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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2023/12/3

アニメ『Helck』感想 第二十一話 フェーズ2

魔王シンが守る城をゼルジオン達が攻めている。
シンは人間を愚かと言う。
お約束の台詞もこの作品だと刺さる。心も体もデッカいヘルクが醜いと吐き捨てるレベルですからね。
偽の情報を吹き込まれて魔族やヘルク達に悪い印象を持つところまでは「情報が偏っているから仕方ない」と思えるけど、『悪』認定した相手を口汚く罵って石投げて憂さ晴らしした挙句自分達が責められそうになると正当化に走るのは「騙されていただけ、仕方ない」で済む問題じゃないでしょう。
疑問を持つ者や抗おうとした人間はいますが、少数です。
人間側は魔物の巣を作り出す秘術を会得していて、その魔物を魔王城にぶつけてきた。
どっちが化物か分からなくなってくる。

ここでゼルジオンの魔王討伐に赴いた時の回想。
以前のゼルジオンを見るとつらくなる。
覚醒なしでクレスとミカロスについていける時点ですごいんですが、本人は実感しづらいだろうな。
力の差が大きくてもクレスの助けに……盾になる覚悟を持っていた、友人想いの熱い男だったのに。

劣勢のシン達のもとに援軍が駆けつける。
もうちょっとデザインどうにかならなかったのかと言いたくなるお面をつけたアズドラやロココが参戦しました。
しかし、四天王が動いた隙をついてミカロスはトール城に向かう。
それもアズドラは読んでおり、ミカロスの前に立ちはだかる。先ほどの面を着けた人物は偽者だった。
お前か犬っぽい奴!
耳取れるのかよ!
影武者ということは予想がついても、変装の強引さは完全に予想外だよ。
顔どころかそれ以外も全然似てない。

魔王トールと魔王ウルムを殺したのはミカロスだった。
彼らは最期まで和平を唱えていた。
ここだけ見ると人間が好戦的で魔族の方が平和主義に見えますが、何度も言ってるように一括りにしたくない。
そもそもミカロスを人間扱いするのは双方に失礼。
部下の仇を前にして、アズドラが怒りに満ちた表情を見せる。
真面目な顔をしてる時の彼は本当にカッコいい。
本人はそんな顔せずにのんびり暮らせる世界を望んでいるだろうけど。

ミカロスは少年時代のアズドラを知っている。
今でこそ人間に友好的なアズドラですが、昔はやんちゃしてました。人間の屍の山を築いてた。
ここから現在のように丸くなるまでに何があったんだと言いたくなるレベルです。きっかけになった人物の話もやってくれるかな?
死体に紛れて生き延びたミカロスは魔界の毒に順応し、覚醒した。
そして新世界誕生を目的として生きるようになった。
うわ、ノリノリで両手広げてる。
ミカロスの目的が明らかになったわけですが、スケールが大きすぎてついていけない。
富や名声、権力みたいな分かりやすいものじゃないだけに不気味です。
千五百年も生きていることも判明。
あまりにも危険な存在に、アズドラは情報を吐かせるための捕縛ではなく殺害を決意。

アズドラも千五百年以上生きていて、昔は人間と敵対していたとなると、人間のいいところも悪いところも散々見てきたんだろうな。
それでも仲良くしたいと望むなら、心から応援したくなる。
長く生きてるけどダラダラしているわけではないのも注目ポイントです。仲間を想い、色々動いています。
寿命が長いからといって人生の密度が薄いと決まってるわけじゃないよな。


天命探偵シリーズの、鳥居と公香の恋愛感情が絡まない関係性も好きです。
公香は志乃のことを省吾との恋のライバル認定しているけど、そっちにも進みそうにない。
省吾×志乃が絶対的なので省吾周辺で揉める心配がありません。
三角関係だの公開告白だのでグダグダになるのは勘弁してほしいのでありがたい。
恋愛描写や多角関係が駄目とは思いませんが、「このままだと大勢の人間が死ぬ! 阻止しないと!」という時にそういう要素でゴタゴタされると困惑する。

ちなみに漫画で公香が張り切ってお洒落をした時の男性陣の反応は、
気づいて褒める:鳥居
気づくが褒めない:黒野
気づかない:省吾、山縣
山縣さん?
熱血バカ扱いされてる省吾はともかく、策士の一面も持つ頼もしい大人ポジションのキャラがそれはまずいんじゃないですか、山縣さん!
公香が一番気づいてほしいのは山縣なんですよね。届かぬ想い。

こうなるとバレンタインでチョコをもらった時の反応を妄想したくなりますね。
省吾は照れながらも喜ぶ。そしてお返しを頑張って考える。
黒野は受け取る時に捻くれたことを言うし、お返しの時に余計なことを言う。
鳥居は普通に対応する。娘がチョコを作りたいと言うから手伝ったら自分宛で涙ぐむかもしれない。
山縣は……やらかしそう……。原作で上司と部下という関係なら頼もしいけど恋愛方面はさっぱり扱いされてたし。
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