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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2018/12/16

拍手してくださった方、ありがとうございます!

『からくりサーカス』第10幕 フランシーヌ
ミンシアがいきなり「ミンハイ」呼びしても鳴海だと伝わらないんじゃないでしょうか。
全部「ナルミ」で通せばよかったのでは。
今回は金の狂気を堪能する回でしたね。
表情・台詞・声、どれもいい。笑い声にぞっとする。
フランシーヌを「僕の」だの「取っちゃった」だの、モノ扱いしてる。
いつフランシーヌがお前のものになったんだ。

前回と違い、フランシーヌの笑みには明るさがない。
金を憎まないでとは無茶おっしゃる。
でも、最も踏みにじられた彼女は恨み言一つ漏らさず実践してるから反論しづらい。
彼女は金のことをどう思ってたんだろう。「哀れな人」かな。
この流れだと、まるで村人が「病人を連れ出そうとした男が錬金術だの万能薬だの胡散臭いこと言ってるから先回りして焼こうぜ!」と焼き討ちしたように見えるけど、違います。
『フランシーヌが自ら小屋に火をかけて命を絶った』と分かりづらいかもしれない。
彼女の信じる宗教では自殺は罪とされているので、銀は彼女が地獄にいったと認識しています。
「ありがとう」からの台詞はもっと落ち着いた声音かと思っていましたが、震えている。
銀が贈った指輪をはめ、身を焼かれながらの笑みが壮絶に美しい。
記憶があいまいですが、彼女の病気は特殊なものではなかったはず。
村人達の仕打ちは酷いように見えますが、当時の常識や状況を鑑みればあまり責めるわけにもいかない。
燃える小屋から銀を遠ざけて助けようとしていますし、悪人などではないんです。
時代が違えば……知識や治療法が備わっていればなあ。

金も柔らかい石を作っていた。
フランシーヌを救いたいという想いは同じだった。
その情熱や才覚を真っ当な方向に向けられれば今頃皆ハッピーだったのに。
フランシーヌは逃げようとしなかった、彼女の心は金にも注がれていたと告げる銀ですが……。
逃げたよ!
逃げたら散々殴られたんだよ!
彼女を強引に連れ出したものの、暴力を振るう真似はしないと思い込んでいたのか?
だとしたら、弟を信頼というより過大評価している。
フランシーヌは金も愛していたでしょうけど、手のかかる弟とかそういう方向じゃないか。

金は遺髪を使ってフランシーヌ人形を作った。
お美しいな、フランシーヌ様は。
「あなた」と呼ばせるところは笑いが出た。うわ……と思いました。
最古の四人の姿もまともに出ました。
彼らのデザインがめちゃくちゃ好きです。
アルレッキーノとコロンビーヌはスラっとしているなぁ。
笑わない人形を笑わせるために、金は村人に復讐する。
閉じ込めたのは村人ですが、焼け死んだのは彼女の意思に基づいた行動。
しかも長い年月が流れて関係ない人間ばかり。
安易に「死んだ〇〇は復讐なんて望んでいない!」と断言するのは引っかかりますが、今回のケースは絶対に望んでないと言い切れる。
銀の煙……ゾナハ病を振りまいてからの!
お手玉!
玉乗り!
綱渡り!
焼殺!
まさかここまできっちりやってくれるとは。
形状の違うものを軽やかに扱うドットーレの技量、大きな玉をドーンと転がすパンタローネの豪快さ、コロンビーヌの躍動する艶やかな肢体、どれも素晴らしいんですよね。
人体が使用されている点を除けば。
そしてアルレッキーノの緋色の手(レ・マン・スカラティーヌ)、溜息が出るほどカッコいい……。
火が順番に灯るのがロマン!
このシーンのアルレッキーノは曲芸要素薄いと思ってたけど、色や動きがつくと華やかで芸っぽく見える。
でも他の三人と違って楽器→火炎はつながってないよな、やっぱり。
教会燃やす後ろ姿がノリノリに見える。この時は意思ないけど。

お手玉や玉乗りが描かれただけでも十分かもしれませんが、ルシールの過去はもう少しじっくりやってほしかったな。
お手玉の材料が語られる日は来るのでしょうか。
クローグ村の惨劇を改めて目にすると、三人の結末はものすごく好きですが引っかかる気持ちもないわけではない。
この時点では意思はなかったと擁護しても、意思があったところで躊躇わず実行したでしょう。
何より、意思を得た後は人間を苦しめてきましたから。
弟の引き起こした惨劇を知った銀は、彼なりに対処したけどやり方が酷い。
ゾナハ病の治療と引き換えに、巻き込まれた村人をさらに自動人形との戦いへと駆り立てる。
怒りや憎しみを継いで仇と戦うためだけの存在になる、と書くとうしおととらの獣の槍みたいだ。
銀の方は自覚しているとはいえ、世界規模ではた迷惑な兄弟です。

舞台は現代に戻って、最古の四人の一人、パンタローネ登場!
金はフランシーヌ人形の首を絞めた挙句捨ててしまった。
自分の望むように動いてくれないから、要らなくなったから、捨てる。
この調子じゃ奇跡的にフランシーヌと結ばれたとしても破局を迎えただろうな。
こうやって見るとフランシーヌ人形も可哀想だと思えてくる。
殺戮ショーを見せられ笑うよう強要された彼女の心境やいかに。

過去が比較的じっくり描かれた分、師父の登場から退場まで早すぎる!
彼の人生についての考え方が語られないと、万能の薬を嫌悪し、吹っ飛ばす理由が……。
「本物の人生」がどんなものかも理解しづらく、最期の台詞の重みが減ってしまう。
現状ではゾナハ病に対する唯一の特効薬で、飲んだ結果どうなろうと治したい人間もいるはず。
それに、黄金律とその解除……自動人形が飲んだら不味い理由を言わないと「飲みたいなら飲ませればいいじゃん」ってならない?
といっても、あそこで泉を爆破せず、水を飲ませていたら大惨事になっていた可能性が高いんですよね。
師父の強さやカッコいい姿が見たい方はぜひ原作を。
鳴海との初戦・因縁がカットされたアルレッキーノは気の毒だと思っていましたが、強さをろくに見せず出てすぐやられたパンタローネもなかなか……。

次回はもうサハラ。
まさか1クールが終わる前にサハラに行くなんて、アニメ放送開始当初は予想していなかった。
メリーゴーラウンドオルセン来たァァ!
トーア、ティンババティも登場確定!
司令もいますし、心の準備が必要です。

『1000円ヒーロー』おまけ
レートは1でもハートはピカピカの二人組。
この二人は掘り下げが多くて嬉しい。
名前が一つを除きどれもストレートだ。
覚えやすくていいんじゃないでしょうか。

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