忍者ブログ

ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2023/10/22

アニメ『Helck』感想 第十五話 勇者の力

魔王城に到達したヘルクはアズドラと遭遇。
アズドラ……ギャグ顔するな、今緊迫した場面なんだ。
トラップで応戦するアズドラだがヘルクには効かない。
またもやギャグ顔で驚愕。黙っていれば美形なのに。
魔物の誕生や自分の立場についてアズドラが明かしました。そう、魔物は帝国が生み出し操っているわけではありません。
勘違いで攻撃されたアズドラは気の毒だし、討たれた魔王トールはもっと気の毒。
しかしヘルクが理性的で助かった。話し合う気があったのは互いにとってよかった。
魔物が人間の国になだれ込んだのは、魔王城が落とされたからだった。
国を守るために戦ったことでかえって危機を招くとは……。

人間との戦いで斃れた者達を弔うアズドラの姿が哀しい。
仲間を殺され、人間を憎む気持ちがあると聞いて安心しました。一切負の感情を抱かないと言われたらついていけなかったかもしれません。
それでも人間と友好的な関係を築きたいと語るアズドラは強い。
帝国は何度も歩み寄って、人間側が拒絶してきたんですよね。
ヘルクはアズドラとの会話によって和解の可能性を見出した。
いいことです。いいことですが……。
ヘルクにはその道が見えても、多くの人間は無理です。

国に戻ったヘルクが見たのは傷だらけの仲間だった。
貴族の指揮官が城門を閉じたため撤退の許されない戦いを強いられました。はー……。
さすがのヘルクも嫌気が差したところに追撃が。
捕えられた魔族が柱に縛り付けられ、民衆から罵倒と共に石を投げられている光景を目撃する。
うわ、醜っ。
反射的にそう思ったけど、魔族=悪という『常識』が刷り込まれているからなぁ。愚か・醜いと責めることは簡単だけど、あの中にいて染まらずにいられるかというと……。
逆らえるヘルクの方が異端なんです。
見ていられず庇ったヘルクにも石が飛ぶ。
もうイヤになってきた。まだまだ続くけど。
ラファエドも魔族を悪と断じる側です。これもショックだ。
単に昔からの考えに従っているわけではなさそうなんですよね。人々を誘導しているというか……。
ミカロスは最初から胡散臭いから怪しいことしてもそんなもんかで済むけど、絶望していたヘルクに手を差し伸べたラファエドがあちら側というのはつらい。
魔族の変貌は見覚えありますね。彼らを倒した戦士達も。

覚醒した戦士達の働きは目覚ましく、傭兵団もゆっくりできるようになりました。
仲間はヘルクとアリシアがいい雰囲気の店に行けるようアシスト……駄目だ、ヘルクには通じない!
この鈍感! クレスとシャルアミの関係には気づいたのに!
アリシアは真っ赤になってる。可愛い。
「行こうか」の表情がすごく好き。何だこのヒロイン力。

最後にゼルジオンが訪ねてきました。
不穏な空気が漂っている。


黒野から鳥居への無能さん・偽善者面などの言葉が心に刺さって抜けない。
原作でイメージしていた空気・距離感と全然違って強烈。
黒野が最初から友好的だったり無難な対応だったりしたらここまで心を揺らされなかった。
漫画の世界線でも『アレス』『アトラス』につながるなら、そんな風に貶した彼が鳥居を侮辱した敵に「あんたは、狙撃で鳥居さんに勝てる?」と挑発したり「彼は、トリガーが引ける男だからね」と宣言するようになると思うと、うわー……となります。
うわー……。
鳥居の方も、いきなり無能扱いされても怒らず、もう少し話をしようと歩み寄ったら偽善者面と言われてもやっぱり怒らず、黒野の空虚を省吾なら埋められると考えて二人が友情を築くのを後押しして……うわあぁあ。
頭に手を置いて笑いかけるって、黒野の両親がやらなかったことじゃないですか。
省吾達と出会って救われた者同士仲良くしてくれ。頼む。

動揺を抑えるために鳥居関連で○○なシーンを挙げていきます。
漫画を読む前に考えたので、原作限定です。
・一番興奮したシーン
何と言っても親子の感動の再会直後。
予想が的中したため「ほらきたやっぱりな!」と感情が昂りまくった。
・やめてくれ……と言いたくなるシーン
腹を撃たれた時。
やめてくれ! ますます好きになるだろ!
好きなキャラがぶちのめされても立ち上がり戦う展開が大好きなので、腹を撃たれても敵を倒して公香を守った鳥居に「いいぞ! 鳥居!」と盛り上がりました。
・一番笑ったシーン
野村が鳥居を馬鹿にした直後に敗北に追い込まれたシーン。
負けるわけない→即敗北の鮮やかな流れは笑う。
・一番好きな狙撃
迷いますが、一発の銃弾で二人まとめて撃ち抜いたやつかな。野村を追い詰めたところも好きだな。

・地味にすごいと思ったシーン
派手にすごいのが狙撃なら、地味にすごいと思ったのは屋上まで一気に非常階段を駆け上って平然としているところです。
正直「三百メートル先のコインを撃ち抜いた」と言われても「きっとすごいことなんだろうな」「どれくらいすごいんだろう?」と恐ろしさを実感しづらいのですが、階段駆け上りは分かりやすい。
生活と関わっているか否かが大きいのかもしれない。
狙撃は一生しないと言い切れますが、階段を急いで駆け上がる事態はあり得ないとは言い切れない。
平然としているのは日頃トレーニングしていないと無理でしょう。どれくらい鍛えてるんだろう。
・心境が知りたいシーン
まず首輪と爆弾をつけられた時。誰が装着したんだろう?
それ以上に知りたいのは、爆発物製造で家の中が荒れていく時の心境です。
道具が散らばったり薬品の匂いが強烈だったりでとても住みづらい有様なんですよね。
そんな中、仏壇のある部屋は綺麗なのが「おぉう……」となります。
片付けどころじゃない中で、妻の写真が飾ってある場所は何とか死守した感がある。
読んでいて頭を抱えたくなったけど、鳥居はもっと頭を抱えたかったでしょうね。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

(04/28)
(04/21)
(04/14)
(04/07)
(03/31)
(03/24)
(03/17)
(03/10)
(03/03)
(02/25)