もう少し本音と建て前を使い分けていれば違う結果になったでしょう。

ハドラーは親衛騎団にダイの仲間達の相手をさせ、ダイとバランの二人を相手に戦おうとする。
激痛に苦しみ、吐血し、自分の命が長くないことを悟りながらも、全てを捨てて最大限に振り絞った自分の強さがどれほどなのか知りたいと語る。この姿をミストバーンに見せたらどんな反応をするか知りたい。
彼が死ねば親衛騎団も死ぬと詫びるハドラーに対し、ヒムが「ハドラー様のために死ねるのなら……粉々になってもオレは本望です!」と叫びながら涙を流すシーンは熱いです。
彼らは覚悟を決めた後のハドラーしか知りませんが、迷走中の姿を見たらどう思うんだろう。ショックを受けるけど、そんな状態から這い上がったことに尊敬し直すのでしょうか。

「さあ早く始めよう。オレには時間がない」も哀しい。
鎖でダイを捕縛→イオラを片手で連発→魔力を両掌に溜める所にダイがアバンストラッシュで突っ込んでくる→不敵な笑みを浮かべつつイオナズンで迎撃の一連の流れには痺れました。
ダイが重傷を負いブチ切れたバランに果敢に挑むハドラーですが、ボコボコにされ、頭を踏まれ、反撃するもかわされて右腕を折られ、最後まであがこうと必殺技を仕掛けても寸前で届かず、胸をぶち抜かれ体内の爆弾を引きずり出され……このへんは悲惨だ。
観戦中のミストバーンの動揺については今まで何度も語ったのでやっぱり省略。
改心しない悪役、冷酷な敵幹部とは思えない反応が面白い。

爆弾が体内に埋め込まれていたことを知り、愕然とするハドラー。
ハドラーの涙に動揺したミストバーンですが、忠誠のために二人を殺しに来ます。
「おまえも……おまえもバーン様と同じなのか!? オレを道具として始末しに来たのか!? おまえにとっても……オレはやはり駒にすぎなかったのかッ!?」
ミストバーンが殺しに来たことや、己の問いに対する返答にハドラーは衝撃を受ける。
元々彼の命はバーン様が救ったものであり、ミストバーンも復活させた時にバーン様のものとして扱っていました。
ハドラーもそれは認識しています。
バーン様が処分を望み、ミストバーンがそれに倣おうと、本来ならそこまで驚く事態じゃないはず。
一時は始末される寸前までいってましたし、ミストバーンに礼を述べる時は処刑されるかもしれないのに動揺していませんでした。
それなのにここで狼狽えたのは、使徒との決着を望んでバーンから了承を得たのに台無しになったからでしょう。
決着を優先するのを却下したならともかく、尊重するような態度を見せた上での展開なので。
次駄目だったら処刑するわやめるわ決着優先ねわかった存分にやれ爆弾仕込んでたから加減してるよって落差がジェットコースター。
命を捧げる気でいても雑な扱いされたら嫌に決まってる。
こっそり爆弾仕込んでたから強敵もろとも吹っ飛べと言われて頷けるわけない。
先ほどからバーン様の行いを非難しまくってるように聞こえますが、けして嫌いになったわけではありません。
むしろいっそう好きになりました。ラスボスとして素晴らしいぃ……!
ミストバーンの反応を楽しんでいる素振りなのが素敵です。
ハドラーへの惨い扱いを見ようと、辛い想いを味わおうと、絶対に己を裏切らないという確信がある。呻きながら称賛するしかない。
話を戻すと、助けてやったんだからどう扱おうが勝手、大人しく受け入れろというのは酷です。期待しているアピールで希望を持たせた上での仕打ちですから。
ハドラーの命はバーン様のものと認識しているミストバーンすら動揺していたんですよね。
部下の命は主のものという考えの持ち主で、味方を切り捨てることに慣れているはずの彼ですら狼狽えた。
最も譲れないものがああなったからあの反応になったものの、普通に戦えたなら、処刑されようと捨て駒として散ることを要求されようと受け入れたのではないでしょうか。
本人も謁見時に、使徒を倒すという望みが叶った後ならいかなる処分もかまわないとさえ思っていたと語りました。

衝撃を受けたのは、来たのがミストバーンだったからという理由も大きいのではないかと思いました。
注目したいのはミストバーンへの問いです。
相手は道具や駒じゃないと思っている可能性を感じたからそういう言い方をしたはず。
時間稼ぎを引き受けた時の返事でそう思ったのか、謁見前の反応か。他に絆を感じさせる出来事があったのか。
疎んでいた、信じ切れない状態からそこまで辿り着いた思考の過程が気になる。
応援してくれてる様子だった相手が殺しに来たら取り乱すよな。
一番ミストバーンの男気を感じたのは、このシーンの返答です。
ものすごく心配していたのに、生き延びてほしいと願ったのに、一切言い訳しない。
主君のためならば手を汚し、憎まれ役になることも厭わない。
相手が尊敬する戦士であり、己の魂を認めてくれた男でも!

彼はハドラーの問いにうつむき、一瞬の間の後に答える。
前置きをして、常々口にしてきた己の信念を告げる。
「大魔王様のお言葉はすべてに優先する」
口を開くまでの!
一コマの!
破壊力!
一連の流れが好きなのは謁見前ですが、最大瞬間風速を叩きだすのはこのコマかもしれません。

ハドラーはミストバーンにとっても駒に過ぎなかったと結論付けましたが、待ってくれ。
普通なら訊かれて「そうだ」「当たり前だろう」と即答して終わりです。ちょっと間をおいて信念を持ち出したことに心情がにじみまくりです。
気づいてくれよと叫びたいけど殺される側に実行犯の心を慮れと要求するのは都合がよすぎる。
観戦中の言動をハドラーは全然知らないからなあ。
責めなかっただけでもありがたい。
心身ともにボロボロのところに追い打ちかけるかのように始末しに来た相手にあの反応は物分かりいいというか、相当相手の心情を尊重してます。ふざけんなとキレても許される仕打ちです。
ミストは非難を浴びる覚悟で赴いたでしょうけど、幸い……いや、いっそ恨み言ぶつけてきた方がやりやすかったか?

主人公一行対大魔王の戦闘が始まり、全く敵わないのをハドラーが助ける。ダイ達の味方をしたわけではなく、自分以外の者に殺されたくなかっただけ。
対峙する二人の元へ駆けつけた親衛騎団だが、キルバーンとミストバーンに加勢を止められる。主の最期を見届けよというミストバーンの台詞にも哀しさを感じます。
処刑の刃が振り下ろされる瞬間ハドラーは目を見開き、白刃取り。
「あなたに二度殺されるのは御免こうむる! どうしても私の生命奪うというなら……この場であなたを倒すのみだっ!」
そして吐き出されるインパクト抜群の台詞。
「オレをなめるなァッ!! 大魔王ォッ!!」
覇気溢れていた時期を過ぎてから大きく化けるのは、いい意味で予想を裏切られた。
刃を向ける時も「あなた」と呼ぶことに感動した。
命を救われた恩義や仕えてきた積み重ねがあっての彼ですからね。
ミストバーンの反応も興味深い。
いつもなら「バーン様に命を救われたのだ、チャンスを得られただけでも感謝しろ」「目をかけていただき温情も賜ったのに刃を向ける恩知らずめ」と言いそうですが、そういうことを考えていない。さすがにあの扱いは酷いと思ったのでしょう。
とどめをさそうと走る彼をザボエラの魔力の縄が捕らえる。
彼の魔力だけで抑え込めるとは思えないので、あらかじめ制御装置か何かをつけていたのだと思います。
絶体絶命の窮地にブロックが主と入れ替わり、代わりに胸を貫かれ爆発した。

この後ザボエラがハドラーを馬鹿呼ばわりし、体内に爆弾があるのを知っていながら放置していたことを語るとミストバーンが怒ります。
「カスがっ! おまえごときにハドラーを卑下する資格はない…!」
敵になってもハドラーへの敬意は失っていません。
ザボエラからしたらバーンがつけた爆弾を勝手に外せるわけないのですが、わざわざ馬鹿にするから怒りを買う。
「バーン様のご意思に背くわけには参りませんでした」と答えるだけならミストバーンも引き下がったでしょう。
媚を売るつもりが逆効果になるのは全体通して言えますね。

大魔王から捨て駒にされ、かといってアバンを殺してしまったため味方することもできないハドラーは己の生きた証を見せるため、勇者達と戦うことを決意。
あっさり味方面して仲間にならなくてよかった。自分の行いを認識しています。
ダイが新必殺技を放ち勝利したかに見えますが、まだ彼は立ち上がる。
剣を折られ、自らの生命力で剣を作り出す。部下の敗北を知った彼は己の人生を振り返る。
ここで団長達が勝てなかったのは、指揮官の自分のせいだったと認めたのが好きです。
自分の駄目だったところを見なかったり魔王軍を丸ごと否定されたら「自分に原因があったとは考えないの?」「魔王軍にいなかったらここまで強くなれなかっただろ」と引っかかったでしょう。
親衛騎団が一致団結して生命をかけたことが彼が高みに立てた何よりの証。
「さぁいくぞっ! おまえたちの忠誠に……この一太刀で応える!」
銀色の髪が逆立ち、生命の剣を構える彼の背後には親衛騎士団の姿が。このコマは本当に格好いい。
必殺技を放とうとするダイは隙だらけなので阻止しようと思えば簡単にできるのですが、それをしない。
武人気取りではなく武人だと言えます。
「フッ! フハハハハッ! 無粋! どうせこの一太刀で燃え尽きる身! ならばその数秒己を高めるのに費やすのみだッ!」
ここまでの台詞が言えるキャラはそういない。

他にやることあったから仕方ないと分かっていてもミストバーンを問い詰めたくなりますね。
何でこの勇姿を見なかったの?
見ろよ。
観戦していたらめちゃくちゃ応援しそう。バーン様の役に立つという観点抜きで。
「我が全身全霊ッ! 敗れたりっ!」
負けたのにここまでかっこいいセリフを吐くのは反則だろう。
ダイの成長を褒める彼の満足そうな笑みがもう……。
最期に自分を倒したダイの手に触れたいというハドラーに対し、ダイもそれに応えようと手を差し伸べます。戦いの後の握手……スポーツかな?
爽やかだと思った瞬間死神の罠が発動し、二人を焼き尽くそうとします。ミストバーンの反応を見たかった。あと数秒だけ待ってほしかったと思いそう。

仲間が助けようとするも通じず、ポップが諦めそうになった時、ハドラーが一喝。
「最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ! このオレを……偽物を倒すために死んだ道化にしてくれるなッ!」
何度も戦った彼だからこそ言える台詞です。
落ちる炎を支えるだけで精一杯でもう駄目かと思われた時、倒れていたハドラーが立ち上がり、代わりに炎を支える。体はすでに黒い灰と化しつつあるのに。
「急げポップ! 骸が動いたのだ! もうけものと思えっ!」
全身が崩壊しながらも炎を支え続けるハドラー。彼を背に、上空へ向けて呪文を放とうとするポップ。
この構図は強烈。
メドローア放つ場面で一番好きなのはここだよ!

魔王と呼ばれ人間を家畜扱いしていた魔族が、人間少年一人のために涙を流す。
(……神よっ! 人間の神よっ! 魔族のオレがはじめて祈る……! もし本当におまえに人命を司る力があるのならこいつをっ…! この素晴らしい男だけは生かしてくれっ! オレのような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!! ……神よッ!!)
かつての号泣は自らの苦しみによるもの。今の涙は誰かを想うもの。違いが効く。
絶体絶命の彼らを救ったのは死んだはずのアバン。
「おまえたち人間の神というのも中々粋な奴のようだぞ……。オレの生命と引き換えに……オレがかつて奪った大切な者をおまえたちに返してくれた……そのうえ……」
(オレの死に場所を……この男の腕の中にしてくれるとは……な……!)
黒き灰と化し、風に散ってゆくハドラー。
アバンの復活については思うところもありますが、このシーンがあるから否定できない。
アバンの腕の中で死んでいくハドラーを見たら、ミストバーンはどんな反応をするのでしょう。
アバンの復活は腹立たしいと感じつつ、ハドラーが満足して逝ったことはよかったと思うかもしれない。

感動したシーンなのですが、ポップからの仲間認定は待ってほしいと思いました。
アバンを「殺した」件は、本人や周囲も責めるつもりはないのでいいでしょう。
問題は、人間を家畜扱いしたり、部下を簡単に切り捨てたりしたのをどう思っているのか。
覚悟を決めた後は、アバンや使徒達、実力と覚悟を備えた戦士といった「強い」人間については認めるようになったでしょうけど、まだ人間全体への慈しみに目覚めたわけではなかった。
人間の神に祈りを捧げる時にようやく、弱い者も含めた人間への見方、己の所業についての認識などが変わったのでしょう。己を「悪魔」と称したのですから。
そんな彼が、過去の己の残虐な行為について問われたり責められたりしたらどう返すのか気になります。
なかったことにはしないでしょうから向き合ってほしい。
仲間と認めるならその後にすべきでしょう。
もっと変化を見たかった……!
 
素晴らしい悪役であると同時に最高の好敵手だと思います。
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