漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
アニメ『からくりサーカス』の感想を書く際にサイトの方の原作感想を読み返すこともあるんですが、正直ダイ大など他作品ネタぶち込みすぎだと思いました。
『からくりサーカス』に限らず、サイトの感想・語りは勢いにまかせて考え無しに書いたところが多いんですよね。
前後の流れや全体通しての行動を考えず、安易に噛ませ犬認定したり、ネタキャラとみなしたり。他作品のネタぶち込みにしても、ちゃんと読んでいない作品のキャラを聞きかじりの知識でヘタレ扱いしたり。
「他の方がしてるから自分も」的な。
好きになったキャラで同じことをされたらどんな気分になるかという視点が抜けていました。
ダイ大で「クロコダインは噛ませ犬」とか「ハドラーは鼻水」とか馬鹿にされたら「全部読んだ上で言ってんのか?」「馬鹿にするだけで終わり?」と思いますから。自分も同じ扱いしたのに。
そういうわけで「引っかかるところが色々あるのにそのままにしておいていいのか?」という気持ちがあるのですが、パソコンを買い替えたこともあり、修正が困難です。
サイトを閉鎖する可能性も含めて、どうするか考えます。
とりあえず、あまり内容を変えずに済む感想をいくつかブログにも載せました。
『新世界より』や『吸血鬼ハンターD 蒼白き堕天使』が懐かしいなあ。読んだのは何年前だったか。
蒼白き堕天使ではバラージュ男爵が好きだったんですよね。
金髪碧眼の超絶美形でとてつもなく強い『貴族』でありながら気さくな性格という、反則の極みな人物だったことを覚えています。
人間の子供なんて虫けら扱いしてもおかしくないのに仲良くなったり、『貴族』を狩るハンターであり無口で無愛想なDともやっていける協調性があったり、人間できすぎじゃないか? 人間じゃないけど。
男爵がすごいのは最後までお気遣いたっぷりなところです。当てる気のない攻撃を仕掛けるなんて、そこまでしなくても……。
ただし読者に対するサービス精神は全然足りないと言わざるを得ない。
もっとDとの共闘や人間との交流でワクワクさせてくれよ!
堕天使もアニメ化しないかなぁ。
まず遠未来の世界観や『貴族』の設定を出してそこからDの境遇と孤独をじっくり描いてくれれば、男爵との友情が映えますし、ラストも鮮烈になります。
パラレルのスピンオフで男爵とミスカ+αの珍道中が見たい。
『からくりサーカス』第17幕 訪れし者
グリュポンが話をややこしくしようとする。出てくるのは後にしてください。
アンジェリーナの髪が黒いと印象変わりますね。『うしおととら』の須磨子を連想した。
お、トーア達のマリオネットもある。
ディーンはお調子者の陽気な兄ちゃんに見えます。
予想より出番が少なかったものの、不穏さはガッツリ出してくれましたね。
正二はもっと警戒して!
頬を摺り寄せる動作に罪はないはずなのに、やるのが彼だから気持ち悪さを感じてしまう。
「ありがとう、アンジェリーナを幸せにしてくれて」に笑いがこみ上げてきた。
ギイも黒賀村へ。
彼もアンジェリーナと関わり、過去を知る者だった。
鳴海救出時に勝と遭遇しても、助けなくてもおかしくないんですよね。貞義疑惑のある少年ですから。
ギイの過去も描かれました。
涙を流す姿は現在の涼やかな顔とは隔たっている。
原作を読んだ時は捨てた親に対して「薄情だな」と思っただけでしたが、「面倒なことになった、捨てよう」というドライな判断だったのか、「我が子の苦しむ姿に耐えられない……!」と苦悩した末の決断だったのか。
後者なら責めるのは酷です。
苦しむ子供を前にしてリラックスしなければならない、笑っていなければならないなんて辛すぎますから。
それを日々やっているゾナハ病棟の医師達や看護士の覚悟がどれほど深いことか。覚悟を決めている彼らでさえ、薬物を使用する段階まで追い込まれ、限界を迎えていました。
柔らかい石を取り出そうとするギイと、抵抗するアンジェリーナ。
「頭から落ちたよ!」「動けなくしてやる」などと言うギイは台詞も表情も悪役のそれ。
母の愛を嘲笑い、僕は一人だと叫ぶ姿が痛々しい。
己を捨てた母親に対する憎悪を、アンジェリーナにぶつけているように見える。
この行いがあるから、「病院で尋問役をやらせるなんて!」という意見と「あえてギイにさせるのはアリかも」という意見、どちらも頷ける。
かつて冷酷な真似をしたからこそ、使命のためなら非道も辞さない「しろがね」の業を知った上で、背負うこともあるのでは。
あるるかんの片目が破壊された!
オリンピアの動きが止まったのはただの故障のはずですが、蛮行を止めたのだと感傷的に解釈したくなる。
赤子を狙ったギイに対してアンジェリーナは優しく手を差し伸べた。
そして、ママンになることを申し出る。
キャンディがいらなくなったのは、実の母に対する嘆きや母の愛情という概念への不信が消えたことの象徴でしょうか。
実の母から捨てられ、赤子を狙った女性から母の愛を向けられた過去を知ったうえで、ギイの「ママン!」を聞くと重さが増す。
フランシーヌ人形が日本を訪れた。
機械音がするのが細かい。
磔にされた像を見て「人間はこれを見て笑うことを覚えるのか?」という発想に至るのがズレを感じる。
造物主が惨劇を引き起こして大笑いしていたから「人間の苦しむ姿によって笑う」という考えがあるんだろうなあ。
人を殺めることや人形を作ることが罪だと聞いてどう思ったんだろう。
捨てられた彼女の言葉が切ない。花の中に横たわる姿が悲しい。
生み出した者に捨てられたところがギイと共通しています。
自分が笑うためだけに人間を苦しめ、今度は真夜中のサーカスも止めないまま壊してくれと頼むのは勝手な話ですが、そんなことは彼女は考えられないんですよね。
「人に迷惑をかけてはいけません」と教わるどころか、「村人に復讐してやったぞ、さあ笑ってくれ」と言われたんですから。
やっとアンジェリーナとフランシーヌがそっくりな理由が語られた。
この情報は早く出した方がよかった気がする。初見だと何故似ているのか分からず混乱します。
フランシーヌ人形は人間が子供を産むことも知らなかった。
人体の仕組みに限らず、金はフランシーヌ人形に何か教育したんでしょうか。
自分を愛してくれること、本物のように笑うことだけが重要で、他のことはろくに教えなかったのかもしれない。
アニメの流れで分娩も知らないフランシーヌ人形が適切に動けたことに違和感を覚えましたが、「泣かせたいならば叩けばいいのでは?」と思ってやってみたらたまたま正解だったと脳内補完。
前回に比べると急ぎ足でしたが、ここまでやって、ここで区切るのは納得できます。
次回のタイトルは予想通り。
作品全体の評価を左右するといっても過言ではないので、力を入れてほしい。
来週の出来次第では全国各地で白面の者が大量発生する。どうか負の感情が渦巻きませんように。
『1000円ヒーロー』70話
刃だけでなくつなぎマンも頑張ってる。
千はライフセーバーのバイトまでしてたの!?
命を救うための行動で、千にそんなつもりはないと分かっているのに、ロマンスの気配を勝手に見出してしまう。
麗華が知ったらどう反応するかなぁ。赤面してほしいなあ。
ベヨネッタ
評判を聞いて気になったが躊躇う
→2の発売を聞いて興味をそそられる
→劇場版DVDを視聴し、ますます興味が湧く
→1が同梱されていることもあり、とうとうWiiU本体ごと購入
という流れでプレイ。
※感想はWiiU版プレイ時のものですが、その後3がSwitchで製作中とのことで、1と2がセットになった∞CLIMAX EDITIONとSwitch本体を購入しました。
ベヨネッタは魔性の女ですね……。
こんな方におススメ
・強敵を華麗にお仕置きしたい
・強敵に容赦なくお仕置きされたい
・少しずつ上達していくのが楽しい
・基本おバカだけど要所は熱いストーリーっていいよね!
・セクシーなお姉さんが大好きです
こんな方には不向きかも
・難易度ノーマルなら初見でも死なないくらいの難しさがいい
・ストーリーの細かい部分も気になる、整合性やリアリティが大事
・レースやシューティングなど、別ゲー要素が混ざっているのは絶対に嫌!
・圧倒的な爽快感と上達を実感できる喜び
アクションゲームの醍醐味を存分に味わえます。
何と言っても雑魚戦や人型のボス戦が楽しい。
敵の攻撃を躱してウィッチタイムを発動させ、一方的にぶちのめす!
コンボを叩きこんで魔力を溜め、派手な技をくらわせる!
闇雲に連打するだけでも楽しいけれど、相手の動きをよく見て回避やコンボを意識するともっと面白い。
以前はボコボコにされた敵相手にいい感じに立ち回れると、上達したと思えます。
寄り道としてアルフヘイムという制限付きの戦闘に挑戦することもでき、必要な動きが身に付きます。
難しいものに何度も挑み、ようやく達成した時の喜びはひとしお。
戦闘を盛り上げるのは素晴らしい曲の数々。
私が特に好きなのは『One of A Kind』、ジャンヌ戦、サピエンチア戦、バルドル戦、『友よ』、ラスボス戦です。
・難しいことを考えずに楽しめるストーリーとキャラクター
ストーリーはツッコミどころがある場面が多いです。
そこがいい。
「人間があの高さから落ちたら死ぬだろ!」「どうやって移動したんだ!?」など挙げればきりがないですが、気にせず乗るのが吉。
大体「魔力のおかげ」か「ギャグ補正」で説明できます。
わかりづらいところもありますが、何となく程度の理解で大丈夫です。
「あ、こいつ黒幕だな」という相手をぶっ飛ばせばいいので。
クリアした時の後味もスッキリです。
キャラクターも皆魅力的。
1で好きなキャラ上位は以下のようになりました。
ベヨネッタ:最初はミステリアスで妖艶な美女というイメージでしたが、子供相手に戸惑ったり、ルカに驚いたり、可愛いと感じられるように。
ジャンヌ:終盤で一気に株を上げた、友人想いの熱い魂の持ち主。
ルカ:残念なイケメンという言葉は彼のためにある。しまらない奴ですが、決める時は決めます。
好きというより印象に残ったのは黒幕ですね。
衣装が派手で、喋り方がねっとりしていて、仕草も芝居がかっている、全体的に濃いキャラです。
彼との壮大な○○喧嘩は面白かったです。
映画と違い、今回の話だけだと計画のために妻子を利用し大勢の人間を死に追いやった、クズでゲスな男に見える。
気持ちよくぶっ飛ばせる悪役です。
ストーリーやキャラクターは、いい意味でB級映画みたいな面白さがあります。
大神ネタやDMCネタが出てきてニヤッとできたり。
プレイする際に注意したいのは、主人公のベヨネッタは大胆に開脚したりしょっちゅう裸になったりすることです。
人に見られて気まずい思いをしたくないという方は、気をつけた方がいいでしょう。
うーん……と思った点も幾つかあります。
私の腕が原因の部分もあるので、ご注意を。
・QTE
タイミングがシビアで、中には即死するものも。
強敵に敗れてゲームオーバーになるのは仕方ありませんが、足場に跳び移るのに失敗して一発で死ぬのは理不尽だと感じる。
・レースやシューティング
長い上に本編の評価に関わってくるのが厄介です。
特に、トップクラスに強い敵との戦闘前に長いシューティングステージがあるのは酷い。
強くてカッコいいボスが相手の燃える戦いなのに、手軽に再挑戦できないのが痛い。
ラスダンでの砲台を使ったシューティングも謎です。
あるキャラのバイク操作の時は燃えたので、相応しい状況があり、長くなければ問題無いんです。
・連打がキツい
QTEやシューティングではかなりの連打を要求され、手や指が疲れます。
・巨大なボスとの戦いが……
「足場を飛び移りつつ周囲を破壊→本体を攻撃」の流れが煩わしく感じることがありました。
特にラスボス戦。
普段の戦闘で身につけた技を使わせてほしい。
あと、不満と言うほどのものではありませんが、ステージクリア後の人形を動かすシーンなど、スキップ可能にしてほしかった。
難易度は、クリアだけならノーマルでいけます。
体力の上限が増加するアイテムを探索や購入で入手すれば、死んで体力全快にしつつごり押しで突破できる。
問題はアルフヘイム……制限付き戦闘です。
何も考えずに攻めると失敗します。
下手なボスよりよほど手強い。
その分、達成できた時の喜びも大きい。
最後のアルフヘイムを一発でクリアした時には本当に嬉しかった。
まとめると、改善してほしい要素はあるものの、熱中できるゲームです。
また、2で1のストーリーの根幹にかかわる真実が明かされたので、再びプレイしたくなる作品でもあります。
藤田和日郎先生の短編二つを軽く紹介します。
『邪眼は月輪に飛ぶ』
その眼で見た相手をすべて殺すフクロウ『ミネルヴァ』に立ち向かうため、かつて撃ち落とした経験のある猟師の鵜平やデルタフォースのマイクらが立ち向かう。
友人いわく「鵜平さんかわいいよ鵜平さん」らしい。分かる気がする。
まっすぐな少年だけでなく渋い老人を主人公にしても光る。外見を裏切らない貫禄があります。
鵜平やマイクももちろん魅力的ですが、ミネルヴァが大好きです。
一話目のミネルヴァに見られて大勢の人間が命を落とす場面にビビりました。
「こんな敵どうやって葬るんだよ」と。
それほど恐ろしい存在でありながら、哀れにも思う。
同族をも殺してしまう孤独な存在ですから。
白面の者など、倒されねばならない敵の悲哀を描くのが上手いなあ。
不幸自慢になるほどくどくはなく、倒される敵としての格は保ったままです。
ここからは印象に残った台詞・文章を。ネタバレを含みます。
――その掟はひとつだけ。<ミネルヴァ>に見られた者はみな死ぬ。
怖い。
『うしおととら』の妖怪もそうですが、恐ろしさ・おどろおどろしさを描き出しています。
「おのれらは何で獲物を畏れん? 何で、自然の前でかしこまれねえんだ?」
自分の腕前と銃の性能に溺れ、獲物を馬鹿にした男たちへの発言。
山で神様に獲物を授けてもらうという意識によるものです。
「犬でも何でも、オレがなってやる!」
言葉とは反対に凛々しい表情。
それを聞いてにやりと笑う鵜平の表情が素敵。
犬呼ばわりされて「わん」と律義に答えるマイク、可愛げがあります。
「ウヘイ、死なさんぞ!」
娘の輪が涙とともに叫ぶ。熱い。
「獣を狩る者は獣になんねばな」
渋いと思ったら直後にマイクから呼び止められ、「犬めが何しとる!?」と言います。何やってんだよー、と言いたげな表情がナイス。
――何が来ても、もうこのフクロウは渡さん。この大切なフクロウを奪われて彼はアタマにきていたんじゃろうな。
禍々しいとしか思えなかったミネルヴァに少し心が痛みます。
「だから、邪眼。キサマの負けよ」
このシーンを挙げた理由は実際に目にしないと伝わらない。
アシスタントの方々がトーン貼りやインクを散らすことを拒否したのも納得の画です。
『黒博物館 スプリンガルド』
ヴィクトリア朝初期のロンドンを舞台に、バネ足ジャックと呼ばれる怪人が跳ぶ!
まず装丁が凝っていて、雰囲気出てます。
一時期犯人と目されていた放蕩貴族のウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイドと熱血警部のジェイムズ・ロッケンフィールドの双方が男前。
警部の方は『からくりサーカス』の鳴海を連想しました。ロッケンフィールドという名は『からくりサーカス』の中で登場しています。
ウォルターは主人公とは思えないゆがんだ表情をします。
「面白いから聞いてやるよ、犬っころ」や「面白かったぜ」と言う時はどこからどう見ても悪役顔。
だが、メイドのマーガレットには弱い。
赤面し、冷や汗を流し、すっかり情けない表情。
屈強な大男相手に喧嘩を吹っかけてぶちのめすような性根の持ち主なのに、惚れた女にゃからきし弱い。
陰のある青年主人公もいいなあ。
マーガレットの結婚式が行われている教会の前に立ち、殺人鬼の行く手を阻むウォルターの台詞がこの話で最も好きです。
「ここから先は敬虔で善良なる者以外立ち入り禁止だ。……オレたちは入れない」
マーガレットのように光に照らされた道を歩いてこなかった。
彼女の傍らでともに歩むのは自分ではない。
それを自覚しての台詞なのでしょう。
戦いが終わった後の「今度はおかしな女なんかと……出会わない遊びだ」という台詞も好きです。
異聞のマザア・グウスで印象に残る台詞は、
「人間にとっての『最高』ってヤツは『変わっていく』ってコトだろうからな」
ですね。
ウォルターも変わった。
「くだらないな、いいじゃないか」も読んでいてニヤリと笑いたくなる。
ウォルターが魔王のようなイイ笑顔をしていますから。
黒博物館そのものは終わっていないので、もっと色んな話を見たくなります。
ベヨネッタ2
こんな方におススメ
・とにかくアクションゲームがしたい!
・華麗に戦って爽快感を味わいたい!
・1の戦闘は好きだけどレースやシューティングは苦手だった……
・1のバルドルのせいでルーメンの賢者のイメージが……どうにかならない?
・アクションの楽しさは健在
戦闘がとにかく気持ちいい!
迫力あるステージで強そうな敵と戦うと、それだけで興奮できます。
今作から追加されたアンブランクライマックスは雑魚戦でもボス戦でも役立ちます。
派手で強力な攻撃を広範囲に叩きこむ気分はこの上なく爽快。
雑魚を蹴散らし、強そうなボスをも圧倒できます。
戦闘と戦闘の間の移動もストレスフリー。
最初から動物の姿になって高速移動できるので便利です。
また、仲間と共闘するシーンが増えています。
あんなキャラやこんなキャラまで!
終盤の「彼女」や「彼」との共闘には燃えました。
・より遊びやすく、爽快に
難易度は1より下がっています。
1は途中から死にまくりでステージ評価もストーンだらけでしたが、初見でもシルバーやゴールドをとれました。
技や武器が揃っていない一周目で評価を気にすべきではないとわかっていても、石だらけだと落ち込みますから……。
制限付き戦闘のムスペルヘイムも、やり直した回数や時間は1に比べると遥かに少ない。
また、1で引っかかった部分が色々改善されています。
幾つか例を挙げると、
・QTE
緩くなり、即死する場面はほとんどなくなりました。必要な連打数も少なくなって指に優しい。
・レースやシューティングなどの別ゲー要素
短めだったり、状況が変わって退屈しないようになっています。
・巨大なボス戦の流れ
普段の戦闘に近い感覚で戦えるのが嬉しい。
1では「足場を移動して部位破壊→本体を攻撃」という流れが多かったのですが、今回ベヨネッタが飛行して直接殴り合えるので、「こんなに大きくて強そうなボスと真っ向から戦ってる!」感が味わえる。
他にも足場から落下した時のダメージがなくなる、高評価のために長々と逆走する必要が無くなるなど、細かな点が多数改善されています。
もっとも、改善してほしいと思う点はあります。
・姿が見えづらい
技の派手さや背景の迫力を優先するあまり、主人公や敵の姿が見えにくくなる場面が発生します。
仮面の賢者一戦目の空中戦は、敵が背景に溶け込んで見えなかった。
アンブランクライマックスのエフェクトで敵の攻撃モーションが隠れて被弾することも。予兆の音も聞こえづらくなるので、避けにくい。
・ウィッチタイムが短くなっている
1に比べると、回避からの一方的な攻撃という「自分の時間」感が弱まっている気がします。
高難易度の人型ボス相手だと、WTを発動させてもたいして攻撃を叩きこめない。
長いコンボやラッシュを含むコンボが使いづらい気がします。
ダッヂオフセットをマスターして、コンボをしっかりつなげられれば問題ないのかもしれませんが……。
・急かされるのが煩わしい
アイテムを回収したりムスペルヘイムや隠しVerseに向かったりする時に、同行者からいちいち「こっちだ」「早くしろよ」と言われると「わかってるよ……」と言いたくなる。
特にムスペルヘイムと隠しVerseは高評価を目指すと行かねばならないので、急かされると理不尽に感じる。
ここからは不満というほどではありませんが……。
人型ボス以外の敵は1の方が印象に残る気がします。
強敵らしい登場に相応しい強さのグレイス&グローリー、失恋するビラブド、絶大なインパクトを誇るジョイ、清々しいまでにボコボコにされる四元徳など、1の個性豊かな面々に比較すると覚えづらい。
・ストーリーやキャラクター
いい意味でのバカっぽさは1より控えめになっています。
親友が自分を庇って滅びかけている状況で過度にふざけられても困りますからね。
また、1は「何だかんだで皆元気にやっていく」スッキリした終わり方でしたが、2は切なさの残るエンディングです。
1のように終わるのがいいか、2の雰囲気がいいかは好みによりそうです。
2のキャラの評価は以下のような感じです。
ベヨネッタ:記憶を取り戻し、幾らか落ち着いた印象。でも自重しない場面ではしない。子供に対する態度はすっかり保護者。
ジャンヌ:最後はおいしいところを持っていったが、もう少し活躍を見たかった。
ルカ:残念さに磨きがかかったイケメン。相変わらず軽いが子供に優しい。ラスボスをも素の口調に戻す空気破壊は見事。
ロキ:新キャラ。彼が何故アレを分けようとしたのか、そのあたりの心境を伝聞ではなく直接聞きたかった。再会が楽しみ。
仮面の賢者:「ルーメンの賢者=変態」のイメージを変えた男。熱い魂の持ち主でカッコいい。正体が明らかになるあたりから目立っていた。
メインキャラのデザインについては1と2、どちらも好きです。
ベヨネッタとジャンヌは可愛さが強まっていると思います。
・前作とのつながり
「ここでこの曲が来るとは!」「なるほど、そういうことか!」となるシーンが幾つもあるので、1からプレイすることを推奨します。
続編なのでストーリーが1からつながっているのは当たり前ですが、1「に」つながっているとも言えます。
そして、ベヨネッタやジャンヌ、ルカの印象は1とほぼ同じなのですが、1から2で評価が激変したキャラがいます。
2を最後までプレイすると、1での台詞の印象がガラリと変わる。
WiiU版の2発売時、前作を同梱した理由がわかった気がする。
1から2をプレイして、1をまたプレイしたくなります。
新世界より
『新世界より』のアニメ化をきっかけに原作を読み返しました。
ディストピアものが読みたい方はぜひ。
「簡単に振るえる強大な力が一人一人に備わったら、社会はどうなるか?」という問いに対する答えの一つではないでしょうか。
吸血鬼ハンターD 蒼白き堕天使
こんな方におススメ
・強い主人公の話が読みたい
主人公Tueee! それを上回る勢いで顔Kireee!!
と書くと激しく人を選びそうですが、しっとりした世界観と描写によって引き込まれ、すんなり受け入れられます。
・荒廃した世界と『貴族』の織り成す耽美な空気に浸りたい
遥か未来の技術・科学力が凝らされている機器。
それらを備えていながらも古めかしい威容を誇る居城や馬車。
人間離れした美貌と力の持ち主達。
ほんの少し想像するだけでめくるめく心地になります。
・人間や吸血鬼ハンターと吸血鬼の交流や共闘に惹かれる
狩る側と狩られる側の奇妙な友情っていいですよね。
吸血鬼――貴族と戦うハンターのDが、よりによって貴族とともに旅をすることに。
バイロン・バラージュ男爵は父を殺すためDを護衛に雇い、父の下へ行こうとしている。
その途中で女貴族のミスカと出会って……という話です。
異なる種族の距離感が少しずつ縮まるのが好きな方に読んでほしい。
吸血鬼と活発な姉弟の会話にほのぼのしたり、ハンターである主人公との共闘に燃えたりしてほしい。
そして最後に叫んでほしい。
ドラゴンボールZ 神と神
※映画のブロリーや復活のFの前に観て、サイトの方に感想を載せていたのでブログにも。
漫画やアニメを見たのはかなり昔で、最初から最後まで見たわけではないので、ズレたことを言っているかもしれません。
惹かれた点はシンプルです。
戦闘カッコいい!
音楽カッコいい!
キャラクターがカッコいい!
ギャグ・コメディ要素が多めで、難しいことは考えず見られます。
読み込んでいない私でも悟空達を見てテンションが上がりました。
ドラゴンボールを楽しんだ経験のある方は、きっと懐かしさを感じられると思います。
かめはめ波のすごさを改めて思い知りました。
この上なくシンプルな名前、見た目、効果。
それなのに、あんなにワクワクするんですから。
ただ、悟空、ベジータ、ブルマの出番は多いのですが、他のキャラはそこまで目立ちません。
せっかく懐かしい顔ぶれが揃っているので、他のキャラももっと活躍してほしかったです。
映像の綺麗さや描かれ方が変わってくるだろうから、戦闘はどうなるのだろうと思いつつ見たところ……迫力がありました。
建物の隙間を縫うように飛ぶ高速移動!
遥か上空で雲を突き破りながら高速戦闘!
どうやら自分はこういうシチュエーションに弱いらしい。
挿入歌からのバトルが本当に熱かった。
大画面で見てよかったと思いました。
ストーリー順に語っていこうかとも思いましたが、印象に残った三人について語っていく形式にします。
・悟空
戦い大好きっぷりがここまで突き抜けていると清々しい。
解除されても戦い続けたシーンでそう思いました。
プライドを捨ててまで大切なものを守ろうとしたベジータの行動に応え、あることを決意。
彼がベジータを尊敬したと告げた時、感動した。
ベジータが悟空を見上げる一方的な関係じゃないんですね。
怒った時のベジータは悟空を超えていた的な発言も肯定しますし、よかったな、ベジータ。
感動しましたが、ベジータが必死に踊っている時も、隠れて見ていたんですよね。
ドライだ。
強い敵が出た時の提案も、ジョークにしてもひどい。
良くも悪くもマイペースです。
・ベジータ
うろ覚えでも「誇り高きサイヤ人の王子」だの「超ベジータだ!」だの浮かんでくるので、プライドが高いことは記憶に残っています。
そんな彼が、家族を守るため、プライドを捨てて、道化た姿を晒す。
普段横柄な態度なのにへりくだって、ダンスなど「くだらん」と切り捨てるであろう彼が歌や踊りで気を引こうとして……痛々しさすら感じます。笑顔を無理して作ってる感が半端なかった。
それでも事態を収拾できなくなり、もうどうにでもなれと破れかぶれで戦い、圧倒されて戦意を失う。
この時点でもよく頑張ったと言いたくなりますが、彼の見せ場はここからだった。
死を覚悟したはずの彼が、目の前でブルマが叩かれ地面に倒れたのを見、激怒。
「よくもオレのブルマを!!」
こう叫んで超サイヤ人化した彼が最高にカッコよかった。
激怒した彼は、短時間とはいえ凄まじい力を発揮して対等に戦うんですよね。
いい攻撃がモロに顔面に入っても気合で耐え、反撃する!
トップクラスに燃えたシーンです。
普通に戦った時は全然敵わず諦めたのに、家族が傷つけられたら限界を超えて戦ったんですから。
パーティーでの道化ぶりがあるから、そこまでして守ろうとしたものを傷つけられた怒りの深さと、そこから生じた爆発的な強さが光る。
プライドを捨てた姿勢や発揮した力を悟空とビルスから認められてよかった。
悟空の尊敬発言を本人は聞いてないのが残念ですが、ピッコロさんが聞いてるんですよね。ベジータに伝わるかどうか。
最後に上の台詞についてからかわれた時、耳まで赤くなってませんか?
見ていた時は、強さやバトルに気を取られましたが、後から考えるとすごい台詞な気が。
こういう台詞を滅多に吐かないイメージがあり、あの時感情が極限まで昂って飛び出たように思えますが、どうなんでしょう。
・ビルス
破壊神。
強い、カッコいい、可愛いと三拍子揃ったキャラ。
最初は「何だコイツ、弱そう」と思いましたが、どんどん印象が変わりました。
悟空を軽く倒し、神龍もビビるほどの御方。
性格は、無邪気というか我がままというか、子供っぽさがあります。
威厳と茶目っ気が同居している。
声も言葉遣いも、真面目な時とそうでない時のギャップが効いています。声が軽かったり低くなったり、丁寧な口調になったり砕けたり。
料理を美味しそうに食べる姿に和みました。
気まぐれで星をぶっ壊す迷惑破壊神なのに、憎めないキャラです。
それに、話せばわかる相手でもあるんですよね。
プリンを食べたがった時も「よこせ!」と奪うのではなく、きちんとお願いしますし、普通に譲れば何も起こらなかった可能性が高い。
神様がプリンくらいで騒ぐなという他のキャラからのツッコミも、未知の食べ物を味わいたいビルスの気持ちも、両方納得できる。
美味しいプリンを食べさせてあげたい。
このように、力が強いだけ、暴れるだけのチンピラではありません。
器の大きさが各所で出てきます。
ピッコロ達に攻撃されても、箸で応戦していなす。
ブルマを叩いたのも、彼女の方が先にぶったから。普通に攻撃したら頭が吹っ飛びかねないのに、たいした怪我もしなかったので、ちゃんと加減しています。
個人的には、ベジータの真意……プライドを捨てて皆を守ったと気づいていたところに大きさを感じました。
内心「あの歌とダンスは無いわー」と呆れつつも、心意気をかってパーティー続行を決めたんだろうな。
他にも、悟空に対して稽古をつけているような態度だったり、世界の広さを教えたり。
戦いが終わった後も爽やかで、ブルマに素直に詫び、また来たいと告げる。
終わり方は、結果だけ見ればスッキリしないものになりそうですが、爽やかなんですよね。
・ヤバい敵が現れる
・挑んでは倒される仲間達
・悟空がパワーアップ
・最終的に元気玉で倒す
事前にこうなるかと予想していたら違いました。
インフレを繰り返した果てに「パワーアップして悪い奴を殴り倒す!」じゃない終わり方をするのが新鮮でした。
ワクワクしている悟空を見て、こういう結末もいいと思いました。
1000円ヒーロー 5巻
『からくりサーカス』第16幕 出会い
あ、前回ツッコんだ勝の正二に対する反応が幾らか自然なものになってる。
貞義への憎悪をぶつける正二に頭を抱えてしまう。
勝を想って怒ってるはずなのに逆効果だよおじいちゃん!
「大人がよってたかって子供を押さえつけ怪しい液体を飲ませる」って書くとアブない響きが。
諸々の謎・つながりが明かされる過去編に突入!
正二と白銀の会話はもう少し見たかったけど、名前のところはしっかり入れてくれた。
あるるかん作成も歴史を感じますねえ。
この光景を金が見たらどう思うだろう。
続いて正二とアンジェリーナの出会い。
独特の口調がいいなあ。
アンジェリーナを追い出したルシールの仕打ちは冷たく見えます。
相手のことを思ってあえて突き放す展開は、「そんな真意があったのか、いい話だなー」と感じる時と、「そんなやり方する必要なかっただろ、最初から説明しろよ」と言いたくなる時があります。
ルシールがああ振る舞ったのは仕方ないかも。
仲間達は戦い続ける以上、優しさを前面に出すわけにはいきません。
最初から懇切丁寧に説明していたら、他の「しろがね」達はどうなると言いたくなる。
アンジェリーナも、自分だけ人形破壊の使命から逃げるわけにはいかないと踏みとどまるでしょう。
「冷酷な母親から無理矢理追い出された」という形でないと解放されない。
アンジェリーナ人形の服が追放時と同じなのが辛い。
ルシールにとって最も鮮烈に記憶に残っている姿ということになる。
ルシールがアンジェリーナを心から愛していたこと、それを隠して遠ざけたことを踏まえて退場を見ると、「私を嫌っておくれ」が重みを増す。血を吐くような台詞だった。
アンジェリーナが正二と昔会った気がしたのは、この時点で白銀の記憶が刺激されていたんでしょうね。
本格的に思い出したのは後ですが。
この時点ではアンジェリーナの笑顔は美しいはずなのに輝いていない。辛そう。
それを人形と評した正二、慧眼。
直後の正二の笑顔と比べると違いは歴然としている。
燃え盛る火の中で、アンジェリーナは正二を生かすため、恐怖の目を向けられる覚悟を決める。
鳴海やフランシーヌも炎の中で覚悟を見せたんですよね。
太夫、炎、人形という組み合わせは異色でありながら美しい。
銀髪が露になる様も美しい。
そして、覚悟を決めた眼差しが美しい!
立て続けに的確に美しさがコンボを決めてくる。
一人震えていたアンジェリーナのもとへ現れたのは正二だった。
そこで来るのがいい男。
風邪をひくと心配するのが医者らしい。
泣くのを堪えるアンジェリーナが可愛い。
ここの彼女の顔を見て真っ先に浮かんだ単語は「少女」でした。長い時間を生きてきたはずなのに。
幼い頃から惨い目に遭って、一人ぼっちで寂しくて不安がっている女の子としか言えないからなあ。
この時点ではまだ弱さや脆さを抱えている印象を受けます。
永劫の時をともに歩んでくれる相手と出会ってから強くなった気がします。
「お馬鹿さん」という台詞はルシールと同じ。親子だなあ。
ルシールの優しさに気づく正二も優しいよ。
アンジェリーナが何も言っていないのに、人間ではなくなる薬を飲んだ正二。
これも覚悟。
「一目惚れたい」や「永劫ってやつが終わってもずーっとな」、「いっち好き!」など、記憶に残っているフレーズが出てきました。
二人の笑顔が眩しい。
最後の抱擁はいいシーンだと感じながらついこう思ってしまう。
ディーン見てるー!?
白銀がクローグ村へ向かうことを決意するシーンなど、カットされたところは色々あるのに満足度が高い。
エピソードの取捨選択が上手くいってるのかな。
登場人物が少ないのもあるかも。
カット・ダイジェスト・代役祭り&それに伴う台詞のツギハギがないからな。
このクオリティであのシーンを見たら耐えられない。
『1000円ヒーロー』69話
麗華の扱いについてお叱りを受けるニル。
そりゃそうだ。
普通貴重な駒として回収するところだろ。
でもこれ以上利用されずにすんだと思えば、主人公達にとってはファインプレーか?
記憶を消すってサラッとエグい真似してるな。
それも、ヒーローになるきっかけという本人にとってはトップクラスに重いものを。
麗華の状態だけでなくエボリアのガスも深刻です。
このままじゃヒーローどころか一般人まで大勢命を落としそうなんですが。
こんな事態は同児も望んでいないよな。
大惨事になりかけている状態で彼の反応と行動は……。
ちょ、どこ行くんだよ!
何か対策を用意してくれればいいけど。
笑うところじゃないのにつなぎマンの噛まれた跡に笑ってしまった。
あと麗華の唇が妙に色っぽく見える。
麗華が大ピンチですが、きっといったん仮死状態になってから復活するはず。
「記憶を消されても彼女の『正義』は消えない!」展開カモン!
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第15幕 始まりの場所へ
今回は進行がゆっくりだった気がする。
すぐ過去編に突入するかと思っていました。
駆け足やダイジェスト感控えめだと面白さを噛み締められる。
「正二が生きていたことを勝が受け入れ喜ぶのが早すぎないか?」など細かい部分にはツッコみたくなるものの、そこまで気にならない。
正二との思い出ってこんなにあったっけ。虫取りとか凧揚げとか。
父・貞義の顔がない描写が不気味でいいですね。後の場面の、勝を傀儡として操っているイメージも。
自分の子に最初に訊いたことが『体が健康か』。普通の質問のはずなのに「うえっ」となりました。子供を気遣っての発言ならよかったのに。
声を再生する機器がからくり仕掛け感溢れるのが味がありますね。
レコードと会話する光景は冷静に考えるとシュールですが、思わず話しかけたくなるのも分かる。
無駄だと分かっていてもどういうことだと尋ねたくなるよな。
「お前は才賀勝では、ない」からの流れはやっぱりゾクゾク&ワクワクしますね。
黒賀の黒ずくめの連中はまるで忍者。
勝を貞義だと思い込んで攻撃してくる。
話を聞いてくれよ。
操る人形のデザインがカッコよくも強そうにも見えない。勝の方はどれもカッコいいのになあ。実力も手練だと思えない。
ゴイエレメスとネモはそれぞれ重いのとフワフワして操りづらいことは覚えてます。この二体はどこで活躍したんだっけ……。
グリュポンも出てきた。マスコットキャラっぽい声や喋り方です。
場所は変わって死んだと思われていた正二と対面。
勝に対する「優しいお爺ちゃん」と「貞義を憎む男」で口調や表情が違う。
黒賀の人々と同じく、勝を貞義と思い込んで敵意をぶつけてきます。
総集編直前では鳴海がしろがねをフランシーヌ人形認定して襲撃したんですよね。否定しているのに聞く耳持たないのも同じ。似た構図になっています。
アクア・ウィタエやダウンロードで別人格になっているという話は、信じているキャラ達と視聴者との間で温度差が出そうです。
視聴者は勝やしろがね視点で見ているから「悪い奴じゃない」「別人になっていない」と分かりますが、得られる情報が限られている作中の人物はそうもいかない。
また、鳴海達「しろがね」は白銀が溶けた水を飲んで「自分の中に別の人間の心が宿っている」と実感できるから信じやすいのでしょう。
前回鳴海の人生がハードすぎると言いましたが、勝も相当です。
疎まれ殺されかけたり父親から駒扱いされたり優しいお爺ちゃんから憎悪をぶつけられたり。
早く過去編が見たい。
このエピソードに、あのシーンに力を入れてほしい。
サハラ編には大いに不満がありますが、その分ここをじっくりやると言われれば歯を食いしばりながら笑顔で納得、賛同します。
『1000円ヒーロー』68話
椿が刃の名前を呼んだ……。
命が危ない時まで前髪野郎扱いしたらさすがにどうかと思うところでした。
自分も凍傷を負っているのに助けようとしている。嬉しいなぁ。
やっぱり普段の態度は遠慮の無さの表れということでいいんだな。
千が変身しっぱなしで大盤振る舞いだと喜ぶ気持ちと、残金は大丈夫か心配になってしまう気持ちの両方がある。
さあ逆転と思ったら大変なことに。
ここは麗華が復活して何とかする流れだろ、そうだと言ってくれ。