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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

ざくざくアクターズのキャラクターについて

ざくざくアクターズのキャラクターについて語ります。
前回は戦闘面を語ったので、今回は性格を取り上げます。
特に好きなクウェウリ、ゼニヤッタ、マーロウは後に回します。


デーリッチ:最初は「でちでち言う女の子が主人公?」と戸惑いました。
慣れてくるとアホ可愛いと感じるように。
ただ、終盤の口調が変わるシーンは違和感がありました。
普段のほほんとしているキャラがここぞという時に洞察力を発揮したり凄味を見せたりする展開は珍しくありません。
デーリッチの場合、普段の言動と外見が丸っきり小さな女の子なので、勇ましい口調とのギャップが大きすぎて別人に見える。
ハグレとして疎まれながら生きてきた以上、ただの能天気な子供じゃないことは分かってます。
でちでち言うのが演技なら、それはそれで有りだと思います。
逆にでちが素で、ここぞという時は頼りになるローズマリーの口調に似るというのでもいい。普段カリスマ溢れる喋り方を練習しているとか。
作中で口調の変化について触れられていれば、すんなり受け入れられたと思います。
ヅッチーを激励した時はジュリアの受け売りということで引っかかりませんでした。
まとめると、鋭さや貫録を見せるのはいいとして、あそこまで口調を変えられると違和感があります。

ローズマリー:常識人かと思いきや意外とズレてる。
ギャグの寒さは現代の医学では治療できないらしい。
あのイベントでの背中は頼もしかった。
ベロベロス:マスコット枠。忠犬に癒される。
ハピコ:金にがめついと思わせて、締める時は締めてくれる。軽口叩く感じがいいですね。マッスルとのやりとりが好きです。
福ちゃん:にこにこ笑っているキャラが実は怖いというのはよくある展開ですが、この人の場合シャレにならない。過去がとても気になるキャラの一人。
ニワカマッスル:牛肉とか非常食とか言われる。
名前と外見からネタキャラ・色物枠だと思ったら漢だった。
頼れる兄貴分。
モテる弟分に嫉妬しつつも、自分が口出ししたせいで二人がギクシャクしたと思ったら潔く謝り、仲直りさせようとする。
あのイベントに連れて行かなかったことを後悔した。
ジーナ:耐性装備を整えるためにお世話になっています。弟をいじる時輝いている。冷たく接すると思わせて、実は認めている。

ヤエ:「あぁ、言動が痛いキャラか」から、あっという間に「常識人だ……!」に。
死亡フラグを見事に折ったところで「本物だ……!」と思った。
雪乃への接し方など、頼もしさを感じさせる。
雪乃:いきなり異世界に連れて来られて頼る者もいないハグレがどんな想いをするかを見せてくれた。
文化の違いも披露した。
よく考えると、文化や価値観が違うかもしれない相手を召喚するのは危険極まりないですよね。
雪乃は大人しい方でしたが、危ない連中が召喚されたらどうするんだ。
ある程度選別するにせよ、穏やかそうに見えて危険な方向にズレてる連中がいそうです。
ハオ:語尾に自分の名前つけるのはどうかと思う。トラブルメイカーだが憎めない。
ティーティー様:色々ツッコみたいけど神様だから問題ない。背景に溶け込みやすいため、話しかけるのを忘れて台詞を聞きのがしがち。

こたつドラゴン:スキルに癖があることとのんびり過ごすのが好きそうなのでパーティーに入れませんでしたが、闘技場で後悔しました。
熱い魂を秘めていたのか。
アルフレッド:公式で「アル何とかさん」扱いされる。
真面目で善良で勇敢なだけに、ネタにするのは……。
デルフィナ様のイベントが好きなので。
エステル:少年漫画の主人公みたいな性格。
豪快に、時には強引に突き進む様は好みが分かれるかもしれない。
といっても、彼女の強引さが無ければメニャーニャやシノブが苦しみ続けたのも確かです。
かなづち大明神:セクハラに近い発言ばかりかと思いきや、真面目な時はいいことも言う。
その直後に台無しな台詞を吐く。
サービスブラック加入時にサービスピンクをサービス大使から解任しようとしたのはちょっと引っかかりました。そこはまとめて盛り上げるべきでは。
サービスシーン、セクシーイベントに関する意見には頷けるところも。
普通に見せられても嬉しいことは嬉しいですが、隠そうとすると惹かれるのは同意。
ヅッチー:子供っぽいと思っていたらプリシラとの一騎打ちで男気? を感じました。
ジュリア:アルフレッドとの距離感がちょうどいい。

ヘルラージュ:悪の組織の女幹部みたいな格好をしていますが、子供っぽい。善良でヘタレでポンコツですが、何気に重い過去の持ち主。
ブリギット:一人称がワイルドさを漂わせていますが、実際は相手の心情を読み解くのが得意。
ベル:可愛い外見に反して男気がある。クウェウリやマーロウの意外な一面を引き出す。
クウェウリのボーイフレンドとしてマーロウから敵視されていた彼が、どのようにして認められたか気になる。
地竜ちゃん:マスコット枠。マスコット枠はベロベロスが、大地属性はポッコがいるので起用は後回しになりがち。ごめんよ。
ミアラージュ:真相を知る前は「清々しいほどの外道だな、容赦なく葬ろう」と思っていました。ごめん。
大抵のことを優秀にこなせるが、動物に懐かれなくて落ち込むところに親しみを感じる。
キャサリン:本編で登場するまでの彼女とミアラージュの話を見たいと思いつつ、重いんだろうな……と思うと気が引ける。
ドリントル:かなりノリがいい。デーリッチと組むと話が進みます。

メニャーニャ:白衣と絶対領域を組み合わせた猫系後輩。あざとい。
紙芝居を作った時やバレバレのブーツに言及しなかった時に好感度がぐんと上がった。
ハグレ達の、召喚士に対する感情をぶつけられた時は損な役回りすぎると思いました。
ハグレが召喚士を憎むのは分かりますが、やらかした連中の尻拭いする立場のエステルやメニャーニャを含めるのはあんまりです。
ハグレで一括りにして疎む者達と同じことをしていると言えるかもしれない。
もしマーロウが時間稼ぎをせず、メニャーニャが逃げるハグレ達を殺していたら……と考えずにはいられません。
精神の糸が完全に切れてしまい、血塗られた道を突き進んだかもしれない。

敵だったマーロウとスキルの相性が抜群なのが面白い。
マーロウと一緒にパーティーに入れることが多く、加入当初は冒険時に二人がどんな会話をするか気になった。
最初は互いの気遣いが空回りしてぎこちなかったが、エステルとクウェウリがピンチになった瞬間「先輩!」「クウェウリッ!」と叫び、見事にビット→雷狼の連携を決める光景を妄想した。
敵対した者同士の共闘がものすごく好きなので、決戦でパーティーを組むことが決定した時、とても盛り上がりました。
出陣前のやりとりににやりとした。
保護者目線で労わるような台詞をかけられたのは、メニャーニャにとっては新鮮な体験ではないでしょうか。
彼女にとってはむずがゆく、やりづらいかもしれませんが、悪い気はしないと思いたい。
後に帝都と交渉してマーロウの店舗提案に協力するなど、戦闘面以外も関係は良好な様子。
同じ陣営になって、お互いに頼もしい相手だと見なしているといいなあ。

プリシラ:「活発な友人の影に隠れがちな内気な子」と思っていました。
……鬼だった。
金や政治が絡んだ時の強さと、ヅッチーに対する無邪気さのアンバラスさが危ういかもしれない。
ヅッチーと買い物してはしゃぐ姿が子供っぽい。
柚葉:寿司に対するこだわり以外よく分からない。
こたつドラゴンみたいに、譲れないもののために奮起する姿を見たかった。

イリス:冥王の娘のわりにフランク。
氷属性の悪魔ということでゼニヤッタと共通点が多いが、デーリッチや王国に対する姿勢は正反対。
仲間入りした後も隙あらば王国を乗っ取る気満々です。
こういうキャラもいると色んな距離感が楽しめる。皆が皆ゼニヤッタみたいに忠誠心たっぷりだと変化が欲しくなるでしょうし。
そんな油断ならない彼女がぽてと君には弱いのが面白い。
射的屋のイラストが色っぽい。

ウズシオーネ:ウズの方は「人間の命を救ったら化物扱いされ殺される」「彼女に助けられた人すら疎む始末」という重い過去の持ち主。
人間を憎んでも、危害を加える方向にはいかなかった彼女は強いと思います。
彼女に対するローズマリーの台詞を、やり返すことを選んだオルグやマーロウに聞かせたい。
……とシリアス一直線なキャラのはずでしたが、現在は妄想の世界を満喫中。
アルフレッド、ベル、マーロウ、クラマがお気に入りのようですが、マッスルは……。男らしくて頼れる兄貴分のはずなのに。
人間に惨い目に遭わされた者同士、オルグとの邂逅を見たいと思いつつ、彼女のカップリング妄想が加速しそうで恐ろしさも感じる。
シオーネの方は、誰かの悪口を言う姿が全く想像できない性格です。
そんな彼女が帝都の仕打ちに言及した時に「おぉぅ……」となった。
不満や批判ではなく、当たり前のようにあっけらかんと言い放つあたりに、根の深さを感じる。
メニャーニャあたりが改善してくれないかな。
「このままだと技術を奪われることを警戒して、ハグレ達は隠し続けるでしょう。独占するようなやり方ではこちらの利益につながりません」とかそういう理屈で。

ヴォルケッタ:「高飛車なお嬢様か、そのうち折れるイベントがきそう」→「いきなり動揺してる!?」と、傲慢な態度にイラッとしかけたら早速ポンコツなところを披露してくれた。
偉そうですが、本気で嫌な奴にはなりきれないところがいい。
ポッコ:最初ティーティー様に無礼な態度を取ったので「はぁ?」とキレかけましたが、福ちゃんに頭が上がらない様子を見て溜飲が下がりました。
苛立ちが解消されないまま話が進んだら「よし、力を貸そう!」と思いにくかったでしょうから、その辺のバランスがよかったです。
クラマ:生意気な後輩と思いきや素直。上下関係についてしっかり意識している。
小さな女の子と仲良くしただけでロリコン呼ばわりされるのは気の毒。
シノブ:エステルを足手まとい扱いしたり、「我々を潰したいなら彼女が来る方が早い」と言われたりした時は、「そんなに強いのか? こっちだって実力者が揃っているのに」と思いました。
ゲスト参戦時、超納得した。
圧倒的な強さに笑うしかなかった。
その彼女に認められたヤエは、実はとんでもなくすごいんじゃないか?
苔について熱く語られ戸惑う姿を、彼女を畏怖する人々に見せたらどんな反応したか気になる。マクスウェルとか。

マリオン:登場した当初はどんな人物か掴みにくかったのでイベントに期待したら、掘り下げられました。
思わず「かわいい! マリオンちゃんかわいい!」と呼びかけたくなります。
ルフレ:「強がるな」はナイス。
ぐいぐい引っ張る性格で話を進めてくれるのはありがたいんですが、勇者や英雄を自称するならもう少し周囲に目を向けてくれても……。
脂ギトギトのB級グルメを求めるのは自由ですが、キャサリンに言うなよ。
王国の名を汚さないよう安くて美味い料理を出してるのに。
好きなキャラなので好意的に解釈したくなるマーロウに対しても、『喧嘩するほど…』の時は「店員の前で言うことじゃねえ!」「親バカで周囲に迷惑かけるなよ」とツッコみました。
すぐに謝って悪いと思っていると見せる&クウェウリのフォロー(安い料理ばかり頼んでいた背景を考えると重い)などが合わさって、ギリギリで後味悪くならず好きなイベントになったんですよね。
ルフレはそのまま行ってしまったので、「キャサリンの気持ちは?」とモヤモヤした。
な、何かフォローを……。
突っ走るように見えて仲間への気配りは欠かさないなら、お供扱いされても微笑ましく思えます。
ルフレの方が引っ張るだけでなく、王国のメンバーに振り回されれば、馴染んでいってると感じられたかもしれない。
マオ:圧倒的な強さにひれ伏したくなった。
炎系が強い魔王って、いいですよね。
恐ろしい魔物も見慣れてそうな彼女に怖い顔認定されるマーロウは、どれほど強面なんだ……。

・パーティー外のキャラクター
ゼニヤッタの兄:手紙でしか登場していないのに印象に残る。
ダメだけどいいところもあるので、姿が『恋愛ラボ』のエノの兄で再生される。
はむすけ&ドラゴン:仲間になるかと思っていたらならなかった。
引っ掻き回すだけ引っ掻き回して逃げていったので物足りなさを感じる。
終盤に「せこいことをやろうとしたら黒幕の思惑をぶち壊した」みたいな見せ場があったら盛り上がったかもしれない。
ドーラ:異変前の彼女と交流したかった。彼女に対するマクスウェルの台詞は、彼自身にも向けられていたように思える。
彼女のオムライスを食べたい。
リリィ:何故顔グラが無いんだ……。
「エルフ+女王ときたら高慢に決まってる……やっぱりな」と思いましたが、プリシラの言動に揺さぶられる様が楽しい。

マクスウェル:クズ、外道、小物の彼ですが、悪役としては好きです。
小物が小物らしくあがきまくった結果、本来なら手も足も出ない格上の大物を振り回して追い詰めたんですから。
無惨な最期で今までの非道の報いを受けてプレイヤーをスッキリさせつつ、しんみりさせる。
やったことがやったことなので「救われてほしい」とか「和解や共闘したかった」とは思わないが、「どこかで何かが違っていれば」と感じさせた。
真理(笑)のせいで間抜けに見えますが、ただの無能というわけではないんですよね。
もしそうだったらあそこまで掻き回す前に潰される。
シノブを超えようとした気概は評価したいのですが、方向と手段を盛大に間違えた。
彼に元々くっついていた金や権力を切り離して見てくれる相手がいたら……彼個人を認める友人がいたら、あそこまでゆがまなかったかもしれない。

十郎:何故あんなことを……。
恩義を感じていたなら、オルグみたいに普通に戦う道もあったはずなのに。
負傷者が出なかったのは幸いでした。
もし出ていたらメニャーニャも引き下がれなかったでしょうから。
そこまで考えて決行したのかどうか。
彼があの時点でメニャーニャを追い詰めたことで、早めに彼女が爆発して、致命的な事態にならずに済んだのかも。
あのまま淡々と無理し続けていたら、取り返しのつかない領域まで行っていたかもしれない。


ここからは特に好きなキャラです。
・オルグ
「こっちはこっちで恩義ってのがあるんすよ。耳狩りで耳を失くした俺を、受け入れてくれた村への恩義がねぇ……!」
「わりいな、お嬢さん。俺はリーダーなんだよ。俺を信頼して軍を任せてくれた人を裏切れねえ!」
「また、マーロウの旦那の下で剣を取れるとは思ってなかったぜ……! 男、オルグ! 今日は死ぬ気で頑張らせてもらうぜ!」
男キャラで二番目に好きです。
パーティーに入れたかった……!
勝ち目がないと分かっていても、マーロウを裏切れないと言って、死ぬまで戦おうとするんですよ……。
退けない理由があるキャラとの戦いは燃える。
人間への恨みだけでなく、マーロウからの信頼に応えたくて戦っているのだと思うと、「敵ながらも死んでほしくない」と感じました。

彼がケモフサ村に来るまでや、来てからの話を知りたい。
クウェウリを味方に引き入れようとした時の喋り方が小さな子供をなだめるようなものだったので、近所の兄ちゃん的なポジションで交流していたのかもしれない。
「パパさん」という呼び方は親しくなければ出ないだろ。
オルグに関して引っかかるというか気になるのは、戦いに臨む姿勢ですね。
マーロウを裏切れないからと戦闘を続けたり、共闘時も死ぬ気で頑張る宣言したり、自分の命を軽く扱ってませんか?
もう少し体を大事にしてください。マーロウも命を落とすまで戦えとは言わないでしょう。
彼に限らず、獣人全体が前のめりなんですよね。玉砕覚悟で戦うつもりでしたから。
もし帝都防衛戦でオルグが死んでいたら、マーロウは引き下がれなくなったんじゃないでしょうか。
未来ある若者を巻き込み死に追いやったという事実が、戦い始めた理由と矛盾してしまう。何のために戦うのかをますます見失い、死ぬまで戦いかねない。
彼やマーロウが殺されていたら半端なく後味が悪かっただろうな……。
後に共闘するイベントがあって盛り上がりました。
憎い帝都の人々と手を取り合うことに不満そうな様子は見せず、マーロウとともに戦えることを喜んでいました。
よかったなぁ、オルグ。

クウェウリ
「いくじなし!」
「臆病者! 聞こえもしない声を信じたりして!」
「不便を感じても、不幸せだと思ったことなんて全然なかったからねっ!」
誤った道を進もうとする父を毅然として止める姿と、宿泊イベントで赤面したシーンの落差がズシンと来た。
血は繋がっていませんが、親子だなあ。
どちらも「私に気を遣わず楽しんでほしい」「気遣っているわけではなく、これが楽しい」と思っているのが同じです。
宿泊イベントを見た時、親子なのにカップルや夫婦の痴話喧嘩みたいだと思いました。
のろけ聞いたみたいなお腹いっぱいな気分になりました。
でも巻き込まれた店員は気の毒だ。
その後色んな料理を楽しんで、マーロウもすっかり店のファンに……的な展開になればいいなあ。

・ゼニヤッタ
「しかし、ゼニヤッタ、手加減というものが上手く出来ません。お客様を楽しませるつもりで頑張りますが――。ぬるっと逝ってしまわれた場合には、どうかご容赦を……」
「命までもは……という軟弱な発想での手加減、大変申し訳ございませんでした。ここから先はトルかトラれるか。命をかけた勝負とまいりましょう!」
国王様大好きな可愛い悪魔。
忠誠心たっぷりのキャラが好きなので、私がゼニヤッタを好きになるのは必然だったのかもしれない。

世間知らずの箱入り娘が生活費を稼ごうとして思いついたのが追いはぎ。
それで上手くいくのはさすが悪魔と言うべきか。
やっていることとお嬢様な喋り方のギャップに引き込まれました。
戦闘開始からしばらくして「完全に見誤っておりました。大変失礼を致しました」で降参するかと思わせて本気を出す流れに痺れた。
こういう戦闘に魂を震わせるキャラに弱いんですよ。
終了後もなかなか。
「それでは、追いはぎ風情が王に楯突いたこと、私の命をもってお許し頂きとうございます」
そこから流れるように自害しようとするので「待て待て待てーい!」と言いたくなった。
もちろん、あのイベントでの台詞も好きです。

普通のキャラがあれほど主人公を崇めていたら「刃を向けたのに勧誘されたから心酔するのは分かるけど、そこまでいくか……!?」とついていけなさを感じるかもしれませんが、人との交流があまりなかったので違和感が薄い。
色々学ぶ前でどこかズレてるからこそ、主人公を崇拝しても「波長が合ったんだな」と思える。
普通なら「こんな子供が国王?」となりそうですが、名乗られて即信じますから。

料理がアレですが、ちゃんと自分で味見して、美味しいと思ったものを出すんですよね。
味見もせずに食べさせるよりは好感が持てます。
キリンを描いたら禍々しくなったことを考えると、悪魔ゆえの感覚のズレがあるのかもしれない。
それに、余計な手を加えないおむすびは美味しいようです。
彼女が握っていると言えるかどうか疑問ですが、ぜひ食べたい。

一つ気になるのは、追いはぎされた人々はどうなったかですね。
手加減していたようですし、有り金全部巻き上げたわけでもなかった様子。
超ド級の箱入り娘&種族の違いによる感覚の差で追いはぎに走りましたが、現在は少しずつ常識を学んでおり、店を開いて金や労働の重みを知ったので、迷惑かけた相手に返金するなどのフォローがあったならいいな。

・マーロウ
「いやぁ、ハグレ王国さんとは、もっと早く出会いたかった……!」
「本当にもっと早く……」
「私の剣は、人を殺す為に磨いたものでね。魔物相手では効果が薄かっただけです」
「盛り上げてやっているのだがな。無抵抗な者を狩るよりは、よほど、楽しいだろう?」
「自分の命の張り方くらい、自分の責任でやってみろ!」
「少しでも私の過ちが薄れるというのなら、私はこの王国で働き、ここに忠誠を誓おう。どんな任務でも押し付けてくれ」
狼の獣人で、武人。
雷獣、歴戦の勇士といった肩書に恥じぬ強さを誇る。
カッコいいが、娘が絡むと親バカ通り越して大バカになるので、そこは改善してほしい。
子供達の未来のためと唱えながら恨みを晴らそうとしていたのは事実ですが、それだけではないと思います。
復讐したいだけならば、逃げ出した連中を命がけで守り抜こうとはしなかったでしょうから。
根底に仲間への想いもあったから、十郎やオルグが命がけで恩を返そうとしたのではないでしょうか。

オルグやクウェウリの境遇に憤りを迸らせるマーロウが悲痛でなあ……。
「勝った者が勝った心を満たす為だけに、泣いてる子供の獣耳を削いで、それが通った! 戦に参加してなかった者達までなぶり殺され、クウェウリは孤児となり、私のような者に育てられた! 変えられるのは力だけだ!」
辛い境遇だからといって関係ない人々まで力でねじ伏せていい理由にはなりませんが、力でどうにかするしかないと思い込むのも分かる。
戦いに関係のない者まで惨い仕打ちを受けたからなぁ。
それにしても、「私のような者に」って……。
自分は親として相応しくないと思っているかのような言い草です。
クウェウリが真っ直ぐに育ったのも、マーロウが誇りを教えたからでしょう。
そういう言い方するのを世話になった相手が聞いたら否定しそうです。

逃げるハグレ達を守った時、メニャーニャを挑発した台詞がカッコよくて好きです。
複数の魔物を相手にしている時の言葉も。
守るために危険を冒して時間稼ぎした後複数の魔物を一人で引き受けている状況で、肝心の守っている相手から散々泣き言吐かれた挙句責任転嫁されたらキレていいと思う。
自分の責任でという発言は、彼自身実行しているんですよね。シノブに唆されたからなどと言い訳せず、自分達の責任だと断言しますから。
彼のせいでデーリッチが追い詰められ、辛い目に遭ったことについて直接謝罪するシーンがありませんでしたが、拠点に来た時に詫びただろうと思っています。
何事もなかったような顔して「仲間になります、よろしく」で済ませるとは思えない。
むしろ「この度は私のしでかした行為により云々」と語るのを止められそうです。
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