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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

1000円ヒーロー 4巻

1000円ヒーロー 4巻


第32話 再起と会合

怪人の引き渡しに現れたのは椿でした。
椿は便利なキャラですね。政府ヒーローの立場・肩書があり、話の分かる性格でもありますから。
千と刃に対する呼び方の差は何度見ても笑ってしまう。
遠慮のなさの表れだと思いたい。
謎の男の属する組織『ユニオンプライス』について語られる。
パラサイトヴァンパイアが教えた理由は情に絆されたからではなく、己の利益のためであってほしい。
散々外道を働いてきた悪役があっさり改心しても納得できませんから。
腹の中で「甘ちゃんだから利用できるな、くくく」くらい思っていると嬉しい。

マッハマンや麻衣に報道陣が群がるシーンは、やっぱりいい気分はしませんね。
情報を得られる読者と違い、事情を知らないから仕方ないとはいえ……。
麗華を糾弾するのもイラっとくる。
ヒーローを批判するなとは言いませんが、偏っているというか一方的。
人々から不安や疑問の声が、という言い方をしますが、煽ってるのはあんたらだろとツッコみたくなる。批判の方が話題にしやすいんでしょうね。
持ち上げるだけ持ち上げておきながら、落ち度があれば一斉に叩くんだもんなー。
もし今後また持ち上げたくなったらどうするんだろう。
とにかくクビ云々は先走り過ぎです。

そんな中、麗華を応援するヒーロータイムを見て安心。
好きなキャラを肯定してくれて嬉しいという気持ちももちろんありますが、ヒーローに限らず、他社とは違う切り口で報道しようとする姿勢は貴重です。
千の言葉に勇気づけられ、涙を流しながら微笑む麗華の表情が美しい。
きっと彼女の中で千の存在は大きく、重くなっただろうな。
千と恵理の関係が特別であることは承知の上で、千と麗華、刃と恵理の距離が縮まってほしいと思います。恋人同士になることを望んでいるわけではなく、とにかく仲良くしてほしい。
麗華や麻衣がヒーローとして歩み始める一方で、ユニオンプライスの様子が描かれる。
暗躍していた謎の男の名前はユウロ。
他のメンバーも帽子をかぶっている模様。

第33話 旧友と昔話

「ヒヨコ鑑定しながら下校」という言葉だけでツッコみたい衝動がこみ上げる。
恵理のモノローグに特撮の総集編じみた空気を感じる。
パラサイトヴァンパイア編が終わったためでしょうか。
怪人VSヒーローの構図は何だかんだで燃える。
敵の幹部やまだ見ぬヒーロー等、もっと増えてほしい。

千の元・同級生、羽間同児が登場しました。
千は正体を隠すためにつなぎマンに功績を押しつけてますが、本人の反応が見たくなる。
礼を言われたら困惑しつつも強くなる決意を新たにするんだろうな。
犯人に怒るかは……どうだろう。
「ドッサリバイトしてんだろ?」→「千に言われたくないよね」の返しに「分かってんな」と思いました。仲いいな。
同児の叔母さんは清々しいまでのクズです。
怪人にならないのが不思議なくらいだ。
叔母への怒り・憎しみで同児は怪人化。
ゲスな人間ではなく、非道な仕打ちを受けた側が怪人になってしまう世界。夢も希望もない。
復讐して当たり前、やっちまえと言いたいところですが、妹に会えなくなるからやめてくれ。

第34話 見舞いと服用

同児の怪人化した姿はシャープで強そうです。
もう少しデザインが違えばヒーローに見えたかもしれない。
同児の脳内の声は彼自身のもの……本能によるものでしょうか。
それとも何者かの意思なのでしょうか。

裁縫上手いから糸を操作する能力なのかなぁ。
警官VS蜘蛛の怪人となると仮面ライダークウガを思い出す。
警官達が犠牲にならなくてよかったです。
同児視点では親友の千から攻撃され、守ろうとした妹から拒絶されたんですよね。
人間社会への未練もなくなるわ。

いつもは薄く笑っているユウロがこの時は違う表情を見せます。
真面目な顔をしていますし、モノローグでも「使える」ではなく「良き協力者」と評していますから。
選択肢を与える行為も一味違いますね。
いつもならもっと上から目線で一方的に薬を与えそうですが、一応本人の意思に任せる形を取っています。
同児と似たような過去の持ち主なんでしょうか。

第35話 旅行地と因縁

朱里は自分の前に現れた怪人が同児だったことに気づきつつある。
兄妹には穏やかに過ごしてほしいのですが、もはや叶わない。救いはないのか……?
千が自分のために修学旅行に参加しないと聞いて悲しそうなほのか。
修学旅行に限った話じゃないからなぁ。
食事もバイトも苦労して莫大な負担を引き受けてきたと知った時、彼女がどれほど苦しむか。

あー、お留守番してるほのかと麗華の話を見たい。
ものすごくかわいがりそう。
シャインクリーズの粋な計らいのおかげで、千も修学旅行に参加できました。
ほのか麗華恵理に囲まれて華やかな千と違って、刃の方はむさい。
刃が椿達を呼んだのは、町を離れるから警戒を促すため。
椿の答えは――
「言われなくても定時までは、仕事はきっちりやるさ」
仕事だからという姿勢でヒーローやるキャラもありだと思います。しっかりこなそうとするならありがたい。
椿の場合それだけじゃありませんが。
前面に出さないだけで正義感も持ってます。
刃いわく、素直じゃない。
「イエスってことだね、色男」という刃の台詞からすると、椿はイケメン設定なのか?
髪型が奇抜なのでよく分からない。

同児の強化進行中。
次の登場はいつになるんだろう。

第36話 銃口と占い

修学旅行開始。
はしゃぐ気満々の刃を見た時は笑ってしまいましたが、前の学校ではクラスメートとうまくいってなかったことを思うと……。
馬鹿にされるか、ちやほやされつつ利用されるかのどちらかで、わいわい遊ぶことなんてなかったでしょう。
そう考えると張り切る姿が重い。
貴崎が登場しました。
そう言えばこの時点で、貴崎は千に「親友を失う」と言っていたんだったか。
実現しなければいいのですが。
さりげなく恵理をかばう刃、いいぞ。
行動で示してる。

第37話 私欲と中の人

モテたいという理由で行動する怪人は憎めない奴っぽく見えるけど、やることが一般人襲撃だから身勝手極まりないな!
軽いノリで一般人もヒーローも殺す気満々って、下手に外道な敵よりタチ悪いかもしれない。
まあ望み叶わず倒されるからいいか。
ゴム体質だけでなく愛がほしいからラブラバーって名前なんだろうか。

ダイコクさんの体操の振り付けが気になる。
拳法から動きを取り入れたりしてそう。
それにしてもダイコクさんテンション高ぇ。
中の人の素の喋り方と全然違うんですよね。
その演技力はどこから生まれたんだ。

かつて千に撃退された怪人、ヴァイタミンとの再会。
見つめあうコマがシュール。

第38話 強者と強化

ダイコクさんの着ぐるみ着てカースタントこなしたり大御所芸能人の頭を引っぱたいたり……何してんだヴァイタミン。
彼がどのようにしてスターへの階段を駆け上がったか、知りたい気がしないでもない。
助けられた恩を返すため、人々を守ろうとするヴァイタミンの背中がカッコよく見える。
ゆるキャラの着ぐるみ着てるのに。
千に対していきなり信じろと言わないのは当然ですね。言えるわけない。
何か企んでいると思えば私ごと殺せばいいと言い切れるのは男前。

楽しそうにヴァイタミンの正体をバラそうとするあたり、ラブはやっぱり憎めない奴ではないな。
爆発四散したのでこれ以上は責めるまい。
ダイコクさんの中の人について、今回の騒動が終わったら探る人も出てきそう。
以前から身体能力の高さによりヒーロー疑惑が出ていて、今回改めて証明されたわけですから。
嗅ぎ回る人間が出るかもしれない。
そもそも事件後にヴァイタミンが水族館にいられるかも不明。生き延びてダイコクさんとして活動してほしい。

敵は撤退したものの、刃は打ちのめされる。
心意気が立派でも、伸びしろに恵まれていても、現時点では未熟。
志が高いほど実力不足が悔しいだろうな。

第39話 海岸と漂着

逃げ帰ったユニールをシダーが問い詰める。
シダーが忠誠心によるものか確認したのも、ユニールが正直に答えたのも好印象。
ここで話も聞かずに一方的に処分したり、勝手に行動した理由をごまかしたりしたら、「ガタガタだなこの組織……」と、出てきて間もないのに瓦解しそうな予感がプンプンします。
まともに意思疎通せずギスギスするのも悪の組織らしくて好きなのですが、きちんと確認等を行い団結力を見せる展開もそれはそれで好物です。
労わられてポカンとしているユニールが可愛い。
普通「力に溺れたか。もうよい」と言われたら、確実に処刑されると思うよな。

シダーが復活させようとしている怪人の名はユグドラシル。
彼女の目的は「弱い怪人や戦いを望まぬ怪人を保護し、穏やかに過ごせる理想郷を創る」こと。
立派ですね。
貴崎がさらっと流してくれてよかった。ここで感涙に咽ばれたら反応に困る。
弱者の保護と言いつつ人間という弱者のことを全く考えていないという言葉に全くだと思った。

ヴァイタミンが怪人化した経緯が語られる。
武人的な性格なのにおっさんや子供を攻撃しようとしたのは、目的がなく精神的に追い詰められていたのが大きいかもしれない。自棄になっていたというか。
助けてくれた人間に、怪人だからいつ人間の命を脅かすか分からないと警告するヴァイタミン。
そうなんですよね。
彼の衝動はどうなっているんだろう。
好きなキャラですが、だからこそうやむやになってほしくはないな。
しっかり描写された上でダイコクさんとして活動してほしい。

自分一人では何もできなかったと思い悩む刃。
デスコーピオンやエボリアとの戦いを思い返していますが、前者では恵理が毒に侵されるのを防ぎ、後者では椿を庇って心を動かしたじゃないか。
求める基準が高すぎて自分の働きを認識できてない。
せっかく恵理から「お前が無事で何よりだ」って言われたのに。
椿が刃の悩みを聞いたら辛辣な言葉でバッサリ切り捨てそう。乱暴に背中を押すつもりが、素直じゃないから逆効果になりかねない。
麗華はもう少しソフトに返答するかも。刃の悩みに共感できるでしょうから。

第40話 偽装と謎の力

貴崎暗躍のターン。
ヒーロー陣営を抜けて怪人側に行ったのは、踏みにじられた故郷の復讐のためらしい。
怪人側についたのが納得できるかどうか、具体的な描写を待ちます。
刃の回想でダッケナルディを出すのがいいですね。千の回想のおっちゃんといい、出番の短かったキャラを出してくれると「彼の中で残っているんだな」と思える。
千をも守れる男になるという決意は立派ですが、まずい方向に作用している。
人質にされて涙ぐんでいる女子が可愛いけどそれどころじゃない。

第41話 暴走と計画

アッポーホーは自分の名前を気に入っていないのか。
自分でつけたんじゃないのか?
そう言えば怪人の名前ってどう付けるんだろう。
頭の中に何となく浮かぶのでしょうか。
力を求めるあまり刃が暴走。
仮面の一部が壊れて片目が覗くシチュエーションがツボですが、これは嬉しくない。
登場して間もないのに爆散したアッポーホーには同情したくなる。
無抵抗の怪人まで斬ろうとするなんて……もし千が止めなければどうなっていたんだろう。
体を張って刃を止めた千、カッコいいぞ。
「お前の強さは……なんでもかんでも助けちまう優しい所だろうが……!!」
そうだそうだ。

千の呼びかけで刃は戻ってくることができました。
しかし、刃が見たのは己のせいで血を流す千。
力が足りない、何もできないと悩んでいたところに、自分が人を傷つけたという悩みがプラス。
しかもその相手は友達で、守れるようになると誓った人物。
キツいわ。
さらにベルトも奪われれば苦悩のコンボが成立してしまう。
助けられた女子の白駒さんは刃の姿に恐怖しなかったんだろうか。

情報を吐こうとしたユニールを口封じしつつ貴崎が演技する。
ナイスゲス顔。
壊したい笑顔。
ベルトを貸してくれた千に「もう一度だけ俺を信じてくれ」と言うけど、千は刃のことを一度と言わず信じると思う。
というか、まず刃が自分を信じないとどうしようもない気がする。

第42話 落下と強奪

刃、千や恵理以外にもお前のこと心配してる人間がいるぞー。
戦力ではなく内面を心配してくれてるぞ。
ついでに好意も抱いてるようだー!
刃のことをよく見てる白駒さん同様、刃の危うさを理解している千。
「アイツは優しさが服着て前髪つけて歩いてるような奴だけど、自分にだけは優しくなれないのが困ったとこだ」
その通りです。
自分の身も労わらないとそのうち潰れてしまう。
そうなると人々が危険に晒されるので、もう少し自分のことも考えてくれよ。

刃からベルトを奪い、正体を明かす貴崎。
あれこれ演技して騙してまで何をしたいんでしょうね。

おまけでは麗華のプロフィールが!
スリーサイズは載っていませんでした。
一番気になるのは太ももです。
彼女の家を襲った炎の怪人はユウロなんでしょうか。
憧れるヒーローの姿だけでなく、トラウマも能力を形作ることがあるのか。
マジックテープ仮面やつなぎマンはどこからあの能力が発現したんだ。憧れもトラウマもなさそうですが。

同児のプロフィールからは苦労している様子がこれでもかと……。
踏んだり蹴ったりというレベルを超えている。
ヴァイタミンのプロフィールがこの形で載るなら、今回のエピソードの後も出番があるのかな。
ヴァイタミンの強さを星に換算するといくつになるんだろう。
恐ろしいのは、怪人になって体格が変わって弱体化していることですね。
それであんなに強いのかよ。
人間の体格のままならどれほど強いんだ。

怪人図鑑も掲載。
一話に登場した怪人から。
嬉しい。
星にこだわる者もいればヒーローと戦わない者もいて、スタンスは様々です。

おまけ漫画のタイトル……『お父さんと同伴』だと渋い印象を受ける。
ダイコクさんの口で編み物はやっぱりなんか怖い。
もう一つのおまけ漫画では椿の髪型について。
奇抜な髪形と思ってましたが、最初は違ったんですね。
正直な話、普通のロングだとユウロと被……げふん。
この頃から刃と関わりあったのか!
で、刃の言動に怖い顔になるのも現在と同じ。
エッジマンを知った時に気づかなかったんだろうか。

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