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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

クウガ感想 2

クウガ感想 2



EPISODE5 距離

解読しなければ……と複雑な表情の桜子さん。
五代が戦うのは彼女が情報を与えたせいとは言いたくないし、言えないとも思いますが、彼女の気持ちは別だろうな。大切な相手が危険な目に遭うとなると、責任を感じてしまう。素直に応援できないでしょうね。
混乱を防ぐため伏せられていた未確認生命体の情報が発表される。
ポレポレにて交わされる一条さんとおやっさんの会話に和みます。一条さんの立場を知らないため言いたい放題。
真面目で固い雰囲気の一条さんと、ゆる~い空気のおやっさんだと会話が噛み合わない。
居心地悪そうな一条さんが、五代がやってきて心からホッとした様子を見せるのが何とも……。
おやっさんはいい人だし悪気もないけど、一条さんにとってはやりづらい相手としか言いようがない。一言で言うなら噛み合わない。
チョモラマンではなくチョモランマだと伝えるようわざわざ頼むところが本当に真面目です。

一条さんがやってきたのは五代の体に異常が無いか調べるため。
病院に行くと医師の椿が登場。
五代の体を診ると「思わず解剖してじっくり見たくなる」くらいとんでもないらしい。
さりげなく危ない発言するな。
さらりとかわせる五代はたいしたもんだ。
未確認と同じ体になったと聞かされても「じゃ、かなり強くなったんですね」と軽い反応。
さすがに椿も呆れる。
「おい、呑気だな」
「そういう奴だ」
一条さんの悟ったような物言いが……この短期間で五代の性格を把握しつつある。
今のところ命に別条はないが、腹部の石の影響で体が急激に変化していく。
最悪の場合怪人と同じになり、戦うための兵器へ変貌してしまう。
そう告げられても五代は挫けない。
「大丈夫っすよ。大丈夫」
根拠は無いけれど、幾度も発言されるうちに説得力が生まれていきます。

不安を感じる桜子さんの胸中とは裏腹に、「解読で何か出ましたか?」と声を揃えて尋ねる五代と一条さん。
彼女の気持ちももう少し汲んでやってくれ。
戦いへと五代の背を押した一条さんを桜子さんは非難する。
一条さんが辛そうな顔をしている。
怒る桜子さんを責めることはできないなぁ。視聴者目線だと五代に何とかしてほしいと望んでしまうけど、桜子さんにとっては大切な友人ですし。
彼女の気持ちや言い分を理解しているからこそ、一条さんも反論しないのでしょう。
五代は自分しか立ち向かえる者がいないならやるしかないと考えている。
「だってやるしかないだろ? 俺、クウガだもん」
「クウガじゃないでしょ、五代君でしょ?」
ここでそう言ってくれる桜子さんは得難い存在だと思います。
こういう人間がいることが、どれほど五代にとって大きいか。
敵と同じ体になっていくと知らされ、助けた相手からも化物扱いされ怯えられる中で、救いとなったのではないでしょうか。
命までかけることはないと桜子さんが止めても、やりたいからやると言って譲らない。
「大丈夫」
またそう言う。心配モードの桜子さんには逆効果ですよ。
一条さんも自分の判断がこの会話を生んでしまったのはやりきれないだろうな。
桜子さんは帰ってしまいますが、後の場面で五代は彼女への信頼を見せます。
五代にとって最高の相棒は一条さんだと思うけど、桜子さんも頼もしい戦友です。

トライチェイサーの試作機を渡したことについて一条さんが問い詰められる。
この時点のクウガは、多くの者から見ると未確認と同類の危険な存在。
味方は少なく、誤解や偏見の目に晒されている。
だからこそ一条さんは、自分が力になろうと決めている。
中盤から終盤の皆と力を合わせて戦う展開は熱いけど、味方がほとんどいない状況で奮闘する序盤も燃えますね。
「何かあったら私が射殺します」
この決意は最後まで変わりません。
もしそういう事態になれば、一条さんならば絶対に仕留めるでしょう。責任感の塊のような男ですから。
未確認の脅威だけでなく世間の目など考えるべきことが多く、様々なものを背負っている。
五代を止めようとする桜子さんも、一条さんを問い詰める警備部長も、闇雲に相手を否定しているわけではない。頭が固いだけとかではなくて言い分は尤もなので、意見が対立しても不快にはなりません。

クウガに助けられた警官はビビっています。理解してもらうまでの道は遠い。
怪人バヅーの跳躍力についていけず、高所から突き落とされたクウガは「もっと……飛べたら!」と願う。
すると、体が青く変わった。
拳撃などの攻撃力が落ちる代わりに跳躍力が増す、ドラゴンフォーム!
長所と短所が明確で、新フォームに変わったからと言ってすぐに勝利できるわけではない。もどかしいけど見ごたえある。

EPISODE6 青龍

新フォームに変化したものの苦戦は続く。
また高所から落とされ踏みにじられ蹴りまくられ、一条さんと杉田刑事が駆け付けてもろくに援護できない。
だが優勢だったバヅーは突然退却し、五代は病院に送られる。
桜子さんが慌てて駆けつけますが、もう大丈夫だと笑って出ていく。また桜子さんの気持ちが置いていかれた……。
全治一カ月くらいの傷は負っているのに。
一人になった時痛みに呻く五代の姿が映され、ポレポレでは深い眠りに落ちる。
滅多に弱さを見せなくても、精神的にも身体的にも強くても、彼も一人の人間です。傷つかず痛みも感じない超人ではない。

桜子さんに対し、申し訳ない、あなたが心配していた通りになったと詫びる一条さん。
「似てるんです。彼は私に。だから、止めても止められないということもわかってしまって」
確かにどちらも無茶しすぎです。
一条さんは桜子さんの気持ちも分かるし、五代の気持ちも分かる。板挟みになる立場です。

五代の妹――みのりが登場し、危ないことはやめてほしいと願う桜子さんに語りかける。
「今まで、お兄ちゃん信じてダメだったこと、一度もなかったから」
五代が頑張ってるのに逃げたと悔やんでいた桜子さんは立ち直る。
五代も一条さんも、そして彼女も強い人間です。まぶしい。
赤と青の力の違いに考え込む五代もおやっさんの言葉に気を取り直す。
ヒーローだけでなく周囲の人々が苦悩しながらも、何気ない言葉に救われたり、葛藤を乗り越えたり。そういったドラマが魅力です。

警察はバヅーが逃げた理由を探り、煙と風向きが鍵になることを掴む。一定の範囲内で起こっていることや工場の煙を避けていることから出現範囲を特定。
高性能ライフルが整備され、一条さんが持っていくことに。
せっかくライフルでバヅーを狙ったのにまた携帯電話鳴ってるよ!
マナーモードにしようよ。
万能刑事なのに何故マナーモードにできないんだ?
一条さんはバヅーに掴まれ、車の窓に叩きつけられる。普通ならこの時点で大ダメージ確定。普通なら。
バヅーは車を持ち上げ、ひっくり返す!
一条さんは車の下敷きに。
ここで驚くべき部分は車を容易く持ち上げる怪人のパワーか?
否、下敷きになったにも関わらず一人で脱出し元気に動き回る一条さんの頑丈さだ!
他の警官は怪人のビンタ一発で戦えなくなっているものの、恥ずかしいことではありません。一条さんが異常なだけです。

青の力について解読した桜子さんは、連絡が取れなかったため、直接情報を伝えに来る。
ご、強引にぶちぬいた……。
非常事態でありながら駆けつける絆の深さ。警察の検問を突破する行動力。まさに戦友(とも)。
彼女の助言によって武器を手にしたクウガが勝利。
大丈夫かと問われサムズアップで肯定し、「お腹減った」と答える桜子さんが可愛い。
……あなたさっきスクーターで思いっきり転倒しましたよね?
一条さんがいるから目立たないけど彼女もタフだ。
強く、たくましく、可愛いって隙が無いな。
微笑んで去っていく一条さんもいい味出してます。
二人が仲直りできてホッとしただろうな。

EPISODE7 傷心

一条さんは原点に帰って何か掴もうとする。
杉田刑事の台詞からも自分達で何とかしようという気概が感じられます。
単純な力は劣っていても踏ん張る展開が好きです。
今日もイケてますねと言われても一条さんのリアクションは極端に薄い。
浮いた話の一つもないためか、よく「彼女はいないのか」ネタでいじられる。
早く長野に帰って彼女の顔でも見たいだろう、と言われても「いませんよそんな」と答える。
射撃訓練する姿がカッコいい。
仕事一筋、真面目で堅物。元から勤勉実直な人物が、未確認の暴れる状況で恋愛に意識を向けるはずもない。
怪人の墓らしきものの数が最低でも二百だと知らされれば、訓練にも熱が入ります。

犠牲になった夏目教授の妻と娘が、未確認生命体の謎を解く手がかりになるかと思い、発掘品を持ってきた。
だが、研究仲間のジャンは素晴らしい研究対象、論文を提出すれば有名人になると興奮。
彼は決して悪人でも嫌な奴でもありません。
研究が進めば他はどうでもいいと考えるような冷酷な人間ではない。
ただ、この対応では誤解されても仕方ない。
覚悟を決めて持ってきた手掛かりを、父が死んだ事実を軽く扱われ、少女は飛び出してしまう。

榎田さんが登場。
彼女も頼りになるのですが、一条さんに妙な質問を。
「その顔は彼女できた?」
何故一条さんの恋人の有無がここまで話題に上るんだ。裏で賭けでも行われているのか?
繰り返される彼女ネタを「いません」で片づけてくれるのがありがたい。
モテようとするけど上手くいかないキャラとか、彼女ができないことに悩んでいるキャラにやっていたらくどく感じたかもしれません。

EPISODE8 射手

緑に変わったクウガですが、感覚が鋭くなる代わりに負担も大きく、短時間しかその状態は保てない。
新たな姿に変わったからといってすぐ快勝というわけにはいかない。
制限時間を超えたためグローイングになり、変身解除してしまう。
そこで体に異変が無いか調べることに。
椿の変態発言が加速する。顔近いって。
「相変わらずそそる奴だな、お前」
「もっとじっくりお前の体を調べさせてくれないか」
うわあ……。その熱っぽい口調と視線は何だ。
五代は変身できない間、教授の娘の実加を探すことに。
大丈夫、と請け合って出ていきます。
「いい相棒じゃねえか」という椿の言葉を一条さんは否定しない。

ここから榎田さんの活躍が光ります。
相手の動きを把握できる道具を作ったり、工場の煙を分析して新しく武器を作ったり、この人の存在自体秘密兵器だ。
親子の危機を救う一条さんも格好いい。
咄嗟の対応力や動きに定評があります。頑丈さは言うまでもない。
五代に呼びかけるも、相手は実加のフォローでバイクから離れていました。
警察は第零号の謎を解いて未確認を止められるのか、不安に思っている実加。彼女を発見し、語りかける五代。
「信じて! みんなやるときはやってくれるよ。そして、君にもいつか何かやる時がくると思う」
きましたね。小説版で。
彼が狙われていることを察し、急いで駆け付ける一条さん。何とか警告は間に合い、五代に銃を渡します。
緑のクウガ――ペガサスフォームの真価を発揮する時が来ました。
天空からの針を指で掴み、投げ捨て、反撃。
遠方から一撃で敵を射止めるストイックさに痺れる。
無事でよかったと告げる一条さんがかすかに笑っています。そういう顔も見せるんですね。

EPISODE9 兄妹

いきなりの朗らかな「イラッシャイマセ」にビビりました。
彼らのアジトには迷い込みたくねえ。
冒頭の恐怖映像がキツイだけに、場面がポレポレに移るとホッとします。シャツのクウガマークをアピールする五代が子供みたいだ。
自分の誕生日を忘れていますが、考えることもやるべきことも多いため無理もない。

グロンギを追跡すべく訓練された警察犬、ミカド号が出てきました。可愛いなあ。『逆転裁判』のミサイルを連想した。
また、グロンギの嫌う工場の煙からガス弾が開発される。
着々と対抗するための手段を整えています。
特撮や探偵ものでは、警察はあまり頼りにならないかのように描かれる印象がありますが、クウガにおいては抜群の頼もしさを誇ります。
主人公の強さや特別性を引き立たせるだけで終わらず、別の角度から敵を追いつめていくので面白さが増します。『魔人探偵脳噛ネウロ』もそうですね。

おやっさんの四号特集では、もし怪人が現代日本に現れたらどうなるかという疑問にできるだけ答える形になっています。
新聞の見出しがリアル。
「『第4号』は生物兵器か」
「戦いに見る4号の闘争本能」
「仲間を次々と殺戮する第4号、その謎の行動」
視聴者と違い作中の彼らは五代の人となりなど情報が不足しているから、危険視するのも当然ですが……好き勝手言ってるなあと思ってしまう。
批判的なのはいいけど、掌返して賛美しそうな予感がする。

元はごく普通の人間だった五代が、人々のために戦い続けるクウガが、敵と同類と考えられている。体は人間でなくなりつつあっても心は変わらないのに、戦いを好む残虐な怪物であるかのように見なされている。
恐怖や嫌悪のにじむ記事を見ても五代は明るい表情を保っています。暗い気持ちにならないはずがないのに、人の前では見せない。もっと弱いところを見せても誰も責めないと思いますが、一条さんと同じく背負いこんでしまう。
よく撮れてると笑う五代に、もう戦うのは平気になったのかとみのりが問う。
力で解決するのを嫌う兄をよく知っているだけに距離を感じるでしょうね。
それでも、園児達から四号はいい奴か尋ねられた時、「いい奴だといいよね」と答える。
彼女も思うこと、言いたいことが色々あるはず。辛いだろうな。

通知表を見せ合って喋る女子達が殺されたのがショックでした。
普通ならちょうどいいタイミングでヒーローが駆け付け、助け出し、格好いい台詞の一つでも吐くところですが、クウガでは間に合わないケースも多い。日常が壊されたのだとはっきり伝わってくる。
せっかくの親子団欒を邪魔された榎田さんに心が痛みます。
一条さんも苦い顔をしている。
加わってくれたのは頼もしいけど喜べない。
クウガが敵に拳を振るい、警察はアジトを特定し、喜べぬ者達の想いをよそに事態は進んでいく。

EPISODE10 熾烈

クウガを追いつめたギイガは突然撤退。
紳士的な性格には程遠い連中が何となく見逃すと違和感がありますが、ゲームを優先したり、弱点と関わっていたり、理由づけがされていて納得しやすい。
仕事を頑張るミカド号と、ミカド号を撫でる一条さんにこちらの顔が緩みます。
優秀な刑事と優秀な犬。この組み合わせは好きだ。
しかしミカド号はザインの手によって殉職。悲鳴が……。
おのれザインめ!

みのりは兄が変わってしまうのではないかという不安が拭えない。桜子さんもそうでした。
後で五代と会話する時、彼自身怖いと答えています。珍しく本音を見せたのは家族だからでしょうか。
それでも、彼女が先生をやるように、彼は自分の場所でやるべきことをやっている。皆の笑顔のためという共通の信念に基づいて。

袴姿で剣道する二人が格好いい。
ピンチからの特訓は王道!
一条さんが凛々しい。
射撃だけでなく剣道も上手いのか。ますます万能な御方だ。
立派な刑事になるべく幼い頃から様々な努力を重ねてきたんだろうな。
その結果あの射撃の腕前に到達したと思うと胸が熱くなります。……頑丈さの方はどうやって……。
五代は、敵の攻撃を食らいながらも前進し、自分の攻撃に集中する戦い方を習得。

重厚なタイタンフォームが現れる。
BGMのタイミングもばっちりで盛り上がる。
攻撃を浴びながらもゆっくりと歩み寄り、剣で貫く!
今回は「新たな姿に変身→苦戦する→対策を練って再戦」というパターンとは違いますね。
その場で戦い方を編み出すのではなく、訓練して見出した。
たまにはこういうのもいいな。

EPISODE11 約束

今回と次回は五代の恩師、神崎先生が登場する話です。
冒頭の神崎先生の呟きはいつの時代にも当てはめることができそうです。「最近の若い者は」という感じで。
以前視聴したより嘆きに頷きたくなる度合いが上がっている。
先生が過去を振り返るシーンも沁みる。年取ったせいかな。

ちょくちょくカレーが出てくるなあ。食べたい。
それより高い頻度で発生する犠牲者。そんな軽い調子で出るもんじゃないのに。
また一条さんが恋人ネタでいじられている。何故そこまで話題に上るんだ。
といっても冗談の範囲内。恋愛要素は濃くなくて見やすいです。
元気になった実加がジャンと一緒にいて、発掘チームに入れられていることに安心しました。
その場だけで終わらず、後に登場して掘り下げられるので、魅力を感じます。

五代は桜子さんに自分の代わりに約束の場所に行ってくれるよう頼む。
無茶ぶり!
先生に遅れることを伝える方が早いと思ったけど、長年会っていないからなあ。連絡先を知る時間もないし。
桜子さんが振り回されて気の毒な気もするけど、視聴者の知らないところで桜子さんが五代に急な頼みごとをしたり、お互いフォローし合っていると脳内補完しました。

今回の敵、ザインは人間態でもたくましく、戦い方が荒っぽい。
五代が変身する前に投げ飛ばしたり締め上げたり。
怪人はヒーローが変身するまで待つものだと思っていました。
空気を読んでくれと思ったけど、わざわざ待ってやる理由もないか。

五代との約束を思い出し、勤務していた学校へ赴く神崎先生。
彼は五代が来なければ教師を辞めようと考えている。

EPISODE12 恩師

ザインに対してクウガのキックが通用しない。
ピンチかと思われたが、別の怪人ビランが乱入し、ザインに攻撃。彼らの辞書に思いやり、譲り合いといった言葉は無いらしい。
人間だけでなく同族に対しても情はないんですよね。
彼らが絆で結ばれていて連携して攻撃してきたら対処できる気がしない。
今日五代には大事な人に会う約束があったと聞いた一条さんが少し動揺しているように見える。
戦いに巻き込んでいるという事実を忘れることはないからなあ。
キックが通じなかったため五代はまた特訓することに。

先生は学校の取り壊しを知ってショックを受ける。
帰ろうとするのを桜子から止められた彼は内心を吐露する。
彼は教育が分からなくなっていた。
上からは子供達にゆとりを与えろと言われる。親からは成績を上げろと言われる。
ゆとりと成績のジレンマはいつも発生しそうですね。
さらに、子供達は未来に期待は無いという。
バランスを取ってやっていこうとしても、肝心の相手からそう言われたらキツいだろうな。
先生は、自分は子供達に何を与えればいいのか、何のために教師をやっているのか、分からなくなっている。
だから願掛けをした。五代が来てくれたら教師でいた意味が少しでもあると思い、続けよう。五代に会えなかったら辞めようと。

ザインをおびき寄せる囮になる一条さんには思わず「危ないって!」とツッコミを入れてしまいました。
せめて五代が近くに来てから始めましょうよ。
相変わらず無茶をする……五代に無茶するなと言えるわけないよな、この人は。
案の定、五代に連絡している最中に襲われます。
命がいくつあっても足りない。一条さんでなければ何度死んでいるか。

五代の過去も明かされます。
五代が多くの技を持つ理由やちょくちょくサムズアップを見せる理由。
それは神崎先生の教えから来ていました。
サムズアップは古代ローマで満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられる仕草。
相応しい男になれ。父を亡くし悲しくても、母や妹の笑顔のために頑張れる男になれ。
そう教わった五代は先生の言葉通りの男になりました。
「いつでも誰かの笑顔のために頑張れるって、すごく素敵なことだと思わないか?」
クウガのテーマの一つと言える「笑顔」。
五代があれほど笑顔を守ろうとするのは神崎先生の言葉に大きく影響を受けていたのか……。
かつてと同じ言葉を語った先生の目には涙が。
過去に生徒に贈った言葉が現在の自分に返ってきた。
誰かの支えになった言葉が今度は自分を救う展開、好きです。

ザインとの死闘を制し、恩師との再会と約束を果たした五代。
サムズアップと満面の笑みで締められ、爽やかな結末です。
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