漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
ベヨネッタ
評判を聞いて気になったが躊躇う
→2の発売を聞いて興味をそそられる
→劇場版DVDを視聴し、ますます興味が湧く
→1が同梱されていることもあり、とうとうWiiU本体ごと購入
という流れでプレイ。
※感想はWiiU版プレイ時のものですが、その後3がSwitchで製作中とのことで、1と2がセットになった∞CLIMAX EDITIONとSwitch本体を購入しました。
ベヨネッタは魔性の女ですね……。
こんな方におススメ
・強敵を華麗にお仕置きしたい
・強敵に容赦なくお仕置きされたい
・少しずつ上達していくのが楽しい
・基本おバカだけど要所は熱いストーリーっていいよね!
・セクシーなお姉さんが大好きです
こんな方には不向きかも
・難易度ノーマルなら初見でも死なないくらいの難しさがいい
・ストーリーの細かい部分も気になる、整合性やリアリティが大事
・レースやシューティングなど、別ゲー要素が混ざっているのは絶対に嫌!
・圧倒的な爽快感と上達を実感できる喜び
アクションゲームの醍醐味を存分に味わえます。
何と言っても雑魚戦や人型のボス戦が楽しい。
敵の攻撃を躱してウィッチタイムを発動させ、一方的にぶちのめす!
コンボを叩きこんで魔力を溜め、派手な技をくらわせる!
闇雲に連打するだけでも楽しいけれど、相手の動きをよく見て回避やコンボを意識するともっと面白い。
以前はボコボコにされた敵相手にいい感じに立ち回れると、上達したと思えます。
寄り道としてアルフヘイムという制限付きの戦闘に挑戦することもでき、必要な動きが身に付きます。
難しいものに何度も挑み、ようやく達成した時の喜びはひとしお。
戦闘を盛り上げるのは素晴らしい曲の数々。
私が特に好きなのは『One of A Kind』、ジャンヌ戦、サピエンチア戦、バルドル戦、『友よ』、ラスボス戦です。
・難しいことを考えずに楽しめるストーリーとキャラクター
ストーリーはツッコミどころがある場面が多いです。
そこがいい。
「人間があの高さから落ちたら死ぬだろ!」「どうやって移動したんだ!?」など挙げればきりがないですが、気にせず乗るのが吉。
大体「魔力のおかげ」か「ギャグ補正」で説明できます。
わかりづらいところもありますが、何となく程度の理解で大丈夫です。
「あ、こいつ黒幕だな」という相手をぶっ飛ばせばいいので。
クリアした時の後味もスッキリです。
キャラクターも皆魅力的。
1で好きなキャラ上位は以下のようになりました。
ベヨネッタ:最初はミステリアスで妖艶な美女というイメージでしたが、子供相手に戸惑ったり、ルカに驚いたり、可愛いと感じられるように。
ジャンヌ:終盤で一気に株を上げた、友人想いの熱い魂の持ち主。
ルカ:残念なイケメンという言葉は彼のためにある。しまらない奴ですが、決める時は決めます。
好きというより印象に残ったのは黒幕ですね。
衣装が派手で、喋り方がねっとりしていて、仕草も芝居がかっている、全体的に濃いキャラです。
彼との壮大な○○喧嘩は面白かったです。
映画と違い、今回の話だけだと計画のために妻子を利用し大勢の人間を死に追いやった、クズでゲスな男に見える。
気持ちよくぶっ飛ばせる悪役です。
ストーリーやキャラクターは、いい意味でB級映画みたいな面白さがあります。
大神ネタやDMCネタが出てきてニヤッとできたり。
プレイする際に注意したいのは、主人公のベヨネッタは大胆に開脚したりしょっちゅう裸になったりすることです。
人に見られて気まずい思いをしたくないという方は、気をつけた方がいいでしょう。
うーん……と思った点も幾つかあります。
私の腕が原因の部分もあるので、ご注意を。
・QTE
タイミングがシビアで、中には即死するものも。
強敵に敗れてゲームオーバーになるのは仕方ありませんが、足場に跳び移るのに失敗して一発で死ぬのは理不尽だと感じる。
・レースやシューティング
長い上に本編の評価に関わってくるのが厄介です。
特に、トップクラスに強い敵との戦闘前に長いシューティングステージがあるのは酷い。
強くてカッコいいボスが相手の燃える戦いなのに、手軽に再挑戦できないのが痛い。
ラスダンでの砲台を使ったシューティングも謎です。
あるキャラのバイク操作の時は燃えたので、相応しい状況があり、長くなければ問題無いんです。
・連打がキツい
QTEやシューティングではかなりの連打を要求され、手や指が疲れます。
・巨大なボスとの戦いが……
「足場を飛び移りつつ周囲を破壊→本体を攻撃」の流れが煩わしく感じることがありました。
特にラスボス戦。
普段の戦闘で身につけた技を使わせてほしい。
あと、不満と言うほどのものではありませんが、ステージクリア後の人形を動かすシーンなど、スキップ可能にしてほしかった。
難易度は、クリアだけならノーマルでいけます。
体力の上限が増加するアイテムを探索や購入で入手すれば、死んで体力全快にしつつごり押しで突破できる。
問題はアルフヘイム……制限付き戦闘です。
何も考えずに攻めると失敗します。
下手なボスよりよほど手強い。
その分、達成できた時の喜びも大きい。
最後のアルフヘイムを一発でクリアした時には本当に嬉しかった。
まとめると、改善してほしい要素はあるものの、熱中できるゲームです。
また、2で1のストーリーの根幹にかかわる真実が明かされたので、再びプレイしたくなる作品でもあります。
ベヨネッタ2
こんな方におススメ
・とにかくアクションゲームがしたい!
・華麗に戦って爽快感を味わいたい!
・1の戦闘は好きだけどレースやシューティングは苦手だった……
・1のバルドルのせいでルーメンの賢者のイメージが……どうにかならない?
・アクションの楽しさは健在
戦闘がとにかく気持ちいい!
迫力あるステージで強そうな敵と戦うと、それだけで興奮できます。
今作から追加されたアンブランクライマックスは雑魚戦でもボス戦でも役立ちます。
派手で強力な攻撃を広範囲に叩きこむ気分はこの上なく爽快。
雑魚を蹴散らし、強そうなボスをも圧倒できます。
戦闘と戦闘の間の移動もストレスフリー。
最初から動物の姿になって高速移動できるので便利です。
また、仲間と共闘するシーンが増えています。
あんなキャラやこんなキャラまで!
終盤の「彼女」や「彼」との共闘には燃えました。
・より遊びやすく、爽快に
難易度は1より下がっています。
1は途中から死にまくりでステージ評価もストーンだらけでしたが、初見でもシルバーやゴールドをとれました。
技や武器が揃っていない一周目で評価を気にすべきではないとわかっていても、石だらけだと落ち込みますから……。
制限付き戦闘のムスペルヘイムも、やり直した回数や時間は1に比べると遥かに少ない。
また、1で引っかかった部分が色々改善されています。
幾つか例を挙げると、
・QTE
緩くなり、即死する場面はほとんどなくなりました。必要な連打数も少なくなって指に優しい。
・レースやシューティングなどの別ゲー要素
短めだったり、状況が変わって退屈しないようになっています。
・巨大なボス戦の流れ
普段の戦闘に近い感覚で戦えるのが嬉しい。
1では「足場を移動して部位破壊→本体を攻撃」という流れが多かったのですが、今回ベヨネッタが飛行して直接殴り合えるので、「こんなに大きくて強そうなボスと真っ向から戦ってる!」感が味わえる。
他にも足場から落下した時のダメージがなくなる、高評価のために長々と逆走する必要が無くなるなど、細かな点が多数改善されています。
もっとも、改善してほしいと思う点はあります。
・姿が見えづらい
技の派手さや背景の迫力を優先するあまり、主人公や敵の姿が見えにくくなる場面が発生します。
仮面の賢者一戦目の空中戦は、敵が背景に溶け込んで見えなかった。
アンブランクライマックスのエフェクトで敵の攻撃モーションが隠れて被弾することも。予兆の音も聞こえづらくなるので、避けにくい。
・ウィッチタイムが短くなっている
1に比べると、回避からの一方的な攻撃という「自分の時間」感が弱まっている気がします。
高難易度の人型ボス相手だと、WTを発動させてもたいして攻撃を叩きこめない。
長いコンボやラッシュを含むコンボが使いづらい気がします。
ダッヂオフセットをマスターして、コンボをしっかりつなげられれば問題ないのかもしれませんが……。
・急かされるのが煩わしい
アイテムを回収したりムスペルヘイムや隠しVerseに向かったりする時に、同行者からいちいち「こっちだ」「早くしろよ」と言われると「わかってるよ……」と言いたくなる。
特にムスペルヘイムと隠しVerseは高評価を目指すと行かねばならないので、急かされると理不尽に感じる。
ここからは不満というほどではありませんが……。
人型ボス以外の敵は1の方が印象に残る気がします。
強敵らしい登場に相応しい強さのグレイス&グローリー、失恋するビラブド、絶大なインパクトを誇るジョイ、清々しいまでにボコボコにされる四元徳など、1の個性豊かな面々に比較すると覚えづらい。
・ストーリーやキャラクター
いい意味でのバカっぽさは1より控えめになっています。
親友が自分を庇って滅びかけている状況で過度にふざけられても困りますからね。
また、1は「何だかんだで皆元気にやっていく」スッキリした終わり方でしたが、2は切なさの残るエンディングです。
1のように終わるのがいいか、2の雰囲気がいいかは好みによりそうです。
2のキャラの評価は以下のような感じです。
ベヨネッタ:記憶を取り戻し、幾らか落ち着いた印象。でも自重しない場面ではしない。子供に対する態度はすっかり保護者。
ジャンヌ:最後はおいしいところを持っていったが、もう少し活躍を見たかった。
ルカ:残念さに磨きがかかったイケメン。相変わらず軽いが子供に優しい。ラスボスをも素の口調に戻す空気破壊は見事。
ロキ:新キャラ。彼が何故アレを分けようとしたのか、そのあたりの心境を伝聞ではなく直接聞きたかった。再会が楽しみ。
仮面の賢者:「ルーメンの賢者=変態」のイメージを変えた男。熱い魂の持ち主でカッコいい。正体が明らかになるあたりから目立っていた。
メインキャラのデザインについては1と2、どちらも好きです。
ベヨネッタとジャンヌは可愛さが強まっていると思います。
・前作とのつながり
「ここでこの曲が来るとは!」「なるほど、そういうことか!」となるシーンが幾つもあるので、1からプレイすることを推奨します。
続編なのでストーリーが1からつながっているのは当たり前ですが、1「に」つながっているとも言えます。
そして、ベヨネッタやジャンヌ、ルカの印象は1とほぼ同じなのですが、1から2で評価が激変したキャラがいます。
2を最後までプレイすると、1での台詞の印象がガラリと変わる。
WiiU版の2発売時、前作を同梱した理由がわかった気がする。
1から2をプレイして、1をまたプレイしたくなります。