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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2016/12/4 拍手&メルフォ返信

拍手してくださった方、ありがとうございます!

>小桃様
ご丁寧にありがとうございます。
お心遣い、嬉しく存じます。
悟に関しては、人物像を深める要素をことごとくカットされていますからね……。
よりによってそこかと言いたくなるシーンばかり。
特に修行の背景は、アバン等を省けば入れられただろうと今でも思います。
くらぎ戦で登場したのは嬉しかったものの、心情の掘り下げ等はありませんでした。
単に画面に映る量が増えるのを望んだわけではないんですよね。

我に返った悟が崖から身を投げたのは、「白面の手先となって使命に反してしまった」だけではないはず。
普通ならば、操られて味方を攻撃してしまったと知っても、即座に死を選ぶまではいかないのではないでしょうか。
守ろうとしてきたものを自らの手で壊しかけた衝撃と絶望が深いからこそ……他者に優しさを向けているからこそあそこまでしたのだと思いますが、背景が削られると諦めが早いように見えてしまいます。

空骸の時は、読んでいて「何も考えず槍に頼りきりでは駄目、じゃあ槍を使わずに強くならないと」と思いかけたところで悟の言葉が出てきてハッとしました。
若い僧達だけでなく、潮も、それどころか読者である私まで槍不要論に引きずられていたようです。
僧達の不信感だけでなく、使い手の責任感や重圧をも槍を遠ざける材料として計算していたとしたら、白面の者は恐ろしいですね。
お役目様の言葉が重なるのは目から鱗でした。
単なるパワーアップではなく精神の変化が重要だと分かっているつもりでしたが、そこまで考えが及びませんでした。
確かに、人とのつながりの重要性を説くのは悟が適任ですね。
だからこそ、白面が丁寧にねじ伏せたのでは……と考えたくなります。

嫉妬につけこまれたことで情けないと評するのは酷だろうと思います。
日輪:嫉妬や苛立ちを言葉と拳でぶつける
流:潮の目に耐えきれず敵に回る
キリオ:嫉妬や迷いは抱かなかったが、土台ごとひっくり返される
と、伝承候補は皆問題を抱えていますし、表面に出ます。
悟への評価が辛辣なのは、不良がたまにいいことすると善人扱いされる現象の反対みたいなもので、優等生に見えるキャラの落ち度が大きく感じられるのかもしれません。
普段から真面目に頑張って実力を身につけているという理由で厳しい目で見られるのは、理不尽と言えるかもしれませんね。
悪役がたまに見せるいいところを取り上げてばかりの私が言えたことではありませんが……。

二人に対する流の感情は掴みづらいです。
うしおととらに出会ったことで本当の自分をさらけ出せたのはよかったと思いますが、「日輪や悟は?」と問わずにはいられません。
私も、隠していた理由は、受け入れないと思っていたからではないと願いたいです。
もし、そういった思い込みで鬱屈した感情を溜め込んでいったのなら、勝手に決めつけて勝手に絶望するのはどうなんだと引っかかります。
日輪や悟のことを内心で認めていたと思いたい……のですが、実際に認めていたとしても、二人はそれを知ることはできないんですよね。
物語はハッピーエンドで終わったものの、二人が流のことを考える時、何を想うのか。
特に悟の方は、彼に落ち度など無くても、気づけなかった己を責めかねない。
割り切れるなら、僧達から慕われることもないでしょうし……。
そういったことを考えると、流が吹っ切れたのは大歓迎ですが、爽やかな顔して帰る前にやるべきことがあるんじゃないかというツッコミが出てきます。
メッセージありがとうございました!

「精神だけの存在であるミストにとって、魂を認められたのはかなり大きいのでは?」という疑問が膨らんでできた話です。
ミストが後々までハドラーにこだわっていることを知った状態で黒の核晶発覚後観戦するミストを見ると、台詞の無い時も顔アップの時はハドラーを心配しているように見える。
ハドラーを蘇らせた頃は道具扱いしていたのに、本気で生き延びてほしいと願うようになった頃に葬ろうとするのが残酷です。
そういったことを考えていると、素顔を目撃したハドラーの抹殺をバーン様から命じられたミストバーンを見たくてたまらなくなる……!
見たいなら自分で書くべきだと分かっていますが、ミストがハドラーを殺そうとする話はもう書いた。
生き延びてほしいと願った尊敬する戦士を自らの手で葬る云々も何度も書いた。
ですので、自分で書こうとすると「また引っかかってる」感に囚われてしまう。すると「悩みすぎじゃないか?」という疑問が湧き出す。
じゃあすっぱり割り切って淡々と仕留めればいいかというと、それも違う。離反後もハドラーにこだわっていましたから。

『ヒトクイ』の6巻でカメレオンの過去がちらりと明かされましたので、久々に『ヒト喰イ』を読み返しました。
……すげえ、全然可哀想と思わん。
悲惨な過去と言ってもいいんですが、「もう少し違う方向に向けていれば」「何かが違っていれば」としんみりさせる気配はない。
金が手に入った後もゲーム感覚で人を騙してきたので、仮に豊かな暮らしだったとしても詐欺師の道を歩みそうです。
『ヒトクイ』で陽太を殺そうとして、佐々木アキラを殺したも同然。
『ヒト喰イ』の方ではシュウの顔でゲスい台詞の数々を披露し、田笠木兄妹への仕打ちも酷く、とどめに佐々木アキラの姿で加奈を屋上から落とす鬼畜の所業。
うーん、清々しいほど憎らしい敵だ。
標的だった佐々木アキラだけでなく馬鹿にしていた傀儡に追い詰められて、屈辱を味わいながら仕留められる様にスカッとした。
こういうド外道な敵は「クソオオオ!」とか「ちくしょおおお!」とか叫びながらやられる姿がよく似合う。

『ヒト喰イ』を読み返すと、田笠木がいいキャラだと思いました。
シリアスな話の最中に「タコつぼ」。「俺はタコ。決して折れない」とか。
銀行強盗時の悪人面とカトレシアの名を呼んだ時の爽やかな笑顔の差よ……。
田笠木とカトレシアの関係が好きです。
主人公の佐々木アキラがどんどん追い詰められて殺伐としていく中で、二人の会話は清涼剤になりました。
田笠木はカトレシアの窮地を救い、カトレシアは田笠木が真相に気づき希望を取り戻すきっかけを与えた。
田笠木のシズクに対する「還してやる」という台詞を、ドアの外で聞いたカトレシアが何を想ったか気になる。
「お前は必ず俺が……」と言って、一旦言葉を切るんですよね。
「守る」と言いたくても、自分が何者か知っている以上、不可能です。
田笠木……。
もっと田笠木とカトレシアのタコ色に染まった会話を見たかった。
友情であれ違う形であれ、二人の距離が縮まる様子を見たかったのですが……絶対に叶いません。

印象に残る田笠木の表情を挙げるなら、
・妹の姿をした傀儡だと思いながらも守らずにはいられない、苦しげな表情
手をザクザク刺されても覆いかぶさるようにして庇う。
・己の正体を知らされ愕然とする顔
妹に会いに行く決意を新たにした彼に告げられた、残酷な真実。
かつて憎らしい敵として力に溺れた傲慢な姿や非道な言動を披露してきた分、打ちのめされた姿が映える。
・自分のことを敵だと誤解している妹を守るため必死に戦い、敵わず、殺される直前の絶望した顔
涙を零すのがポイント高い。
……苦悩や絶望ばかりだな!
これらの表情が好きなのも、妹との和解という救いがあるからですね。
絶望したまま殺されたら興奮するどころじゃない。
ですので、佐々木アキラが助けに来ると信じていた加奈の笑顔や、想いが叶わなかった方の田笠木の絶望の顔は心が痛みます。
妹の名を呼びながら涙するという、クイと喰イでほぼ同じ描写なんですよね。
結局、田笠木の辿った結末は……。
田笠木に限らず様々なキャラに対して言えますが、容赦ないな。
佐々木アキラも「死んだと思ってたら生きてた」を披露したようなものですが、「あれだけ退場シーンを盛り上げておいて復活かよ」的な、緊張感が失われた気持ちはありませんでした。
未来はないと宣告され、本人も傀儡と変わらないと自覚していますから。
奇跡的に体が癒えたとしても、めでたしめでたしで終わるとは思えない。
そういうわけで、『ヒトクイ』は誰が退場するか、生き残るか、予想が難しい。
陽太とスミレは生き延びるでしょうけど、喰人は……あ、須藤は間違いなく生き残るな。

『ざくざくアクターズ』は「あのキャラとこのキャラのこんな会話が見たい」「誰々の過去が気になる」と思うことが多い。
会話に関してはイリスとゼニヤッタの氷悪魔コンビが何を話すのか知りたい。
結果発表マン二名もいいな。怖そうなおじさんと可愛い少女の組み合わせは和む。
敵同士だったのに能力がガッツリ噛み合うマーロウとメニャーニャも気になる。
獣人親子は言うまでもない。
宿泊イベントを見るまでは、クウェウリの赤面を引き出すのはベルだと思っていたんですよね。
普段クウェウリがお姉さんとして振る舞いベルをからかうが、ベルがここぞという時に男気を見せて赤面させると予想していました。
実際に引き出したのはマーロウだった。
親子なのにめんどくさいカップルみたいなやりとりしやがって!
赤面しているクウェウリに「ん? どうした?」と言った時は「鈍感主人公かよ!?」とツッコんだ。

過去の方で見たい話は、出番は少しだけのオルグでも色々あります。
・耳狩りに遭ってから村に来るまで
・親子との交流
・マーロウから軍を任された時の心境
・勝ち目がない状況で戦闘を続行した心情
・死を覚悟したら治療され、処刑されるどころか村に戻され、普通に生活できると知った時の気持ち
・帝都の人々と共闘することになった時の心境
小物でクズのマクスウェルすら、偉大な存在の陰に隠れて劣等感を募らせていく過程には興味がある。
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