忍者ブログ

ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

金色のガッシュ!! 感想 1

金色のガッシュ!! 感想 1

巻数は文庫版です。


1巻 Level.1~Level.19


・邂逅
中学生の高嶺清麿は天才的な頭脳の持ち主で、周囲と馴染めず孤立している。
『うしおととら』の秋葉流を連想します。
学校に行っても学ぶものはない、低レベルな奴らと友達になる必要もないと、随分尖った言動を見せる。
ここだけ見ると、頭の良さを鼻にかけたいけすかない少年です。
退屈を感じていた彼の前に少年が現れる。
全裸で。
全裸で。
ビチビチ跳ねる鰤を抱えて。
少年の名はガッシュ。
記憶喪失。ベタですが、それがいい。

頭のよさに甘えて学校もろくに行かない、だからガッシュに鍛え直してほしいと父が言ってますが、後の展開を見ると首をかしげたくなる。
「授業が退屈で行かない」だけならその通りでしょうが、問題の根本は人間関係にあるわけですから、一緒に何とかしてほしい気も。
友人に頭の良さを妬まれていることは知っているのに。
クラスメートだけでなく教師からも煙たがられている状況で、甘えだ腑抜けだ言って鍛え直すというのもなぁ。
頭がいいと分かっているなら、別の学校に行かせてもよかったんじゃなかろうか。
窓から入ってきた怪しい少年、しかも全裸とはいえ、いきなり殴りかかる清麿は血の気が多いな。一応父親からの紹介つきなのに。
ガッシュの持っていた赤い本を解読しようと試みる清麿。
授業中にやるのはいけませんが、問題を答えさせて、正解すると悔しそうな教師も教師です。
わざわざ恥をかかせようとするなよ……普通に注意してください。

敵だらけの清麿にも味方がいます。
水野鈴芽は、仲間外れにされてもかまわずに話しかけてくれる女の子。
簡潔に表すなら、守るべき者達の一人。日常の象徴。
その領域から出ることはないため、少し印象が薄いか?
でも、見ていて安心できる。
酷い言葉をぶつけて遠ざける清麿ですが、彼女が巻き込まれるのを避けていると思えば……それでも酷いな。
ガッシュを騙して不良とぶつけるのもほんと酷い。ガッシュの心があとちょっと弱かったら……。
それでも、早く騙されたことに気づけ、そして逃げろと思ってしまうあたり、クズにはなりきれない。
清麿の味方など誰もいないと叫ぶ金山を、一喝するガッシュ。
交流らしい交流もろくにない状態で「友達」と断言するのは、父親から人となりを聞いていたからか。
それとも、刺々しい態度の下の心を見抜いたのか。
第一の術、ザケルを発動し、金山を撃退。金山、実はいい体してないか?

・周囲の目
銀行強盗に人質にされた水野達を助ける。
ベッタベタです。
今まで見て見ぬ振りをして危ないことは避けてきた清麿ですが、ガッシュの言葉に背を押され、走り出す!
助けたいという強い想いが力を引き出し、勝利。
うーん、王道。
クラスメートの目が「意外と勇気あるな」と好意的なものに変わる。教師もよくやったと褒める。
いきなり全員が評価を改めず、金山が反発しているのは好印象。
空気が変わって清麿の態度もやや軟化。

・VSレイコム&細川
魔物の子を犯罪に利用する人間の登場。
来たばかりの頃のレイコムは輝く瞳をしていたのに、すっかり荒んだ表情になっている。
輝く人間や魔物がいる一方で、酷い人間も魔物もいる。
この漫画では多くのペアが登場して、様々な関係が見られるのが面白い。魔物と人間、双方が相手に影響を与えています。良い方向に働くこともあれば、悪い方向に働くこともあり……。
道具に新しい服を着せる必要があるのかと嘲笑する細川に言いたい。
道具扱いに目を瞑るとしても、雑に扱うのはただのアホだろ。
傷ついても気にしないどころか、自分で蹴りを入れる始末。
金もうけの道具を壊す気か? 道具扱いすらできていないじゃないか。
戦いには勝ったものの、魔物の子は兵器・化物という細川の言葉は苦いものを残すことに。

・ブラゴとシェリー
ブラゴとシェリーの登場。
ここで魔物の子が人間界に現れる理由について語られる。
魔界の王を決める戦いが行われるため、百人の子供達が本とともに送り込まれた。
パートナーとなる人間が本を持ち、心の力を込めて呪文を唱えることで、魔物が術を放つんですよね。
本を燃やされた者は魔界へ強制送還され、王となる資格を失うという設定が上手い。
基本的に人間が本を携帯することが多いため、人間同士の戦いや駆け引きも生まれます。隙をつけば強力な魔物を脱落させることも可能ですから。
シェリーは清麿に、本を渡して戦いを降りるよう促す。
ブラゴがガッシュに対して落ちこぼれ、魔界でも友達がいないと笑いますが……あなたは友達いるんですか?
マイルドになったブラゴならともかく、初期の彼に近づく者はほとんどいないのでは。
今度は清麿の方がガッシュを友達だと叫ぶ。
与えられたものを返した形になりますね。
心が合わさった二人の力は何倍にも跳ね上がり、ギガノレイスを相殺する。
気絶した清麿に追い打ちをかける真似はせず、本を燃やすのは自分達だと宣言して去っていく。
ガッシュ&清麿に初めて敗北を味わわせたペアになるのか。

・VSスギナ&春彦
この戦いでガッシュと清麿の基本戦術、「SET」→ザケルが生まれる。
主人公達が助けた相手が、戦う力はなくても協力してくれる展開……『うしおととら』を連想します。熱い。
口から雷を出す子供を見てもヒーローと言ってくれる。いい男といい女だな。

・VSコルル&しおり
ガッシュの目指す王を決定づけた、とても重要な一戦。
豹変して暴れるコルルを、体を張って止めたしおりの勇気にこみ上げるものが。
『戦いの意思の弱い子は、別の人格を与えられるらしい』。
最後まで読むと、このコルルの台詞には引っかかる。
詳しい内容は最後に語る予定。
ともかく、これ以上誰かを傷つけないよう、コルルは清麿に本を燃やしてもらう。
自分で自分の本は燃やせない。このルールは他の場面でも出てきます。
せっかく会えた心優しい少女は、傷つけ合うことを厭い、自らの意思で魔界へと帰っていった。
こんな辛い戦いが起こることのないように、ガッシュは優しい王様になると決意する。


2巻 Level.20~Level.40


・VSフェイン&清兵衛
第三の術ジケルドのお披露目回。以上。

・カレー作り
ある意味清麿を完膚なきまでに打ち負かした相手。
味見はしよう。
クラスメートや教師と仲良くやっている光景が見られたからいいか。

・ブラゴ&シェリー
フリガロの攻撃からシェリーを庇って片腕を落とされるブラゴ。
シェリーが助けた礼を言うと……「勘違いするな」いただきましたー!
よっ、ツンデレ大将軍!
でもシェリー相手にツンデレかましたら「何よその態度は!?」で逆効果ですよ。
普通に「無事でよかった」とか言ったらいいのに……ないな。

・VSエシュロス&進一
自称エリートのエシュロスは、序盤の敵の中ではかなり印象に残る。
心優しい若者を言葉巧みに誘導し、破壊に走らせようとするあくどい奴です。
ガッシュが怒る。清麿も怒る。怒りに任せてエシュロスを殴る。
喧嘩が強いわけでもないのに魔物を殴り飛ばした清麿は熱いなあ。
主人公達の姿に心を動かされ、エシュロスの言いなりになっていた進一が自らの意思で歩み出す。
進一に怒鳴られビクッとなるエシュロスに笑った。魔界のエリート……。
本物のエリートのゼオンやブラゴ、竜族の神童二名に会わせたい。
目が覚めた進一ですが、戦いはまだ止めない。
変化し、強くなるために。
術のぶつけ合いではエシュロスと進一の勝ちですが、ここで進一は戦いを降りる。
エシュロスが進一の自立を促し、率直に協力を求めていたら、取る行動は違っていたかもしれない。

・キャンチョメとフォルゴレ
色々予想外、規格外な魔物のキャンチョメが出てきました。
気絶した水野を支えてベッドに寝かせる行動はフォルゴレの影響だろうな。
ギャグ要素が濃いから目立ちにくいものの、フォルゴレは清麿とは違った方向で完璧超人に近いですね。
肉体が頑丈で精神はそれ以上に強い世界的スター。異性にモテるのも納得の器の大きさを誇る。
割れてる顎もイケメンに見えてくる。
鉄の戦士、無敵の英雄を自称する彼ですが……最後まで読むと本気でそう思う。
彼にならチチをもがれてもいいと思った読者も多いだろうな。
パルコ・フォルゴレの由来はイタリア語ですね。
パルコは「公園」で、人々がくつろぎ楽しむ場所。
フォルゴレは雷電。
優しさと激しさを備えた彼にはピッタリです。

・VSロブノス&リュック
歯をガタガタ震わせながら悔しがる姿を見たい?
奇遇ですね、私も大好きです。立ち上がり戦う姿とセットでな。
囚われの水野を助け出す展開なのに、蘇る思い出にろくなものがない。
「あいつ……いいトコねぇなあ……」
ひどい!
反射する光線の角度を計算し、安全地帯を割り出す。
トリックを見抜いて攻撃をくらわせる。
足りないエネルギーを敵の攻撃で補う。
清麿の天才設定が活かされています。
ガッシュ似の少年が仄めかされて終了。

・脅威! ナオミちゃんと馬場杏杏
ガッシュがどれほど強くなっても、ナオミちゃんを圧倒する光景が想像しづらい。
人の弁当食べるのはやりすぎだよ……。
馬場杏杏はパートナーとして出てきてもおかしくない威圧感。
ガッシュの母親はどんな人物だったんだろう。

・ティオ&恵登場
クラスメートとわいわいやってる清麿に和む。
こういう光景が挟まれると守るべきものの重みが増します。
残り70名になり、ティオと恵も登場しました。

・VSマルス&レンブラント
ティオを笑うマルスに猛烈にツッコみたい。
「弱い」相手の信頼を裏切って攻撃を仕掛けても倒せない程度の実力で勝ち抜くつもりなのかと問い詰めたい。
ブラゴやバリーみたいな魔物と遭遇したらどんな反応を示すか見てみたい。
友達だと思っていた相手に裏切られ、不信感に囚われていたティオを救ったのはガッシュと清麿だった。
己の身で止めたガッシュも、助けにきた清麿もカッコいい!
防御に特化したキャラが仲間になってくれました。

・夏休み
ガッシュ似の少年の情報を追う前にクラスメートと遊ぶ。
いつの間にか金山と仲良くなってる!?
よかった……のか?
まあ、一歩間違えれば電撃直撃して重傷を負うところだったから、カツアゲはやめているでしょう。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

最新記事

(04/28)
(04/21)
(04/14)
(04/07)
(03/31)
(03/24)
(03/17)
(03/10)
(03/03)
(02/25)