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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ダイの大冒険感想 20・21

20
・ミストバーンの服
斬られても再生します。
昔は「便利だなー」程度で深く考えませんでしたが、今考えれば当たり前です。
ダメージ受けないのでいい気になって攻撃くらいまくって半裸になりかねない。
……と思いましたが、暗黒闘気で隠せるか。モザイク要らずだ。
・苦鳴
よかった……。
ミストバーンが攻撃を受けた時の声が「ぐはあっ!」で本当によかった……!
これで「ひいいぃぃー!」「フォオーゥ!」みたいな面白い声だったら致命的だった。
・「いたぶるのは気が引ける」
それは違うんじゃないでしょうか。
いたずらに苦痛を長引かせるのではなく、普通に攻撃してなかなか倒せないだけですから、引け目を感じる必要は全くないと思います。
それはそうとして、いたぶられるミストバーンは見たいです。
痛めつけられるだけでなく立ち上がるところまでセットで。
ヒムに攻撃されて弱っていくミストバーンは、竜魔人ダイに殴られ続けるバーン様と同じくらい好きです。
普通なら心が折れるような状況で立ち上がり戦うからこそ、強大さを感じられる。
ダイはどうかというと、いくら内面が大人びていても、外見が少年かつとてもいい子なのでズタボロにされると痛々しい印象になる。
反面、バーン様やミストバーンは体格がしっかりしていて冷酷な悪役なのであまり心が痛まない。
ただ、ミストバーンは苦痛の表情がわかりにくいのが惜しい。

・「あんただけはハドラー様を評価してくれているように思えた」
評価しているどころの話じゃない。
ここで二度、ハドラー呼びが来るんですよね。
「笑わせるなっ! 人形風情がハドラーの生まれ変わりのような顔をするのはっ……! 身の程を知らぬにも限度があるっ……!」
熱い。
めっちゃ熱い。
このシーンは対比が効いてどちらも魅力的に思える。
ハドラーを尊敬するゆえに受け継いだと思いたいヒムと、尊敬するからこそ認めるわけにはいかないミスト。
どちらも株を上げるように描かれてるから引き込まれます。
ただ、ヒムを人形呼ばわりするのは……。

・「ミストバーンの正体を見たいと思うのは指導を受けた個人的感情かもしれない」
「こういう描写がもっとあればなぁ」と思いました。
己の所業を悔やみ正義の道を進もうとするあまり、否定しなくてもいい部分まで丸ごと否定して無かったことにしているように感じられたので。
・厳しい罰
罰を受けると言ってますが、どんな?
反省文を書かされる?
魔炎気で焼き土下座?
忠誠心溢れるミストが許可無しで晒すのはよほどの事態ということくらい、バーン様はわかってるはず。
そこまで酷い仕打ちはしないでしょう、多分。
・呼び捨て
ポップが一時退場したあたりからミストバーンはバーン様を呼び捨てにする。わざわざそうする必要が感じられない状況で。
おい。
罰を受けるならこちらだろ。
・キルバーンとの友情について
「妙に気が合った」「奇妙な友情」「我々の仲も決して偽りではない……!」とまで言ってしまうミストバーン。
キルバーンの方はどうなんだろう。
ミストは友情を偽りではないと信じてますが、相手にとってはどうだったのかわからない。

・寄生虫呼ばわりするヒム
毎回「ちょっ……」となります。
よりによってハドラーから様々なものを受け継いだヒムが言うのがダメージを増大させる。
封印解除ミストバーンに腹を殴られたラーハルトの気分が味わえますね。
ハドラーへの敬意は共通しているのに、他の部分はことごとく反発しあうのは何故なんだ。
ミストはもちろんヒムも好きなだけに、どうにかならないかと思ってしまう。
真っ向勝負を好むさっぱりした気性のヒムにとって、ザボエラの進化系みたいな戦い方をする相手は受け入れがたいのはわかります。わかりますが、寄生虫呼ばわりはやめてあげてください。
地味に寄生虫発言以外も酷い。
「てめえの強さじゃねえくせにいばりくさりやがって!」
借り物だということは自覚してますから、それは違うんじゃないか。
自分のものみたいに振る舞っていないと秘密に気づかれる恐れがあります。
それに、魔界最強の男の体を借りておきながら謙虚な態度を取られても持ち主に失礼だ。

ミストもミストだ、ヒムを人形だからと否定するのはやめろ。
ハドラーの生命を受け継いだと認めたくないのはわかりますし、その姿勢は熱くて好ましい。
ですが、生まれつきの体質に色々言われる苦痛はわかってるはずなんだから、そんな言い方するなよ……。
人形呼ばわりにはツッコまずにはいられない。
ズッ友宣言した相手の正体が人形で、全く気付いてないんですから。
腹話術師の持ってる人形に延々話しかけてきた状態ですから、人形だと馬鹿にするとブーメランが脳天貫通するレベルで跳ね返ってきます。

話を戻して、ヒムがあまりにも貶すと「尊敬する主のハドラーはその『寄生虫ヤロー』の魂を認めて感謝したんですが……」と言いたくなる。
一皮剥けたハドラーは「殺されかけたから感謝の言葉は撤回するわ」とか「正体知る前に魂認めたのは無かったことに」とか言い出す男じゃないでしょうし。
それとも、一番ハドラーに似ていて色々受け継いだヒムが寄生虫認定=ハドラーも寄生虫と見なすということか?
……だとしたらあんまりすぎる。
想像すると目の前が真っ暗に……お客様の中にハドラーはいらっしゃいませんかー!?
ハドラーは侮蔑することはないと思いたい。
ミストに対して失望を露にする光景は、私には耐えられそうにない。

・「まだまだ働かねばならん」
何千年も仕えてきて戦い続けてなおも働こうとする勤労精神には本当に頭が下がる。
ここまでいくと、ミストにとっての世界とはバーン様と言えるのかもしれない。
・目つき
ミスト本体の目つきが悪いのは、白面の者みたいに見上げているからでしょうか。
・「バーン様には『私』が必要だった」ではなく「『私の能力』が必要だった」
確かに最大の評価ポイントは全盛期の肉体を保管かつ有効利用できる能力でしょうけど、本人の人格も必要としていると思います。
似たような力があったところで、「機が巡ってくれば体を持ち逃げしよう」と考えるような性格だったら任せられません。
そこまでいかずとも、「借り物の力も俺のもの!」と調子に乗るタイプなら大事な体を雑に扱いそうですし。

21
・「ここまでになるッ!」の楽しそうな笑顔
バーン様やキルバーンがいるから目立ちませんが、この人も大概ドSです。
ミストバーンの時と違って笑顔ばかりなので、数々のシーンをこの姿で見てみたくなる。
基本的に残酷なミストの印象が薄れがちなのは、ハドラーへの情があるからでしょうね。
残酷な部分にしても、ストレートに罵倒したりなぶり殺そうとしたりするので、ひねりをきかせるバーン様、ネチネチ追い詰めるキルバーンに比べるとインパクト弱い。
「これが魔界のポッキーゲームだ……!」とか言いながら敵の背骨をポキッと折るくらいじゃないとインパクト不足かもしれない。

・ミストの最期
※やたらと長い上に批判的です。
宿命の終焉から後の真大魔王戦は次巻の方にまとめるので、「ミストの最期に不満は無い」という方、「『わたしのかんがえたやみのしていかんけい』論を展開されても困る」という方は読まないことをお勧めします。



数年前と同じく引っかかります。
冷血で残酷な改心の余地ゼロの悪役なので、しっかりぶちのめされて倒されなくちゃ困る。
ただ、冷酷ながら熱いところがあり忠誠心やハドラーに対する敬意で散々魅せてくれたのは何だったんだと言いたくなるやられっぷりに、最後の最後でずっこけたくなる。
尺が足りなくなるのでたっぷり描いてくれとは言えませんが、「フハハガシッジュッウギャアアヒュンケル~!」の見事なコンボに余韻が十割持っていかれる。
まず鍛え強くなる者への敬意はどうした。
ただ、この点に関しては……必死で強くなった戦士に対するものとは思えない言動は、まだ理解できる。
あれほど尊敬しているハドラーに道具なのかと訊かれた時ですら否定しなかったんですから、バーン様以外の誰に対してもそう言うでしょう。
「ヒュンケルが相手なら『バーン様にとっての自分みたいな存在』という意味だ、きっと」とある程度前向きに解釈できます。
問題は高笑いと断末魔だ。
勝利が確定したわけじゃない状況で何であんな浮かれてるの?
信頼されて預けられた体を操るんじゃなくて、寄生虫と言われながらも主のために戦うんだから、ノリノリじゃなくて淡々と戦えばいいのに。
憑依キャラにありがちな「我が体は不滅なのだ! 借り物の力も俺の物! この素敵体質で無双するぜフハハハハー!」な性格じゃないところに好感が持てるのに、あの瞬間一気にやられ役の小悪党感が漂い出した気がする。
最期に名前を叫ぶのも「始末しようと思った事も何度かあったが生かしておいてよかった、最後の最後で役に立った」という台詞からは違和感があります。
「できる限り殺すわけにはいかん、何が何でも確保しなければ」ではなく「結果的に生き延びたが死んでもかまわん」程度のこだわりでやってきたのに、人が変わったようにはしゃぐか?
ポイ捨てしたり危ない発言で執着見せたりそこまでこだわってなさそうだったり叫んだり執着具合がよくわからない。
理想の器にしては扱い雑というか中途半端じゃないすか、ミストさん。

ミストの執着度や態度が曖昧で宿命の対決感が伝わりにくい。
ならば、ヒュンケルの方はどうか。
選ぶのが自分だと察したのはつながりがあると言えますし、道具発言に思うところがあるようでしたが、闇の師に関してどう思っていたんでしょうか。
光と正義の道を進もうとしていることや仲間とアバンの存在が大きいこと、闇の師弟関係をひたすら否定しようとしているイメージしかありませんでしたが、実は認めてほしかったのか?
「悪しき過去の清算」以外の感情が色々描かれていれば違ったかもしれない。

というか、清算や宿命云々が引っかかるのは、ミストバーンが闇の道の出発点ではないからですね。
ミストとの出会いでアバンや人間への復讐を行ったのなら納得できますが、元々ヒュンケルが自らの意思で決めたわけで……出会ったのはアバンに返り討ちにされた後なので、すでに道を進んでいる最中。
「国を滅ぼすレベルまで発想や憎悪が飛躍したのは闇の師の影響」という可能性も考えましたが、その頃はおそらく無口。
説得ではなく洗脳に近いことをしたのではないかと考えても、女は殺さないという思想があるあたり本人の意思はしっかり保たれています。
闇の技によって被害が増大したと言うならその通りですが、それで力や技そのものを責めるのもなぁ。
ダイとバランみたいに、同じ竜の騎士の力でも使いよう……本人の意思によって全然違う結果を生みますし。
ミストバーンは人間を虫けら扱いして殺そうとする敵なので、倒そうとするのは当たり前なんですが、けじめをつける対象にするにはズレてる気がする。
単に仲間を守るためと言うなら何の疑問も湧かなかったでしょう。
要するに、「ミストとの出会いによって闇の道を歩み始めた。憎悪に染まった日々はここから始まった……!」なら、清算や宿命云々に激しく燃えたと思います。

『復讐に燃えていた頃もアバンへの感謝があったように、光の道を歩むようになってからも闇の師に対する感謝はあった。
過去の所業を悔やんでいるため頑なに否定したが、相手の存在の大きさの裏返しであり、誰よりも理解していた。
互いに敬意を抱いていたものの、ミストは特殊な体質と主への忠誠心からゆがんだ形で表れ、ヒュンケルは罪の意識や不器用な性格から表に出せない。
そのため、方向が食い違ってはいたが、絆と呼べるだけの感情が流れていた』
こんな感じなら、ストレートに認め合う光の師弟関係と対比できて燃えたかもしれない。

読み返して新しく浮かんだ考えは以下の通り。
・「ウギャアア」は分身のシャドーと対応させた可能性が
・器の力は借り物だと自覚しているミストが自分の物と言うのは、ある意味特別扱い?
・ヒュンケルを自分の物だと思いすぎて同一視しているのかもしれない
→他者ではなく自分の努力と見なしてしまい、敬意の対象になりにくい
→バーン様を自分が裏切ったように感じてしまい、なおさら許せない
→態度がブレるのも己と相手の境界が曖昧だから?
これでヒュンケルへの態度が説明つくといいな。

理想の器の中で死ぬのは「らしい」最期ですから、せめてテンション低めなら……もう少し落ち着いていれば……!
静かに名前を呟くだけでだいぶ印象変わるだろうな。
「ぐああぁぁっ……!! ……ヒュンケル……!」くらいのテンションならしんみりしたかもしれない。
というか、ヒュンケルの不死身っぷりを何度も目撃しているのに無警戒で魂砕きにかかってあっさり返り討ちに遭ったのは迂闊としか言いようがない。
尺の都合や相性の悪さがあるとはいえ、もう少し粘れよ。

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