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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

1000円ヒーロー 1巻

1000円ヒーロー 1巻

ところどころ、作中の台詞の「…」や「!」の数を変えております。
正確なニュアンスを知りたい方はご自分の目でお確かめ下さい。

本編に入る前に作者名にツッコまずにはいられない。
焼き芋ハンサム斎藤先生、何故そんなペンネームにしたんですか。
表紙で主人公が表情を決めているのにカバー下が切ない。

第1話 金とヒーロー

ゴミ捨て中、落ちてる100円に目の色を変える男子高生。
これが主人公の日朝 千です。
今月ピンチだから絶対に譲らないって……いきなり世知辛い。
それでいちゃもんつけてくる怪人もストレス発散のスケールが小さい。本人も細かいと言ってるけど、その通りすぎて……。
ぬるぬる怪人ディープワン。
ぬるぬる怪人だと弱そうなのにディープワンという名前は強そう。
あの世で後悔と言いつつ「二度と地面に立てないくらいぬるぬるにしてやる」って、殺さずに済ませるの? それともぬるぬるにしまくってあの世に送るのか? 後者だとすればどうやって……窒息させるのか?
あまり強そうではありませんが、ブラックリストに載っている怪人なんですよね。実力は確かですが、何か嫌だこの怪人。

ピンチの若者を救うべくヒーローが現れる。
レート1ヒーロー、つなぎマン見参!
腰のベルトに100円玉投入!
変身!
記念すべき、この作品におけるヒーローの初変身ですが、正直二度と登場しないと思ってました。ごめん、つなぎマン。
この場に千がいなければ彼がぬるぬるにされていた……。

ディープワンは倒され、残されたのは戦闘により破壊された道路のみ。
『怪人は、ヒーローにしか倒せない』
これは謎パワーで怪人が守られていてヒーローの攻撃じゃないとほぼ無効ということでしょうか。
それとも、強力な兵器だったら普通に通じるのでしょうか。
仮に通じるとしても、街中で怪人が出るたびに運用・投入するのは難しいでしょうからヒーロー頼りにならざるを得ないか。

千の妹、ほのかが登場。
彼女を遠足に送り出した千はもっさり生えたもやしで食事を済ませる。
弁当ももやしオンリー。悲しくなってきた。
枠惑(わくわく)高校……覚えやすくてありがたい。
千と距離の近い女子、天崎恵理登場。
もやしが主食の千がやっていけるのは、彼女がお弁当のおかずを分けているからです。
私もからあげ食べたい。
彼女のからあげとは言わない、眼鏡君のからあげを。
「ヒロインと仲の良い主人公に嫉妬するモブ生徒」はよくある構図ですが、そこで友人が「じゃあ自分が○○してあげるよ」→「いらん」が入ると一ひねりした感じがする。

今朝の怪人と絡めてこの世界におけるヒーローの説明が入りました。
『レートの数だけ1秒間に金を消費して戦う』
ヒーローの強さに関わる、最も重要な設定です。
つなぎマンのレート、レート1は一番低い。
それでも銃弾をものともせず、熊を単独で倒せる。
作中ではレートが上のヒーローがバンバン登場しますし、怪人に雑魚扱いされるので感覚が麻痺してきますが、冷静に考えると相当強くないか?
少なくとも一般人とは比べ物にならない。
レート100だと一人で戦争を止められるとのこと。
見てみたい。

「バイト生活で無理に妹を養わなくても、もっと生きやすい道があるはず」という恵理の意見は、私の疑問を代弁してくれました。
千は何度も言わせんなと答えてますから、今までに幾度となく繰り返されたやりとりなんでしょうね。
妹のために貧乏生活を耐えていると明かされた直後、怪人による遠足バスジャックの報道!
妹のピンチ!
千の妹愛と変身後の力を知った後だと「ああ、この怪人死んだな」と思える。

今回の怪人は物質怪人とのことですが、範囲が広すぎる。ネジ怪人じゃ駄目なのか?
マテリアル・ワイルズという名前はカッコいい。
彼は生徒達を人質にして、ヒーロー組織の即時活動停止を要求するつもり。
当然却下されると承知の上で、生徒を見殺しにしたヒーロー達への批判や社会の混乱が見たい。
うわ、ゲスーい。
でも空腹を覚えた時の姿はコミカル。
ほのかの弁当を奪おうとするものの、張り切って作る千の後姿を思い出したほのかは拒否。
怪人が言うことを聞かない彼女を攻撃しようとした瞬間、ヒーロー参上!
レート1ヒーロー、マジックテープ仮面!
つなぎマンといい、マジックテープ仮面といい、登場は今回だけになりそうだと思いました。すみません。

高速でネジを飛ばす攻撃は正直地味。でもくらったら痛そう。
『ディープワンを倒した』つなぎマンが来るまでの時間稼ぎと割り切って、己の身で攻撃を受け止める。
弱いヒーローが勝てないと承知で時間稼ぎに徹する展開、大好きです。
彼の期待通りつなぎマンが到着したものの、つなぎマンもレート1。
強さに差はなく、怪人にぶちのめされる。
ボロボロになりながらも、つなぎマンは立ち上がる。
「唯一の希望であるヒーローが……倒れてるワケにはいかないんだ!!」
こういうのが好きなんだよ……希望を与えるために踏ん張る姿が。
攻撃を繰り出そうとしたつなぎマンが見たのは、吹き飛ばされる怪人の姿。

主人公の登場です。
とうとう変身するのですが、じっくり描かれることはありませんでした。
まともに変身している時間……正確には金が無い。
彼のレートは1000。
0.1秒100円パンチを怪人に叩きこむ!

憎らしい怪人を吹き飛ばしてスッキリしつつ、つなぎマンとマジックテープ仮面のやりとりに心がじんわり温まりました。
今朝ディープワンを倒したのは別のヒーロー=千で、本当は噂ほど強くない。
言い出せなかったことを詫びるつなぎマンに、マジックテープ仮面は答える。
「噂どおりになるように一緒に強くなろうぜ。親友」
一緒にというのが素敵ですね。人に任せきりにしない根性が感じられる。
決意するのは熱いのですが、割れた海がシュール。

駆け付けた千を恵理が迎えに来てくれました。
昼飯を分ける代わりに帰りの自転車は千が漕ぐという契約。
弁当分けは文字通り美味しいばかりのイベントというわけでもなかったんだな。
再度、組織に所属せず、金がかかるばかりのやり方でいいのかという疑問を恵理がぶつける。
千の答えも変わらず。
満足げな笑顔で肯定する千に、「それでも他の道の方が」という気持ちと、「これ以上言うのもなあ」という気持ちの両方を感じる。
もっとうまいやり方、賢い生き方はあるはずですが、本人は満足できないでしょうね。

最強のヒーローを捜し求めている怪人という、不穏な引きで〆。

第2話 兄と父親

自分のことをごく普通の高校生と認識している恵理にツッコみたい。
ごく普通の高校生は怪人に遭遇したらもっと怯える。
内職しながら登校してる千をバカ呼ばわりするのはツッコむ気にならない。
何やってんだと私も思う。
ポマード怪人団の三名は出オチご苦労様です。
髪テッカテカの人間みたいな姿を想像したら全然違う。
朝から怪人が出てくるって物騒な世界だ。

金欠だと呟く千に、正体を明かして組織に所属したらどうだと言う恵理。
抱かずにはいられない疑問を、こうやって作中で繰り返しぶつけてくれるのはありがたい。
強いヒーローは報酬も莫大だが、全国どこでも呼び出されて家に帰れなくなる。
ほのかの家族は兄である自分だけだから、貧乏のままでもそばにいると決めている。
「拾い食いで腹壊して早退」で納得されるのは、教師達も千の困窮具合を知っているのか?

授業をすっぽかしてバイトに行こうとしていた千を呼びとめたのは、腰の低い怪人だった。
※自分を殺してほしいと頼まれた主人公の反応
→ダッシュで逃げる
た、確かに関わりたくない。

怪人の『擬態』の話が出てきました。
闘争心の少ない者が怪人化すると、人間に『擬態』できない。
ここで私は意外だと感じました。
大人しい性格の怪人は擬態できて、人間を襲いたい奴ができないのかと思っていた。
実際は逆だった。
悪意のある者ほど溶け込むのが上手いのは皮肉だ。

人間を襲う気の無い怪人を倒す理由はない。
怪人のおっちゃんが千に倒されることを望むのは、娘のため。
ヒーローにやられたら死体から個人を特定、公表され、独り立ちしている彼女に迷惑がかかる。
だから千に粉々に打ち砕いてもらいたいわけですが、千はそれどころじゃない。
テニス部に入りたいほのかにラケットを買うため金が要る。変身して倒すなんてもってのほか。

千に倒してもらうため、金策を手伝おうとする怪人のおっちゃん、
いい人? だな。
顔隠して掃除する姿が微笑ましいけど、おっさんルンバには同情した。
千が生身でさらっととんでもない重量運んでる。
ヒーローパワーもテコの原理で押し通す姿勢、嫌いじゃない。
最後のバイトはヒーローショー。
千は怪人役。
おっちゃんは紙吹雪を降らせる役。
「何だ、ヒーローと怪人じゃないのか」と思っていたら、予想通りヒーローの代役を務めることに。
それだけなら心和む展開ですが、暗雲が……。
腹痛を起こして動けないヒーロー役の人間を前にして、おっちゃんに異変が起こる。
弱っている人間が目の前にいるなら、怪人のやることは――。

ショーですけど、パン怪人は実際にいてもおかしくない。
パンドラゴンという名前もさりげなくカッコいい気がする。
「一生お米が食べられない体にしてやる」ってどんな目に遭わせるんだ。
何? 口の中にパン突っ込むの?
確かに給食の牛乳にはパンが合うな。

腹を壊したヒーローの代わりにおっちゃんが登場し、炊飯マンを演じる。
衝動をこらえた……よかった。
失敗をフォローする千もナイス。
心温まる展開ですが、怪人が人気者のヒーロー役をするのは切ないなぁ。
ヒーローショーは大盛況。
給料に加えてジュース代をくれた親切なおじさんも、おっちゃんにジュース買う千もいいなあ。
喉から手が出るほど金が欲しいはずなのに。目標金額を超えても、あればあるほど嬉しいはずなのに。
「こういう金懐に入れちまったら、心まで貧乏になるからな」
貧乏でも、心まで貧しくはないのが千のいいところです。
金に執着するのは生活のため、ほのかのために必要だからであって、最優先じゃない。金を手にしたいだけなら組織に所属すれば済みますし。

並んで座って一緒にジュース飲んで……ほのぼの。
出て行った娘について語るおっちゃんと、それを聞く千。家族への想いは理解・共感できるはず。
デパートの店内放送で娘が勤務していると知った喜びも束の間、娘は怪人に襲われる。
娘を助けに行こうと呼びかけるおっちゃんに対し、千の返答は冷淡だった。
「アンタはオレに殺される約束だろ」
読んでいて「止めるにしても言い方ってもんがあるだろ」と混乱しました。

第3話 娘と怪人

人質を取っている以上殺しはしない。
千はこう言いましたが、あくまで「簡単には」殺さないだけで、きっかけがあれば躊躇わず危害を加えるでしょうね。この世界の怪人は遊びやストレス解消で人間襲いますから。
どうせヒーローが来るし、そのヒーローに見つかったらおっちゃんは退治されてしまう。
娘に会っても父親だと分かってもらえない。
そう言われてもおっちゃんは行く。

人質取ってデパートを占拠してる怪人連中は人間をゴミ呼ばわり。
いい身分だな、レート100のヒーローとは戦う気ないくせに。
部下を殺したヒーローを仕留めたら人質全員殺して逃げるつもり……やることやって逃げるのね。そこは手を抜いてほしかった。
恐怖に震えながらも、怯える少年を勇気づける娘が健気。
おっちゃんが助けようとするが、殺意と悪意に満ちている怪人と、怪人らしくないおっちゃんじゃ勝負は見えている。
ポマード怪人団のボスからこの世界の怪人について語られる。
怪人になってしまっただけで、何もしていない者も追い回され殺される。
明らかに邪悪な心の持ち主が怪人化するならともかく、善良なおっちゃんでもなってしまうんですよね。
恐ろしい世界だ。

おっちゃんがボスと戦う間、千は人質を解放し、手下を倒していく。
……本物の炊飯器を被った姿で。炊飯マンリスペクト。
怪人を殺した金でふんぞり返っていると怒る相手に、千は笑みを浮かべる。
自分で稼いだ金で変身しているから、文句言われる筋合いはない。
確かにな。
バイト掛け持ちしてもやし食べまくっている姿を見たらふんぞり返ってるなんて言えん。
その後の千の台詞が熱い。
「だからこの半分は、アンタのために使うさ……おっちゃん」
金に執着していても、使うべき時を知っている。

怪人についての説明で、考えれば考えるほど絶望的だと感じました。
最も効率のいいストレス解消法である人間を襲うことをせずにいると、暴走して理性や記憶が消えていくのですから。
最初からヒャッハーしている連中が退治されるのはいいとしても、人間を襲う気の無い怪人にとって厳しすぎる……。
普通の人間がなってしまい、平穏な生活を送ることはできない。
人間を襲おうとする衝動をこらえていたら暴走し、身をゆだねれば当然ヒーロー達に倒される。
過酷過ぎません?

怪人のマナー・掟で同胞殺しはタブー。
人間はもはや別の種族という認識なのか? 獲物とか玩具とかにしか見えないのか?
部下になれと告げられたおっちゃんは拒絶しようとするが、守りたい人間の顔を思い出せない。
全部忘れて来いと誘われ、受け入れるかに見えたが――
「娘をぶった奴の顔を、忘れてたまるか!!」
全ての力と想いを込めた一撃が敵をブッ飛ばし、撃破。
今この瞬間、あんたは怪人じゃなくヒーローだよ……。

娘の顔を思い出してから死にたかったと呟くおっちゃんの身を振動が襲う。
デパートの半分が持ち上がっている!
おっちゃんの言葉を聞いた千が持ち上げ、娘に対面させた。もう敵は倒したのに、変身を続けて。
粋なことする。
先ほども述べましたが、金に執着していても使うべき時を知っているのが千のいいところだと思います。
助けてくれた『ヒーロー』に礼を言う娘と、涙を零すおっちゃん。
怪人になった運命を呪いたくなったでしょうに、生きていてよかったと思えたのか。最期にそう感じられたのは千の働きですね。

ラケット代をおっちゃんのために使ってしまいましたが、無事入手できました。
娘がおっちゃんに気づいていた展開は予想できましたが、それがいい。

第4話 浪費と窮地

アイス食べて心から喜びを噛みしめる千の表情に涙を誘われる。
一緒にアイス食べよう……おごるから……。
浮かれる千が見たのは、爽やかなクラスメートと手をつないで帰る妹の姿だった。
千の顔が悪魔じみてる。怪人だったら即フレイムサイクロンか?
この時点で『子供はほぼ怪人にならない』ことが語られていますね。
よかった……。主人公達が子供を葬っていく構図はまずいからな。
干渉を控えるよう促され一応頷いた千がやったことは、尾行。
それでいいのか主人公。レート1000ヒーローの名が泣くぞ。
友達に相応しいか見極めるためと言っても、傍から見ると危ない光景。

相手は悪ガキなどではなく、老人の荷物を持ってあげ、交番に財布を届け、落ちてるゴミをゴミ箱に捨てるいい子オブいい子だった。
妹から引き離す口実を探していた千がいい子過ぎと認めるレベル。
眩しい……。
優しいだけでなく勇気もあるんですよね。
怪人に追われるおっさんを逃がそうとするので。
読んでいて心が浄化通り越して死滅しそう。

もやし怪人ヴァイタミンは外見からは想像できない強キャラ。
退くよう促し、弱者に興味はないと宣言。「私を楽しませてみせろ」という台詞から強者の風格が漂う。
しかし外見がモロにもやしだからカッコいいと思いづれぇ……。
容姿が獅子や狼の獣人だったら「主人公の好敵手的なポジションに収まるかも」と思ったかもしれない。
おっさんを狩るのはやめろ。失言だったかもしれないが、悪気は全くなかったんだ。

第5話 強敵と全力

酸素マンの名前が出ました。
サイトの方ではヒーロー狩りに遭っているんですよね。裏サンデーで連載されているこちらでは無事かどうか。

もやし怪人はレート10を無傷で三人倒している。
金欠で変身できない千では敵うはずもない。
そこらの怪人なら100円=0.1秒で倒せるでしょうから、やはり強いんだろうな。
高レートヒーローなのに貧乏なのは、組織に所属していないから。
妹を守るために戦っている、町の平和はそのついでだと言い切った。
そう言いつつ、助けを求める人間は何だかんだで見過ごせないだろ。
兄貴が他人を見捨てるような人間だと、ほのかも笑顔じゃいられないでしょうからね。
千の信念を認めるもやし怪人もなかなか器がデカい。
全力を出させるために金を渡してくれました。
五千円も。
太っ腹!
その金どこから出したんだ。

千がやっとまともに変身します。
ちゃんと変身するだけで1秒=千円かかる。
千のパンチをくらっても一発でやられず、反撃に転じるもやし怪人は強いな……。
星を集めていたらどこまでいったんだろう。
逃げてもいいと言われても諦めず戦おうとするので、精神力も相当強い。

やはり組織に所属すべきという、恵理とのいつものやりとり。
またその話かよという反応に読んでて謝りたくなった。
すんません、毎回その通りだと頷きながら読んでます。
条件付きで組織に所属すればいいのにと思いますが、したらしたで納得できないかもしれません。
人命がかかっているんですから、正式なヒーローであるからにはちゃんと出動することが求められます。
仮に組織に所属する道を選んでも、中途半端な真似をするくらいならやめろと思うでしょうね。

「どんなに強いヒーローだって、全てを救うことはできねぇんだからよ」
この台詞の後にちらりと出た、各地に呼ばれ、故郷にいる一番大切な人を守れなかったヒーロー。
これが千の○○か?
同じ事態を招きたくないから妹のそばにいると決めているんだろうな。

クラスメートのいい子ぶりを知った千は、妹との仲を邪魔しないことにしました。
手つなぎまでなら許すそうです。
ただし、相手は少年ではなく少女です。早く教えてあげて、恵理さん。

第6話 10円と伊達男

ハウルウルフはカッコいい外見とまともな名前で正統派な怪人……と思わせて月見怪人かよ。
ライバルになってもおかしくないビジュアルですので、描写抜きで倒されたのはちょっと残念。
いかにも強そうな怪人がすぐ退場することが多い気がする。
ついにこの漫画で一番好きなキャラクター、威借 刃=エッジマン登場。
この時点ではカッコいい。
「(ゲームのレベルを)俺が『ひとつ』上げてやるよ」→月を背に変身
は素直に「おぉ~!」と思います。
冷静に考えると、わざわざ電柱に上ってから声をかけたことになるけどな。

特別警戒指定都市……怪人の発生件数が多い都市に強いヒーローを滞在させる。
他の指定都市はやはり大都市なのかな?
レート10の民間ヒーロー、威借刃が千のクラスに転校生としてやってきた。
レート1000の千を見た後だと大したことないように見えてしまう。

いきなり無駄に変身して自己紹介かます刃。
拍手はともかく胴上げまで求めるな。
先生の反応も尤もです。ひっぱたいていいと思うよ。
14歳でレート10に変身できた「天才」。
やっぱり千を見た後だとすごさが分からない。
どれくらいすごいのか具体例が欲しい。

恵理に一目ぼれした刃。
他のクラスメートに対する「ちょっぴり個性的なこけし」という言い回しが好き。ただのこけしと言いきらないところがいい奴。
ただ乳首アップはやめてほしい。
前髪ソニックブームと言われた時の反応に、2巻のおまけを読むまで切ればいいじゃんと思ってました。
男子にそっけない恵理が千のことは相手にするのを見て何やら企む刃。
組織とはちゃんと連絡取れ。

刃がやってきたのは枠惑市が特別警戒都市に指定されたから……ではなく、ヒーロー狩りに対処するため。
刃の浮かれっぷりを見て「あっけなくやられるだろうな……」と思ってました。いいところ見せずに終わりそうだと舐めてた。

第7話 狩人と標的

ヒーロー狩りの怪人はヒーローを23名殺している。
普段のノリがギャグ・コメディ寄りだから目立ちませんが、犠牲者が大勢出ています。
エッジマン一人で大丈夫か心配する眼鏡の秘書、好みです。
深く考えていないように見える会長、実はヒーローとして活躍していたんじゃなかろうか。
組織の老人は現役の時に伝説を築いたという展開がお約束ですから。
勝てるとは言い切れないが、ヒーローを育てるために静観の構え。
ちゃんと先のことを考えています。
刃にとって危険であっても、間違った判断とは言えない。
ここを切り抜けられないようなら、今回運よく生き延びたところで、似たような場面で命を落とすだろうからなあ。

刃は偽の安売り情報で千を釣って遠ざけ、恵理と下校する。
せこっ! やり方がせこい!
わざわざチラシを作る……そこまでするか。
害を与えず遠ざけるので、普通ならそこまで酷い行為とは思いません。
ですが、千の困窮ぶりを知っていると「残酷な仕打ちだなぁ」と思ってしまう。
生活がかかっているから必死になるわけで……。
希望を抱かせて嘘でしたってのは性質悪いぞ。この件に関しては擁護できない。

千のことをどう思っているか、刃が恵理に尋ねる。
千よりも彼女のことを知りたいからと言われた恵理の返答が意味深。
誰よりも知っている、までは予想できますが、彼女自身よりもというのはどういう意味だろう。
千以外の相手とあまり関わらないのは、過去に関係しているのか?
彼女の過去もそのうち明かされるかな。

戦闘の痕跡からあっという間に情報を読み取る恵理。
怪人にも動じず、頭脳面で頼りになるので、戦う力はなくても足を引っ張っている感じはしないんですよね。
残っていた男からヒーロー狩りの話を聞き、向かうことを決意する刃。
一方千は……お婆さんの大量の荷物を10円で運んであげていた。
その量で10円って破格ッ!

第8話 星と発覚

恵理のもとへ向かおうとした千を阻んだのは卵詰め放題!
確かに大事だけど!
男に案内されて廃倉庫に到着した刃は恵理にカッコつける。
「正義のヒーローはカワイ子ちゃんと、傷ついた人が後ろにいる限り、絶対に倒れないのさ」
この時点では口先だけという印象。
カッコよく怪人を倒し、彼女にアピールするチャンスと考えてますから。
何人も犠牲になってるのにそんなこと考えるなんて、ヒーロー名乗っていいのかとツッコまずにはいられなかった。
恵理は冷めた反応。そりゃそうだ。

血まみれのベルト……レート1用共通ドライバーが収められている箱を発見。
怪人が集めるものについて説明がありました。
普通はベルトではなく、ヒーロー達が射出するマーカー……『星』を集めます。
ヒーローは、自分の手に負えないと判断した時に敵にマーカーをつけて、強さを測る目印にする。
星目当てにヒーローを殺す怪人をヒーロー狩りと呼んでいる。
他にもいそうです。登場しないかな。
レート1が黒、10が白、100が赤。
怪人の強さは星で分かるようになっているわけですね。
もやし怪人みたいな例外もいますが。
自分より強い相手にマーカーなんてつけられるんだろうかと一瞬思ったものの、「仲間に情報を残すためヒーロー達も必死」&「怪人の方も勲章がわりになるので好きにさせる」と考えればつける余地がありますね。

ベルトに付着した血から恵理が違和感を抱くが、遅かった。
刃は案内した男に背中から毒を撃ち込まれる。
男の額には、レート10の白い星。
ヒーロー狩りはコイツだった。

絶体絶命の状況で2巻へ。
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