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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ダイの大冒険感想 11-19

11巻から。

 ・パワーアップしたハドラーが……!
「今度はオレがおまえを助ける!」
カッコいい、震える……!
以前読んだ時はただ「ハドラー成長したなぁ」と思いましたが、よく考えると「ミストにとってこういう経験は珍しいんじゃないか?」と興奮せずにはいられない。
一緒に戦ったり協力したりしても、基本的に殺伐としてるでしょうから。
そもそもミストバーンを追い詰めるほどの敵や、助けられるような実力の持ち主が限られてる。
水から上がるハドラーを見つめるミストバーンは何を思っていたのやら。
・ハドラーの感謝
ハドラーとミストのコンビ好きにはたまらないシーン。
何度聞いても熱いわ。焼死させる気か。
感謝している、熱い魂を感じると言われて「ハ……ハドラー……」と呟くミストバーン、絶対心打たれてるだろ。
初めて嫌っていた能力を認め意味を与えてくれたのがバーン様なら、初めて魂を認め感謝してくれたのがハドラーではないでしょうか。
それなら尊敬する者達の中でも特別扱いなのも頷ける。
「……ありがとう!」と力強く感謝の言葉を述べるハドラーを見ると、終焉を思い出して辛くなる。
・牢にぶちこまれるザボエラ
昔は「出世のために生きがい奪おうとしたのは許せないだろうけど、早く敵を仕留めようとする行為を責めるのは……」と思いました。
今では、「勝手に行動されたら困るよな」と痛感するようになりました。
トイレで腰を下ろした瞬間いきなりウォシュレットが作動し、思わず叫び声を上げた経験によって。
「勝手に動くなじっとしてろ!」と言いたくなる気持ちがよーく分かった。
・エイミの恋愛
今思えば、膠着しかけていた状況を動かすための起爆剤だったのかもしれない。
でもやっぱり唐突。

12
・突っ走って返り討ちにされたノヴァ
この時点ですでに限界まで力を振り絞ってダイを助けるなど、勇者らしいところを見せてますね。

13
・酒の代わりを持ってこさせるバーン様
一番の忠臣である最強の幹部にそんなことさせなくても……ミストは喜んでするからいいか。
・リアクション
「はっ?」「あっ……あああ……!?」「ええっ!?」「えっ!?」など、ミストバーンの反応が光る。
キルバーンとコンビ組んで魔界のお笑いの道を進めばいいんじゃないかな。
・ハドラーの男泣き
動揺するミストと馬鹿にするキル。
何で長年親友やってんだ?
・天秤
ミストバーンがハドラーを殺しに行ったことに笑みを見せたバーン様は、内心どう思っていたんだろう。
部下が苦しむことくらい察していないはずがない。じゃあ止めるかというと別問題。
自分への忠誠心を証明する行動にご満悦だったんだろうか。
余裕の笑みがにくい。
天秤にかける相手がバーン様だと動きが早いとありますが、大抵の相手は天秤にかけるレベルまでいかないことを考えると、ハドラーがどれほど認められていたか窺える。

・絆の終焉
痛恨の一撃をかましてくる。
ミストが「バーン様が一番大事ッスけどハドラーもマジリスペクトしてるんでどうにかなりませんかね?」と言えるような軽い性格ならもっと楽だったろうな。
うだうだ言わずに切り捨てる覚悟があってこその魅力ですが。
ミストバーンにとって自分は駒にすぎなかったと衝撃を受け、身を震わせるハドラーですが、違う、違うんだ……!
ただの駒を侮辱されてあれほど怒るはずないでしょう。
ミスト本人が否定しないのについ否定したくなる。
伝えたいが、絶対に届かないこの想い。

離反後のハドラー視点では「大魔王への忠誠を何よりも優先するあいつにとっては、大魔王に刃を向けたオレはもはや駒どころか憎い敵だろうな」と思っている可能性すらあるんですよね。
ザボエラやヒムに対するミストバーンの台詞をハドラーが聞いたらどんな反応するんでしょう。
ただの駒ではないと気づく機会があったらなぁ。
観戦時の「く……黒の核晶を爆発させるのですか……?」という台詞を聞くだけでも印象がだいぶ変わりそうだ。
普通なら無言か「黒の核晶を爆発させるのですね」で片付けそうですから。
優先するものが違う以上、知ったからと言って手を取り合うわけにはいきませんが、距離は保ちつつ敬意を払い合う関係に……夢を見すぎました。
そんな奇跡が起こるわけないだろ!
つい都合のいい展開を望んでしまいますが、叶うはずもない。

命を奪われかけたハドラーに無茶な要求をしてると自分でも思います。
一方的に関係を打ち切った相手の心に打ち切られた側が気づいてくれなんて、公平な目で見なければと思いつつガッツリ贔屓してますね。
ミストにも要求するなら「違うって言えよ! 伝わらないだろ!」でしょうか。
しかしあの状況で内心を言ったら言ったで「そんなこと言うならやめろよ」「殺そうとしてるくせに調子いいこと言うな」と、言い訳くささが漂う。
大体、「バーン様のために“仕方なく”」なんて台詞を口にするのは本人が許せないでしょう。
結論……どうしようもない。
影の男というわりにペラペラ喋ってバーン様やキルとは普通に話し、ヒュンケルには処刑の時に執着見せて、ザボエラには内心を隠そうともせずぶちまけるのに、尊敬するようになったハドラーに対しては寡黙だったからなぁ。
核晶爆破前に永遠に名前を忘れない的なことを言いますが、バランとセット&「バーン様が一目置かれた」という言い回し&爆発寸前なので、ハドラーにどこまで伝わってるのかあやしいものです。
「バーン様に刃を向けようと、命を落とした後だろうと、ずっと敬意を抱き続ける」とは夢にも思わないだろうな、ハドラーは。
ハドラーからの評価は「底の知れない奴」から「熱い魂を感じる相手」に変化したわけですが、最終的にはどうなったんでしょう。
・封印解除ミストバーン降臨
この時も脚は見せない。

14
・素顔の方がカッコいいとのことですが……
普段の姿も負けず劣らずカッコいいのに。
このイケメンが目に入らぬかー!
……言ってみたかっただけです。
こういうのは個人の好みなので押し付けるべきじゃないですし。
本人は素顔の方が圧倒的にカッコいいと断言するだろうな。
偉大なる主の素顔と自分の顔を比較すれば、答えは決まっている。
傍から見てると自分の素顔を超カッコいいと即座に断言するナルシストになりますね、これ。
・太陽について語るバーン様
このシーンは真大魔王の姿でも余裕で脳内再生可能。
・ハドラーの復活
ハドラーが生きていたことを知ってミストバーンはどう思ったか。
また手を下すことにならなくてよかったな。
ヒムはミストバーンのことをさんづけで呼んでるんですよね。ある程度認めてたんだろうな、この時点では。
・ハドラーの口調
刃を向けながらも丁重な口調なのがいい。
バーン様のために働く気満々だったところ一方的に処分されそうになったのに、相手への敬意を感じさせます。
生きがいを奪おうとしたのは大魔王ですが、生きがいを見つけることができたのは復活させてもらったからですしね。
刃を向けても与えられたものは忘れずにいるので、好感が持てます。
・ザボエラに怒るミストバーン
バーン様を殺そうとした時点でただの敵扱いしてもおかしくないのに、この態度。
ハドラーに見てほしかった。

15
・惜しい?
クロコダインとヒュンケルに対して「おまえたちほどの戦士はやはり惜しい」と言うミストバーン。
ヒュンケルはいいとして、チウとクロコダインを同列に扱い馬鹿にしたのはどこのどいつだ。
・「竜の騎士がいたからこそ、それに対抗して悪の力がここまで高まったのかもしれない」
思い至るのが遅くないですか?
・「おまえは私の物だっ!」
他に言い方は無いんですか?
元の鞘に戻るという表現は夫婦やカップルに使うイメージがあるのですが、それ以外でも使うのか。
しれっと肩を触るなよ、何この馴れ馴れしさ。
ひょっとしてコミュニケーションが苦手で距離感を掴めず、親しくなったと舞い上がって近づきすぎてしまい相手から引かれるタイプ……ごふっ!
これ以上考えると汗と暗黒闘気が噴き出てくる。さすが魔王軍幹部、心を正確に刺し貫いてくる……。
こうしてみると執着が窺えますね。
・「なんたるバカだ」
寄生獣のミギーを連想しました。シリアスなキャラがこういうこと言うと噴く。
けっこうくだけた口調になることがありますよね。
・「本当に残念だが~」
以前は壊れた玩具とか言ってあっさりポイ捨てしたのに随分態度違うな。
ハドラーみたいに劇的に変化したなら理解できますが、考えを変えるようなきっかけってあったか?

16
・この頃からミストバーンの脛が見えてくる
「あっ、やべっ」みたいな仕草で口を押さえるミストバーンが笑える。
・この巻のミストバーンにどうしても言いたいこと
何でハドラーの決闘見なかったんだよ!
尊敬する戦士の最大最後の見せ場なのに!
手が離せなかったのはわかるけど!
ザボエラに任せるならもっと早く戻れよ!
……暴言をぶつけそうなのでこの辺で。
もし見たら「ハドラー……!」「ハ……ハドラー」と言いまくっただろうな。

17
・ハドラーの最期を躊躇なく穢そうとするキルバーン
何で長年親友やってるの?
ミストバーンが見ていたら「握手するまでは待ってやっても……」と思うだろうな。
本当に、何故見てないんだ。

18
・今回のミストバーン
クルッと回ったりたわけと言われて怯えたり、いちいちコミカル。
ザボエラには辛辣。
・「自分は一切傷つかず~」という理想
完成形はミストの体質そのものじゃないか?
そう思えば、ミストがザボエラを嫌うのも納得です。
嫌でたまらない体質を理想としているわけですから。
ザボエラがミストの正体を知ったらどうなるか想像がつきます。
内心馬鹿にしつつ「おだてて心証良くしよう」と企んで褒めるも逆効果、見事な煽りと化して火にガソリンぶちまける、に一票。
「自分は一切傷つかず~」が貶されるのは、あくまで「自分が無事なら味方すらどうなってもいい」というザボエラの姿勢が露骨だからでしょうね。
魔王軍の勝利のために様々な行動を取り危険を冒す者が、自分含む味方の被害を減らそうとして言うならもっと別の反応だったでしょう。

19
・バーン様の敬意
強者には敬意を払う、ハドラーやバランに対する敬意は変わらんと言ってますが、あの扱いを見る限りちょっと……いやかなりあやしいものです。
バランやハドラーをちゃんと扱っていれば、「大魔王なら本当によくしてくれるだろうに、それでも断るなんて」とダイの答えがより重くなったかもしれない。
これまでの調子だと「部下に爆弾埋め込んだり死神派遣する男から厚遇するって言われても断るに決まってるだろ」と思ってしまう。
「人間が迫害するとしてもおまえの仕打ちよりはマシ」などと言わず、真っ直ぐに答えたダイが眩しい。
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