漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
シル学 雑記
各住居と冷血プレイ
片道勇者
こんな方におススメ
・数時間くらいでクリアできるゲームが望ましい
・シルフェイド幻想譚みたいなRPGが好みだ
・全裸で世界を救う勇者になりたい
ジャンルは『強制横スクロールRPG』。
迫ってくる闇から逃れつつ、敵と戦ったり道具を集めたりしてクリアを目指すゲームです。
サクサク遊べて、何周もしたくなる内容です。
もたもたしてるとゲームオーバーと言うと、シルフェイド幻想譚みたいです。
そこまで気にしなくていいのも似ています。
左端から迫りくる闇に呑まれてはアウトですが、よほどうろうろしない限り大丈夫。
・各クラス
剣士:シンプルでバランスのとれた職業。色んな意味でサクサクいけます。
Cはドット絵を見てメイドかと思ってワクワクしたのに……おのれリス君!
騎士:シンプルなはずが使いづらいのは気のせいでしょうか。
初心者向けのはずなのに、他よりごり押しが通じにくい。
狩人:敵を察知できるのが便利です。距離をとって一方的に攻撃できるのが魅力。
Cのグラフィックが好きです。
海賊:豪快。力押しが可能で騎士よりもこちらの方が初心者向けな気がします。
冒険家:器用さで切り抜けていく特性を活かしきれず。
理術士:いちいち集中してからじゃないとフォースが使えないのが痛い。
詩人:使いこなせない。引き継ぎがないとクリアできる気がしない。
勇者:勇者というだけあってオールマイティかと思いきや、かなりクセが強い。一対一、正面の戦いにもっていけば強い。
服を脱ぎ捨て、ついでに武器も捨てた時の強さは恐ろしいほど。
・全裸プレイ
狼煙氏の作品のお約束、全裸プレイ。
馬鹿には見えない服は無いのかと思っていたら、呪文という形で登場。
「もう二度と服を身につけられなくてもいいという覚悟……!」
カッコいいことを言っているようで全然言ってない。
世界を救うため、大切なものを捨てる覚悟……悲壮なはずなのに笑える。
全裸に素手で殴りかかる勇者に比べると、服着て火炎撃ってくる魔王がまともに見えます。
町の人の反応も変わるのが細かい。
特に防具屋。あんた普通に喋れたのか。
テンション高い人から冷静にツッコまると頭が冷えますね。
女勇者だと恥ずかしそうな顔グラフィックに変わるのも細かい。
戦闘力の方は敵からの攻撃が重いですが、回避力の高さで補っています。
厳しい旅初クリアも全裸に素手でした。
・魔王
倒した時の反応からすると、事情がある様子。
話を聞いてみたら嫌な予感的中だよ!
○○にできてよかった。今まで全裸で殴り倒してごめんなさい。
倒した魔王からコートを剥ぎ取る勇者の図を想像すると微妙な気分に。
現時点で一番好きなキャラになりました。続いて王女、王が好きです。
・全体
所々笑いの要素もありますが、全体的に真面目です。
シリアスとギャグの割合が私にとってはちょうどよく感じられます。
裸で町に入り住人から引かれても、エピローグではしんみりとするのが不思議です。
一通りキャラを仲間にしてエピローグを見たので、その感想を。
イーリス:1~3の中で3が一番好きです。音楽も沁みる。
主人公の刻んだ言葉が印象に残ります。
ギャグを交えつつ、カッコいいところはカッコよく締めてくれるから盛り上がります。
フリーダ王女:綺麗な終わり方でした。珍しくロマンスの香りが。
ダンジョンで間違って雷光で消し飛ばしてごめんなさい。
ヴィクター王:いい意味で消化不良感があります。魔王を倒しても、真の意味で終わってはいない。
もう一つの方だと魔王が○○○いるという真実が明らかに。王の素顔はやはり魔王と似ているのでしょうね。
ネムリ:「獣耳とか尻尾とか可愛いなー」と和んでいたらあんな展開になって凹みました。
シルフェイド幻想譚のシイル防衛戦失敗など、明るい冒険譚と思いきや容赦無い部分もあるんですよね。
これでいいのかと疑問を抱きながらも、元気にやっているのでこれでいいかと思いました。
パンティ:一番ハッピーエンド感が溢れています。パンティとイーリスは相性がいいみたいです。二人のかけあいが楽しい。
デュークガルツ:最後までコイツらしい。剣の恨みを忘れかけました。
しんみりする終わり方が多いです。
魔王もヴィクター王もフリーダ王女も背負ってきた人だった。
一番後味爽やかなのはパンティです。
スッキリするパンティ……誤解を招きそう。
完全なハッピーエンドでなくても読後感がいいのは、前向きな姿勢だからでしょうか。
一番感動したのはもちろん魔王エンドです。
『風の色、鮮やかに』のタイトル画面やエンディングで流れていたのと同じ曲のため、心にガツンときました。
以下、ネタバレ。
もう少し世界を見ていたい?
大歓迎ですとも!
ヴィクター王のエピローグを見て「魔王はもう……」と思って沈んだので、ついてきて、平和になった世界を見てくれてよかった。
それが短い間のことでも。
主人公がいてくれて嬉しい、皆に恨まれながら死んでいくつもりだったからと語る魔王。
彼女が守りたかったものを守れてよかった。
シルフドラグーンゼロ
私にしては珍しく、シューティングゲームを紹介します。
MIDASナノマシンに飲まれた地球を奪還するため、ドラグーンパイロットである主人公は闘う。
ドラグーンとは外星系の遺失技術を利用して作られた航宙戦闘機であり、対MIDASにおける基本兵器となっているが、乗り手が極めて少ない。
元は『シルフェイド学院物語』に登場予定のミニゲームに、ストーリーやキャラクターをつけて先行公開されたものです。
ミッションでは途中で戦闘を続行するか帰還するか選べる場面があり、キツイと思えば早く切り上げて次の任務に行くことが可能。
手に入るクレジットで機体や兵器の強化でき、ぐんと戦いやすくなる。
死亡した場合、リトライを選ばずクレジットを獲得してセッティング画面に戻ると難易度が下がる。これらの要素によってシューティングが苦手でもクリアできます。
ただし、高得点を出すには死亡せずに(リトライはOK)進んでいく必要があります。ずっとコンボをつなげていけば最終的に驚くほどの高得点が出せる……と思います。おそらく。
おススメできる点
・上記のとおりシューティングゲームが苦手でも進める
腕に自信がある方は無強化でいったり兵器を縛ったりしてスリリングなプレイを楽しめます。
・シンプルで短く、燃えポイントをついたストーリー
単機で敵地深くを駆ける戦闘機……燃える。
・腕前の向上や装備の強化で余裕が出てくると、それが実感できる
たとえば、会話が右側に表示されますが、最初は読んだり答えたりする余裕がありません。
慣れてくるとようやく読むことができるようになりました。
・クリア後の評価コメント
撃破スコア・死亡回数・好きな機体・兵器などの項目別に細かくコメントが設定されています。一周あたりの時間は短く、その分周回プレイに励めます。
ストーリー・キャラクター
今回はストーリーが重くシリアス一色……かと思いきや艦長がナイス。
艦長は渋いおっさんで、脱いだらいい体です。
ノーマルモードではシルフェイドシリーズのようなおふざけ要素がないので物足りなく思っていたところ、ハードコアでシリアスな空気がブチ壊されました。
ヘレンさんが水着姿で通信してきます。
艦長も水着。
集中できません!
燃えたシーン・印象に残ったシーン
Mission3『防衛』
前提として、敵とまともに戦えるのは主人公らドラグーンパイロットのみ。
ドラグーンを操縦できる人間は極めて限られているためパイロットには多大な権限が約束されている。
もっとも、主人公は特権を使おうとはせず淡々と過ごしています。
今回の目的は新たなドラグーンの回収と防衛艦の救助。
現在防衛艦は動けず、航行可能状態になるまで守らねばならない。
回収を終えたところで敵の大部隊が来襲し、主人公は救援ミッションの中止を命じられる。
こちらはまだ戦えると主人公は反論するが、ドラグーンを失うわけにはいかないため引き上げるよう言われる。
防衛艦の者達も、修理は間に合わない、構わずに行けと叫ぶ。
帰艦か、戦闘か。主人公の答えは――
「ここで艦の一つも救えずに地球が救えるものか……」
「戦闘を続行する!」
男前すぎる。
防衛艦側は無茶な行動に呆れるが、彼らとて敵と接触しても目的のドラグーンを護衛し続けたわけで……。こちらは任務だ、たとえ艦が敵にのまれようとドラグーンが無事ならそれでいいと言ってます。負けず劣らず無茶をする。
「彼らを守る価値は十分以上だな」という言葉に主人公も同意。
戦い続ける中、さらに多数の敵が接近したため防衛艦の者達は退却してくれと必死で叫ぶ。
「君が墜とされたら、我々の希望は……!」
ドラグーンパイロットは極めて貴重な人材。地球奪還の希望の星で、課された役目も重みも違う。だから自分達を守らせてここで死なせるわけにはいかない。
それに対し主人公は淡々と答えます。
「問題ない、私がすべてを守ってみせる」
宇宙服の下に流れる熱い魂を感じずにはいられない。
Mission7『竜騎兵』
主人公もそろそろ疲労が見えてきたらしい。ドラグーンとしての特権を使わない主人公に、ヘレンが要望は無いか尋ねる。
「帰ったら、みんなで集まって食事をとりたい。各々のカプセルで栄養補給というのも、少し味気ないと思っていたところだ」
約束された権限に反して控えめな要望です。主人公のストイックさにしびれる。
ささやかな望みは叶うことはありませんでした。
主人公の機体はMIDASに汚染され、もはや帰れなくなってしまった。
故郷にも艦にも二度と戻れず、ドラグーンが動作しなくなるまで一体でも多くMIDASを排除するよう定められている。
普段冷静沈着な主人公もさすがに衝撃を隠せない様子。ヘレンはかける言葉が見つからず……。
Mission8『深淵』
汚染されたと聞いてからほとんど喋っていなかった主人公が任務後に口を開く。
「人間は時期の差はあれど、いずれ死ぬ。大切なのは、死ぬまでに何を為すかだ」
渋い。
近いうちに死ぬ己の運命を直視してこの態度か。
ヘレンにサポートを頼み、彼女も微笑んで頷く。
すると艦長が自分には何か一言無いのかと声を上げます。
これは「弱音や恨み言を吐くなら受け止めてやるぞ」という意図があるのかもしれません。
主人公は簡潔に答えます。
「艦長は私が守る」
艦長が「きゅん……」となり、ヘレンは「うわあ……」とドン引きです。
ヘレンではなくまず艦長とフラグが立ちかけるのかよ。
Mission10『終末』
いよいよ最終決戦。出てくる敵は全員強化型で最後はドラグーン三連戦。キツイですが、正直Mission9の後半の方がしんどかった。
作戦達成率が100%に達しているか否かでエンディングが分岐します。
感動や余韻はグッドエンドが一番ですが、単純な燃え具合はバッドエンドが上回ると思いました。
敵に機体を蝕まれ帰還は許されず、できることは一体でも多く敵を倒すことのみ。
バッドエンドでは敵の増援が現れ、司令部の計画は失敗。母艦を離脱させるため主人公はたった一人で戦い続ける。
「さあ、MIDASよかかってこい! 私の戦いはこれからだ!」
バッドエンドとされていますが、これはこれで熱い。
現れる敵を倒し続けると……?
グッドエンドではMIDASが退却し、人類が勝利。
あなたのことは忘れない、と告げるヘレンに対してクールな答えを返します。
「心配しなくても忘れてしまうさ。私のことも、この戦いのことも」
「だからこそ、人間は良いんだよ。前に向かって生きていける」
通信が切れる間際、主人公は最後に言葉を贈る。
「君達の未来にこの言葉を捧ぐよ」
「グッドラック」
……格好よすぎる!
主人公は地球に帰還し、大気に抱かれて消える。人々はその者を「シルフドラグーン」と呼び、「シルフ」の名は伝説級のパイロットに与えられる誉れ高きコールサインとして受け継がれている。
……何だ、忘れられてないじゃないか。
短めですが、やりがいのあるゲームでした。
おまけ~評価コメント編~
・スラスターのみクリア
倒せる相手だけ倒してあとは時間切れまで逃げ回り、無理せず早々帰還。終盤で何回か死んで難易度を下げ、最終面のドラグーン三連戦は攻撃力のみ強化した拡散砲で慎重に削ってからとどめをさしました。
評価コメントにおいて武器を一種類しか使っていないことで、艦長から「男気溢れる兵器チョイス」と評されました。
艦長からのメッセージが……。
「君の嫁になら、なってもよいぞ」
「いらん」
主人公の答えが実にクール。
さらにスラスターのみで敵機撃破だと、ヘレンから過激なお褒めの言葉が。
「これはもう、抱いてくださいと言わざるを得ませんね。好きにしてくださっても、怒りませんよ」
!?
主人公の反応は!
「えっ」
それだけか。
とてもクールです。
・SSSSSSをとったとき
ヘレンから「母なる地球よ、この方に出会えたことを心から感謝します……!」と感激される。
以下ネタバレ。
ヘレン「もうメチャメチャにしてください!」
艦長「いや、私が先だ」
主人公「私はこう見えても女なのでな。そんなはしたないことはしないぞ」
女だったの!?
このコメントを見る条件の難易度は、シルフェイド幻想譚の「セタは実は女だった!」という展開と同じくらいだと思いました。
モノリスフィア
こんなところがおススメ
・バビューンと飛んでいく感覚にハマる
・ちょっとずつ操作に慣れるのが実感できて楽しい
・キャラクターのかけ合いが面白い
・クリア評価のコメントが細かい
などなど。
・システム
ジャンルはマウスアクションゲーム。
マウスでドラッグして移動したり、ホイールを使用して能力を切り替えたりします。
ただ速く移動すればいいというわけではなく、精密さが要求されるステージなど、状況によって必要とされる操作・強化すべき能力が異なってきます。
最初は独特なアクションに戸惑いましたが、少しずつ上達していくよう丁寧に作られています。
時間の流れを遅くする『クロノス・ブースター』を使うのが楽しかったです。
移動や回避など様々な局面で助けられました。これがなければクリアできなかった。
炎や水など各能力を強化することもできます。ステージによって配分を変えると楽になります。
・グラフィック
美麗です。女神達は美しく、ニワトリやウサギなどの動物は可愛らしい。
ミニキャラモードではセクシーな女神達が可愛らしい姿になっています。
ただ、ミニキャラモードだとギャグ顔が無いので物足りないかもしれません。
・音楽
ラスボスとの戦いで流れる「女神との戦い」「天空の決戦」が優雅で好きです。
他の曲も世界観にピッタリ合っています。
・ストーリー
基本的に軽いノリで進みます。
主人公のモノリスはよく顔が崩れます。美女でも関係なくギャグ顔に。
かけあいがテンポよくてサクサク読めます。
それでも締めるべき部分は締めて、きっちり盛り上げてくる。
シリアスとギャグのメリハリがついてます。
・キャラクター
モノリス:庶民派。彼女に卵を買わせてはならない。割れるから。
文字通り体当たりで世界を救う。高速で移動し敵に直接ぶち当たるのが主な攻撃手段……ガッツがある。
重力や時を操る能力を持ち、彼女を殺すことは不可能。こう書くと女神に相応しい力に思えますが、あまりすごいと感じられないのは何故だ。
あとかなりのナイスバディ。
ムーン:どう見ても犬。でもウサギ。もふもふしたい。
モノリスから「危険な状況になったら……(見捨てる)」と言われた時、「ちょ、見捨てないでくださいよ!」というリアクションを予想しましたが、あっさり「ええ、見捨ててくださってけっこうです」と返したムーンに忠誠心を感じた。
月の世界にとって本当に必要なのはモノリスだから。
ここで死んでほしくないと強く思いました。
ラビ:執事ウサギ。「一人足止めで死亡フラグ→回避したかと思いきやさらなる死亡フラグ→すぐに画面が暗転しやられる」の流れに思わず笑ってしまいました。ごめん。でも無事でよかった。
プランティア:扱いがひどい。
フェニキス:炎で攻撃できますので彼女の能力にはお世話になりました。
女神の中ではまともに見えますが、「マジカルフェニちゃんだいへんし~ん☆」という呪文はどうかと思いました。
コケリアンへの熱い想い、応援しています。
アクエリア:防御担当。彼女のシールドには大変お世話になりました。
露出率が極めて高く、ギリギリの格好です。もう少し鱗が剥がれたらアウト。
ハーディア:冥府の世界を管理している。死の女神ゆえに殺すことはできない……と書くと凄い御方に思えますが、あまり怖ろしげな感じはしない。
彼女の爆発技を使いたかった。よく見ると服装が危ない。
ジョン:キツネ+サングラスで格好いい。
コケリアン:この方に勝つまでに苦労しました。
プチリス:表のラスボス。可愛い。太ももが魅力的なキャラを挙げるならば彼女で。
クリア評価のコメントも凝っています。
おまけのはずなのにボリュームたっぷり。細かいところまで作られています。
アクション苦手でもクリアできる難易度で、得意ならば能力を強化せずに挑むなどやりこめる作りになっています。
私はクリアだけで精一杯だったのでイノセントモードはプレイしていません。
当然、語り部のイノセンスさんと会ってもいません。
そんな私がSmoking WOLF氏のプレイ動画『モノリス様ブチ切れ物語』を見たら口が開きっぱなしでした。
これがスーパープレイ動画か。
何あの変態機動。
速いだけじゃなくて緩急のつけ方がおそろしく巧みです。
シルフェイド幻想譚
十五日後天空の島に起こる『災い』を止めるため、主人公の冒険が始まる。
おススメなところ
・自由度の高さ
十五日間何もせずに宿屋で寝て過ごしてもよし、人助けに奔走するもよし。町を救った英雄にもなれば非戦闘員を平気で殺戮する外道にもなれる。
フィールドを移動する間、時が少しずつ流れていき、それに従って街の様子や人々の会話も変化する。主人公の知らぬところで発生し、消滅するイベントもある。
全てを把握するには一周では到底足りない。
・ストレスの少なさ
戦闘もサクサク進める。一周するだけならば数時間で終わるが、何周も遊びたくなる造りになっている。
・遊び心
相棒のような存在であるトーテムが見事なツッコミを披露してくれる、
武器も「使う」コマンドを選ぶことで主人公が様々な行動を取る、
会話の端々にクスリとしてしまう、
などなど。
だが、それだけではない。
主人公が「バカには見えない服」を装備すると、全裸に葉っぱ一枚というある意味勇者なグラフィックになり、町の人々の反応も変わる。仲間に装備させようとすると当然断られる。
さらに、最強の装備が先代魔王を倒した伝説の武具「太陽の剣・大地の鎧・大気の盾」ではなく、ある町民の家具というカオスっぷり。
ゆえにラスボスに対し、ほぼ全裸でテーブルの陰に隠れ攻撃を防ぎ、タンスで撲殺するというプレイも可能。
変態じゃねーか!
上記のようにギャグ色が濃いため忘れがちだが、かなり重い話も含まれている。
初回プレイではほぼ間違いなく凹む結末になるだろう。
以下、思ったことをつらつらと。
・魔王との戦い、竜人異種族への恐怖などダイの大冒険を連想しました。
竜人も家族がいて、仲間がいて、決して邪悪な存在ではない。中には武人の魂を持つ者もいるし、目的のために非情な手段をとる者もいる。
だからこそ、最初見たエンディングに落ち込み、特別なエンディングを見た時は救われた気持ちになりました。
・トーテムではクロウが一番好きです。
スケイルが人気ですが私はクロウをもふもふしたい。ツッコミの鋭さが素晴らしい。
・何気なく城について訊いて吹きました。
魔王復活を阻止しようとする名君の居城……その名もバーン城!
・島のキャラクターの中ではセタがダントツで好きです。
カッコいい! 正統派ライバル!
竜人、そして戦士としての誇りが感じられます。
人間と異種族の共存を考える上で外せない重要キャラ。
彼女の言葉はいい台詞ばかりで困ります。
セタに「バカには見えない服」を装備させようとすると別の意味で泣きそうになります。
ごめん! セタごめん!
・一日目に砦で竜人親子と戦い、父の死に様に圧倒されました。
・一番燃えるシーンはシイル防衛戦。
「絶対に外れない」予言によって町の全滅が町民に知らされ、彼らは希望を失ってしまった。
ただ、島の住民ではない主人公だけは予言の理から外れており、未来を変える可能性を持っている。
町に向かう唯一の道に立ち、絶対に通すまいとする主人公。彼(彼女)は本来死んでも何回か生き返ることができますが、今回だけは殺されるわけにはいかない。自分一人だけではなく街の人々の命がかかっているのだから。
襲撃しにきた魔王の手下、そして魔王と戦う時は緊張しました。
守り切った時の達成感といったらもう……!
町を守った英雄として宿屋の主人からは「タダで泊まってけ」と言われます。
シイル防衛に失敗した場合、後で宿帳を見て泣きそうになりました。
おっちゃん、ごめん……!
以下はエンディングに関する内容です。
・一周目はトーテムはクロウ、シイルの町は到着時に滅んでおり、砦の非戦闘員を殺してしまったためセタが仲間にならず、竜人消滅エンド。
やりきれない思いになりました。
・二周目はトーテムはクロウ、一周目の心残りを清算しようとするも、シイルの町には一日遅れで到着したため予言が聞けず町は滅び、セタを仲間にすることに成功したもののラスボスを倒すタイミングを間違えたためやっぱり竜人消滅エンド。
・今度こそ、と三周目でシイル防衛成功、セタも仲間にして共存エンド。すごく幸せな気持ちになりました。