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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

和解や友情について

連休も終わりということで、ダイ大感想の締めに。
数年前も、今回読んだ時も、ミストとハドラーの和解や共闘イベントを望みましたが、無茶な要求だとも思います。
全てが終わった後に処刑しに来るなら受け入れたでしょうけど、全てを懸けた戦いを穢され打ちのめされてるところにやってきて、再戦の機会を奪おうとしたわけですから。
しかも、暗黒闘気やデストリンガーブレードで殺そうとするなら抵抗の余地があるものを、爆弾を爆破という形で。
……改めて書くと本当に酷いな。
こんなことされたら駒にすぎないと思って当然ですよね。
そもそも、決裂後もこだわっているのはミストだけで、ハドラーはダイ打倒に全てを傾けているということを忘れてはならない。いわば、終わった話です。
ミストの方も自分の行為自体は悔やんでいないし、謝るつもりもない。
被害者は他のことを考えていられない状況で、加害者は歩み寄る意思ゼロ。
認め合って距離を縮める展開はIFでも難しいということはよくわかった。

な、ならばせめて、敬意を抱いていると知るだけでも……!
ダイ大感想11-19で、爆発直前にバランとセットで「バーン様に一目置かれた」という言い回しを使って永遠に名前を忘れないと言ったことに関して、どこまで想いが伝わっているか……などと書きましたが、全く伝わっていない可能性に今気づきました。
よく見るとその時ハドラーはグッタリしています。多分意識が朦朧として聞こえてない。
唯一口にした、それらしい台詞も聞こえなかったということは……まるで伝わっていない可能性が高い。
奇跡的な何かが起こってずっと尊敬していると明かした場合、間の抜けたシーンになりそうですね。
ミスト「私はお前を尊敬していた。……今もだ」
ハドラー「えっ?」
ミスト「えっ?」
まるでギャグだよ。
気まずい。とても気まずい。

ザボエラとかには相手をどう思ってるかこれでもかとぶつけるのに、何でハドラーには全く伝えてなかったんだ……。
死神相手にストレートに友情宣言できる以上照れたりするキャラじゃないんだから普通に言えばいいでしょう。
たまには口を動かせと言いたい。主にハドラーに。
各キャラがミストからの評価について把握してるかどうか考えてみました。
バーン様:数千年の間守り抜いてきた。もはや言葉は不要な領域。
キルバーン:普通に喋るし付き合いが長い。感情が出やすいから把握してると思われる。
ヒュンケル:処刑の時に惜しんだので、こだわってるのはわかるはず。
ザボエラ:毛嫌いしてるのが嫌というほど伝わってくる。あれほどボロクソに言われても諦めないザボエラは不屈の魂の持ち主。
ハドラー:多分伝わってない。下手すると逆方向にいってる。「誠意を見せてくれたと思ったが爆弾を爆破する形で殺そうとした」ですからね。「大魔王に刃を向けた挙句魔王軍を去ったのだから、ただの駒どころか憎い敵と見なしているだろう」などと思っていてもおかしくない。
ハドラーの食い違いが目立ちますね。
決裂後ハドラーは身を隠して、決闘しにきた時はミストは下にいて、決闘の後命を落とすから機会も時間も無い。
ミストに奇跡は起こらず、ハドラーの方は奇跡を起こせますがダイ達の助けで精一杯ですし。
どうにかならないかと思って考えたのに、絶望的という結論で終わりました。
そもそも、「信念によって決裂して、安易に近づかないから美しいんだろ! 違う道を歩んだからこその魅力だ!」と言われれば返す言葉も無い。

続いて、ハドラーが正体を知ったらどんな反応をするか。
できれば肯定してほしいですが、侮辱や軽蔑しなければそれでいいと思ってしまうレベル。
溜息が出ますが、すれ違いなハドラーはまだいいかもしれない。
問題はキルバーンだ。
ヒムのことを人形呼ばわりして嫌っていたのに、数百年の付き合いで「妙に気が合った」「奇妙な友情」「我々の仲も決して偽りではない……!」と断言した相手が、人形。
人形といっても禁呪法生命体みたいに本人の人格があるタイプならまだしも、機械仕掛けで本体は小人。
ピロロと人形はセットで行動していて人形の口を借りて喋ってるようなもので、どちらに話しかけても大差は無いのかもしれませんが、腹話術師をスルーして持ってる人形の方に延々語りかけるような形ですから、どうしてもちぐはぐな感じに。

バーン様だけですね、想いが通じていると断言できるのは。
消滅しても一言もありませんでしたが、大事な自分の体を預けるという時点でどう思っているか示しているでしょうから。
私なんかは「一言くらいあっても」と思いますが、二人の関係ならそれで十分なんだろうな。
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