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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ミストとハドラー諸々

ハドラーとミストバーン周辺の話を読み直して思ったことをつらつらと。
内容が偏っています。
以前述べた内容も含まれてます。
前言ったと分かっていても言いたくなるんですよ……!

・彼の命
ハドラーを復活させた時の、生死を選ぶ権利はないと告げるミストバーンは冷酷。
初期は不気味で冷徹そうだと思わせておきながら、次第に感情的なキャラだと明らかになっていくんですよね……。
ここではハドラーの命や生死を気にかけているようには見えない。
仮に復活させられずに命を落としても、動揺するとは思えない。
露骨に駒や道具扱いしています。

・頼み
ザボエラも時間稼ぎを頼んだ場にいて、ハドラーやミストバーンの言葉を聞いているんですよね。
「バーン様の最も信頼厚き家臣」という台詞に疑問を抱かなかったんだろうか。
超魔生物になると聞いて驚くミストバーンの目の光が大きい。
封印解除ミストバーンやミストマァムなど、人型の表情で見てみたい。目を見開き口を開けてるんだろうか。
付き合いが長くてミストの性格を把握している キルバーンは、今回の行動を「人情家」「温情をかけた」と解釈しました。
ザボエラがそこまで察するのは難しいでしょうけど、何のためにわざわざ引き受けたのか考えていれば、ハドラーを侮辱する真似はしなかったかもしれない。

ミストバーンが時間稼ぎを引き受けたように、ハドラーがミストバーンの頼みを聞くパターンも見たかった……と願いつつ、「『今度はオレがおまえを助ける!』があるじゃないか!」とも思う。
ハドラーがミストバーンの行動について「助けられた」と認識しているだけでも嬉しい。

・仲間
「今度はオレがおまえを助ける!」って、仲間みたいな台詞ですよね。
ザボエラに仲間と呼ばれた時は冷めた反応だったミストバーンですが、覚悟完了したハドラーから仲間認定されたら冷たく切り捨てはしないと思います。

・誠意
時間稼ぎを頼んだ時点では相手を信じられるかどうか分からなかったハドラーが、誠意を感じ取って、魂を認めて、感謝を告げるのが本当に熱いんですよ。
ミストバーンだけでなくハドラーの方もある程度相手を理解していたんだな。
熱い魂と発言した本人も熱い。
何この熱い魂の協奏曲。

・涙
ハドラーの涙に目の光が小さくなっているミストバーン。
人型ならばどんな表情しているか、ものすごく見たかった。
……といっても、表情の分かりにくい闇の衣だからこそ、心情が強く伝わるのかもしれない。
男泣きを見た時や決別直前の表情がとても印象的ですから。
「封印解除ミストバーンやミストマァムで見たかった……!」と思いつつ、「闇の衣だからいいんだ……!」とも思います。
ミストバーンが血も涙もない体質なのが残念でならない。
泣ける体なら、もしかしたらハドラー関連で男泣きしそうになったかもしれない。

・執心
執心という言葉に何となく「悪い影響をもたらすこだわり」というイメージを抱いていたのですが、調べてみると、そういうわけでもないみたいですね。
「ある物事に心を引かれて、それにこだわること」とあるので、良い方向にも悪い方向にも転がりそうです。
キルバーンいわくかなりご執心とのことですが、過去にここまでこだわった相手はいたんだろうか。
ミストバーン自身はかなり執心していると気づいているのだろうか。

それにしても、ミストバーンが赴いた後の二人の反応に「楽しんでやがる、ひでえ!」と思いつつ、「素晴らしい……!」と呻きたくなる。
さすが主と親友、ミストの心境をよく理解していらっしゃる。
直前までハドラーの身を案じて心を痛めていた彼が殺しに行くのを楽しんでいる姿は、悪役として輝いています。

・反応
ミストバーンが現れた時の反応は、バランは「ムッ」で、ハドラーは驚く。
「別の敵が出てきおったか」に過ぎないバランと「ミストバーンまで戦いに水を差しに来た!?」なハドラーでは反応も違うか。

・問いと答え
「道具として始末しに来たのかッ!?」という言葉に「……」と沈黙している時や、「駒にすぎなかったのかッ!?」という叫びを聞いて悲しげな表情になった時の心情を猛烈に知りたい。
ミスト視点でこのシーンが描かれたならば、謁見前の会話が回想で流れそうです。
「お前にとっても道具や駒なのか」という問いに「大魔王様のお言葉は~」と返すのが……。
お前自身はどうなんだと質問されているのにそういう答え方をするのが、何よりも雄弁に内心を語ってます。
「大魔王様のお言葉は全てに優先する」という言葉は本編開始前にも何度も発してきたでしょうけど、おそらく最も重いのはこのシーンと思われます。

ハドラーの台詞の方にも注目したい。
駒や道具かという問いかけは、そうではない=駒や道具扱いしていないと思っていたからこそ吐き出されたわけで……。
ミストバーンのことを信頼していたのは確かです。
ひょっとしたら、形式的なものじゃない仲間と思っていたかもしれない。
助けたり助けられたり感謝したりしていましたから。
駒や道具かという問いかけは、ある程度相手を理解していたからこそ出てきた。
同時に、理解しきれていないと言えるかもしれない。
ミストバーンが身を案じて動揺しまくっていたことに気づいていませんから。
黒の核晶が埋まっていると知らされてからの数々の台詞や狼狽えぶりを見れば、駒にすぎなかったとは思わないでしょう。
この辺りは、ヒムの「ハドラー様を評価してくれていた」という見方に似ています。
合っていますが、正解とも言い切れない。
確かにハドラーのことを認めていますが、評価という次元を飛び越えているので、合っていると言いがたい。

・黒の核晶放置について
ザボエラにはストレートに己の気持ちをぶつけてます。もはや剛速球。
「ハドラーの馬鹿めに逆らって~」でムカッときているように見える。
気づいていながら放置した理由を聞いたら目をカッと光らせる。
もしザボエラが外していて、後で「気づいたので危ないから外しました」と告げたら、ミストはどう反応したんだろう。

・評価
ヒムは、ミストがハドラーを評価していたようだとどのようにして気づいたんでしょう。
・ハドラーからそうらしいと聞いた
・二人の会話を目撃して評価する台詞を聞いた
・直接的な台詞はなかったが、見てりゃモロバレ ※ただしザボエラは除く
のどれだろう。
ミストがまだ無口だった時期に主人公陣営に移ったクロコダインも敬意を把握していた様子。

・人形呼ばわり
あれほど怒ったのは、「尊敬する戦士が人形に受け継がれたとは認めたくない!」だけでなく、「自分と同じような体の持ち主が、強くなれる生命体になっただと!?」という苛立ちも含まれていると思えてならない。
改めて考えると、かなり無茶というか、理不尽な発言です。
ザボエラみたいに露骨に馬鹿にした相手に怒るのは分かる。
明らかにハドラーをリスペクトしていて、だからこそ受け継いだと思おうとしている相手。
しかも実際にハドラーの面影を感じさせた相手にキレる。
「オレが後継者だ!」と威張っているわけでもなく、そう思いたいだけなのに。
理屈じゃないんだろうな、彼にとっては。
ヒムがハドラーの生命や闘志を受け継いだのは、事実とみていいでしょう。
ミストバーンは全力で否定しましたが、激突する運命でなければ、その後もハドラーを感じる機会があったかもしれない。
その場合も頑なに認めないんだろうなー。

仲良くは無理でも、お互いに認めればなあ。ある程度で構いませんから。
ミストは人形呼ばわりして丸ごと否定するのをやめてください。
ヒムも寄生虫発言を撤回してください。
二人とも、生まれつきの体質で中身まで決めつけて否定するところがそっくりです。
忠誠心やハドラーへの敬意、ザボエラへの嫌悪だけでなく、そういうところまで似ているのか……。
似ていると指摘しようものならミストバーンにねじ切られそうですが。
何もかも遠い存在ならば最初から割り切って接するでしょうけど、大部分が近いからこそ食い違う部分が目立ってしまい、相容れないのかもしれない。
ハドラーとミストバーンの共闘が見たかったのは言うまでもありませんが、ヒムとミストの共闘も見たかった……。
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