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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

2024/10/27

能京終盤戦の悔しそうな大和の表情が脳裏に焼き付いています。
いいね・いいなあ・いいですよ。
『灼熱カバディ』は表情の描写が素晴らしいと思いました。
印象に残る表情が多々あります。
・自分のエラーでピンチを招いてしまい絶叫する片桐
部長の見下ろす顔も強烈。何ですか、その冷ややかな眼差し。
・ヴィハーンの虚ろな表情
地元の人たちの期待を背負い、才能に恵まれ、努力を怠らず、夢に向かって進んでいたはずの若者が、スランプに陥って精神をすり減らして限界まで追い詰められてしまった。
輝くような笑顔の持ち主だったのに……。
・どうしても神畑に優勝を届けてやりたくて対戦相手を潰そうとするけど、かえって自分達が弱体化して心がぐちゃぐちゃになる君嶋
何でラフプレー仕掛けた側が潰れかけてるんだよ。
宵越が怪我していたら君嶋の精神も壊れてしまったかもしれません。
スポーツ漫画で「勝利のためにラフプレーに走るキャラ」はまあまあ見かけますが、「仲間は戸惑い連携は乱れ士気も低下し弱体化」という展開は予想を裏切られました。ここまでガタガタになるとは思わなかった。
慣れてないことをしたって上手くいくわけないのは、言われてみればその通り。ものすごくやりたくないことを無理にやっていますし。
・首吊り台の下で穏やかに微笑んでいた神畑が泣き崩れるまでの表情の変化
丁寧に描かれています。じっくりと。
・骸の山の上で苦しそうな顔をする不破
実力と信念を備えたラスボスの弱さや人間味が見える瞬間、大好きです。

負の方向ばかり挙げましたが、だからこそ前向きな顔や感動的なシーンでの表情が際立ちます。
己の不甲斐なさに怒る片桐の表情とか、いつも飄々としていた高谷の号泣とか、腹黒眼鏡の井浦が鼻血を出して必死にあがく姿とか、宵越の泣き顔とか。
好きなキャラ補正をなるべく抜いて、純粋に「表情の描写が上手ェ!」と思ったのは山田の地獄行きの顔かもしれません。複雑な感情がにじみ出たいい笑顔。

とにかく表情の描写が秀逸です。
大和が「お前とやっても楽しくないんだよ」と「お前のおかげで、俺は楽しかったんだ」と言われた時の表情を見てみたかったなぁ。比較したい。
今まで立石に「大和にありがとうって言ってほしい! 大和がどんな顔するか見たい!」と思っていたけど、大和が立石に感謝を告げる展開も見たくなりました。
大和から「君達がいなければ目標を達成することは不可能でした。……ありがとう」と言われたら立石がどんな反応するか気になる。

星海戦終了直後、帰ろうとする大和を立石が呼び止めてどうしてあんなことをしたのか訊く展開を妄想してしまう。
「さあ、何故でしょうね」と答える大和もはぐらかしているわけではなく本当に答えが分からないといい。
それらしい理由を挙げようと思えば「ウチを倒したからには日本一になってくれないと、こちらも低く見られてしまう」などが浮かんでくるけど、心の奥底に大事なことに気づかせてくれた能京への感謝があったらいいなぁ。
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