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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

クウガ感想 1

クウガ感想 1



EPISODE1 復活

冒頭の古代クウガの戦いが感慨深い。
BGMも荘厳。

主題歌に燃えました!
何度聞いても熱い。
ここでは出てきませんが、二番の歌詞の英雄云々の部分は改めて考えると重いです。
「英雄として脚光を浴びるのは自分一人でいい」という意味ではなく、「皆のために血と涙に塗れて戦い続けるのは自分だけでいい」という決意の表れではないかと思います。
伝説を塗り替えるという部分も伏線になっていますし、クウガとダグバが対になっています。

封印が解かれるシーンはホラー映画みたいです。
この後の展開を知っていると調査団に「よせ! 離れろ!」と言いたくなる。
何が起こるか彼らに予測しろと要求するのは無茶ですが。

雄介の好青年っぷりがたまりません。
ヒーロー物の主人公はもっと元気がいいというか、雄々しいというか、活発なタイプを想像していたのですが、穏やかな物腰です。
一見優男。しかし芯は強い。
親とはぐれた子供に話しかけるところは良いシーンだと思うのですが、昨今だと勘違いされそうなどと考えてしまう。
視聴者に向かって自分語りしているのかと思わせつつ、実は子供に語りかけていたという構図が上手い。
笑顔についての持論や子供を励ます性格など一気にキャラクターの紹介ができます。

沢渡桜子さんが登場。
一条さんや榎田さんはもちろん、桜子さんも有能極まりない御方です。彼女もまた五代のよき相棒ですね。論文と並行しながら古代文字の研究を進め、作中で大いに貢献しました。
窓から入ってきた五代には笑いました。
悪役みたいだよ。何でホラー風味になってるの。
あのお面は下手なグロンギより怖いと思います。

ダグバがグロンギ達を復活させるシーン、声も姿も違う?

五代と一条さんの邂逅に笑いました。
遺跡の発掘を行っていた調査団を襲った異変について知るべく、うろつく警察官の隙間をすりぬけようとする五代。
虚空を指差し大声を上げて注意をそらした隙に進入しようなんて「あっ、UFO!」と同レベル。これで成功されたら立つ瀬がない。
一条さんの態度が刺々しいのも納得です。いきなり子供みたいな手段で突破を図られては「何だこいつは」と思うのも無理はありません。
一条さん視点だと徹頭徹尾胡散臭いな。サムズアップされても反応に困る。
もっと強い言葉で跳ね除けてもおかしくないのに、あれで済ませるのは温厚と言えるかもしれない。

一条さんが桜子さんとも出会い、何が起こったか知らせる。
調査団全員がほぼ即死。
いきなり多くの犠牲者が出ました。警官も殺されますし、クウガの世界観は容赦ない。
遺された映像は明瞭ではないものの、助けてと叫ぶ声で想像させてくる。
ベルトを叩きつけたことに引っかかりを覚えた一条さん、目聡いな。確かに重要です。
衝撃冷めやらぬ中、クモの怪人ズ・グムン・バの襲撃。
いきなり暴れすぎだよ! 警官が大勢犠牲に……。
突然頭にイメージが浮かび、導かれるようにベルトを装着した五代。
ベルトが体内に吸い込まれる時、本当に痛そうな顔をしています。呻き声も苦しげ。
変身できましたが、最も非力な形態――グローイングフォーム、白のクウガに変化しただけでした。
グムンに苦戦。最初の敵なんだから楽に勝利できるかと思いきや、そうもいかず……。
いきなり強くなって倒すというわけにはいきません。簡単に使いこなすのではなく、戸惑いながらも少しずつ使えるようになっていく過程が見ごたえある。

クウガがやられそうになった時、ヘリに乗って一条さんが登場!
射撃で注意を引き、窮地を救う……と思ったら敵が糸を伸ばしてヘリに巻き付け、上ってくる。
一条さん逃げろ。逃げ場のない状況で襲いかかられたらどうしようもない。
だがクウガが止める!
一条さんがクウガを、クウガが一条さんを助ける応酬が熱い。
パニックになってもおかしくない状況で奮闘する一条さんは根性ある。

敵と同類に見えるクウガが己を助けたことに一条さんは戸惑います。
対するクウガはサムズアップで応じる。
夕焼けの中見つめ合う二人の間に流れる空気は、絆の芽生えを感じさせるものでした。
BGMが素晴らしく、主題歌のアレンジが心に響きます。
正体に思い至った一条さんは「まさか……」と呟き、EPISODE1終了。

EPISODE2 変身

今回登場するのはズ・ゴオマ・グ。コウモリ型です。
吸血鬼みたいな敵が教会を根城にするところでうしおととらを思い出しました。
おぞましい敵が教会で神父の格好をしていると妖しさが跳ね上がる。

戦いの後、死んだように眠っていた五代。変身して相当体力を消耗したようです。
五代本人も大変だけど、近くで見ている方も辛いよな……。
五代が五代でなくなるのではないか不安な桜子さんに「ただの冒険野郎に戻れるといいよね」と告げますが、この言葉が実現するのは遥か先。
「好きになれないからね。あの感触は」
握りこまれた拳から内心が伝わってきます。

戦っているのを目撃された白のクウガは、未確認生命体第二号と呼ばれることに。同類扱いか……。
主人公補正で視聴者にはヒーローに見えても、作中の人間には区別がつきにくいのでしょう。当然と言えば当然なのですが、歯がゆいなあ。
一条さんと出会い、クモ怪人との戦いについて問われた五代はあっさりばらす。
隠そうとすると思っていたのに、「あ、俺俺」と言わんばかりの軽さ。
本人の中では、クウガに変身して戦ったのは、言いふらすことでも必死に隠すことでもないようです。
それにしても説明が軽い。深刻にならないように、心配させないようにあえてそうしているのでしょう。
五代がそうしたって心配するのが一条さんですが。
軽率だと言うのもただ怒ったりイラついたりしてるのではなく、身を案じての発言でしょう。
「何ともないのか。あいつと同類になる可能性だってあるんだぞ」
一条さんの疑問ももっともだ。実際、力を手にした代償は彼の身に大きな影響を与えています。
それでも五代は大丈夫と受け流す。
「バカか君は!」という一条さんのツッコミに思わずシンクロしました。
馬鹿は馬鹿でも素敵な馬鹿です。
五代も一条さんもいい奴だ。
クモの怪人の生存を悟った五代から行方について尋ねられても、「君には関係のない話だ」「関係ないと言ったろう!」と突き放す一条さん。
戦いに巻き込まないようにしている。

夜、暴れるゴオマのもとに辿りついた一条さんですが、ろくに策も装備も整っていない状況ではどうしようもない。
それでも五代を庇いながら
「これは警察の仕事だ! 帰れと言ったら帰れ!」
と叫ぶ。気丈だ。
拳銃は効かない。五代がクウガに変身して戦うも、敵わない。変身は解除されてしまった。
一条さんもゴオマにぶっ飛ばされましたが、光を浴びたゴオマは撤退。光に弱い体質で助かった。
……よく生きてたな一条さん。

危機を乗り切った二名の間には絆が……芽生えませんでした。
出しゃばるなと警告する一条さんに五代は食い下がろうとするも、一条さんはそれをつっぱねる。意地がぶつかりあっています。
「君が戦う力を得たと思うのは勝手だ。だが君に戦う義務は無い。これは市民を助けるという我々警察官の仕事だ。中途半端に関わるな!」
敵に対抗できる存在に安易に頼ろうとはせず、意地でも関わらせまいとする。責任感の強い御方です。
相手の力を認めず闇雲に否定するのではなく、伴う責任や求められる覚悟の大きさを噛みしめているからこその台詞なのでしょう。
いったん関われば途中で投げ出すことは許されない。
この時点での五代は反論できません。
戦おうとする意志が中途半端だったため白いクウガ、グローイングになったのだから。
彼が真に覚悟を決めたのは、家族が殺され、泣く少女を見た時でした。

一方、一条さんは目撃者から情報を得てゴオマの棲む教会に一人で乗り込む。
無謀だ……。
武器も普通です。拳銃よりマシなのかもしれませんが、効果が無いという点において大差ありません。
やはりと言うべきかゴオマに吹っ飛ばされ、コートにろうそくの火が燃え移ってしまう。
今回も大ピンチだ。もうちょっと自分の体を労わってくれ。

教会を炎が焼いていく。
このままでは焼死、もしくはゴオマに血を吸われて殺される。
極限の二択に直面した時、五代がバイクで扉をぶち破って登場!
上着を叩きつけて火を消す彼に一条さんは叫ぶ。
「何しに来た!」
「戦います俺!」
「まだそんなことを!」
なおも関わらせまいとする一条さんに、五代が叫ぶ。
「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない! みんなに笑顔でいてほしいんです!」
頑なな一条さんにバシッと宣言。
『笑顔』。
作品全体のテーマが出ました。
彼の戦う理由は単純でわかりやすい。それゆえダイレクトに響く。
そして来る、インパクト抜群の台詞。
「だから……見てて下さい! 俺の、変身!」
燃える教会よりも熱い!

変身ポーズが凛々しく、今度は白い姿ではなく赤い姿に変わる。
マイティフォーム!
これで勝てると思いきや、怪人二名対クウガ。
思わず「空気読め」と呟いてしまった。
それでも一条さんが射撃で援護し、隙を作った。ナイスアシスト!
怪我人とは思えない活躍だ。気力で動いてるんだろうな。
ゴオマが退却。この時点ではゴオマが後々まで登場するとは思いませんでした。
敵の数が減り、何とか倒すことができた。

古代のクウガは封印したのですが、五代は倒しています。両者の違いはどこにあるのでしょうか?
・古代のクウガはライジング各種の力は使えなかった代わりに、封印の技術に長けている
・五代は封印エネルギーの扱いが未熟で倒すしかない
ということなのか?
古代のクウガの戦いが気になるところです。

朝を迎え、一条さんが目を覚ますと、すぐ傍に五代がいる。座り込み、壁に背を預け、五代の肩に頭をもたせかけて眠っていたのでした。のどかだなあ。
「おはよう、一条さん」
「何でお前の肩に……」
「まあ、いいじゃないですか」
「……一生の不覚だ」
そう言いながらもすぐに立ち上がったり身を離そうとしないあたり、心を許していることがうかがえる。
ぐっすり眠る一条さんを五代が優しく見守ったんだろうな。
「戦士の休息」という感じで和みます。たまにはこんな一時があってもいいはず。

EPISODE3 東京

病室で目を覚ます一条さんを見て、「やっぱり怪我をしていたのか。大丈夫なのか?」と心配になりました。後にそんな心配は無用だと知った。
一条さんは五代の書き置きを発見。
「俺、『中途半端』はしません! きちんと関わりますから!!」
力いっぱい言ってくれるのは、見ている私には嬉しいし頼もしいけど、一条さんにとっては「関わらせてしまった」から喜べないだろうな。

グロンギ達の描写が異物感を醸し出していて怖い。ザインは人間体の方がたくましく見える。
グロンギの血液成分は人間に似ているという情報が出てきました。断定はできないが、極めて近い種類の生物とのこと。
異形に変身できる能力や全く異なる価値観の持ち主が人間に近い存在だと判明するのはぞっとしますね。
クウガは未確認生命体とみなされたままで、白いクウガは二号、赤いクウガは四号と呼ばれている。
戦っている写真を見た仲間から「仲間割れか」と言われた時の一条さんの表情が辛そう。反論したいけどできなくてもどかしげです。
元は普通の人間、それも優しい青年が力を手にしたため自ら戦いに身を投じたということも知らず、話は進んでいく。

出された結論は無情でした。
未確認生命体は見つけ次第射殺せよ。
もちろんクウガもその中に含まれています。
さすがに見過ごせず、一条さんが立ち上がり第二号と第四号は対象から除外すべきだと提言。
しかし味方だと証明することはできず、命令は撤回されないまま。
震える拳が悲しい。

このままでは五代まで射殺対象になってしまうため、急いで連絡をとろうとする一条さん。
名刺を参考に電話しますが、ポレポレにかかってしまいました。留守電に空気読めと言いたくなってしまった。笑っている場合じゃないのに気が抜ける。
桜子さんの留守電に、絶対に長野には来るなと五代に伝えるよう記録。
来てしまうだろうな……と暗い気持ちを抱きながらもトライチェイサー2000Aにワクワクしました。

バルバと一条さんの出会い。
普通に通り過ぎようとした一条さんですが、グロンギ語を耳にしたため問い詰める。素直に答えるはずもなく、払いのけられ大ダメージ……かと思いきや、逃走する彼女を必死で追いかける。
頑丈。少し前まで病室にいたのに。
おやっさんいわく「コートを着たハンサムさん」と謎めいた美女の追いかけっこと書くとロマンチックと言えなくもありませんが、シュールさを感じました。
よくあんな格好で走れるな、バルバ。
一条さんがアジトに辿りつきこっそり様子をうかがう中、鳴り響く携帯電話。
マナーモードにしとけよ! 命取りだよ!
このせいで機械に疎いとネタにされることに。
案の定発見され首を絞められ突き飛ばされる。命拾いしたものの、普通なら何度も死ぬ場面です。
一条さんの願いもむなしく、未確認生命体が出現し、五代は変身してしまった。
睨みあう二名に対し、駆けつけた警官たちが射撃の体勢をとります。

EPISODE4 疾走

守るべき人々から敵と誤解され、攻撃される。心の痛む展開です。
視聴者が撃たないでと願っても警官達は発砲し、主人公を射殺しようとする。本来は共に戦えるはずだと思うとやるせない。
市民を守ろうとしての行動ですから、責められません。

一条さんは第四号が射殺されたという誤報を聞いて衝撃を受ける。
彼の胸に去来した感情は何なのか……。状況が状況だけに表には出せないけれど、激しく悔やんでいるだろうな。
その分、生きていると聞いた時の反応が大きい。

こうしちゃいられないとばかりに早速行動に移る一条さんですが、肋骨三本にひびが入っていた。
安静にしていた方がいいって!
心配する部下にこの言葉。
「大げさなんだよ、もう大丈夫だ」
五代と同じ、自分の身を考えないで突っ走る性格ですね。
自分の体のことをよく知っているのは事実ですが、大人しくするかというと全く別。
やるべきだと思ったことは自分を犠牲にしてでも果たそうとする。
二人とも体を張りすぎ。無茶するコンビだ。

無茶する相棒に負けず劣らずな主人公五代雄介の、初めてピストルで撃たれた感想。
「チクチクかゆくて大変だった」
確かにかゆいのはつらいよな!
誤解され撃たれても恨んだりしないあたり人間ができています。できすぎているほどです。
……相手に心配させないためとはいえ、あまりにも能天気というか呑気というか、普通に言われるよりも疲れそうです。
身を案じる桜子さんの心労、お察しいたします。
一条さんから会って話したいと言われた時も「デートに誘われました~」と軽い反応。
深刻にならないようにしているんでしょうけど、気遣いが行き過ぎると聞いてる側はかえって辛いのでは?
桜子さんと一条さんの会話は五代を心配する気持ちに溢れていてありがたい。
五代は自分のことを後回しにして無茶すると聞いた一条さん、耳が痛いだろうな。一条さんにも思いっきり当てはまる。
第五号、メビオが登場。移動速度が半端ない。
それを追おうとする五代に呆れました。
無理して突っ込んで転倒した警官に「じゃあちょっと借ります」と告げて白バイを拝借。そして追跡。
手段を選んでいる場合じゃないとはいえ、巻き込まれた警官がちょっと可哀想。
目撃して愕然とする一条さん。そうなるよな。
結局白バイでは追い切れず、後を追ってきた警察から問い詰められ、大ピンチ。社会的な意味で。
一条さんが連行するふりをして難を逃れる。ナイス機転。

「軽率な行動をするな」
まったくだ。
いつか撃ち殺されるぞと警告されても五代は退かない。
「だからってやめられます?」
一条さんもわかっているだけに、言い方を変える。
「自分をもっと大事にするんだ」
生身でグロンギに立ち向かおうとする男から言われても説得力に欠ける。
五代の返答は力強い。
「してますよ。だからこそ、自分が大切だと思うものを守りたいんです」
一条さんだってそうでしょ、と返され否定できない。
二人には共通点があります。
身の安全を顧みず無茶するところも、一度決めたら他人が何と言おうと止められないところも。
五号の被害報告を聞き、一条さんは考え込む。
ふとポケットに手を入れた彼の目に入ったのは五代の書き置きでした。ちゃんと持っていたんだな。
彼が出した答えは、最新型白バイ――トライチェイサーを五代に使わせることだった。
立場や責任問題など面倒な事態になることは確実。
そういったものは全部自分が引き受ける覚悟で五代に使わせることを決めた。
自分が直接倒すことができないなら、サポートを全力で。
クウガは各々ができることをやる……自分の「戦場」で戦うのが熱いんですよね。

五代も一条さんの心意気に応え、トライチェイサーを駆って現場に向かう。
前輪で突っ込み、後輪ではたき、杉田刑事を救った。
「大丈夫ですか、刑事さん」
「えっ!?」
杉田刑事の唖然とした様子にちょっと和みました。同類の化物だと思って射殺しようとしたのに、相手は自分を助けて身を案じたわけですから。
クウガの活躍はこれからです。
バイクアクションが今回の話最大の見せ場。格好いい!
ただ、そこはバイク降りた方が……と思うところも。

追いついた警官達がクウガを撃とうとしますが、その中の一人――桜井を一条さんと杉田刑事が止める。
こうして、誤解が解けて少しずつ味方が増えていくのが嬉しい。
撃破し、光を浴びながらサムズアップしたクウガに一条さんは笑顔を見せる。
踵を返しながらサムズアップをするのがにくい。
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