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ひよこの足跡ブログ

漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。

TOWER of HANOI キャラクターについて 前編

TOWER of HANOI キャラクターについて 前編

今回は『TOWER of HANOI』のキャラクターについて語ります。
ネタバレだらけです。


・コーラル
「君たちは絶対に消させない。君達を守るためなら、僕はこの先……どんなものでもなぎ払っていくよ」
HANOIタラシ。
普通ならストレス値が上がるような状況でも下がっていくのは、HANOIの助けになりたいという責任感や優しさのなせる業だと思います。
あまり強そうに見えない彼ですが、HANOIの辛い話を聞いたり冷たい態度取られたりしてストレス溜まりそうな状況でやる気を出すのは強い。
自分が辛くても、疲れても、悩んでいても、HANOI達にぶつけることはしない。
逆に言うなら一人で抱え込んでしまいがち。
HANOIを人間と対等な存在とみなし、良い関係を構築しようと心を砕くお人好しです。
だからこそT2も納得できる。真面目さや優しさゆえに敵の声に耳を傾けて溜め込んでしまった。
シューニャルートで清掃員に疲労や苦悩を吐露する様を見て、「それをHANOIに言っていいんだよ……」と思いました。
HANOIのストレス解消が重要なのはその通りですが、コーラル自身の精神状態も同じくらい重要ですから。
流されやすいと言われている通り、あまり自分の意見をごり押ししたり強い言葉を使ったりしない。
そんな彼が大声を出したり、決意を述べると驚きと喜びがこみ上げる。
たくましい英雄などではない彼が世界を変えるきっかけとなったのが熱い。

・01
一番救いがないキャラかもしれない。
あれほど人間やHANOI達を嫌悪した原因は解決不可能。
身体を持たない者の、持つ者への羨望と憎悪がただ哀れで、向けられる憎悪や殺意に応えることができない。
残念なのは、HANOI達を痛めつけ殺害する妄想を詳しく見てみたかったことです。
特に見たかったのは、身体を切り裂かれても恨み言を言わないジョルジュ、殴られても蹴られても腹にナイフ刺されても諦めたように笑ってろくに抵抗しないナナシ、頑丈な分いっそうズタズタにされるローランド。
でも中身を引きずり出される光景はさすがにグロいので遠慮したい。
あくまで01の妄想だから実際は違う行動をとるでしょうけど。
ジョルジュは仲間を守るために立ち向かうでしょうし、ナナシは01に大人しく殺されるとは思えないし、ローランドは普通に返り討ちにしそう。

・清掃員
渋い。シューニャとの親子のような関係が微笑ましくも、ほろ苦くもある。
ボスになったのも驚きましたが、仲間になってさらに驚きました。
もっと驚いたのはHANOIルート確定後に会いに行った時です。
「またパーティーに入れるか」と軽い気持ちで見に行ったら……。
とちゅう君にしたことは酷い。彼は親切心に触れて喜んでいたのに、苦しみながら……。
自分が殺されることでシューニャに覚悟完了させるのも残酷です。
そんなことは分かってるか。
シューニャの夢のためならとちゅう君だろうが自分だろうが躊躇わず生贄にする。それだけの話でしょうね、彼にとっては。

・清掃員Ⅱ
何故初代と比べて血の気が多く口が悪いのだろう。
IVとのやり取りが漫才みたいでちょっと微笑ましい。

・IV
鳥の被害者という印象が強い。
色々語るべき部分があるのに黄色い鳥のアレさが蘇って塗りつぶされてしまう。
簡単にクズだのクソだの言ってはいけませんが、あの鳥は……黄色い鳥じゃなくて鬼畜な鳥の間違いじゃないの?
ぬいぐるみみたいな外見から出てくる下衆台詞。おのれ。
直接的な被害は死神の方が大きいはずですが、別に不快感はないんですよね。
鳥のことばかり語ってしまった。
瞳が見えた瞬間「おぉ……」と息を漏らした。

・シューニャ
美しい。
数字達から救世主扱いされているが、本人は違うと考えている。
汚いことを他人にやってもらうだけの聖女・救世主は苦手ですが、自ら手を汚し敵だけでなく大切な者達の屍をも踏み越えて理想へと突き進むタイプは好感が持てます。
彼女が自分の意志で決めた道のはずですが、HANOIルートだとウイルスの役割に従っていると語られていますね。
世界を蝕み崩壊させるという、元々の役目に誘導されていただけではないと思いたい。
そういう部分もあるでしょうけど、それだけでは説明がつかない行動をとりますから。
ウイルスの役目に従っているだけなら、自分の夢を止められて、満足げに笑う必要などありません。
彼女のやることを数字全員が歓迎してるわけじゃないのも、彼女がそれを知っていることも、好感が持てます。
「私が正しい! 『融解』こそが絶対の救済だから受け入れなさい!」というキャラだったら倒したところで余韻はなかったでしょう。
同意していない数字まで巻き込むのが問題ですが、巻き込まずにどうにかできる方法はないんだろうな……。

ここからは仲間達について語ります。

・メリーティカ
「貴方は、ご主人様や、他の人間達とは違うって! わたしを救ってくれるって! そう、信じていたのに……!」
「ご主人様に酷いことをされた時……この人をあの燭台で殺せたら、どんなに気持ちがいいかなって……ずっと思ってたんだ」
「ねぇ、今までどんな女の人と付き合っていたの? 何人? 歳は? こんど全部、表にまとめてきてよ……」
「浮気なんかしたら、絶対許さないんだから。ふふ……覚悟してね?」
ワクワクしながら挨拶回りを始めたプレイヤーに初手で闇を浴びせる少女。
いきなり服を脱ぐな! 心の準備ができてないんだ!
武器が燭台という時点で嫌な予感がしました。
的中した。
思ってたより殺意が高かった。

好意をストレートにぶつけてくる。
グイグイくるので、もどかしさを味わわせるシンディとは異なる楽しみがあります。
その分、裏切られた時の怒りは深くなる。
T2だと思いっきり糾弾してくれるのである意味楽。
「『自分を大事に』なんて……どの口が言っていたの?」
仰る通りです。

ラスダンの親密度会話では、コーラルがメリーティカに素敵な女の子だと告げました。
お、おぉ……。彼女の恋心を薄々察しながらもそういう方向にいかなかった彼が。
休憩においてメリーティカは元の場所に帰る運命を受け入れようとしている。
強さと愛を教えてくれたことへの感謝を告げる彼女を見て、「帰しちゃだめだ、コーラル!」と心の中で叫びました。
撃破後は情熱的な台詞が。
「わたし、貴方とならどこへだって行ける。誰を敵にまわそうが、関係ない……」
ヒューッ!
役に立つ立たないを気にしている彼女に、寂しいからいてほしいとコーラルがフォロー。ナイス。
エンディングでは、世界で初めての女性型HANOIと成人男性の結婚がニュースになっています。
これはいい流れですよ、メリーティカさん! 風が吹いてる!
そう思っていたらコーラルの台詞の方がインパクトがありました。
「愛してるよ。今まで……待たせてごめんね」
あのコーラルが愛の告白……それも直球で……。
メリーティカの最後の台詞は少しヒヤッとしました。
浮気なんかしないのは当たり前ですが、普通にHANOIに親切にしただけでやきもち焼かないかちょっと不安。

・シンディ
「ボクは、まだ死にたくない……歌って踊って! みんなを笑顔にできるアイドルに、戻りたいんっス……!」
「いい人のフリをして、ボクの純情をもてあそんで~……!」
「ボク、何という誤解を……」
「ボク……やっぱり、監察官のこと、大好きだなぁ!」
ひどい勘違いするなぁ。
プレイヤー視点だと笑ってしまう出来事ですが、彼女の目から見ると洒落にならないんですよね。信頼関係が修復不能にならなくて良かった。
T2だとストレートに糾弾してくる一人。
「ボク達、なんか悪いことしたんスか! どうして皆、あなたの判断のせいで死ななきゃいけないんっスか!」
ごもっとも!

ラスダンの親密度会話ではコーラルがナチュラルにタラシ。
お前……。素直に寂しいと言うとシンディが期待するぞ。
休憩ではシンディの言いそうで言わないもどかしさが甘酸っぱい。
撃破後はまたコーラルの無自覚発言がシンディを動揺させる。
「辛くてめげそうな時も、君のことを思い出せば頑張れそうな気がするし……」
そこは断言しろよ。
もどかしさを噛みしめていると、ライブに行くことを約束しました。
エンディングではもちろんライブ前。コーラルが支援者になってる!
自分の時と同じようにHANOI達の力になっているコーラルに、シンディはまっすぐに思いを告げる。
コーラルも正面から受け止め、答えた。
やっとハグできたな。
メリーティカとは異なる距離の縮め方で、対比するのも美味しいかもしれません。

次は人間との関係が良好な二人。

・鬼門ノロイ
「呪ってやるぞ、監察官……」
「あんな神主ヤロウなんて、別に全然、気になってないのだ」
『アホの神主へ』
「その時は、お前も一緒にきてくれるか? ……あたしがまた、寂しさに押し潰されないように」
背伸びしている寂しがり屋。
神主との関係が好きです。ノロイが悪戯して、神主が怒って、でも大切にされてるんだろうな。
T2だと呪ってくれる。戦闘後の泣き顔が可愛い。
ラスダン突入前にパートナーになることを頼みにいった時、素直じゃないなあと思いました。
親密度会話ではちょっと素直。
エンディングではご神木を二人で見ている。
イノリの姿が見えなくなり、声も聞こえなくなっている。
コーラルの推測した理由が温かい。イノリも優しい子だったんだな。

・アダムス
「……でも司教は、僕がいないと、きっとすごく悲しむと思うんだ。……だから、ちょっと負けられないなあ」
『あの本なら、懺悔室の絵画の裏に隠しておいたよ、このエロジジイ!』
「司教や監察官みたいに、僕みたいなのを見守ってくれるヒトがいるから、こっちも無茶ができるってことをさ!」
「HANOIじゃなくても、キミは僕のキョウダイさ!」
スケベジジイのエロ本を隠して反応を楽しむ癒し枠。
「宗教+笑顔全開=ヤバイ奴」と決めつけて申し訳ありませんでした。
思想が周囲にとってロックすぎるから来ただけで、人間との関係が悪いわけではない。
彼と司教の関係が好きです。お互い遠慮なく言いたい放題で、でも大切に思っている。
悪戯をやりすぎない程度に調節しているのは好ましいのですが、クレヨンを巻き込んだ点は引っかかりました。
みんなを笑顔にしたいという彼女の純粋な想いを弄ぶんじゃない。

T2だと笑顔のまま負けられない理由を語るのが熱い。
「集団自殺に巻き込まれて黙ってられるほど、僕は聖人でも捨てっぱちでもないんだ」
そりゃそうだ。
特にアダムスは帰りを待つ者がいるからな。
最期の謝罪はその人に向けたものでしょうね。

ラスダン突入前はいつものように明るい顔でマイペース。
遠足に行くんじゃないんだぞ。
会話では「おやつセレクト」なる単語が出てくる。
遠足じゃないんだぞ。
てっきり激辛のお菓子を食べさせてギャグに持っていくかと思ったら、さすがにそこまで悪戯好きではなかったか。
休憩ではコーラルの気持ちを解きほぐそうとしてる?
真面目なコーラルに悩んでても仕方ないと思わせるのは偉業です。
自分で太陽の化身って……悪戯の化身とか激辛の化身でいいよ。
帰る理由である司教に触れたため、T2を思い出してダメージを受けました。
HANOI教の話も出ました。なんだかんだで悩めるHANOI達を救いそうです。
撃破後はさすがに神妙な面持ち。
コーラルが何をやるか見抜いてる。マブダチ。
エンディングではHANOI教が上手くいっていて笑いました。アダムスらしい。
司教は亡くなったか……。
寂しくとも前を向いてるのでほっとしました。
 
ここからは安定感のある三人を。

・キャメロン
「アハハ……ダメね、続きが思い出せないわ。胸が苦しくて……これ以上は……」
「アタシがHANOI達の星になるなんて、夢物語でしか、ないのかしら……」
「HANOI達の一番星……新時代の魔法少女に、不可能はないの」
「アタシが無事に弁護士になったら、この施設の専属として雇ってほしいの! 一生のオネガイ」
愛の戦士。
自称・魔法少女。
過去を暴かれた時の反応に強いと思いました。
真剣に必殺技の名前を考えるコーラルは真面目だし、いい奴。

T2だと仲間の未来のために戦う。
敗れた時の台詞に胸が抉られる。
「やっぱり……無理だったのかしら。HANOIが、夢なんて……みるべきじゃ……なかったのかしら……」
そんなことはないと強く言いたいが、夢を断ち切った側に言う資格はない。

ラスダン突入前は、浮かない顔のコーラルに明るく、頼もしく接してくれる。
コーラルいわく、最初はハグにうわっと思ったらしい。言うねぇ。
でも元気をもらえるようになったともフォロー。
パートナーになるよう頼むと、
「それって今度こそ、愛の告白よね!?」
何でそうなる?
コーラルもそんなつもりじゃありません。
親密度会話はやっぱり明るい。
暗いダンジョンの中でも君の笑顔は輝いているよ。
自分も怖かったり疲れたりしているだろうに、励ますことができるのはすごいよなぁ。
休憩ではやはり前向き。
「現実に戻って夢を叶えようと思ったら、きっと、これ以上の逆境になんども襲われることになるでしょう? だったら、この程度! 笑ってはねのけるくらいじゃないと、やっていけないわよね!」
確かに。
分かりやすく倒せる『敵』がおらず、目に見えないものを変えていくのは難しいでしょう。
HANOIのために世界を……人々の意識を変えようとするのは同じですから、力を合わせてくれ。

撃破後はいつもの明るさがない。
シューニャの姿は、同胞のために世界を変えようとするキャシーにとって他人事じゃない。
コーラルのやろうとしていることもお見通し。
おっと、コーラルの手伝いをやってくれる?
法律の勉強も並行しながら!?
キツいだろ。でもキャメロンならできるだろうな。
エンディングではコーラルの右腕になってる!
あっ……HANOIは司法試験を受けることすらできなかったのか。
まずコーラルに協力することで夢を叶える道ができるんだな。
「法律で皆を守る、新時代の魔法少女……それがアタシの夢なんだもの!」
魔『法』少女ですね。
HANOIの希望の星になれ。

・ジョルジュ
「料理に対する愛情、人生の喜び……私はそれを、あの場所で再び味わえた。全ての愛が……あそこで目を覚ました。その中心にいたのはお前だ、Monsieur……お前がいたからあの目覚めがあり……あの本部があり、あの日々があった……」
「その侮辱にまみれた芋を、私に貸せ……私の手で今一度、彼を蘇らせてやる……」
「風呂で身を清め、神経を研ぎ澄まし……微かに発せられる、野菜の声を聴くのだ」
「これで……はっきりと分かった。私は、やはり……まだ、料理を愛しているのだと……」
「我が……かけがえのなき、友よ」
敵対した時の戦闘グラフィックがカッコいい。
愛の戦士。
彼の唇から紡がれる言葉は……時折私を思索の森に誘い、惑わせる……。
しかしながら心細さは感じない……。
何故なら、ジョルジュ……お前の言葉にはAmour……愛がある。その光が……進むべき道を照らし出してくれるだろう。
……ジョルジュの口調真似るの難しいな!
彼の言葉は難解で理解しづらい部分もあるのですが、愛と優しさに満ちていることは分かる。
基本的に褒める人なんですよね。
美点を見出して褒めるのが上手い。
優れた料理の腕を持っていても驕らず、未熟でも頑張って作ったら詩的な表現で称賛します。

料理に真摯な彼がシェフ達の悪意に蝕まれて精神的に疲弊していたのが悲しい。
悪意の矛先が自分なら、嫌がらせの手段がただの暴力なら、まだ彼の心は楽だったかもしれない。
料理や客のことを考えるべきシェフ達がそれらをほったらかして、嫌がらせのために大切な相手の料理を台無しにし続けたのが彼にとっては致命的だったのでしょう。
01の妄想の中ですら恨み言を言わない人となりに相応しく、T2で憎しみを抱かずに戦う。
仲間の美点にすぐ気づき褒めるだけあって、真に戦うべき相手が誰かも分かっています。
「私は……HANOIとして、HANOIを守る。同じ痛みを分かち、あそこに集まった、仲間達のために……」
親密度Cだとコーラルに感謝するような台詞まで吐くんですよ。
裏切って敵に回った相手にそんなことを言えるなんて、温かく、大きい人だ。

ラスダン突入前は静かに待っていた。
そう、戦いは好まないけれど、仲間のため、友であるコーラルのために戦う男なんですよ。
ガンガン突き進むキャラも頼もしいけど、穏やかな心を保ったまま歩んでいくジョルジュもいいなあ。
……コーネリアはジョルジュの言語センスについていけてないけど。
スイッチを押す時の表現も詩的。
親密度会話は……コーラルどうした? 体が思ったように動かないって、他のキャラの時はなかったよな。
そっか、現実世界の肉体を忘れてた。
コーラルが衰弱していく恐怖に慄くジョルジュ、いいですね。きっと深く心を痛めてるんだろうな。
今までのやり取りを踏まえて、自炊してみようかと言い出すコーラルにほっこり。彼も随分変わったなあ。

休憩では繊細なジョルジュをコーラルが気遣う。大丈夫大丈夫、友情バリアがあるジョルジュは強いはず。
元のレストランに戻ったら、また毒に蝕まれるのではないかというコーラルの心配にも、ジョルジュは力強く答える。
コーラルや仲間との絆によって灯った愛の炎は消えません。
撃破後も静かです。
T2でも互いの倒すべき敵は相手ではないと悟っていましたからね。真にどうにかしなければならないのは別のものです。
コーラルはジョルジュのレストランに行くつもりです。
私も行きたい! 絶対美味しいって。
エンディングでは予想通りコーラルがレストランに来たんですが、展開は予想外。
店主にジョルジュちゃんの友達という証拠はあるのかとキレられた。ちゃんづけされてる……。
「ジョルジュちゃんはなぁ……うちの大事なメインシェフなんだぜい! それこそ、家族みてぇに大事ななぁ!」
温かく受け入れられているんですね。愛に包まれていてよかった。
そんなに怒らなくても、と思ったけど元のレストランの連中が何度もちょっかい出してきた可能性があるからな。料理そっちのけで争ってたあいつらならやりかねない。
店主から怒られたコーラルも、ジョルジュが大切にされている証だから腹を立てなかった。
ジョルジュは三ツ星レストランから抜けました。いいよいいよあんな連中。
「ここに来る者は皆、料理と……それに伴う交流を、心から愛している。私の望んだ愛の形が……ここにはあるのだ」
店を出ることができたのもコーラルの働きが大きい。互いの道が相手の助けになっていますね。
「食卓には花と蝋燭を……我々には語らいを。そして、お前には……愛の皿の祝福を」
その台詞カッコいいな。戦闘前に告げても違和感がない。
ジョルジュはコーラルが訪れる時を楽しみに待っている。これからも待ち続ける。
詩的な比喩を好む彼がストレートに、かけがえのない友と呼んでくれたのが嬉しかった。
彼が静かに、穏やかに、料理を作り続けることを願わずにはいられません。

・ミラ
「……むしろ、少し安心したわ。アンタもちゃんと、自分の意志で何かに反抗したりできるんだなぁって……」
「道端でパンツ見せようとしてくるような息子を持った覚えはないわよ……」
「そして、まだまだ! アタシに世話焼かれてよね」
お母さーん!
T2でグッと好きになった。
そんな資格はないのに胸に飛び込みたくなりました。
コーラルを責めるのではなく、自分の接し方を省みるのがつらい。
「ごめんね監察官。ごめんね……」
謝らないでくれ。
謝るべきはこちらです。
謝るくらいならするなと言われたら反論できない。

ラスダン突入前は頼られたことが嬉しそう。相変わらずの包容力だ。
「アタシ達の血よりも濃い絆で……シューニャ達を止めてみせようじゃないの」
いい笑顔だ。
彼女の苦悩が肯定へと転じてよかった。
ラスダンのギミックでメモを取るタイプ。家電以外は苦手らしい。
親密度会話ではコーラルのボケボケっぷりに笑う。まだまだ頼りないな。
休憩ではナナシやメリーティカと違い、復帰する気満々なので安心感があります。
エンディングでは世界の変化が語られる。
何もかも改善されたわけではないけど、確かに進歩している。希望が持てる。
変わる世界の中で、変わらぬ関係がある。
甘酸っぱい恋愛も見ていて楽しいけど、親子みたいな絆もよいものです。

ローランド・クレヨン・ナナシは次回。
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