拍手してくださった方、ありがとうございます!
『キン肉マン』の完璧超人始祖編のアニメが始まりましたね!
軽く触れたり触れなかったりするかもしれません。
初回は始祖編までの出来事を振り返る話でした。次回が楽しみです。
『灼熱カバディ』の291話が好みの展開でした。
こう、「○○なんてつまらない、他の連中もくだらない」みたいな考え方をしていたキャラクターが、「くだらないのは自分の方だった、己の姿勢に問題があった」と考えを改めるのが好きなんですよ。
周囲は腐った奴ばかりだった、で終わる話も分かりやすくて良いのですが、そうじゃない話もあると嬉しい。
かつて仲間と上手くいかなかったのは大和にも当てはまるんですよね。
大和を否定した野球部と最後までついていったカバディ部で何が違ったんだろうと考えずにはいられない。
「立石達の方が上を目指す意欲が強かった」で片づけるのは簡単ですが、もう少し考えたくなる。
大和がチームの強化や勝利のために効率を優先したのは同じ。結果を出したのも同じ。
仲間達が大和は勝っても負けても変わらない、自分達とは違うと感じているところまで同じです。
感傷的な言い方をするなら、大和が無駄だと切り捨ててきたものの中に野球部にとって大切なもの、譲れないものが含まれていたのかな。
組んでいた投手はその無駄なことも好きだったと言っていますし。
野球部全員が同じ姿勢とは限らないけど、少なくとも彼は皆で熱く無茶するような日々を求めていた。
ただ、そう語った彼は野球から離れたんですよね。
大和が熱くなっても気の迷いだと疑ってしまうのはそれも原因じゃないか?
自分のやり方を否定して熱く語った相手があっさり辞めてしまったら、己の熱やこだわりなんてますます信じられなくなるでしょう。
立石達の方を見ると、次第に風化していったとはいえ、日本一という目標を持っていたのが大きいのではないかと思います。
冷静で計算高い男が日本一なんてデカい目標……自分達が子供の頃に抱いた夢を語ったらワクワクしますよ。
あとは、大和は勝っていても負けていても変わらないと感じるのは野球部と同じでも、「勝つために冷静であり続けてくれる」と肯定的に捉えるのは違うところですね。
自分達も冷静でいようと努めるところも。
よりによって組んでいる相手から「お前とやっても楽しくないんだよ」と告げられた大和の表情が見られないのが残念です。
見たかった。
そして立石から「お前のおかげで、俺は楽しかったんだ」と言われた表情と比較したかった!
「充実した毎日が俺は好きだった」「お前のおかげで、俺は楽しかったんだ」「最後まで騙されなかったよ」のコンボをくらった大和の顔、見たかったなぁ……。
お前とやっても楽しくないと言われた男が、お前のおかげで楽しかったと感謝される。
「騙されたと思って」が口癖の笑顔が胡散臭い奴が、「最後まで騙されなかったよ」と信頼される。
綺麗な構図です。
「なぁ大和」「なんです立石君」から始まるやり取りがすごく好き。試合や練習以外の話もしてほしい。
それにしても、昔はガキ大将でラグビー部の中心的存在だった立石が、大和に大人しく従っているのが面白い。胡散臭いとか腹立たしいとか思っていたのになぁ。