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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

キャラクターとエンディングについて 1

キャラクターとエンディングについて 1

『冠を持つ神の手』の各キャラ・エンディングを語っていきます。
今回はサニャ、トッズ、ローニカとサブキャラ数名について。
グレオニーは長くなるので最後に回します。

ゲーム内だと出生時に性別が決まっていないため「兄・弟・息子・彼」という表記で統一されていますが、感想では彼女や姉・妹といった単語も使っています。



・サニャ
癒し枠。
グレオニーとの対話でお姉ちゃんっぷりが発揮されて微笑ましくなりました。
グレオニーと同じく庶民・一般人代表組だけど彼女の方がたくましい印象がある。
そして、グレオニーに比べれば遥かにエンディングを迎えやすい。
グレオニーに苦戦しまくってこのゲームがやっていけるか不安になった心を癒してくれた。
友情は分かりやすく、愛情も王配でなければ難易度低め。
愛情B→裏切→反転憎悪A→愛情Cと回収しました。

愛情A:難しそうだったので後回し。
攻略見ながらやったのに名声を上げすぎたりしてやり直しました。王になるには名声を上げないといけないのに、上げたら引かれるんですよね。
上手くいったときのエンディングの喜びや達成感も大きい。
サニャだけでなくローニカやリリアノもナイス。陛下男前。
「王配は王を支えることだけ考えていればいい」とのお言葉になるほどと思いました。聞いてるかグレオニー。
愛情B:健気。
愛情C:サニャが可愛いからこそモヤっとする。現状維持かー。
憎悪A:サラッととんでもないこと言いやがったレハトに「えっ?」となりました。
主人公の危険さを思い知った記念すべきシーン。
グレオニーを告発した時も「何言ってるんだコイツ……」となったのは同じですが、方向が違います。
グレオニー告発については、無抵抗の相手を演技してまで陥れようとする執念に。
村潰す発言に対しては純粋な危険性に。いきなり発想がぶっ飛んだ。
村を潰すってどうやって……。疫病が発生したなどの名目で焼き滅ぼすのか?
憎悪B:こちらに敵意の無い相手を安全な立場から一方的にいじめる。
叩いて黙らせる選択肢が出た時は「え、そこまでやんの?」と躊躇いましたが、「散々酷いことしておいて今更!」と引っぱたきました。
憎悪C:またねちねちいびらないといけないのが嫌でやりたくないと思い、後回し。
回収のためだと気合を入れ直して挑みました。やっぱり『神様の間違い』はいいなあ!
友情:着実に歩んでいく。 
裏切:こちらを責めず、諦めている。グレオニーみたいに消息不明にはなってないのが救いか。
殺害A:何を思ってレハトはこんなことしたの?
殺害B:こちらの方が好みです。
何もしていない相手にいきなり罪を着せるのはちょっと……。
殺しに来た相手を告発する方が燃える。

憎悪Bや殺害Bはきつかった。
グレオニーに対しては「弱っ! 雑魚!」とノリノリで罵倒プレイできますが、サニャのは方向が違うんですよね。
「不出来なメイドを教育してやっている」「相手のためを思って厳しくしつけてるんだ」みたいなノリはしっくりこない。自分が気に入らなくて当たってるだけなのに大義名分をつけるため不完全燃焼。
もっとこう、「これで顔でも洗ってろ!」と泥団子を投げつけるなどしてストレートに罵りたい。ガンガン憎しみをぶつけ合いたい。
そうは言いつつ、憎悪だとサニャの芯の強さが分かるのが好きです。
自分でプレイしておきながら彼女をいじめる理由がピンと来なかったのですが、「うらやましかったから」という選択肢を見て腑に落ちました。
所感にもなるほどと思いました。
グレオニーとの嫉妬イベントでは互角かやや優位。サニャが強いのかグレオニーが弱いのか。

・トッズ
普段の軽薄さとは裏腹に愛が重い。
グレオニーとは別方向で第一印象を大きく裏切り、その後も印象が激変したキャラ。
第一印象:うさんくせえ……。
中盤:一見友好的だけど裏では絶対利用する気でいるよ。「トッズとお話しするの楽しい! 大好き!」攻撃を繰り出すだけじゃ効果は薄いだろうな。
『父と名乗る男』:すごく効いてた!
『お見舞い』:キザ~!
『嫉妬』からの反転:ひっ……!
そのちょろ、えー、素直さをグレオニーにも分けてやってくれ。
速攻陥落する様を見て、よく今まで密偵やれたなと思いました。無知な子供をたらしこもうとしたら自分が落ちましたって大丈夫かお前。
いや、密偵をやってきたからこそか。
薄汚れた世界で這いずり回ってきたから、自分を慕ってくれる無邪気な子供が眩しく、美しく見えたのでしょう。
「お父さん!」したらそのまま内乱で、しなかったら命がけで逃がそうとするのは、レハトが騙されやすいだけ・流されただけではないと知ったためかもしれない。
権力を持った大人にたった一人で抵抗しようとしている。
悪党を拒絶する強さがある子供が、自分のことは信じて好意を抱いてくれた。
だったら……と決意したのではないでしょうか。

愛情A:衝撃。
空気が違うのは、今までとは全く別の物語が始まるからですね。
壮大だからこそ気持ちが追いつかない部分も。
愛情B:ローニカも元気だし、にぎやかです。他キャラからの派生でなければ素直に喜べた。
適当な経歴をでっちあげて身分を用意して結ばれるエンドがあればなあ。
憎悪A:こうなるとは思っていませんでした。
普段のノリが軽いから、レハトの愛が得られなくても「このカッコいいお兄さんを独り占めしたら世界中のお嬢ちゃんが悲しむって思ったんだろ? レハトってば親切」と茶化しつつ内心ガックリ……などと思っていたらまさかの反転。
怖いよ!
憎悪B:悪党VS悪党。心が痛みません。
友情AB:似た者同士という言葉が浮かぶ。
愛情とは正反対の空気で、緊張感があります。
互いにヘマしたら切り捨てる準備は整えつつ、力を貸し合って進んでいくのでしょう。
愛情だとレハトへの誉め言葉は軽口と見せかけて本気ですが、友情ではあまりにも演技くさくて笑いがこみ上げてくる。
裏切A:ローニカも冷ややか。それもそうだ。
裏切B:憎悪Aと同じく安眠できない。カビのごとくはいよる恐怖。
殺害A:一番切ないのはローニカが来なくて殺されたパターンです。指の痕。
殺害B:処刑されるのも仕方ないけどさあ……。無情。
殺害C:最初に見たのは普通にレハト側が反転しただけのパターンだったので、「何故始末した」という感想になりました。
トッズとレハトの両方反転だと展開が異なるそうなので試してみました。
こちらの方が好みです。
レハトの行動も「いきなり邪魔になったから始末って……」ではなく「暴走したら自分も大切な相手も危ないからな」と頷けます。

初めて見た『お見舞い』が彼で噴きました。
お前かよ!
内容にも噴きました。
キ、キザ~!
外見と経歴に似合わずロマンチストです。
『お見舞い』で笑ったら『嫉妬』で「ひっ……」となりました。
『嫉妬』で彼が語る内容には疑問も。
身分や境遇が違いすぎる自分では正式に結ばれることはないと理解している。
だからせめて心の中では一番で……と言いますが、レハトが言う通りにしたとしても、他の相手と結婚して大人しくしていられるのでしょうか。
我慢できずにやらかしそうな気配が。
完全な政略結婚で選定印目当てゆえにレハトの人格完全無視するとかならともかく、普通に好意的な人物だと、怪しい商人の言うことをホイホイ聞くようなレハトなら仲良くしようとするでしょう。
印愛が上がりだしたら黙って見ていられるんでしょうか。
嫉妬からの反転憎悪は、告白して『父と名乗る男』を出したなら、駆け落ち承諾までしたのに別の相手を愛するレハトが酷いと思いますが、『息抜きの誘い』経由だと理不尽だと思わなくもない。
守ってくれた相手を処刑から助けるのは責められるような行動じゃないでしょうし。

ローニカからトッズへの嫉妬は「そこまで言わなくても。孫を心配するお爺ちゃんみたい」と微笑ましくなるのに、トッズからの嫉妬はマジだ。目が笑ってない。
グレオニーには辛辣。彼個人ではなく衛士全体を毛嫌いしている節がある。「衛士気取り」という台詞もありますし。
後ろ暗いことに手を染めていたから取り締まる側に反感を持つだけでなく、誇れるような職に就いていることへの嫉妬・羨望もあるのかもしれません。
トッズに嫉妬するグレオニーに笑った。
真っ当な道を歩いてきたことも仲間からいじられつつ好かれてるのも立派な強みなのに、本人ばかりが気づいていない。
堂々とレハトを守れるのに。

護衛中は神業が起こらないということで気になったので、タナッセへの嫉妬も出しました。
「俺がいたら守れたのに」とか「自分を騙して殺しかけた相手を助けるなんて物好きだなあ、俺が言えたことじゃないけど」的な方向でくるかと思ったら全然違った。
少し前に死にかけて体調戻らない相手に「いっぱい虐めてみようかなあ」はさすがに酷くないか?
冗談の範囲を超えてるし、レハトの対応次第では冗談で終わらせる気もないでしょう。
建前でも「レハトが心から愛していて、レハトを幸せにできる相手なら、涙を呑んで祝福しよう」的な発想はないのかな。
そこが所感で自分勝手と言われる理由なんでしょうね。
トッズからしたら「半端に希望を持たせるくらいなら、黙って見送るべきだった」と思うだろうけど、そこまで相手の心理を考えて適切な行動を取れる子供なら、トッズになつかずに終わるでしょう。

・ローニカ
高性能おじいちゃん。
他キャラの裏切エンドで心配させたりサニャいびりでフォローさせたり、迷惑かけまくってスマン。
初めて『嫉妬』を見たキャラ。

序盤の印象:穏やかなお爺ちゃん。
グレオニー攻略後:ただの穏やかな爺さんじゃないんだろうな……。
友情ルート中:つよっ。仕事人って感じ。
トッズ攻略中:つっよ! 意外と大人げない!
他のイベント:冷徹な仕事人って顔してるけど私情持ち込みまくりじゃね?
と印象が二転三転した。
ただの好々爺じゃないことは可能性の一つとして考えていましたが、予想を超えていた。
「仕事に私情は持ち込みません」みたいな顔をしておきながら隠し切れない牙がちらちらと。
似てないと答えた時の満面の笑みよ……。

愛情A:レハトが押し通した!
強引さがないとね。
『共にいるもの』で自分が家族だと答えた時の狼狽えように笑った。
ユリリエの言葉に動揺した時も。
愛情B:トッズとのドタバタエンドに和んでから見たらこわかった。
愛情のはずなのに殺伐としてない?
憎悪:一番難易度が高いと言われるのも納得。最後の日に頷いてくれなかったので途中からやり直しました。
心の中はレハトへの憎悪で真っ黒だろうに、淡々と話すのが最高に冷え冷えする。
これはいっそ裏切エンドと呼ぶべきでは……。
己を慕い信じてくれる若者に友情を感じ、信頼して、深い心の傷となっている過去の罪を打ち明けたら利用されたわけですから。
心の傷を抉り、友情や信頼を叩き壊し、己の道具にしたという暗い達成感が味わえます。
友情A:友の面影を重ねつつ、違う未来を見てくれる。
友情B:プレイヤーとしてもローニカが迎えに来てくれてよかった。
いきなり嫌味ぶつけてきたりライバルとなることを求めてくる相手だけだと途方に暮れていたと思います。
友情C:送り出したけどやっぱり側にいないと嫌だ。
裏切:苦い思いを噛み締めながらも暮らしていくならマシなのですが、命を喪うのはきつい。
そこまでしなくていいよ……。
アイツは許さないと言いたいところですが、裏切って傷心させて隙を生み出したお前が悪いと言われると……いややっぱりアイツが一番悪い。
殺害:反転を使いました。
あんなに強いローニカがあっさり……その気になれば簡単に返り討ちにできただろうに。
手に入らないならいっそ、というレハトの心情を理解しているんですか。そうですか。

トッズを攻略しているとローニカの意外な一面を見ることができて楽しいですね。
普段はあまり口出し・手出ししないのにトッズには短剣投げる。
あんたそんなポンポン短剣投げつけるキャラだったのか。
初めて『嫉妬』を見るのがローニカになるとは予想しなかった。
相手がトッズだからピリピリするのも仕方ないよなと妙に納得してしまう。他の相手ならレハトが選んだ相手だからと受け入れそうです。
恋愛感情による嫉妬というより、かわいい孫をたぶらかそうとするチンピラに対する反応みたいです。

グレオニー←→ローニカ間の嫉妬も見ました。
グレオニー→ローニカは、まあそうなるだろうなという感じでした。いつものグレオニーです。
ローニカ→グレオニーは……むしろ応援している?
「彼の真っ直ぐさは見ていて快い」「惹かれる理由はよく分かりますよ」と高評価。トッズのことは散々貶すのに。
グレオニーと親しくするレハトに「彼のように邪心の少ない者ばかりではない」と忠告しつつ、追いかけるよう送り出す。
光の当たる世界で真っ直ぐに生きてきた彼を好ましく思っているんだろうな。
邪心が「少ない」という表現が適切。作中のキャラは多かれ少なかれ闇を抱えているので、全くないと言われたら却って信じられない。

ここからは、攻略対象じゃないけど語りたいサブキャラについて。
・ドゥナット
腐れ変態ゲス野郎。
こんな奴に立派なグラフィックがあるのが腹が立つ。
殺害エンドがほしいと思いかけたけど専用ルートすらもったいない。
イベント中に返り討ちにしたい。

・テエロ
グレオニーのイベントで登場した時は「口は悪いけど腕は確かなのか。いい奴じゃん」「毒の危険性を忠告してくれるなんて親切」と思いました。
甘かった。
衛士惨殺事件や『すれ違いのはてに』を知った後で見ると「おまえ……!」となります。
毒の危険さはよく知ってるよな、お前なら。
グレオニーが寵愛者の出場にピリピリしてるのも、コイツの所業がなければまだマシだったでしょう。
殺された衛士はとばっちりもいいところ。
大前提として、御前試合は出場者全員怪我する可能性があるわけです。
レハトほど切羽詰まった事情があるわけでもないのに参加したヴァイルの考えが甘かったと言えます。
衛士同士なら問題にならないのに、相手が寵愛者だからと罰を受けた時点で理不尽。
そうやって公の裁定が下されただけでも酷い目に遭ったと断言できる衛士を、私怨で殺した挙句お咎めなし。
ヴァイル自身は報復を望むどころか止める側にいるのに。
周囲の感情が悪化することで彼に害が及ぶとは考えなかったんだろうか。
ルートによってはレハトを殺害しようとして誤ってヴァイルを手にかけてしまい、自ら命を絶つ。
ですから一応報いを受けると言えますが、巻き込まれるヴァイルが気の毒なので効果的な罰を考えました。
彼の目の前で女になったヴァイルとイチャイチャする。これしかない。
「ヴァイルの心は俺のものだフハハハハ」と高笑いしながら見せつけてやる。

ドゥナットとテエロ、どちらも外道ですが、ベクトルが微妙に違います。
ドゥナットのいいところ
・正真正銘のクズであること
幸福な未来を求めてやきもきせずに済む。
・自分のためという姿勢全開
根はいい人感出されたりルージョンを愛してますと言われても困る。
イラっとくるところ
・報いを受けない
外道な悪役を大好きになるのは、相応の目に遭う結末までセットの場合です。
ルージョン、レハト、ローニカも含めて被害者の会を結成して叩き潰したい。

テエロのいいところ
・ルートによっては最大の罰を受ける
取り返しのつかない事態を招いてしまった彼は、凄まじい後悔に襲われたことでしょう。
イラっとくるところ
・ただの暴走なのにヴァイルのためと思ってそう
ヴァイルを苦しめる奴は許さんという思考で突っ走った結果、ヴァイルが苦しむ羽目に。

いきなり外道二連発なので方向を変えよう。
・ハイラ
オネエ口調で再生される。
顔や喋り方も嫌味な感じで克明に想像できる。
最初は「何だとてめえこの野郎」と腹立ちましたが、本気でレハトを嫌ったり排除したりしているわけじゃないんですよね。鍋イベントで成功すると入れてくれるし。
危なっかしいレハトや悩みまくっていて周りが見えていないグレオニーに、周囲から彼らがどう見られているか教えてる。言い方は嫌味っぽいけど。
非常に好意的に解釈すれば、憎まれ役を引き受けたのかも……やっぱりただの趣味としか思えん。
現実を教えることと苛立ちを煽ることは関係ないだろ。普通に言えよ。
鍋イベントで断られると毎回心が傷つくのでやめてほしい。

本気で嫌いなわけじゃないけど少し仕返ししたいので考えました。
「あいつ嫌な奴だ!」と周りに訴えても効果は薄いでしょうから、逆に褒めちぎるのはどうでしょう。
「本当はグレオニーとレハトのことを誰よりも心配していて、自分が嫌われる覚悟で苦言を呈した、口調とは裏腹に熱い魂が流れる友人思いで男気溢れる優しい人」と言い張ったら嫌がりそう。

・フェルツ
「……この無礼の罰は、謹んでお受けいたします。でも、あいつのためにこれだけは言っておきたかったんです」
この台詞が一番好きです。見られるのはグレオニーがいなくなった後ですが。
常識人でグレオニーのよき友人。
事なかれ主義のはずなのに、グレオニーのために処罰覚悟で意見を述べた時は感動した。
マジでいい奴だな……。
それ以外で印象に残るシーンは
・『試合の後』で落ち込むのが毎度のことだと教える
・『期待のまなざし』でグレオニーを引きずってきたり、逃げ出したグレオニーの後を追ったり
・『衛士の思惑』でハイラを止める
あたりでしょうか。
まさに縁の下の力持ち。
グレオニーとレハトが結ばれる場合、何割かはフェルツの力と言っていい。
『ついてくる気配』で普段「飛び降りる」か「立ち尽くす」のどちらかを選んでいたのですが、正面突破したら出てきて驚きました。
面倒見いいな。
愛情Cで腕の状態について教えてくれたの絶対フェルツだろ。
もっと出番がほしいなあ。
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