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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

トンネル31

『トンネル31』

ライジング斉藤様制作『トンネル31』をプレイしました。

久しぶりに連絡してきた親友のマコトに頼まれ、彼の姉を探しにトンネルに行く。
怖い話が好きな方におすすめです。

『僕らの都市伝説』同様、レトロなBGMやフォントとスマホや配信者といった要素の組み合わせが懐かしさと新しさを感じさせます。
沢山のエンディングがあり、それぞれ違う世界線です。読みごたえたっぷり。
ルートによってキャラクターの性格も立ち位置もガラリと変わる。
主人公がヤバいパターン、親友がヤバいパターン、親友の姉がヤバいパターン……大体酷い目に遭います。
登場人物達が出会って無事に帰って仲良くなる展開を望んでしまいますが、そんな都合のいいことはなかなか起こりません。
怖い内容も『神隠し』『怪しげな宗教団体』『殺人鬼の被害者達による怨念』など、生きている人間が怖いパターンから本物の怪異まで出てきます。
「こういう展開ありそう」「これ○○が××ってオチなんじゃ……」と予想したらその通りになることもありますが、しっかり雰囲気を作って期待に応えてくれます。


キャラクターについて。

・主人公
常識人から狂人までこなせる。
名前が変更可能で容姿も不明なので、どんな人物かはプレイヤーの想像に委ねられている部分が大きい。
過去のエピソードを見るに、平穏な人生を送ってきたように見えます。
普段はそこまでおかしなことを言い出さない分、危険さを見せるとインパクトが跳ね上がる。
トンネル内で危険な目に遭ったり怖い思いをしたりしたけど、マコトと仲良くしてほしいです。せっかく再会したんだし。

・マコト
常識人から狂人までこなせる。
主人公と同じくどんな人物か掴みづらい。
何だかんだで隠しエンドを回収する頃には好きになってました。

・ミノリ
被害者か加害者かガラリと変わる。
彼女を探しに行くのが出発点なので、ルートの大半で酷い目に遭っている。
無事に帰ってきてほしい。

・シンゴ
ヘラヘラしていてチャラい男。
ただの配信者かただ者じゃない配信者か振れ幅が大きい。謎の強キャラ感が漂う時もあります。

・高島
外見は怖いが性格や立ち位置の変化が少なく、常識人寄りに見える。
ヤンキーではないとのことですが、一般人やそこらのチンピラ相手なら戦えそう。
でも本編で対峙するのは化物なので太刀打ちできない。
見た目がヤンキーなので「何かあったら主人公達を見捨てて一人だけ逃げそう」と思っていたら主人公を助けようとしてくれたので、申し訳なさと感謝する気持ちが湧いた。

・松浦
高島と同じくルートによる性格や立ち位置の変化が少ない常識人。
美人なんですが碌な目に遭わない。
腕っぷしが強いわけじゃないなら危ないですよ!

高島と松浦は無事に帰って主人公達と仲良くなってほしい。

特に好きなエンド、印象に残ったエンドを挙げていきます。
END4:王道。綺麗に終わりました。
怪異の恐ろしさではなく現実の辛さがのしかかってくる。猫が癒し。
一番好きかもしれない。
END5と10:ギャグで終わるパターンと思いきや……。
安心させて落としてくるのが効果的。
END9:一枚絵が印象に残る。ストレス、パニック、疑心、敵意……ホラー物に欲しい成分を補給する。
END11:王道。「こういうオチもありそう」と思った内容を直球でぶつけてきてくれた。
END14:自分が死にそうなのに逃げろと叫んでくれた高島に好感が持てる。
END17:高島と仲良くなったのは嬉しいけど、最後は……。主人公と連絡がつかなくなり、高島が事態を察しそうです。
END18:その後が気になる。有名になったのはいいけど、霊障起こってるのはいいんですか?
END22:それまでわりと常識的だった主人公が光がどうとか言い出す。
主人公がヤベー奴だった展開、好きなんですよね。
さらに、一方通行気味の重い感情を向ける関係性がもともと好きなので、刺さりました。
あとは隠しエンドの余韻が好きです。

皆が出会って仲良くなる展開が見たくなりますし、主人公とマコトの友情が続いてほしいです。
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