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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ダイ大感想修正版 1

ダイ大感想修正版 1

サイトに掲載していた感想を移すついでに原作を最初から読み返して、加筆・修正することにしました。
勢いのままに書いたのが一回目の感想で、それを修正したのが二回目。
ブログを開設して三回目、今回で四回目になります。
そのため、初期の感想と現在の感想が入り乱れていたり、すでにブログにある方の内容と重なる部分があります。

全体を通して安定感があり、読みやすいです。
最初の予定ではバラン戦の直後大魔王との決戦だったらしいですが、人気があったため延びることが決定。打ち切り引き伸ばしの多いジャンプにおいて、延長しながらもストーリーが大幅に破綻することなく完結したという点で評価が上がります。



1巻

伏線がたくさん張り巡らされているので驚く。

・主人公 ダイ
結末を知った上で読むと見ているのが辛くなる。無邪気さがもはや痛々しい。
この頃から身体能力高いですね。
ブラスの教育方針はちょっとひどい気もする。
なにも杖でぶつこたないだろ。
勇者になりたいというダイの意思を無視しないでほしい。
魔法使いになるよう強制して嫌いになったら元も子もないでしょう。

ゴメちゃんは美味しそう。ゼリーみたい。
ミスト本体も食欲をそそられますが、ゴメちゃんもいいなあ。
ダイ大で「美味しそうなキャラ」選手権を開催したらこの二名は上位を狙えるのでは?
 
・でろりん達の悪行
魔物を退治しまくって金を稼ぐのはドラクエの勇者らしいと言えるんですが、実際に描かれると洒落にならない。
大人しい魔物をいびり倒して人々に崇められて、いざとなったら皆殺しにする気満々。最初からダイに剣を向けようとするでろりんを制したのも手間を省くため。
魔物を虐殺してダイにも呪文をくらわせて……脳内のバーン様が「人間は最低だぞ」って言ってる!
勇者を名乗る人間がこんなので、よく人類のために戦う気になったな……。
魔王よりゆだねられた魔法の筒はどんな状況で渡されたんだろう。
素直に己が間違っていたことを認められるロモス王、いい人だな。

・レオナとの出会い
お互い印象悪かったんだな。レオナと呼ぶ印象が強いので、姫呼びが新鮮。
この頃のダイは魔法が使えなくて悩んでたんですね。
あのダイも自分には才能が無いと思っていた。
何かをもっと真剣にやっておけばよかったと願うのはよくあることですが、自分ではなくて誰かのためにそう思えるのがいいところ。
バロンとテムジンがなあ……。ニセ勇者の次はこんな連中かよ。
レオナがいたからよかったものの、ダイの人間に対する印象が最低になってもおかしくなかった。
キラーマシーンは魔王が勇者を殺すために作り上げた。
これもハドラー絡みなの?

・魔王ハドラー
魔王の格好したハドラーを見るだけで笑ってしまう。
色々あったし色々起こるんですよね。なあハドラー。
魔王の邪悪な意志によって魔物が狂暴化するんですが、どんな仕組みなんだろう。
匂いとか?

・アバンとポップ登場
世界の危機を救うため、厳しい修行に身を投じるダイ。
この頃からすでに人のために戦おうとしている。
正体が正体ですから素質に恵まれていますが、苦労も努力もせずに強くなったわけではないんですよね。
そして、ハドラーが現れる!
会いたかったぞハドラァァ!
雷と共に降り立つ演出は、ミストバーンを助けに来た時もそうですね。
ハドラーのイオラを片手で潰すアバンも、後にハドラーがカイザーフェニックスを握り潰すシーンとそっくり。これも重ねてよいのでしょうか?
人間を家畜呼ばわりする男が、後に人間の少年のために涙することを思うと……。
数百倍の人間の命を奪ったとのことですが、事実なんでしょうか。

・大魔王バーン
名前が出ました。
「大魔王の片腕として」……騙されてるよハドラー。
重要な部下アピールしておいてあれだもんなあ。
そして出ました名台詞。
世界の半分をやろう!
昔も今も部下になれと誘うということは、高く評価してる?
本人は「勇者を屈服させた」という事実に悦に浸るつもりでも、意識していないところで認めていたのか?
大魔王の使い魔とは痛いところつかれましたね。ラノベのタイトルでありそう。
本人も気にしていたんだろうな。

・気質の片鱗
「死にたくなければひっこんでおれ!」
これは虫けら程度にしか見ていない台詞だとしても、以下の台詞は武人の気質の表れとみてもいいと思います。
「みくびっておったわ。さすが勇者アバンよ!」
弟子との別れの挨拶を待ってやるあたりも当てはまるかもしれない。

アバンのメガンテが素晴らしいだけに、「実は生きてて修行してました」を考えると複雑な心境です。ダイやポップがアバンを思い浮かべるたびに「生きてます」と言いたくなる。
幼い頃ハドラー撃退まで読んだことがあったのですが、「いきなり中ボスっぽい奴やっつけていいのかよ!?」と子供心にインフレを危惧した覚えがあります。「こんな初期にやられるなんて大丈夫か?」とハドラーを心配したことも。
即座にヒヨコのうちに叩き潰そうとした点は評価されるべきです。

・蘇生と再生
魔族を蘇生させるバーン様の魔力は桁が違う。両腕を斬り飛ばされたハドラーは苦痛に顔をゆがめながら徐々に再生してますが、バーン様は後に瞬時に再生しています。
「余はおまえに全幅の信頼を置いておる」
「世界征服の夢をかなえるがよい」
黒の核晶を埋め込んだことを考えると、これらの言葉は遊び半分だったことがわかります。それくらい非情でなければ大魔王などやっていられないでしょうけど。

2巻

・マァム、クロコダイン登場
ダイとレオナだけでなく、ポップとマァムも険悪だったんですね。
最初から「よろしくお願いします」「仲良くしよう」だと盛り上がりに欠けるからな。
男手が少ないから、村を守るために危険なことをせざるを得ない。
彼女も苦労しているんですよね……。
サイトの感想や語りで厳しいこと言って申し訳ありませんでした。

後にミストバーンから忠誠心について言及されたクロコダインですが、武人ならば怠けず上司のために力を尽くすべきでは?
いざ気合の入った相手が現れ不覚を取れば荒れるわ焦るわ……この時点では武人には程遠い。
ダイの力あってのハドラー撃退だったのに、威張るポップにあちゃーとなります。
しかもダイを置いて逃げる。
あの程度の反応で済ませるなんてダイは本当に寛容だな。人間できすぎィ!
朝日とダイの姿が重なったため隙が生じて傷を負い撤退しますが、ここから「ダイは太陽」発言に繋がるのでしょう。
……鬼眼王の最期と似ていますね。

・ザボエラ登場
よっしゃーザボエラだー!
他の軍団長に馬鹿にされると言ってクロコダインを唆すけど、そこまで恐れることか?
情けないと言ったフレイザードにしても、やられ方からダイの力量を見抜いて評価を改めますし、そんなに悪し様に言われはしないでしょう。

魔弾銃を渡されて泣いてるマァムが可愛い。村の皆を守りたかっただけなんですよね。
厳しいこと言ってごめんなさい。
正義なき力は無力、力なき正義も無力。
拒絶するマァムに使い方が大事と教えますが、そう言っておきながら光の力=善・正義、闇の力=悪みたいな扱いはおかしいんじゃないか?
マァムからアバンの話を聞いて、苦手な魔法を鍛えようとするダイ。向上心高い。
紋章に頼らなくても呪文を使えるように頑張ってる。
素質に恵まれていても、開花したのは一生懸命だからでしょう。

・奇跡
他人を見捨てて自分だけ逃げないロモス王はいい人ですが、王族だからこそ逃げねばならない時もあるのでは。
といっても、逆襲に転じる果断さ等が備わっていない以上、下手に逃げても意味ないか。留まる方がロモス王の強みを発揮できるでしょうし。
「戦うのじゃ! 最後の最後まで希望を捨てずに……! 神は逃げだした者に奇蹟を与えはせんぞ!」
いい台詞です。
だからこそ、簡単に奇跡が起こるとこの台詞の重みも減ってしまいます。

・クロコダインとの再戦
子供は親に逆らえないというザボエラの言葉は、ザムザの最期と合わせて考えるといっそう残酷。
ザムザに見せたくない、聞かせたくない戦いですね……。
お、ハドラーの入浴シーン。
ザボエラを最も狡猾で残酷って言うけど、後に登場するキルバーンの方が圧倒的に上ですよね。
家族を人質に取られてぼろぼろ涙を零すダイにこっちも泣きそう。
手出しできないダイにあの言いよう。ザムザがこの場にいなくてよかったなほんと。

この戦い一番の見どころは魔法使いまぞっほの台詞。
「勇者とは勇気ある者ッ! そして、真の勇気とは打算無きものっ!」
彼の言葉がなければポップは逃げたままだったでしょう。
震えながら必死で勇気を振り絞って立ち向かう姿に胸が熱くなります。
尻尾でビンタされて悶絶してますが、最終決戦では真大魔王の拳を顔面に入れられても立ち上がって反撃するんですよね。いくら真大魔王が弱ってたとはいえ、肉体の頑強さは戦士に遠く及ばないはずなのにしぶとすぎる。少年漫画らしいと言えばそれまでですが。

戦闘後、照れるダイが可愛らしい。照れるな照れるな。
「おれが勇者だっていうならみんなが勇者だよ……!」
ノヴァに語る勇者についての考えが、この時すでにあったのか。
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