忍者ブログ

ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ざくざくアクターズ 感想

ざくざくアクターズ

はむすた様制作『ざくざくアクターズ』の感想です。

あらすじ
召喚という便利な技術に浮かれた人々が異世界から人を呼びすぎた結果、召喚された者達の居場所はなく、暴徒と化した。
争いは何とかおさまったものの、召喚された者達はハグレと呼ばれ冷遇される。
主人公である少女――デーリッチは行き場のないハグレを集め、王国を築くことにする。

こんな方におススメ
・RPGをガッツリプレイしたい
・推奨レベル付近での緊迫感ある戦闘を楽しみたい
・ひたすらレベルを上げて雑魚もボスも蹴散らしたい
・アイテム図鑑を眺めるのが好き

ここがポイント
・八人制の戦闘
基本的に八人でパーティーを組み、前衛四人と後衛四人を入れ替えながら戦います。
普通の四人パーティーなら、道中の雑魚戦で二人が死んだら、とりあえず戦闘中に回復させます。
このゲームでは、雑魚相手ならばいちいち回復せず、無傷の後衛を引っ張り出して攻撃して、戦闘が終了してから回復という立ち回りが求められます。
ボス戦ではしっかり立て直す必要があるので、やられたうちの片方を引っ込めて、戦闘中に一人ずつ回復するケースが多い。
こんな風に八人では戦い方が変わってきます。
入れ替えて立て直すのが前提なのでしょう、敵の攻撃もそれなりに激しいです。
こう書くと「八人戦闘って大変そう……」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。いけます。
鈍い私でも攻略情報無しで本編をクリアできたくらいですから。
ストーリー進行上突破しなければならない戦闘は、「推奨レベルより大幅に下」「道場不使用」などの縛りプレイに近い状況でなければそこまで厳しくはありません。
初見でも何とかなる敵がそれなりにいますし、初見で勝てなくても二回目や三回目には勝てる。
工夫がいる局面では、仲間がヒントを出してくれます。

ボスはバラエティ豊か。
単純に強い敵、状態異常がいやらしい敵、手下が厄介な奴、ギミックがある奴などなど。
私は強力な一体のボスより、「本体はそこそこの強さだが手下を連れて攻撃してくるボス」に苦戦しがちでした。特にやられた手下を復活させるタイプ。
「仲間を蘇生させる主人公を見た敵の気分がこれか……」と絶望を味わえる。
ただし、一部の強敵は除きます。
強大でも一体なら凌げる……と思いきや、防御した状態で削り殺されたり、耐性装備ごとねじ伏せられたり、備えていなかった属性で殺されたり。
ストーリー上撃破せねばならない敵と違い、倒す必要のないボスや、「後回しでいい」と明言されたボスは自重しない。
個性豊かなボスに対して、どんなメンバー、スキル構成で挑むかが重要です。
各々の耐性や能力を優先して大幅にメンバーを変えるもよし、装備やドーピングアイテムである程度カバーしつついつもの面子でいくもよし。
初見で撃破できると興奮します。

・親切設計
かゆいところに手が届く数々の仕様。
・道中の雑魚戦ではやられてもゲームオーバーにならず、拠点に戻るだけ
・ゲームオーバーになる戦闘では警告が入る
・ハマり防止のメッセージつき
・ボス戦前の長いイベントはスキップ可能
・レベル調整機能あり
大勢仲間がいてパーティーに入りきれないキャラは置いていかれるかと思いきや、道場でレベルアップ。
「推奨レベル以下でギリギリの戦いを楽しみたいけどレベルが上がりすぎた!」、そんな時には下げることも可能。
・サクサク進行
「雑魚戦でオートを使うと延々回復を繰り返す!」などという時は、回復技を使わないよう設定すれば大丈夫。
かゆいところに手が届く仕様の数々がありがたい。
アイテム収集に関しても、
・手に入れ損ねても大丈夫
後で再度入手する機会が巡ってきます。
・ミニゲームで好成績を要求されない
ミニゲームでないと得られないアイテムは少なく、要求されるスコアもさほど高くないので、「苦手なタイプのミニゲームをイライラしながらプレイ」という苦行に挑まなくて済みます。

・発展の手ごたえ
最初は住民も資金もありませんが、仲間を集め、店を開き、少しずつ世界が変わっていく。
着実に歩んでいく感覚がたまらない。
特にそれが味わえるのがラスボス戦です。
苦労して王国の住民を増やしてきたからこそ……。

・イベントの数々
ストーリーが進んだり条件を満たした状態で宿泊すると、会話が発生してキャラが掘り下げられます。
他にも、店舗を提案する時の各々の性格が表れたやりとりなど、楽しみになります。

・王道をゆくストーリー
良くも悪くもベタです。
「このキャラは敵になりそうだ。でも最終的に仲間になるだろうな」「きっとここで助けが来るはず」など、予想した通りになることも多い。
ですが、それが悪いわけではありません。
「こうでないとスッキリしないだろ!」と思ったことが叶うのですから。
背景を考えると暗い要素がありますが、最終的には笑顔で終われます。

好きなキャラは男キャラではマーロウ、女キャラではゼニヤッタです。
この二人はほぼ毎回パーティーに入れてます。
もちろん、他のキャラも魅力的です。
彼らの会話をもっと見たい。

以下、ネタバレあり。

一番燃えたのが三章です。
大きな勢力の激突は盛り上がりますし、ハグレ同士の思想の対立が熱い。
他のハグレ達はこの世界や住人をどう思っているのか、それに対してハグレ王国はどう答えるのかが示されるので燃えました。
獣人達に肩入れしつつも、勝ってほしかったとは思いません。
略奪目当てに参戦した連中もいますし、リーダーのマーロウは恨みに引きずられ勝利を優先するあまり、そういった奴らを止めませんでした。
作中で指摘されたように、憎い相手……帝都の人々と同じことをして、弱い相手を力で虐げようとしていました。
あの調子では、勝ったとしてもハグレ同士で争い出したでしょう。
だから主人公達が止めてくれて本当によかったと思います。
じゃあ帝都が勝ってめでたしめでたしかというと、そんなことはない。
ハグレに対する見方や扱いが変わらなければ、同じことが起こりかねない。

かつて戦争まで起こったのに、本編開始時のハグレ達に対する扱いは酷いままでした。
マーロウ達のやり方は過激ですので止めねばなりませんでしたが、「ハグレが虐げられないように」という願い自体は頷けます。
力に訴えたのを間違いと言ってしまえばそれまでですが、「待遇の改善を要求しても突っぱねるだけだろう」という帝都に対する負の信頼感があります。
ハグレの村は地図に載せなかったり、ハグレ達から技術を奪って使えないようにしたり、ハグレ側の生活を完全無視ですから……改めて考えるとひっでえな。そりゃ不満も爆発するわ。
いきなり仲良くだの対等だの認識や感情を改めるのは無理に決まってるので、まずは形だけでも変わるといいのですが……。

・好きなBGM
・Dance in the sky
ゼニヤッタ戦は熱かった。
・intimate feelings
プリシラ戦も熱かった。
・紅い鴉III-セピアカラーの僕の今-
名に恥じぬ強さを見せつけた。
・壊れた人類
頼もしいマーロウに刃を向けられたのは恐ろしかったですが、同時に燃えました。
信念を感じさせる敵が立ちはだかると興奮します。
・玻璃
説明不要。
・VyVy
帝都防衛は緊張した。全滅するとやり直しですから。
・The Reaper,named Phoenix
重苦しく、ボス戦の不安を煽る。
・いにしえの魔術書
一番好きかもしれません。
印象に残っているのは、シノブが耐えているシーンです。

宿泊イベントで一番好きなのは『喧嘩するほど…』です。
「クーはパパに『やだー! この料理いけてるー!』とか言って欲しいのか!?」とか「パパはこれが普通なの!」とか、マーロウの口調が……。
色んなキャラのやりとりを見たいですが、特に獣人親子が気になります。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

(05/05)
(04/28)
(04/21)
(04/14)
(04/07)
(03/31)
(03/24)
(03/17)
(03/10)
(03/03)