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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2018/12/9

『からくりサーカス』第9幕 記憶
今までOPの印象は「いい曲だなあ、主人公らしさが感じられる」→「あれ、あいつの曲?」となったところで止まっていましたが、今回の話で「銀も当てはまるよな」と思いました。
他の人物にも当てはまりますし、どのキャラとかではなく登場人物の大半を指すのかも。

しろがねとギイの関係にムッとする勝は思っていたよりあっさり。
しろがねの想いに触れられただけでもよかったかも。
勝が旅立って話が動くの嬉しいけど、喜べない部分も。
今までまともにサーカスしてない……。
やっと自主興行できるかと思ったら飛行機が不時着してそれどころじゃないし、ちゃんとサーカスしてるところを見たい。
せ、せめてもう少し団長達との交流を。

ミンシアが登場したと思ったらもう山中?
モノローグで済ませる部分が予想より多い!
その分過去編に費やすのは納得ですが。
さりげなく裾を持ち上げているルシール可愛い。
尺の都合でミンシアの刺々しい言動が大幅に削られました。
原作でかなり引っかかった部分ですので、私にとっては嬉しい。
勝気なだけならいいけど、すぐ罵ったり手が出ると相手や状況によってはかなり嫌になる。
似たようなタイプに見える『うしおととら』の麻子には抵抗感がありません。
・普段からうしおと距離が近く、対等の立場
・やるのは相手が暴言吐いたりアホなことした時
・互いに遠慮なくやり返す
というように、複数の要素が合わさっていますから。
相手が対等もしくは上ならいいけど、反撃しづらい立場の相手に理不尽につっかかるとなぁ。
『うしおととら』の日輪もそうですが、厳しい修行に耐えて一人前になったという自負があるなら敵意のない相手に殴りかかるのはやめろよ。
アニメだと、ミンシア視点では鳴海が「病気に苦しむ父親を笑う」「人形だの命の水だの胡散臭い話をまくしたてた」風に見えるので、怒るのも当たり前と思える。

全ての始まりの過去編へ。
白家の兄弟とフランシーヌが登場しました。
兄が銀(イン)で、弟は金(ジン)。前者は堅物、後者は軽薄そうに聞こえる声だ。金はゆがむ前は可愛く見える。
フランシーヌが表情豊かで可愛い。最古に見せたい。
喋り方も感情が込められていて弾むよう。
自分の空腹をこらえて子供達や老夫婦にパンを与える……要約すると「フランシーヌ様マジ天使」になりますね。
パンを頬張る爺さんや銀に縋りつく婆さんに泣きそうになった。漫画で読んだ時は全然そんなことはなかったのに、声や動きがついたためか、歳を取ったせいか。
卵を一個、しかも病気の子供のために盗んで泥棒の烙印か。
確かに罪を犯したけど、罪と罰が釣り合ってねええ!
彼女が助けている側、同じ立場である貧しい人間に売られたのがやるせない。

他人のために身を捧げるフランシーヌの姿を見、銀は己のためだけの学問に疑問を抱く。
直後の金の台詞は、見事に反対を行っている。
「フランシーヌは僕が最初に好きになったんじゃないか……それを横からとるなんて、ダメだよ……兄さん!」
おい。
今まで軽い口調だったのに、粘ついた喋り方になった。一瞬で「あ、やばい」と理解させる力があります。
明るく爽やかだった笑顔がいびつになる様がいいなあ。
この時点では感情に任せてぽろっとこぼしただけで、本気でこの考えを信じ込んではなかったと思う。
何事もなければ頭が冷えて「順番じゃなくて彼女の気持ちが優先されるべきだ」と踏みとどまれるはず、だった。

「世界中から病気がなくなりますように」というフランシーヌの願い。
ゾナハ病振りまく連中は踏みにじってるんですよね。
苦しい境遇でも他人を思うフランシーヌの姿に心打たれた銀がプロポーズ。
光らぬ指輪と輝く笑顔。
幸せそうな二人。
「結婚して幸せに暮らしました」で終われば良かったのに。
このシーンが光に満ちているだけに、地獄が待っていると思うと辛い。

流れを振り返ると、銀は正直やらかしたと思う。
本人もやらかしたという自覚があります。
教会のシーンまでなら金に同情する。
だから彼も「兄さんはひどい」→「そうだ、僕は被害者なんだ」と自己正当化して突っ走った。
これで銀に一切落ち度がなかったら、金が「ただの嫌な奴・最初から危ない男」になってしまい、運命の残酷さが出ないからなぁ。元々は善良な若者だったからこそ、転げ落ちていく姿が印象に残るわけで。
フランシーヌは……彼女に何かしろとは言えない。その日食べる物にも事欠く有様でありながら人を想う心を忘れず尽くしているのに、この上恋愛模様を読んで上手く対処しろというのは酷です。

銀は今まで学問一筋だったからこそ、意識を変えられた反動が大きかったんだろうな。
弟と一緒に打ち込んできたはずの錬金術をも捨てると断言したのはまずかった。
一度深呼吸すべきだったと思います。
弟に自分も好きになったと告げて、彼女が決めることだと言っていれば。
しかし、横からかっさらったと彼を詰るのは違うと思います。
突っ走りすぎ、もう少し弟の気持ちを考えろと言いたいものの、「弟が油断してる隙に……」と画策したわけではない。金に訊かれた時点ではそのつもりはなかったでしょうから。
金の方は彼女と付き合うどころか気持ちを伝えてもいないんですよね。
大体、フランシーヌが頷かなければ抜け駆けしようが無意味で、横取りだの早い者勝ちだのという話ではありません。
フランシーヌが銀の求婚を受けたのは、過去や生き様を知っても受け入れて、支えようとしてくれたからだと思います。
金が彼女の境遇を知る機会があり、そこで背負う覚悟を決められればチャンスはあったかもしれないが、金にはそこまでできないと思う。

とにかく、金が普通に告白して普通にフラれてたらややこしいことにならなかった。
あるいは、あの場で立ち上がって「ひどいよ兄さん!」と叫んだり、盛大に喧嘩したりできる性格なら。いっそ河原で夕日見ながら殴り合えよ。
よりによって「大好きな兄さん」と「大好きなフランシーヌ」の組み合わせだったからゆがんだんでしょうね。
フランシーヌと結ばれたのが関係ない青年だったらここまでこじれなかった気がする。
「うわーんフランシーヌをとられちゃったよ兄さぁぁん!」
「大事なのは彼女の気持ちだ。今夜は一緒に飲み明かそう……」
で酔いつぶれて終わったんじゃないか?
同じ話の中に「大好きな人達の幸せを願う」勝が入っているのが対比になっていますね。

原作未読の方々が抱いているであろう「オートマータは誰がどうして作ったの?」「結局『しろがね』って何なの?」という疑問には次回である程度答えが出るはず。
そろそろペースを落とすだろうと思っていたのですが、まだ駆け足が続いています。
こうしてひねり出した尺を、どこにどれくらい使うのだろう。

そして次回はいよいよですよ!
クローグ村の惨劇!
最古の四人!
予告後半を何度も何度も見てしまう。
今から楽しみでたまらない。

『1000円ヒーロー』第62話
今まで登場したヒーロー達が集結。
こういう展開好きです。シンプルに。
政府ヒーローなのに協力してくれる椿さん、ありがとう。
この世界のヒーローは「レートが低くても自分にできることをする!」という心の持ち主ばかりだと思っていましたが、違ったのか。
千の異変に刃はどうする?
また麗華が敵に操られてる……。
せっかくのレート100ヒーローなのにこういう役ばかりなのは不憫です。
たまにはボス相手に活躍させてあげてください。

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